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分かり合えない2人
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「そういう訳だから、私がちゃんと吉光に説明して、理解してもらう!だから危害は加えないで、ね?」
「…………分かった」
目隠しさんのお陰で無事、遅刻せずに学校に辿り着いた後、私は、休み時間に人影少ない階段裏で目隠しさんを呼び出した。あんな最悪な出会い方をしてしまった2人だが、どちらにも何かあって欲しくない。吉光との関係性や、彼の家柄を説明した後、私が何とかするから彼には何もしないで、ということを目隠しさんに固く言い聞かせた。目隠しさんの説得はそんなに難しくなく、私の説明を聞いた後は特に反論することもなくあっさりと引き下がった。
問題は吉光の方だ。彼はきっと、私の説得を簡単に受け入れてはくれない。それは彼が、霊とはどれだけ危険で、悲しい存在であるかを知っているからだ。昨晩の出来事と、私の呪いのことを説明して、何とか理解してもらうしかない。これからこの2人は嫌でも学校で顔を合わせることになるのだ。
「………素直に話を聞くタイプには見えなかったがな………」
「が、頑張る…………。私を信じて!」
「………万が一、向こうが譲らないのであれば、その時は俺も好きにさせてもらう………」
そしてそれだけ言い残して、彼はすぅっと姿を消した。私の中に戻ったようだ。そして入れ替わるように、丁度いいタイミングで今度は吉光が姿を現した。私の事を探していたらしい。こんな階段裏で何をしているんだと、吉光は怪しむ様に私を見つめている。今朝の目隠しさんとの一悶着もあって、かなり警戒しているようだ。
「ハニー、こんなところに………!体は無事ですか」
「う、うん。何ともないよ。今朝も言ったけど、あの幽霊は悪い幽霊じゃなくて」
「ハニー、君が何と言おうと、俺は彼を成仏させます。それが俺の役目であり、魂の在るべき場所ですから」
後は俺に任せて、と何故か膝をついて、私の手を取る吉光。王子様のような一連の流れに、私はポカンとされるがままだったが、吉光が私の手に触れた瞬間、何故かバチッと強い静電気が走って、吉光だけがその鋭い痛みに声を上げた。堪らず手を引っ込める吉光に、私は目隠しさんの仕業だとすぐに分かった。先程私とした、『吉光に危害を加えない』という約束は、たった数分で破られたのだった。
「め、目隠しさん!」
「………俺を成仏させるなど、つまらん冗談を言うからだ………」
「出ましたね、悪霊………。恋白の中に入るとは、なんと下劣で変態な………」
変態呼ばわりされたことが癪に触ったのか、目隠しさんは初めて、吉光に対して面食らったような反応を見せた。思わず鎌を取り出す目隠しさんを、私も必死に抑える。吉光に色々と説明と説得をしたいのに、こんな風に出会い頭に喧嘩をされては話どころではない。結局、2人の仲裁をしているだけで休み時間は終わってしまい、1回目の吉光説得チャンスは失敗に終わってしまった。
(まあまだ学校で会う機会はいっぱいあるし、大丈夫だよね………!)
何とか自分にそう言い聞かせて、気を取り直す。次はお昼の時間を狙おう。スマートフォンを取り出して、素早くタップする。『お昼一緒に食べない?』という私からのメッセージに、光の速さで付く既読。『勿論です。夫婦となれば、食事を共にするのは当たり前のこと。一緒に優雅なランチタイムとしましょう』と、吉光から長々と返事が返って来たが、それに対しては既読無視を決め込んだ。
「何故この男もいるんです!恋白!」
迎えたお昼休み。吉光を屋上に呼び出し、先にお弁当を広げて待っていたのだが、ちゃっかり私の隣に鎮座する目隠しさんを見て、吉光は怒りの声を上げた。何故いるのか、と言われても、取り憑かれているのだから常に一緒だ。それは吉光も分かっているはずなのに、どうやら私からの滅多にないご飯のお誘いに浮かれて、目隠しさんの存在を忘れていたらしい。(あんなに喧嘩してたのに?)
