還る僕らにララバイを

阿里紀章

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第一部 - 絶望の底で、僕らは出会った

7話 - 怨霊の祈り

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 夢をみていた。
 母さんがこちらに手を差し伸べている。父さんはいつもの厳しい顔をして腕を組んでいる。
 いや、これは僕の過去の記憶? どちらでもいい。身を焼くような痛みはもう感じない。これでいいんだ。もう休もう。
 僕は、あなたたちも、そして大切な人も、誰一人として守れませんでした。僕は騎士に成れませんでした。ごめんなさい。

「そんなことないよ、あなたは大丈夫。強い子なんだから。母さん、知ってるよ?」

 だって、僕は。

「……何言ってるんだ、ジル。ほら、しゃんとなさい!」

 いつの間にか傍にいた父さんがそう言って、僕の額を叩く。あぁ、よくやられたな。いつも優しい加減だった。
 そして、視界に暗い洞窟の天井が映る。

 ……意識が戻ったのだろうか。骸骨なので目が開くということはないのだが、夢から覚めて気づいたらここにいた、という感じだ。
 横を見るとニャスカも、すぐ側で横たわっている。
 意識が途切れかける最後に見た光景。戦士の巨大な戦鎚が彼女の腹を叩き潰していたはずであったが、今は不思議なことに傷口が再生していた。骨が砕けても気合いを込めれば修復される僕の身体と同じ原理なのだろうか。彼女も、半分は人間、半分は魔法生物になっているのかもしれない。
 彼女は敵を蹴ったりナイフを振り抜いたりするたびに体の肉がどこか削げたりこぼれ落ちたりする。それをずっと続けたら彼女の体は消失してしまうはずだが、それを補ってあまりある再生力のおかげでここまで探索を続けて来たのだ。

 意識は戻ったが、体が動かない。きっと、まだ身体の魔力が足りていないんだ。いまこのダンジョンで魔物に襲われたらひとたまりもない。
 何とかして動かなければならないが、この身が焼き払われようとした時の絶望と、壮絶な無力感をふと思い出してしまう。
(くそ、こんなんじゃまた、誰も守れないじゃないか――)
 身をよじろうとしていたとき、ふと足元に気配を感じた。そちらがみえるように頭だけでも懸命に動かすと、少し離れたところに怨霊ゴーストの姿があった。
 空中で坐禅を組んで目を瞑っている。最後に見た時と同じ、教会の神父が着る僧服を身につけていて、それが妙に似合っている。髪はウェーブがかかり、顔立ちはまだ幼さが残る。目を閉じてはいるが眉根は悲しそうに下がっており、彼の青白く透明な姿をより一層悲壮な雰囲気にしていた。
 彼を見ていると強い違和感が芽生えたが、その正体にすぐ気づいた。ゴーストにしては、やけに姿形がはっきりとしているのだ。僕が生きているときダンジョンで遭遇した悪霊のモンスターは、もっとこう、捉えどころのないもやの塊みたいなものではなかったか。あまりに強い未練でも残して死んでしまったのだろうか……
 などと考えいてたとき、物音に気づいたのか、僧服の霊はゆっくりと目をあけた。
「起きましたか」
 何をするでもなく、僕の返事を待ってただそこに浮かんでいる。敵意は無さそうだ。やはり、会話も通じる。
 たまたま手近にあった石ころを拾い、横たわったまま筆談を始める。まずは素直に、助けてくれた礼を伝えなくては。
『たすかった ありがとう』
「どういたしまして。迷える魂に手を差し伸べるのが私の務め。といっても、今はこの身が迷える魂ですけどね。ハハハ」
 あまり笑えない冗談だなと思いながら、この奇妙な僧侶との対話を続ける。
『きみも いしきがある』
「そうですね。ダンジョンや墓地に現れるゴーストとは会話など通じませんが、不幸か幸いか……私にはまだ分別というものがあるようです」
『なまえは?』
「ロラン・マグナスと。見ての通り、神の信徒です。あぁ、あなた達のお名前は存じておりますよ、なんせずっとお話を聞かせてもらっていましたから」
 あのときニャスカが感じた不穏な気配はこのロランのものだったのか。それとも盗み聞きとは……少しムッとする気持ちが芽生えかけたが、とにかくこの僧侶の霊に助けてもらったのだ。ここは友好的に、筆談を続けよう。
 
