勇者ライフ!

わかばひいらぎ

文字の大きさ
118 / 133
日常編(単発)

第1回登場回数少ないキャラクター会議

しおりを挟む
 ある日、この小説にあんまり出てこない人達がどっかに集まってた。
「ねぇ、いくらなんでも始まり方が適当すぎない?」
 出てきてない人その1、ヒナタ。フーリの彼女という結構凄い地位にいながら、登場回数がかなり少ない。
「まぁ落ち着きなよ。せっかく集まったんだし」
 出てきてない人その2、リアン。フーリの高校時代からの友達という扱いずらい立ち位置のため、なかなか登場しない。
「なぁーそんなことより腹減ったんだけど。ラーメンないの?」
 出てきてない人その3、リーダー。勇者を統括するという地位につきながら、なんとなく登場回数が少ない。
「私、菓子持ってきたんで食べますか?」
 出てきてない人その4、秘書さん。数少ない完全なツッコミ役だが、リーダーが登場回数少ないので、それに引っ張られる形で登場回数が少なめ。
「うっす!俺食べたいっす!」
 出てきてない人その5、アイン。ひたすらに五月蝿い犯罪者だが、いつもの三人以外との絡みの難しさがネックとなり登場回数が少ない。
「うふふ。リーダー三十路に近いのに食欲だけは衰えてないんだね」
 出てきてない人その6、レヴェル。マルセルを追う変態ストーカーという面が強すぎて、逆に他のキャラクターとの絡ませ方が難しい等の理由で登場回数が少ない。
「なぁエクス。俺たちこんな所にいていいのか?」
「大丈夫だよイクス。一日くらいサボっても昇進には差し支えないから」
 出てきてない人その7。イクスとエクス。めんどくさいから一括り。この二人だけでボケとツッコミが成立しているお得セットみたいなキャラだが、登場する為には何らかの事件が起こらないといけないという難易度の高さから登場回数が少ない。
「えっと……焼き芋もいかがですか?」
 出てきてない人その8、イーデリッヒ。こいつはただ単に最近出てきたキャラだから登場回数が少ない。しょうがないよね。

「さて、これで全員揃ったね」
「てかさ、こんだけ集まったはいいけど何するの?」
「タイトルには会議ってあるけど」
「えー、俺せっかく会議サボってきたのに結局会議すんのかよ」
「リーダーごちゃごちゃ言わないの!」
「うっす!会議ってなんすか?」
「なぁエクス。もう誰が喋ってるのか分かんなくなってきたぞ」
「同感だよイクス」
「あの……焼き芋……」
 かなりカオスな空間になってしまった。
 すると、秘書さんのスマホにメールが届いた。
「なんですかね……ん?ちょっと皆さん!静かにしてください!」
「え!なになに!」
「ラーメンか!?」
「ラーメン!?マジっすか!?」
「もしかしてマルセルくんから!?」
「誰からのメールだと思うエクス」
「んなもん分かるか」
「焼き芋……」
「だから静かにしろって言ってんだろ!」
 秘書さんがブチギレたのでみんな静かになった。
「はぁ……言いますよ。地の文さんからの伝令で、登場回数少ない皆さんに同情して、この話以降皆さんの登場回数を増やすらしいです」
「あ、そうなんだ」
「へぇー」
「ふぅーん」
「焼き芋……」
「思ったより喜ばないんですね」
 こうして、この会議(?)を通じてみんなの登場回数を増やすことに決定した。やったね!
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。

MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。

ちょっと大人な体験談はこちらです

神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない ちょっと大人な体験談です。 日常に突然訪れる刺激的な体験。 少し非日常を覗いてみませんか? あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ? ※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに  Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。 ※不定期更新です。 ※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件

さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。 数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、 今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、 わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。 彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。 それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。 今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。   「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」 「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」 「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」 「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」   命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!? 順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場―― ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。   これは―― 【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と 【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、 “甘くて逃げ場のない生活”の物語。   ――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。 ※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。

俺だけ毎日チュートリアルで報酬無双だけどもしかしたら世界の敵になったかもしれない

宍戸亮
ファンタジー
朝起きたら『チュートリアル 起床』という謎の画面が出現。怪訝に思いながらもチュートリアルをクリアしていき、報酬を貰う。そして近い未来、世界が一新する出来事が起こり、主人公・花房 萌(はなぶさ はじめ)の人生の歯車が狂いだす。 不意に開かれるダンジョンへのゲート。その奥には常人では決して踏破できない存在が待ち受け、萌の体は凶刃によって裂かれた。 そしてチュートリアルが発動し、復活。殺される。復活。殺される。気が狂いそうになる輪廻の果て、萌は光明を見出し、存在を継承する事になった。 帰還した後、急速に馴染んでいく新世界。新しい学園への編入。試験。新たなダンジョン。 そして邂逅する謎の組織。 萌の物語が始まる。

貧弱の英雄

カタナヅキ
ファンタジー
この世界では誰もが生まれた時から「異能」と「レベル」呼ばれる能力を身に付けており、人々はレベルを上げて自分の能力を磨き、それに適した職業に就くのが当たり前だった。しかし、山奥で捨てられていたところを狩人に拾われ、後に「ナイ」と名付けられた少年は「貧弱」という異能の中でも異質な能力を身に付けていた。 貧弱の能力の効果は日付が変更される度に強制的にレベルがリセットされてしまい、生まれた時からナイは「レベル1」だった。どれだけ努力してレベルを上げようと日付変わる度にレベル1に戻ってしまい、レベルで上がった分の能力が低下してしまう。 自分の貧弱の技能に悲観する彼だったが、ある時にレベルを上昇させるときに身に付ける「SP」の存在を知る。これを使用すれば「技能」と呼ばれる様々な技術を身に付ける事を知り、レベルが毎日のようにリセットされる事を逆に利用して彼はSPを溜めて数々の技能を身に付け、落ちこぼれと呼んだ者達を見返すため、底辺から成り上がる―― ※修正要請のコメントは対処後に削除します。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

処理中です...