「………取り憑いているのだから、ここにいるのは当然だろう………」
「ならばせめて、今は姿を引っ込めてください!夫婦の時間を邪魔しないで頂きたい!」
「………夫婦………?………そうなのか………?」
怪訝そうに私を見る目隠しさんに、否定の意味も込めて勢いよく首を左右に振る。目隠しさんには既に説明済みだが、吉光はあくまでも幼馴染。それ以上でもそれ以下でもない。
「ハニー!一刻も早くお祓いをしましょう!こんな男が傍にいては、俺たち2人の時間が…………!」
「これ、卵焼き、私が焼いたの。食べる?」
「…………貰おう………」
吉光の必死の訴えなど、最早誰も聞いておらず。広げた弁当箱から綺麗な黄色の四角を箸で摘み、あろうことか、幽霊に食べさせてあげている………。そんな光景を目の当たりにした吉光は、どんどんと目隠しさんに対して怒りと恨みを募らせていく一方だ。
「それでね、吉光。目隠しさんのことなんだけど」
「ハニー、大丈夫です。分かっています」
「え?」
「これは、俺に向けられた試練………。そういうことなのですね」
「は………?」
おにぎりを頬張りながら、勝手に暴走しだした吉光を眺める。私が何かを言おうとするのを制止して、吉光は続ける。
「私と結婚するならば、この位の霊は倒せて当然だと………そう言いたいのですね」
「言ってません」
「ならば受けて立ちましょう!俺はこの試練から、逃げも隠れもしない!」
ビシッと吉光の細く綺麗な指が、目隠しさんを捉える。目隠しさんは相変わらず無表情で見下ろしていたが、一応私との約束を守って、手を出すような素振りは見せなかった。
「放課後………、お前に決闘を申し込む」
「け、決闘!?何言ってんの吉光、ちょっと待っ………!」
「俺は恋白を守るって決めたんです!」
吉光の真剣な気迫に、私は言葉を飲み込んだ。普段は何を言われても適当にあしらっているが、改めてこうして真っ直ぐに、小恥ずかしい台詞を言われると動揺してしまう。不覚にもドキッとした胸を抑えながらたじろぐ私を、目隠しさんは横目で見つめていた。
「小さい頃から、俺はずっと恋白を守ってきた………!だから今回も、俺が恋白を守るんです」
「………守る………?」
フン、と馬鹿にする様に鼻を鳴らす目隠しさんに、私は今度はそちらに視線を移した。目隠しさんはどこか苛々しているような様子で、そのまま捲し立てる。
「ならば何故昨晩、お前はコイツの傍に現れなかった………?」
「昨晩………?何の話ですか」
「………昨晩コイツは、廃墟で殺されかけていた………。生きた人間にな…………」
「な…………っ」
本当か、と言いたげな眼差しが、こちらを貫く。嘘の様な話だが、本当なんだよなぁ、と自分でもまるで他人事のように振り返っていた。私のその反応が、紛れもない真実だと悟った吉光が、今度は血相を変えて私に歩み寄る。
「どういうことですか………!体は、無事なんですか!殺されかけたって………」
「大丈夫大丈夫、ほら生きてるでしょ」
心配かけないように、ニーっと笑ってみせる。その笑顔に少しホッとしたのか、吉光は息を吐いた。私を心配してくれている気持ちは確かに本物だ。
「………まあ、あの場にお前のような見習いがいたところで、役に立ったとは思えないがな………」
「なに…………!」
「………いや………、俺も同じか………」
そうポツリと呟いた目隠しさんの言葉が、私の呪いのことを指しているのはすぐに分かった。でも目隠しさんがいなかったら、私はきっとあの異形に食われて死んでいただろう。私の事を助けてくれたのは、間違いない事実だ。
「あのね、私」
「………いいだろう。放課後、お前の決闘を受けてやる………」
このままの流れで、目隠しさんに助けてもらったことと、呪いのことを吉光に説明しようとしたのに、またしても叶わなかった。まさかの、目隠しさんが吉光の決闘を受け入れるという事態に、私だけがアタフタと慌てている。止めに入ろうとしたものの、2人の間に流れる空気が、とても口を挟めるようなものではなくて、私はすっかり小さくなってしまっていた。
