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現れし弟編
その1 転入生
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ある日、マルセルが家で食事をとっていると、マルセラが若干興奮気味に帰ってきた。
「ただいまー!お兄ちゃん!あのね、うちのクラスにイケメンな転校生が来るらしいよ!」
「へー、それでそんなに急いでたんだ。急ぎすぎてスカート捲れてるよ」
「嘘!?ちょっとお兄ちゃん見ないでよ変態!」
「なんで!?そっちが見せてきたのに~」
マルセルは若干悔しそうだ。
「で、マルセラ、転校生って何?」
「う~ん……今日から学校に来たよ~……見たいな?」
「説明下手だな」
「はぁ!?お兄ちゃん酷い!」
今日もこの兄妹は仲良しだ。
~翌日~
いつもの三人は勇者団の食堂でフーリのパソコンを使い仕事をしていた。次回の会議用のスライド作りをしているのだ。
「おっしゃマルセル!あとはこことここを消せばゲージが溜まるぞ!」
「任せてフーリ!僕のパズルゲー力を舐めてもらっちゃ困るよ!」
しかし、めちゃくちゃゲームに没頭していた。クライブも止めようとしていたがもうお手上げらしい。
「よし、後はこいつのスキルを使うだけだ!」
「うおおおおぉ!」
マルセルがタッチパネルになっているパソコンの液晶上部をタッチする。しかし、それと同時にメールの通知が表示され、それをタップしてしまった。
「うぎゃああああああ!メール画面に飛ばされた!回線が、回線が切れるー!」
そしてあえなく、ゲームの回線は切れ無条件敗北となった。
「お前らな……仕事しないでゲームしてた罰だと思え」
「くそう……くそう……誰だよメール送った奴!」
そこにはこのような内容のメールが送られていた。
『フー兄さんへ
僕、高校生になったよ。それでね、色々あって今日からフー兄さんのいる方の高校に転校することにしたんだ。連絡するの遅れてごめんね。時間が出来たら会いに行くよ。…………』
メールはまだまだ続いている
「はぁ~ルイスからか。あいつもでっかくなったな~」
「えっと……お前弟いるの!?」
「いるよ」
「マジかよ。お前兄だったのか……全然そんな感じしないな」
「肉体関係は?」
「あるわけねぇだろ。逆にマルセルも無いだろ?」
「え?」
「え?」
フーリとマルセルは見つめ合い沈黙する。
「何高行くんだ?」
「まてまて、書いてあった気がする。えっと……あった!『トゥイル学院高校』だって」
「頭いいんだな。お前と違って」
「何だと!」
「待って!トゥイルってマルセラも行ってるよ」
「そう言えばそうだったな。もしかして同じクラスだったりして」
クライブはマルセルの肩を持ちながら悪戯そうに笑った。ちなみにマルセルは馬鹿なので昨日のマルセラとの会話をポッカリ忘れているのであった。
「ただいまー!お兄ちゃん!あのね、うちのクラスにイケメンな転校生が来るらしいよ!」
「へー、それでそんなに急いでたんだ。急ぎすぎてスカート捲れてるよ」
「嘘!?ちょっとお兄ちゃん見ないでよ変態!」
「なんで!?そっちが見せてきたのに~」
マルセルは若干悔しそうだ。
「で、マルセラ、転校生って何?」
「う~ん……今日から学校に来たよ~……見たいな?」
「説明下手だな」
「はぁ!?お兄ちゃん酷い!」
今日もこの兄妹は仲良しだ。
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「おっしゃマルセル!あとはこことここを消せばゲージが溜まるぞ!」
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しかし、めちゃくちゃゲームに没頭していた。クライブも止めようとしていたがもうお手上げらしい。
「よし、後はこいつのスキルを使うだけだ!」
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「うぎゃああああああ!メール画面に飛ばされた!回線が、回線が切れるー!」
そしてあえなく、ゲームの回線は切れ無条件敗北となった。
「お前らな……仕事しないでゲームしてた罰だと思え」
「くそう……くそう……誰だよメール送った奴!」
そこにはこのような内容のメールが送られていた。
『フー兄さんへ
僕、高校生になったよ。それでね、色々あって今日からフー兄さんのいる方の高校に転校することにしたんだ。連絡するの遅れてごめんね。時間が出来たら会いに行くよ。…………』
メールはまだまだ続いている
「はぁ~ルイスからか。あいつもでっかくなったな~」
「えっと……お前弟いるの!?」
「いるよ」
「マジかよ。お前兄だったのか……全然そんな感じしないな」
「肉体関係は?」
「あるわけねぇだろ。逆にマルセルも無いだろ?」
「え?」
「え?」
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「何高行くんだ?」
「まてまて、書いてあった気がする。えっと……あった!『トゥイル学院高校』だって」
「頭いいんだな。お前と違って」
「何だと!」
「待って!トゥイルってマルセラも行ってるよ」
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