『なぜ ダンジョンに?』
「教会の近くで死んでしまいましてね。誰にも見つからないように、このダンジョンへと逃れてきたのです。教会にとどまる霊なんて笑えないですからね」
 自嘲的な笑みを浮かべるが、その眉尻は一層下がった。もう、絶望的な表情にすら見える。あまり思い出したくない話題だったかもしれない。
「そういうあなたは?」
『ダンジョンで死に 気づいたら骨に』
 そう書いた後、短い言葉でさらにニャスカと会ったことや、ダンジョンをともに探索することになった経緯を説明した。
 ロランと話すうち、僅かではあるが少しずつマナが身体に戻っていくのが分かった。
「ふむ、最近はこのように天へ昇れない魂が増えているのでしょうか? きっとこニャスカさんも似たようなものなのでしょうね。神よ、どうかこの者達に哀れみを……」
 そう言って、ロランと名乗ったゴーストは胸の前で手を組む。憐れまれるのはなんだか気分が良くない。第一、救いの手が必要なのは君も同じだろう。
「うっ、うぅ……」
 身じろぎしながら、ニャスカが目を覚ます。身体を起こして自分の腹の傷を撫でて確認して…… べチャリともう一度地面に寝そべってしまった。そのまま顔に手を当てて、深く息を吐く。
「死ねなかった」
「えぇ、それはもう見事な屍人ゾンビっぷりでしたよ」
 余計な事を言うロランの方をチラッと見たが、彼女は気にも留めずまた洞窟の天井を見上げる。
「死にたい」
 その言葉に、空虚なはずの僕の胸がずきりと痛む。圧倒的な暴力で身体を貫かれたあの間際、もしかすると彼女は、この訳のわからない状況が終わることに安堵していたのかもしれない。
「半分吹き飛ばされるし、ジルは焼かれるし。こんなのもう、終わりにしたい」
 そこに、ロランが空中を漂いながらニャスカの方に近づいてくる。
「……よくお聞きなさい、これは神が与えたもうた試練なのです。神は、あなたが乗り越えられるだけの苦難をお与え下さる。必ずやあなた」
「いきなり説教垂れてんじゃねぇ‼ ……何様のつもりだ」
 ロランをさえぎって凄んだが、やはり力なく壁の方を向いてしまった。
 確かに、傷ついている様子のニャスカにいきなりこんなことを言い出すとは、このロランというやつ、僧侶には向いてなかったのかもしれない。悪い奴じゃなさそうだけど。顔を手で覆ったままのニャスカの苛立ちに僕も同調していた。
「私はただの神の信徒…… の成れの果てで御座います」
「そんなん見りゃ分かるって。……はっ、僧侶の癖にゴーストとか、こいつは傑作だね。しっかし、怨霊から説教喰らっちまうとは、このニャスカ様もとうとうヤキが回ったね」
「……つい癖で説法を。ご容赦ください。はぁ、私なりに励まそうとするとコレです。私も死んだ方がマシかもしれません」
「笑えねぇよ、クソ坊主。てめぇは自分を浄化でもしてろ」
 いまの状況に絶望しているであろうニャスカに、冗談が下手なロラン。ただでさえ冷たいダンジョンの空気が一層冷え込んでいく。
 ただ、あのピンチから救ってくれたのは他でもないこのロランなのだ。壊滅的に会話のセンスが無いだけであって、悪気は無さそうだ。ニャスカの遠慮のない言葉に、彼は横を向いて俯いてしまっている。ニャスカの側に行き、地面に書く。
『彼が 助けてくれた』
「そうかい。おかげで成仏しそこなったよ」
 ニャスカはつまんなそうに言うと、寝たままごろんと横を向いた。彼女の表情は向こうに隠れて窺い知れない。と、やがて、背を丸めて静かに啜り泣き始めた。
 彼女にかけてやる言葉など何も思いつかず、僕はただ彼女をそうさせておくことしかできなかった。ロランも流石に罰が悪そうに、彼女と反対の方を向いて所在なさげに宙に浮いていることにしたようだ。

