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傷
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殺されそうな勢いだった。このままエミリーとの距離を見誤ればせっかく母の問題が治まってきていたのに原作通り死んでしまう可能性が拭いきれない。そもそもあんな状態のレイと付き合わせる手伝いなんてしていいんだろうか?まあ恋は盲目という言葉もあるし今は初めての恋で少しいき過ぎてしまっただけでそのうち落ち着くかもしれない。兎に角今は下手に手を出さず様子を見よう。
************
気晴らしになんとなく歩いているとエミリーを見かけた、先日のこともあったので声をかけようか迷っているとどうにも様子がおかしいことに気づく。何やら顔を抑えているのだ。
ぽたっ
赤い液体が彼女の靴に滴り落ちた、血だ。その出どころを無意識に目で追いかける。
「モースタンさん!?その顔はどうしたんですか!」
目のすぐ横に何かに切られたような傷ができていた、よく見れば体中に痛々しい打撲痕や赤黒く腫れた内出血の後が点々とあるそれはここ最近のものだけでなく長期的な虐待によるものだと想像できる。
「セリスさん?」
「すぐ治療しましょう!」
傷は浅くはなく放っておいたら残ってしまうだろうことがわかる
「大丈夫ですよ、慣れてるので」
「貴方、この前も一人で帰ろうとしたり自分のことを大切にしなさすぎですよ!傷残っちゃいますよ?」
「いいですよ、、私の顔なんて誰も気にしませんよ、」
「私が気にしますよ!!貴方がなんて言っても手当てしますからね」
「、、もうほっといてくれませんか?今は誰にも見られたくない」
「ほっとけませんよ!」
「あんまり中途半端に人に親切にしたらいけませんよ?、、、そんなことをしても何も変わらないんですから」
「変わります!」
「じゃあ私を父から守ってくれますか?一生あの人が生きてる限り、そんなことできないでしょ!あの人が私を傷つけるたびに私のこと手当てするつもりですか?私は汚い人間ですから隙を見せたらどこまでも貴方に縋り付いちゃいますよ」
「じゃあ縋りついてください」
「貴方お人好しすぎますよ、どうするんですか私みたいな人が何人も貴方の目の前に現れたら?出会うたびにこうやって助けてたら貴方の身が持ちませんよ?」
、、、、こんなことが前にもあったなと思う。今のエミリーが小さい頃のレイの姿と重なる。ここ数年で気づいたのだがこう言った場合本当に突き放そうとしているのではなく突き放しても助けてくれるのかを試していたり、結局後から見捨てられるのが怖くてそうなる前に自分から拒絶して身を守ろうとしていたりする。
「そんなたられば話し今は関係ありません、そうなるならそうなってから考えます。そんな可能性の話ばかり考えていたら何も行動できないじゃないですか。私はそんないつ現れるかもしれない誰かじゃなく今、目の前の貴方を助けたいんです。確かに全ての責任なんて負えないかもしれません、でも私が身を滅ぼすのも私が貴方を変えられるかもしれないことも同じもしもの話なんですからせっかくなら希望のある方にかけてみませんか?」
思い詰めた表情でいる彼女の手を引いて屋敷に連れて行く。
************************
「兄さん、とモースタンさん、、って!その怪我は?」
私は彼女をここに連れてきた経緯を説明した
「、、そう、包帯と消毒液もってきたよ」
「レイ、ありがとう」
レイと私で手分けをして傷の手当てをしていく
「慣れてるんですね包帯を巻くの」
「ええ、うちも母が少々乱暴でしてね。小さい頃はよく兄に巻いてもらったんですよ」
「、、、そうなんですか、、」
「ああ安心してください、今は母はいませんから」
それから私たちは昔のことやこれからどうするのかなどいろいろな話をした、レイも私の話に承諾してくれた
************
それからモースタンさんはよく傷の手当てをしに来るようになった。レイともそれなりに仲良くなったように見える。
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気晴らしになんとなく歩いているとエミリーを見かけた、先日のこともあったので声をかけようか迷っているとどうにも様子がおかしいことに気づく。何やら顔を抑えているのだ。
ぽたっ
赤い液体が彼女の靴に滴り落ちた、血だ。その出どころを無意識に目で追いかける。
「モースタンさん!?その顔はどうしたんですか!」
目のすぐ横に何かに切られたような傷ができていた、よく見れば体中に痛々しい打撲痕や赤黒く腫れた内出血の後が点々とあるそれはここ最近のものだけでなく長期的な虐待によるものだと想像できる。
「セリスさん?」
「すぐ治療しましょう!」
傷は浅くはなく放っておいたら残ってしまうだろうことがわかる
「大丈夫ですよ、慣れてるので」
「貴方、この前も一人で帰ろうとしたり自分のことを大切にしなさすぎですよ!傷残っちゃいますよ?」
「いいですよ、、私の顔なんて誰も気にしませんよ、」
「私が気にしますよ!!貴方がなんて言っても手当てしますからね」
「、、もうほっといてくれませんか?今は誰にも見られたくない」
「ほっとけませんよ!」
「あんまり中途半端に人に親切にしたらいけませんよ?、、、そんなことをしても何も変わらないんですから」
「変わります!」
「じゃあ私を父から守ってくれますか?一生あの人が生きてる限り、そんなことできないでしょ!あの人が私を傷つけるたびに私のこと手当てするつもりですか?私は汚い人間ですから隙を見せたらどこまでも貴方に縋り付いちゃいますよ」
「じゃあ縋りついてください」
「貴方お人好しすぎますよ、どうするんですか私みたいな人が何人も貴方の目の前に現れたら?出会うたびにこうやって助けてたら貴方の身が持ちませんよ?」
、、、、こんなことが前にもあったなと思う。今のエミリーが小さい頃のレイの姿と重なる。ここ数年で気づいたのだがこう言った場合本当に突き放そうとしているのではなく突き放しても助けてくれるのかを試していたり、結局後から見捨てられるのが怖くてそうなる前に自分から拒絶して身を守ろうとしていたりする。
「そんなたられば話し今は関係ありません、そうなるならそうなってから考えます。そんな可能性の話ばかり考えていたら何も行動できないじゃないですか。私はそんないつ現れるかもしれない誰かじゃなく今、目の前の貴方を助けたいんです。確かに全ての責任なんて負えないかもしれません、でも私が身を滅ぼすのも私が貴方を変えられるかもしれないことも同じもしもの話なんですからせっかくなら希望のある方にかけてみませんか?」
思い詰めた表情でいる彼女の手を引いて屋敷に連れて行く。
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「兄さん、とモースタンさん、、って!その怪我は?」
私は彼女をここに連れてきた経緯を説明した
「、、そう、包帯と消毒液もってきたよ」
「レイ、ありがとう」
レイと私で手分けをして傷の手当てをしていく
「慣れてるんですね包帯を巻くの」
「ええ、うちも母が少々乱暴でしてね。小さい頃はよく兄に巻いてもらったんですよ」
「、、、そうなんですか、、」
「ああ安心してください、今は母はいませんから」
それから私たちは昔のことやこれからどうするのかなどいろいろな話をした、レイも私の話に承諾してくれた
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それからモースタンさんはよく傷の手当てをしに来るようになった。レイともそれなりに仲良くなったように見える。
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