夫のペット

かん

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結婚したくない理由は人それぞれだろうし、
結婚したい理由もまた、人の数だけあるだろう。

私の名前は、牧野ミキ。28歳だ。
私の結婚したい理由は、ひとつ。家から出るためだ。
私には血が繋がっていたり、または繋がっていなかったりする兄弟姉妹たちが沢山いる。今、一緒に住んでいるだけでも10人だ。母が数えきれないくらい、結婚と離婚を繰り返して来たためだ。
子供の頃から増えていくきょうだいの世話や家事に追われ、稼ぎは全て家に入れさせられ、気づけばこの年齢だった。貯金も自分の部屋さえない。

親兄弟たちから、私には嫁の貰い手などないのだから、家族に奉仕しろと言われてきた。
私は男性が言い寄るような見た目の女では決してないからだ。痴漢にすら会ったことがない。

その男とは、友人を介して知り合った。
私より3歳年上の設計士だった。
金と親から受け継いだ家を持ち、共働きが前提条件として、彼は私との結婚を同意した。
「ペットを飼っているが、飼い続けることに同意して欲しい。君は世話をする必要はない。それと、私には変わった趣味があるが、それは君にも受け入れてもらいたい」
と男は言った。
「その趣味は人に迷惑をかけるものではないですよね?ならいいですよ」
と私は了承した。


毒のような家族のもとからは夜逃げのように逃げ出した。
色々あったが、とにかく男の家に住むこととなった。
男が、先にたちドアを開ける。
「いつも、ペットが出迎えてくれるんだ」
と男が言う。
犬か猫か……どちらでもいい。私はどちらも嫌いだ。世話をしなくていいと言われているのだから感心もない。

「お帰りなさいませ、ご主人様」
しかし、出迎えたのは犬でも猫でもなかった。
三つ指をついて出迎えたのは、全裸…いや、パンツと首輪を身につけた若い男。
夫が飼っていたのは性奴隷だったのだ。

淫乱な母が無節操に増やしたきょうだいで騒がしい家に長らくいたので、綺麗な邸宅で「躾」の行き届いた大人の男が1人いるくらいどうってことない。
母の恋人や夫やらが、王様のように暴力を振りかざすのも日常だったのだ。
両者同意の関係である以上、私に実害がなければそれでいい。
まあ、私に害の無さそうな「ペット」の男には正直興味津々ではあったが、それは同じ屋根の下で生活をする以上、慣れないうちは珍しくて目がいくものだ。

男の性志向が分かったので、初夜はないかな?
と思ったが、男はペットを部屋に控えさせて私との交わりを見せつけていた。女でもいけるようだった。
そのあと私は寝てしまったが、妙な音で目を覚ました。
浴室で男がペットを縛り付け、肛門を玩具で犯している所だった。出し入れの度に、獣の咆哮をペットがあげている。
もの珍しさから、しばらく眺めていたが、繰り返されていると飽きてしまい部屋に戻って寝た。
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