    ◆

 十分ぐらい経った頃、ぽつりとニャスカの声がした。
「ねぇ……なんで助けたの」
 ややほっとした様子のロランが答える。
「そりゃ、あなたたちが今にも、それこそ本当に死にそうだったので。同じ死者のよしみといいますか。その時はあまり深く考えませんでした」
 思い出すように上を向きながら、手を顎にやって話し始める。
「そして何より…… まぁ、平たく言えば、私にも話し相手が欲しかったのですよ。人間に会っても、私を見るなり聖水やら光の矢やらを撒いてきますからね。あぁ、この巡り合わせを与えたもうた神にはより一層感謝申し上げなければ」
 そうか、彼も孤独だったんだな。
「ふん、あんがと。あんたも大変ね」
 まだ彼女は変わらずダンジョンの壁を向いて寝転んでいるが、声色から、少し棘がとれた感じがする。彼女も可哀想な彼の境遇に同情したのか、それ以上問い詰めたり追い払ったりするつもりは無いようだった。これより険悪になったらどうしようと冷や冷やしていた僕は、ほっと胸を撫で下ろした。
「ところで」
 ロランが僕に向き直って言う。
「ジル、ひとつお聞きしたいのですが。あの司祭に浄化されそうになったとき、どうでした?」
 どうって…… 思い出すだけで骨の芯が震えるようだ。松明を口から腹まで突っ込むと同時に身体中の骨をハンマーで砕かれながら、目の前で家族も同じ目に遭っているところを見るような悲しさが同時に襲ってくる、そんな感覚だろうか。などと残酷なことを考えながらも、目の前のロランには簡潔に伝えることにする。
『やかれるあつさ ちぎれるいたみ かなしみとぜつぼう』
 そこまで書いたところで、ロランが手を振って制する。
「ありがとう、もう十分です。それは…… 怖いですね」
 ロランの左手がもう片方の腕を掴んでいた。
「私は浄化の軌跡を行使できます。貴方達をすんでのところで助けた時も、神への祈りは通じました。だから、貴方達さえそう望めば、きっと完全に葬りさることができるでしょう」
 恐ろしいことを言い出す。僕は、この変哲な状況に終止符が打てるとしても、あんな目に遭うのは絶対に御免だった。そう思って首を激しく横に振っていると、ロランはくすりと笑う。
「ハハ、安心してください。ジルから浄化の感想を聞いて、もうあれを使うのは金輪際やめることにしました。魂を救うつもりが苦しめていたなんて…… もし仮にその浄化の果てに魂が天に召されるのだとしても、きっともう少し何かやりようがあるでしょう。私はそれを探してみます」
 それを聞いて安堵する。仮にニャスカがそれを望んだとしても、僕は全力で止めただろう。
「にしても、浄化されかけたアンデッドの体験を聞いた僧侶なんて、世界中でも私が初めてでしょうね…… 本を書いたら売れるかもしれまん。ハハハ」
 そんな奇妙な冒険記を書いて売れっ子の作家になっても、死んでちゃ元も子もない。などとしょうもないことを思うのだった。

    ◆

 そんなことを話していたとき、いつの間にか起き上がっていたニャスカがロランの方を向いて唐突に言った。
「ねぇ、教えてよお坊さん。死んだらどうなるの?」
「死ねば、骨かゾンビか、悪霊のいずれかになります」
 不謹慎だが、この状況においてはあまりにも適切と言える回答に、思わず吹き出しそうになる。今の僕に肺が無くて良かった。
「あのね、真面目に聞いてんだけど。魂はどこへ行くのかっつってんの」
 また苛立った様子でニャスカが問い詰める。どうもこの二人は相性が悪いのかもしれない。
「……分かりません。我々の肉体が滅びれば、魂魄こんぱくは神の国へとかえっていく、というのが教会の説く教えです。でも、私たちの魂は現にこの通り、この世界に囚われたままです」
 ようやくおどけた調子をやめて、ロランも真剣に答え出す。
「例えば浄化の奇跡を行うと、魂はただ消滅するのか。それとも本当にその神の国へと導かれるのか。よくよく考えたら、教会の聖職者も、冒険者も、誰も魂が天に昇っていくところなんて見たことないんですよね」
 もっともらしい説明に、白けた様子のニャスカが突っかかる。
「はっ、お坊さんでもこれかよ。信心なんてあったもんじゃねーな」
 それを聞いたロランは、浮かび上がっていた足元を地面につけ、ニャスカの目の前に立った。
「それが、そうでもないんですよ。確かに私は神から見放され、魂は天に迎え入れられなかった。神に拒絶されたのかもと思いました」
 ロランは寂しそうに俯く。
「それでもね、私はいまでも、毎日神に祈ります。なんだか私達って、活動してるとだんだん眠くなりますよね。外ではもう何日過ぎたか分かりませんが、とにかく寝て起きたら一日と考えるようにしてるんです。それで、起きたらまず祈るんです」
「何のためにさ?」
「祈りに目的はありません。とにかく祈るんです。ハハ、死んでもやめられないんだから、習慣ってすごいですよね」
 ロランは静かに、でも確信を持ったような口調で語りかける。
「さっき言った通り、教会の教えのうち何が正しいのかもうよく分からないところもあるんですけど。それなのに、やっぱり私は祈ることで救われており、そのことで未だに神を身近に感じています。ま、これが救いなのか絶望なのかもはや不明ですがね」
「んなこた知らねーよ。てめぇの救いはてめぇで決めろ。」
「ハハハ、確かに。私の信心もまだまだのようです。こりゃ一本とられましたね」
「でも、お祈りしたら奇跡を起こしてくれるんだもんな~。なんでもお願い聞いてくれて、あんたからするといい親分じゃない」
 ニャスカは神様のことを、気前の良い盗賊のかしらとでも思うことにしたようだった。
「……一説によれば祈りによる奇跡というのは、発動の原理こそ異なるものの、我々のマナを消費して行使する魔法の親戚のようなものではないか、とも言われています。確か、そのような説を唱えた聖職者がいました」
「へぇ、そんなこと初めて聞いたよ」
「まぁ、その方は異端審問の末に処刑されてしまったのですが」
 なんだかいきなり物騒な話になってきた。ロランは気にせず話を続ける。
「で、今現在、私はこうして怨霊となってこの世界に存在するわけですが、相変わらず祈祷による奇跡を行使できている。そして、身に余る祈りを行うと急激に眠くなる。……というか、先ほどの戦闘では殆ど消失しかけました、ハハハ」
 僕たちが知らない間に、なんだか命を張ってくれていたようだ。本当に感謝しかない。でも、なぜそこまでしてくれたんだろうか。そんな疑問を他所に、ロランは説明を続ける。
「……となると、案外その異端者の説も馬鹿にできなくなってくるんです」
 僕が意識を手放す間際、彼は冒険者の司祭にむかって何やら大掛かりな祝詞のりとを唱えようとしていた。それが、彼にとっては「身に余る祈り」にあたるのだろうか。
 それともう一つ気になることがある。眠くなるということは、僕らは意識を失っている間にダンジョンのマナを身体に取り込んでいるのだろうか。あまりに分からないことだらけで、疑問が次々と疑問を呼ぶ。
「そうするとあたしらは、もう完全に魔法生物やモンスターの仲間入りってわけだ」
 幾分か気を取り直したものの、ニャスカはまだ毒づいた様子だ。
「結局、骨やら腐った死体になったあたしたちが本当に死んだらどうなるかなんて、誰にも分かんないもんな。はー、あれこれ考えるのも馬鹿馬鹿しくなってきた」
 次々と理屈を述べるロランに対し、ニャスカは直感で物事を考えるタイプみたいだ。まだ彼女の表情は冴えないが、それでも立ち上がって支度をしようとしている。

