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________彼はいつも私の光だった。


私は中野翔蓮かれん。平凡な女子高生だ。
そしてその私が長年推してるのが彼。ハルティス・マクレン!!!

ハルティスは世にいうVTuberで、最近人気が出始めたばかりの新人。
ちなみに私はハルティスの古参(ドヤッ)ハルティスが登録者1桁の時から追っている。

彼と出会った日のことは今も鮮明に覚えている。忘れるはずがない。いや忘れたくもない。
彼とはいつものように趣味の新人VTuber漁り(言い方最悪)をしてた時に出会った。

艶のある黒い髪の毛、ぱっちりした目、高身長でムキムキ、VTuberなのに本物の人間かのように動くし……

それになんと言ってもその声!!低くて艶があって、とにかく素敵!!あれはもうセンシティブだよ…

そんな訳で私は一生の推しと出会った。


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「今日も俺の配信に来てくれてありがとな」

「今日もハルティスカッコよすぎない??ねぇ!!」
「はいはい、そうだねぇ。ってあんたほんとに彼のこと好きね。」

私のハルティス好きを分かってくれる唯一の友達の美咲。美咲は近所の公園でよく会う同い年の女の子。
同じ学校でもないしお互いのことはよく知らないけど凄く仲良いと思ってる。


私は美咲以外に友達と呼べる子が居ない。
気が強いせいで周りから嫌われてしまう。幼い時は気にしたものだけど今はもう慣れっこだ。
だって私はブスでこの世に要らない存在だから。

なんて悲観しててもしゃーないんだけどね。でも私にはハルティスがいるからいいんだけど。彼がいれば私は毎日幸せに生きれる。
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