2人が決闘だなんて………。とんでもないことになっちゃった…………。
「…………分かった」
目隠しさんのお陰で無事、遅刻せずに学校に辿り着いた後、私は、休み時間に人影少ない階段裏で目隠しさんを呼び出した。あんな最悪な出会い方をしてしまった2人だが、どちらにも何かあって欲しくない。吉光との関係性や、彼の家柄を説明した後、私が何とかするから彼には何もしないで、ということを目隠しさんに固く言い聞かせた。目隠しさんの説得はそんなに難しくなく、私の説明を聞いた後は特に反論することもなくあっさりと引き下がった。
問題は吉光の方だ。彼はきっと、私の説得を簡単に受け入れてはくれない。それは彼が、霊とはどれだけ危険で、悲しい存在であるかを知っているからだ。昨晩の出来事と、私の呪いのことを説明して、何とか理解してもらうしかない。これからこの2人は嫌でも学校で顔を合わせることになるのだ。
「………素直に話を聞くタイプには見えなかったがな………」
「が、頑張る…………。私を信じて!」
「………万が一、向こうが譲らないのであれば、その時は俺も好きにさせてもらう………」
そしてそれだけ言い残して、彼はすぅっと姿を消した。私の中に戻ったようだ。そして入れ替わるように、丁度いいタイミングで今度は吉光が姿を現した。私の事を探していたらしい。こんな階段裏で何をしているんだと、吉光は怪しむ様に私を見つめている。今朝の目隠しさんとの一悶着もあって、かなり警戒しているようだ。
「ハニー、こんなところに………!体は無事ですか」
「う、うん。何ともないよ。今朝も言ったけど、あの幽霊は悪い幽霊じゃなくて」
「ハニー、君が何と言おうと、俺は彼を成仏させます。それが俺の役目であり、魂の在るべき場所ですから」
後は俺に任せて、と何故か膝をついて、私の手を取る吉光。王子様のような一連の流れに、私はポカンとされるがままだったが、吉光が私の手に触れた瞬間、何故かバチッと強い静電気が走って、吉光だけがその鋭い痛みに声を上げた。堪らず手を引っ込める吉光に、私は目隠しさんの仕業だとすぐに分かった。先程私とした、『吉光に危害を加えない』という約束は、たった数分で破られたのだった。
「め、目隠しさん!」
「………俺を成仏させるなど、つまらん冗談を言うからだ………」
「出ましたね、悪霊………。恋白の中に入るとは、なんと下劣で変態な………」
変態呼ばわりされたことが癪に触ったのか、目隠しさんは初めて、吉光に対して面食らったような反応を見せた。思わず鎌を取り出す目隠しさんを、私も必死に抑える。吉光に色々と説明と説得をしたいのに、こんな風に出会い頭に喧嘩をされては話どころではない。結局、2人の仲裁をしているだけで休み時間は終わってしまい、1回目の吉光説得チャンスは失敗に終わってしまった。
(まあまだ学校で会う機会はいっぱいあるし、大丈夫だよね………!)
何とか自分にそう言い聞かせて、気を取り直す。次はお昼の時間を狙おう。スマートフォンを取り出して、素早くタップする。『お昼一緒に食べない?』という私からのメッセージに、光の速さで付く既読。『勿論です。夫婦となれば、食事を共にするのは当たり前のこと。一緒に優雅なランチタイムとしましょう』と、吉光から長々と返事が返って来たが、それに対しては既読無視を決め込んだ。
「何故この男もいるんです!恋白!」
迎えたお昼休み。吉光を屋上に呼び出し、先にお弁当を広げて待っていたのだが、ちゃっかり私の隣に鎮座する目隠しさんを見て、吉光は怒りの声を上げた。何故いるのか、と言われても、取り憑かれているのだから常に一緒だ。それは吉光も分かっているはずなのに、どうやら私からの滅多にないご飯のお誘いに浮かれて、目隠しさんの存在を忘れていたらしい。(あんなに喧嘩してたのに?)