 僕は立ち上がってニャスカに駆け寄った。
『いこう』
 そう書くと、ニャスカも答える。
「うん、もしかしたらさ、ダンジョンの奥深くで伝説級のアーティファクトを見つけちゃったりしたら、なんとかなるかもしれないし。そんでひょっとすると、この坊さんが強くなったら蘇生の奇跡だって使えるようになるかもしれないもんな」
「ロランです…… それ、いいですね。死者復活の奇跡は教会によって厳重に秘匿されていますが、不可能じゃないかもしれません」
 なんだか急に希望が見えてきた気がするが、楽観もできない。きっと彼女は、そんな風に考えでもしないといけないほどの傷を負ったんだ。でも、そこに留まり続けるほど弱くもない。
「あ、私は霊体なので、身体の一部が無いから蘇生できないですけどね。第一、自分で自分を復活させる怨霊って一体なんなんでしょうね、ハハハ」
 あぁ…… ロラン、なんだかごめん。蘇生の条件なんて聞いたこともなかった。聖職者や冒険者にとっては常識なのだろうか。
「ま、細かいことは気にすんな。どっかの墓に埋まってるアンタの骨つかって、自分で生き返っちまえよ」
 そんな軽口を言える程度には、ニャスカの瞳にもまた力が戻りつつあった。そう、僕はこの人の、燃えるような瞳を隣で見ていたいんだ。
 やがて歩き出したニャスカに僕は続いた。彼女が振り向いて言う。
「よろしくなロラン、また厄介なのが来たら追っ払ってよ!」
 子分がまた一人増えた気分なのだろうか。でもまぁ、それでもいいな。後ろから、困ったようなロランの声が聞こえる。
「あんな恐ろしいのはもう懲り懲りですよ…… でも、善処致しますね」
 歩き出す前、ニャスカが僕の方に振り返って剣を向ける。何事かと思わず身構える。
「そういえばジル! これ重たいし、やっぱ邪魔だから…… アンタが持ってて」
 度重なる共闘で、少しはこの僕を信頼してくれたということだろうか。思わず、両手で恭しく剣を受け取る。ようやく、本当に彼女の騎士になれたような気がする。
 あるいは、まだまだ僕の剣技が未熟で、結局彼女にとっては危険な存在たり得ないということだろうか。どちらにしても、もっと腕を磨かねばなるまい。そんな決意を胸に、再び相棒を腰の鞘に納める。
 今度からはこの剣があるんだ、もっと素早く戦闘態勢を取れるかもしれない。あるいは、ロランの祈祷との連携だって考えられるはずなんだ。やられっぱなしじゃないし、彼女も二度とあんな目に遭わない…… そう、思いたい。

 こうして僕たちは奇妙な怨霊を引き連れて、また洞窟の奥へと歩みを進めていった。


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