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嫉妬
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「そろそろお開きだね。レイ、もう遅いからモースタンさんのこと家まで送ってよ」
エミリーがギョッとした様子で僕を見つめる
「いえいえ、一人で帰れますよ!」
「ここら辺は街灯も多いし、人通りも少なくないのでモースタンさんがそう言うならそれでいいと思うけど、ね、どうする兄さん」
これで二人の仲が深まればと思ったのだが二人はあまり気乗りしない様子だ
「でも、女性を一人で帰らせるのは少し、、、」
「それでも、レイさんと二人で帰るのは、、」
初対面なのに二人きりで帰るのは流石に気まずいだろうか?目線がとかまじまじととかいってたからレイの方はちゃんとエミリーに気がありそうだけど、エミリーの方はあまりそういうふうに見えない。マンガの方ではエミリーの方は最初からレイに惹かれていたイメージなのだが私がいることで変わってしまったのだろうか?
レイの方も街の女の子に話しかけられた時もそうだったが今日は特に口数が少なかった気がする、案外女の子にはシャイなのだろうか?それなら
「じゃあ私も一緒に送ります。それでどうですか?モースタンさん」
「わかりました、、ありがとうございます」
************
帰り道はより一層レイの様子が変だ、恋がそうさせるのか?
「ここまでで大丈夫です、今日はお食事に誘っていただきありがとうございました」
「いえいえ、またいつでも遊びに来てくださいね。それではお気をつけてお帰りくださいモースタンさん」
「ええ、さよなら」
「さよならモースタンさん」
レイは彼女の後ろ姿が消えた後も彼女の歩いていた方向をしばらく見つめていた。
今日気づいたのだがレイはきっと好きな女の子の前ではなかなかうまく言葉を伝えられないし奥手なタイプなのだ、何度か何か言いたそうにしてはくちをつぐんでいたし、エミリーに毛布を渡す時も彼女の手が触れるとビクッとしていたし、弟のうぶな一面を見て私はさらに弟を幸せにしてあげようと決心した。
************
家に帰るなりレイはいつになく興奮した様子で私の目をじっと見つめてこういった
「兄さんはモースタンさんのこと好きなの?」
少し様子がおかしいなと思っていたらなんだそんな可愛らしい心配をしていたのか!そんなことはないしむしろ二人の恋を応援したいのだと言おうと思ったが年頃の少年らしい弟の様子に少しいたずら心が芽生える
「ふふ、どうだろうねー秘密にしておこうかなぁ」
揶揄うようにレイの顔を覗き込む
《バンっ!》
鈍い音が耳のすぐ横から聞こえたかと思うとレイがすぐ目の前にいた。
「レイ?」
冗談か何かかと思って、顔を上げる、その顔には微塵も期待していた笑顔や揶揄っている雰囲気はなく恐怖すら感じられるほど無表情だ。目に光がない。壁に打ち付けられた手を依然として放す気がないらしく手の伸ばされている方とは逆の方から逃げようとすると強い力で肩を掴まれて思わず眉間に皺がよる。
しばらくしてようやく俗に言う壁ドンというものをされているのだと気づく。
掴まれた手を剥がそうとしてもどこにそんな力があるのか全く敵わない。
「兄さん、僕は真剣に聞いてるんだよ誤魔化さないでよ」
「モースタンのこと?」
「それ以外に何があるの?兄さん今日いつもより楽しそうにしてたね特にモースタンさんが家に来るって決まった時とか、」
いつものものとは違う低く感情のない声に鳥肌がたつ
「モースタンさんのことは好きじゃないよ、、だから放して!さっきのは冗談だよごめん」
「そう、安心したよ」
さっきまでの勢いが嘘だったかのようにパッと手が離される、まだ心臓がバクバクと必死に生きようと鼓動を上げている。死ぬかと思った。当の本人はごめんねとだけ言って何事もなかったように部屋に戻っていった。
エミリーの死後自殺を考えるくらいなのだからきっと愛は重い方だとは思っていたがまさかこれほどとは。そういえば視線の話でエミリーは私じゃなくて貴方をと言っていた気がする。途中で中断されてしまったがそれはもしかしたらレイから私に向けられる嫉妬の目線の話だったのかもしれない。
これからどうしようか?
