世界一嫌いな自分へ

古明地 蓮

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とにかく自分が嫌いだった

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私は今、学校の屋上に立っている。
そこからの見晴らしは最高だった。
今すぐにでも、手すりの外へ出たい気分だった

私は自分が嫌いだった。
私自身が大っ嫌いだったんだ。
理由は大まかに分けて三つある。

まず最初に、自分は何をやっても成功しなかった。
自分にはいろんな特技があった。
けど、どれ一つとっても、一番にはなれなかったのだ。

別に一番にならなくてもいいと思う人もいると思う。
でも、私は一番でなければ、評価されなかったのだ。
結局私は誰かに認めてもらいたかったのだ。
でも、自分の特技を認めてくれる人はいなかった。
さらに、その特技で、学校などで一回も表彰されたことがない。

しかも、大体自分より後から来た人に追い越されていくのだ。
自分が最初に持っていた、アドバンテージを周りの人はたやすく超えていってしまうのだ。
だから、いつしか、私は私自身を踏み台だと思うようになった。

次に、私は約束が守れなかった。
私は、ほとんどの約束を守ったことがない。
でも、それは別に悪意があるわけではないのだ。

親から課せられた約束も、学校の先生から渡された課題も。学校に定められている校則さえ、まともに守れなかった。
でも、別に私は大体のものは、自分から破りたかったわけではないんだ。
自分の管理が甘いせいで、できなかったことばかりなんだ。
無論、そんなこと言ったって、ほかの人には理解されなかったけど。

自分にとっては、全力を尽くして頑張っているのに、どうしてもできなかった。
けど、そんなことは周りの人たちは簡単にこなしてしまう。
だから、先生や親も、できて当然だと思っている。
そして、私を怠け者だと攻め立てた。

最後に、私は健康でさえなかった。
ずっと持病を背負っていたんだ。
しかも、一生治ることがないものだった。

その病気は、私に責任があるものではない、と信じている。
私がどうにかしたんじゃなくて、私が生まれた時点で背負っている病気なんだ。
だから、誰が悪いとかではないと思う。

最近、その病気がかなり悪化してきている。
発作が起きると、本当に痛すぎてどうしようもなくなってしまうこともある。
その発作を抑えるために、大量の薬を使っている。

でも、私としては、できるだけ薬は使いたくなかった。
それは、やっぱり薬はかなりお金がかかってしまうからだ。
しかも、最近は数カ月に一回ぐらいの頻度で、入院して検査を受けている。
それが、どれだけ両親に負担をかけているか、私が一番知っていた。

大体これが自分を嫌いな理由だろうか。
失敗ばかりで、約束も守れず、健康でさえない。
そのことがどんどん自分を締め付けていった。

失敗は成功の基とはいっても、成功経験がなければ実感がない。
約束も守れない人が、どんなに頑張っても、限界がある。
ましてや、病気なんて背負っていれば、本当に生きていく意味はあるのだろうか。

どんどん思考の渦に飲まれていった。
なんにもできない自分がとにかく嫌いだった。
何かに逃げたくなっても、逃げている自分が嫌いだった。
だから、自分で自分を苦しみに縛り付けていた。

そして、私は今屋上から飛び降りようと思って、屋上まで登ってきた。
けど、さらに自分が嫌いになっただけだった。

自分には飛び降りる勇気がなかったんだ。

簡単に一歩踏み出すだけなのに、どれだけ経ってもそれができなかった。
あと一歩のところで踏みとどまってしまった。
そして、私は屋上で泣き崩れた。

自殺さえもできない自分がもっと嫌いになった。
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