「………取り憑いているのだから、ここにいるのは当然だろう………」
「ならばせめて、今は姿を引っ込めてください!夫婦の時間を邪魔しないで頂きたい!」
「………夫婦………?………そうなのか………?」
怪訝そうに私を見る目隠しさんに、否定の意味も込めて勢いよく首を左右に振る。目隠しさんには既に説明済みだが、吉光はあくまでも幼馴染。それ以上でもそれ以下でもない。
「ハニー!一刻も早くお祓いをしましょう!こんな男が傍にいては、俺たち2人の時間が…………!」
「これ、卵焼き、私が焼いたの。食べる?」
「…………貰おう………」
吉光の必死の訴えなど、最早誰も聞いておらず。広げた弁当箱から綺麗な黄色の四角を箸で摘み、あろうことか、幽霊に食べさせてあげている………。そんな光景を目の当たりにした吉光は、どんどんと目隠しさんに対して怒りと恨みを募らせていく一方だ。
「それでね、吉光。目隠しさんのことなんだけど」
「ハニー、大丈夫です。分かっています」
「え?」
「これは、俺に向けられた試練………。そういうことなのですね」
「は………?」
おにぎりを頬張りながら、勝手に暴走しだした吉光を眺める。私が何かを言おうとするのを制止して、吉光は続ける。
「私と結婚するならば、この位の霊は倒せて当然だと………そう言いたいのですね」
「言ってません」
「ならば受けて立ちましょう!俺はこの試練から、逃げも隠れもしない!」
ビシッと吉光の細く綺麗な指が、目隠しさんを捉える。目隠しさんは相変わらず無表情で見下ろしていたが、一応私との約束を守って、手を出すような素振りは見せなかった。
「放課後………、お前に決闘を申し込む」
「け、決闘!?何言ってんの吉光、ちょっと待っ………!」
「俺は恋白を守るって決めたんです!」
吉光の真剣な気迫に、私は言葉を飲み込んだ。普段は何を言われても適当にあしらっているが、改めてこうして真っ直ぐに、小恥ずかしい台詞を言われると動揺してしまう。不覚にもドキッとした胸を抑えながらたじろぐ私を、目隠しさんは横目で見つめていた。
「小さい頃から、俺はずっと恋白を守ってきた………!だから今回も、俺が恋白を守るんです」
「………守る………?」
フン、と馬鹿にする様に鼻を鳴らす目隠しさんに、私は今度はそちらに視線を移した。目隠しさんはどこか苛々しているような様子で、そのまま捲し立てる。
「ならば何故昨晩、お前はコイツの傍に現れなかった………?」
「昨晩………?何の話ですか」
「………昨晩コイツは、廃墟で殺されかけていた………。生きた人間にな…………」
「な…………っ」
本当か、と言いたげな眼差しが、こちらを貫く。嘘の様な話だが、本当なんだよなぁ、と自分でもまるで他人事のように振り返っていた。私のその反応が、紛れもない真実だと悟った吉光が、今度は血相を変えて私に歩み寄る。
「どういうことですか………!体は、無事なんですか!殺されかけたって………」
「大丈夫大丈夫、ほら生きてるでしょ」
心配かけないように、ニーっと笑ってみせる。その笑顔に少しホッとしたのか、吉光は息を吐いた。私を心配してくれている気持ちは確かに本物だ。
「………まあ、あの場にお前のような見習いがいたところで、役に立ったとは思えないがな………」
「なに…………!」
「………いや………、俺も同じか………」
そうポツリと呟いた目隠しさんの言葉が、私の呪いのことを指しているのはすぐに分かった。でも目隠しさんがいなかったら、私はきっとあの異形に食われて死んでいただろう。私の事を助けてくれたのは、間違いない事実だ。
「あのね、私」
「………いいだろう。放課後、お前の決闘を受けてやる………」
このままの流れで、目隠しさんに助けてもらったことと、呪いのことを吉光に説明しようとしたのに、またしても叶わなかった。まさかの、目隠しさんが吉光の決闘を受け入れるという事態に、私だけがアタフタと慌てている。止めに入ろうとしたものの、2人の間に流れる空気が、とても口を挟めるようなものではなくて、私はすっかり小さくなってしまっていた。
2人が決闘だなんて………。とんでもないことになっちゃった…………。
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