エミリーがギョッとした様子で僕を見つめる
「いえいえ、一人で帰れますよ!」
「ここら辺は街灯も多いし、人通りも少なくないのでモースタンさんがそう言うならそれでいいと思うけど、ね、どうする兄さん」
これで二人の仲が深まればと思ったのだが二人はあまり気乗りしない様子だ
「でも、女性を一人で帰らせるのは少し、、、」
「それでも、レイさんと二人で帰るのは、、」
初対面なのに二人きりで帰るのは流石に気まずいだろうか?目線がとかまじまじととかいってたからレイの方はちゃんとエミリーに気がありそうだけど、エミリーの方はあまりそういうふうに見えない。マンガの方ではエミリーの方は最初からレイに惹かれていたイメージなのだが私がいることで変わってしまったのだろうか?
レイの方も街の女の子に話しかけられた時もそうだったが今日は特に口数が少なかった気がする、案外女の子にはシャイなのだろうか?それなら
「じゃあ私も一緒に送ります。それでどうですか?モースタンさん」
「わかりました、、ありがとうございます」
************
帰り道はより一層レイの様子が変だ、恋がそうさせるのか?
「ここまでで大丈夫です、今日はお食事に誘っていただきありがとうございました」
「いえいえ、またいつでも遊びに来てくださいね。それではお気をつけてお帰りくださいモースタンさん」
「ええ、さよなら」
「さよならモースタンさん」
レイは彼女の後ろ姿が消えた後も彼女の歩いていた方向をしばらく見つめていた。
今日気づいたのだがレイはきっと好きな女の子の前ではなかなかうまく言葉を伝えられないし奥手なタイプなのだ、何度か何か言いたそうにしてはくちをつぐんでいたし、エミリーに毛布を渡す時も彼女の手が触れるとビクッとしていたし、弟のうぶな一面を見て私はさらに弟を幸せにしてあげようと決心した。
************
家に帰るなりレイはいつになく興奮した様子で私の目をじっと見つめてこういった
「兄さんはモースタンさんのこと好きなの?」
少し様子がおかしいなと思っていたらなんだそんな可愛らしい心配をしていたのか!そんなことはないしむしろ二人の恋を応援したいのだと言おうと思ったが年頃の少年らしい弟の様子に少しいたずら心が芽生える
「ふふ、どうだろうねー秘密にしておこうかなぁ」
揶揄うようにレイの顔を覗き込む
《バンっ!》
鈍い音が耳のすぐ横から聞こえたかと思うとレイがすぐ目の前にいた。
「レイ?」
冗談か何かかと思って、顔を上げる、その顔には微塵も期待していた笑顔や揶揄っている雰囲気はなく恐怖すら感じられるほど無表情だ。目に光がない。壁に打ち付けられた手を依然として放す気がないらしく手の伸ばされている方とは逆の方から逃げようとすると強い力で肩を掴まれて思わず眉間に皺がよる。
しばらくしてようやく俗に言う壁ドンというものをされているのだと気づく。
掴まれた手を剥がそうとしてもどこにそんな力があるのか全く敵わない。
「兄さん、僕は真剣に聞いてるんだよ誤魔化さないでよ」
「モースタンのこと?」
「それ以外に何があるの?兄さん今日いつもより楽しそうにしてたね特にモースタンさんが家に来るって決まった時とか、」
いつものものとは違う低く感情のない声に鳥肌がたつ
「モースタンさんのことは好きじゃないよ、、だから放して!さっきのは冗談だよごめん」
「そう、安心したよ」
さっきまでの勢いが嘘だったかのようにパッと手が離される、まだ心臓がバクバクと必死に生きようと鼓動を上げている。死ぬかと思った。当の本人はごめんねとだけ言って何事もなかったように部屋に戻っていった。
エミリーの死後自殺を考えるくらいなのだからきっと愛は重い方だとは思っていたがまさかこれほどとは。そういえば視線の話でエミリーは私じゃなくて貴方をと言っていた気がする。途中で中断されてしまったがそれはもしかしたらレイから私に向けられる嫉妬の目線の話だったのかもしれない。
これからどうしようか?
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