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日常編(単発)
マルセルの家へ
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ある日、珍しくマルセルがフーリとクライブを勇者団本部の食堂へと呼んだ。本人曰く、『話がしたい』らしい。さて、一体どんな話をしたいのだろうか。『くだらねぇのならぶっ殺す』と思いながらフーリは向かった。
「えーそれでは。コホン」
かしこまったマルセルが話を始める。と思ったがモジモジしてなかなか話さない。
「なんだよマルセル。話があるんだろ?」
「早く言わないとうどんのお代わり頼んじゃうよ?」
「お前それ何杯目だよ」
マルセルは極度の恥ずかしがり屋なので、自分の意思を伝えるのがたとえ友達でも恥ずかしいらしい。
~十五分後~
それから時が経ち、フーリはうどんを十九杯完食しクライブはナプキンでツルを十九体折り終わった。そして、覚悟を決めたマルセルはついに本題に入った。
「実は、うちの親が商人会議に行く予定でさ、ちょうどその期間だけ僕が妹の面倒見ることになったんだけど、実は僕にも用事が出来ちゃって」
マルセルは恥ずかしさを隠すように笑った。要は二人に妹のお守りを任せたかったようである。
「なんだそんな事かよ。もっとスッて言えばいいのに」
「マルセルはそれが苦手なんだよ」
「じゃ、任せちゃっていいの?」
「僕は構わないよ。クライブは?」
「俺も構わない」
「よかった!フーリ優しい!」
「なんでフーリだけなんだよ」
「じゃあ僕はリーダーと一緒にラーメン巡りの旅に出てくるね!」
「え?おい!マルセルこの野郎!戻ってこーい!」
こうして、マルセルはラーメン巡りの旅に出ていった。そして、半ば騙されたような二人は渋々マルセル宅へ向かうのであった。
~翌日~
嫌々ながらもフーリとクライブはマルセル宅へ向かっていた。
「なぁクライブ。その袋何?」
「何って、お土産に決まってるだろ」
「え!?お前旅行いってたの!?」
「違ぇよ。普通始めて行く家にはお土産持ってくだろ」
二人は家を見たことはあるが中に入ったことは無いのである。と言うより豪邸過ぎて中に入る勇気がなかったのだ。
「ああそういう。それならちゃんと僕も持ってきてるよ」
「お前がか?何も持ってるようには見えないけど」
「ほら、これだよこれ」
そう言いながらフーリはポケットから飛び出しているぐちゃぐちゃになった紙を指さした。
「これ?まさかただのゴミをお土産って言い張ってるのか?」
「ノンノン。これはね、御札だよ」
「御札?ぐしゃぐしゃのレシートにしか見えねぇぞ」
「そうそう。ホームセンター行った時に見つけてさ、『悪霊が憑いてたらこれで一撃!一家に一台いや二台、やっぱり五台いや六台!』って書いてあったから思わず買っちゃった」
「めんどくせぇ売り文句だな。幾らしたんだ?」
「1FD」
「安!」
1FDは日本円にして百円である。ちなみにこの世界には消費税は無い。
そんな話をしていると、住宅街を抜け、しばらく歩くと一気に広々としたところに出る。一見すれば牧場のようにも見える雄大な草原だが、これはただの庭なのだ。一応門があり、そこから入って母屋に着くのに五分もかかる。ちなみにこの家の人たちは庭をわたる専用の車があるとか。
「くそ長ぇよな」
「な」
こういうやり取りは必須だ。
庭を歩いてちょうど五分、家に着いた。しかし、ドアが開かない。鍵がかかっているのだ。
「あれ?そう言えば鍵の話とかしてなかったな」
「ピンポンないのか?」
「ピンポンはさっきの門のところにあるよ」
「ウザその構成。またあそこまで戻んの?」
「そんな必要はなくてよ」
玄関でいい大人がみっともなく焦っていると、突然後ろから誰かに話しかけられた。
「あなたは……」
「うち新聞取らないんで」
「違ぇだろ。えっと、マルセルの妹さん?ですよね」
「ええ、如何にも。私がマルセラよ」
彼女は名をマルセラと言った。背が低く髪の毛が真っ白なところにマルセルの面影を感じる。
「あなた達のことはお兄ちゃんから聞いてます。私が好きなようにしていいんですよね?」
「そんなこと言ってたのかあいつ。後で○○しよ」
「あなた、お兄ちゃんになんてことする気なの!○○なんてさせないわよ!」
「あれ?逆鱗に触れちゃった?」
何やらカンに障ったのか、激おこモードになったマルセラはまるで兄のように詠唱を行った。
「出てこい、ベルゼブブ!」
そして、なんかでけぇ蝿がでてきた。これが蝿の王ベルゼブブと言う奴なのか。マルセルの妹なので悪魔が召喚できても正直不思議じゃない。
「へ~これがベルゼブブか~汚ねぇ~」
「どんな感想だよ」
「さぁ行けベルゼブブ!あの青いのをめちゃくちゃのぐちゃぐちゃにしちゃえ!」
「ボキャブラリーが少ないな」
ふと、クライブがフーリを見ると、御札を持って目を輝かせていた。
「ほら、今こそこの御札を使う時だよ!」
「雑な伏線回収だな」
「むしろ粋でしょ」
「どこがだよ」
再びベルゼブブの方を見ると、御札見て怯えているようだ。そして、マルセラの命を無視してどこかえ消えてなくなってしまった。
「そんな!あのベルゼブブが……」
マルセラは膝から崩れ落ちた。かなりのショックだったのだろう。
「凄いじゃんこの御札。後で箱買いしよ」
「俺もしよっかな……」
この後、無事に和解して家に入ると、マルセルが帰ってくるまで家事や食事の手伝いをした。ちなみにこのシーンは二人とも真面目にやったので面白くないから全カットです。
「えーそれでは。コホン」
かしこまったマルセルが話を始める。と思ったがモジモジしてなかなか話さない。
「なんだよマルセル。話があるんだろ?」
「早く言わないとうどんのお代わり頼んじゃうよ?」
「お前それ何杯目だよ」
マルセルは極度の恥ずかしがり屋なので、自分の意思を伝えるのがたとえ友達でも恥ずかしいらしい。
~十五分後~
それから時が経ち、フーリはうどんを十九杯完食しクライブはナプキンでツルを十九体折り終わった。そして、覚悟を決めたマルセルはついに本題に入った。
「実は、うちの親が商人会議に行く予定でさ、ちょうどその期間だけ僕が妹の面倒見ることになったんだけど、実は僕にも用事が出来ちゃって」
マルセルは恥ずかしさを隠すように笑った。要は二人に妹のお守りを任せたかったようである。
「なんだそんな事かよ。もっとスッて言えばいいのに」
「マルセルはそれが苦手なんだよ」
「じゃ、任せちゃっていいの?」
「僕は構わないよ。クライブは?」
「俺も構わない」
「よかった!フーリ優しい!」
「なんでフーリだけなんだよ」
「じゃあ僕はリーダーと一緒にラーメン巡りの旅に出てくるね!」
「え?おい!マルセルこの野郎!戻ってこーい!」
こうして、マルセルはラーメン巡りの旅に出ていった。そして、半ば騙されたような二人は渋々マルセル宅へ向かうのであった。
~翌日~
嫌々ながらもフーリとクライブはマルセル宅へ向かっていた。
「なぁクライブ。その袋何?」
「何って、お土産に決まってるだろ」
「え!?お前旅行いってたの!?」
「違ぇよ。普通始めて行く家にはお土産持ってくだろ」
二人は家を見たことはあるが中に入ったことは無いのである。と言うより豪邸過ぎて中に入る勇気がなかったのだ。
「ああそういう。それならちゃんと僕も持ってきてるよ」
「お前がか?何も持ってるようには見えないけど」
「ほら、これだよこれ」
そう言いながらフーリはポケットから飛び出しているぐちゃぐちゃになった紙を指さした。
「これ?まさかただのゴミをお土産って言い張ってるのか?」
「ノンノン。これはね、御札だよ」
「御札?ぐしゃぐしゃのレシートにしか見えねぇぞ」
「そうそう。ホームセンター行った時に見つけてさ、『悪霊が憑いてたらこれで一撃!一家に一台いや二台、やっぱり五台いや六台!』って書いてあったから思わず買っちゃった」
「めんどくせぇ売り文句だな。幾らしたんだ?」
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「安!」
1FDは日本円にして百円である。ちなみにこの世界には消費税は無い。
そんな話をしていると、住宅街を抜け、しばらく歩くと一気に広々としたところに出る。一見すれば牧場のようにも見える雄大な草原だが、これはただの庭なのだ。一応門があり、そこから入って母屋に着くのに五分もかかる。ちなみにこの家の人たちは庭をわたる専用の車があるとか。
「くそ長ぇよな」
「な」
こういうやり取りは必須だ。
庭を歩いてちょうど五分、家に着いた。しかし、ドアが開かない。鍵がかかっているのだ。
「あれ?そう言えば鍵の話とかしてなかったな」
「ピンポンないのか?」
「ピンポンはさっきの門のところにあるよ」
「ウザその構成。またあそこまで戻んの?」
「そんな必要はなくてよ」
玄関でいい大人がみっともなく焦っていると、突然後ろから誰かに話しかけられた。
「あなたは……」
「うち新聞取らないんで」
「違ぇだろ。えっと、マルセルの妹さん?ですよね」
「ええ、如何にも。私がマルセラよ」
彼女は名をマルセラと言った。背が低く髪の毛が真っ白なところにマルセルの面影を感じる。
「あなた達のことはお兄ちゃんから聞いてます。私が好きなようにしていいんですよね?」
「そんなこと言ってたのかあいつ。後で○○しよ」
「あなた、お兄ちゃんになんてことする気なの!○○なんてさせないわよ!」
「あれ?逆鱗に触れちゃった?」
何やらカンに障ったのか、激おこモードになったマルセラはまるで兄のように詠唱を行った。
「出てこい、ベルゼブブ!」
そして、なんかでけぇ蝿がでてきた。これが蝿の王ベルゼブブと言う奴なのか。マルセルの妹なので悪魔が召喚できても正直不思議じゃない。
「へ~これがベルゼブブか~汚ねぇ~」
「どんな感想だよ」
「さぁ行けベルゼブブ!あの青いのをめちゃくちゃのぐちゃぐちゃにしちゃえ!」
「ボキャブラリーが少ないな」
ふと、クライブがフーリを見ると、御札を持って目を輝かせていた。
「ほら、今こそこの御札を使う時だよ!」
「雑な伏線回収だな」
「むしろ粋でしょ」
「どこがだよ」
再びベルゼブブの方を見ると、御札見て怯えているようだ。そして、マルセラの命を無視してどこかえ消えてなくなってしまった。
「そんな!あのベルゼブブが……」
マルセラは膝から崩れ落ちた。かなりのショックだったのだろう。
「凄いじゃんこの御札。後で箱買いしよ」
「俺もしよっかな……」
この後、無事に和解して家に入ると、マルセルが帰ってくるまで家事や食事の手伝いをした。ちなみにこのシーンは二人とも真面目にやったので面白くないから全カットです。
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