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いつも幸せは最後に訪れて
司会役の始まり
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騒然としていた雰囲気をかき消すようになったチャイムの音が、辺りを一瞬の静寂に導いた。
まるで、ライオンの咆哮を聞いた草食動物のようだった。
そして、すぐに文化祭が始まり、人の流れがさっきよりも活発になった。
とうとう、うちのクラスの中にも人が入ってくるようになったので、ここからは僕の出番だ。
流れ込んできた人たちを、まずはある程度順番が見える用に整列してもらった。
いつもは黒板があるところには、今日はスクリーンが設置されて、暗い中で綺麗な館が映し出されている。
僕はスクリーンの前に立って、急に語り口になって、二十人前後の人たちに物語を聞かせた。
「ここは、無名の館の中
パーティーに誘われてこの館を訪れたあなた方は、気が付いたらこの部屋にいました
ここから脱出するには、方法はただ一つ
この館に残された謎を解くことだけです」
というと、全員に謎解き用紙とペンと小さな懐中電灯を配った。
一通り全員に渡ったことを確認すると、今度は僕はヒント兼誘導役に切り替わった。
さっき整列してもらった人たちを、小さな団体ごとに区切ってもらって、四五人ずつ謎解きに導いた。
それは、アリスを不思議の国に導いたウサギの役目のようだった。
真っ暗な雰囲気の中で、懐中電灯を照らしながら、少しずつ前に進んでもらう。
間違った道や、壁を壊しそうになったら、正解の道へとそれとなく誘導していく。
他人の気持ちっていうのは、簡単に変わってくれるものではないし、まして好奇心があれば動いてくれないことの方が多い。
だから、それとなく誘導するっていうのが、本当に難しくって、少々強引にやってしまうこともあった。
人によっては、今回の謎解きはさほど難しくないって人もいるし、全く解けないっていう人もいて、難易度としてはちょうどよかったのかもしれない。
ただ、室内がかなり暗くなっていたせいで、怖くて前に進めないという人が続出して大変だった。
もうちょっと懐中電灯をお菊した方がよかったかもしれないと思ったけど、もうしょうがないから僕がお客さんを励ましながら進むしかない。
後ろにも人が待っているので、ある程度テンポよく進めないといけなくて、なかなか忙しかった。
待っている人たちには、ただ立ちっぱなしだと申し訳ないので、簡単な冊子を入り口に用意していた。
クラスで物語を描くのがうまい人が書いた、この館の勝手に作った逸話や、この館の妄想で描いた絵が載っている。
こんなに一つの団体がクリアするのに時間がかかると思って作っていなかったから、これがなかったら大問題だったと思う。
待っている人たちに、僕が伝えているヒントが聞こえてしまったり、待っているのが退屈になってしまったら大失敗だったから、本当に助かった。
何度も接客しているうちに、最初に入ってきた二十人全員に誘導がやっと終わって、出口まで全員を導けた。
これで一休みしたいところだけど、そうもいかないのがこの文化祭なのである。
一つ終わればまた一つの接客が待っているのである。
受付に一言準備完了と伝える前に、あるものをある人に渡しに行った。
壁の後ろで、仕事が今か今かと待ち構えている水上さんが椅子に座っていた。
そこで、僕は事前に用意していた紙きれを一枚急いで水上さんに手渡した。
暗いところで文字を書こうと思ったら、かなり難しいので、テンプレのような文章は何枚も作っておいたんだ。
今渡したのは、異常なしのメッセージだ。
水上さんがそれを読んだのを見届けると、受付に準備が整ったと伝えた。
教室の前のドアから顔を出してしまうと、雰囲気を壊してしまうので、教室の壁を二回たたくことになっている。
ドアをノックするかのように二回たたくと、外でまた店員が仕事を始めだした声がした。
教室の外から、自分が先だといい合う人たちの声がたくさんするところを見ると、もしかしたらうちのクラスは案外繁盛しているのかもしれない。
一瞬で二十人前後が、またうちのクラスに入ってきたのを見ると、充分に盛り上がっているんだろう。
初めての時は、結構どぎまぎして、接客が大変だった。
でも、もう二回目なので、大体の様子とかがつかめてきたのでかなり楽になってきた。
心に余裕が持てるようになったから、もう大丈夫だろうと思っていた矢先、予測不能なことが起きた。
プロローグの物語を読んだ後、最初に謎解きをやってもらう人たちの顔ぶれを見ると、諒一が混ざっていたんだ。
確かに、仲のいい人たち同士で、お互いの出し物を見に行くのはよくあることだ。
でも、去年は諒一は見に来てくれなかったのを覚えている。
実は、去年はちょうど僕らのタイムシフトが重なってしまったから、結局お互いのを見に行くタイミングがなかったんだ。
どうせ今年も重なっているんだろうと思って、来ることを予想していなかった人が来てしまったから、ちょっと動揺した。
帰り道が反対のはずの親友が、わざわざ自分がバイトしているコンビニに入ってきたときの気分だ。
諒一が相手だと、きっとこの謎解きは簡単に終わってしまうだろうと思った。
諒一には、それができるだけの発想力と、独創性があるから音楽とかもできるんだろ思っている。
正直諒一ができることの中で、数少ないほど僕が尊敬している部分だ。
他の部分だと、なんかドジっ子みたいなことをしてばかりの好青年だから。
どうせヒントも使わずに諒一が説くだろうと思っていたのに
「はた、げふんげふん
執事さん、この問題のヒントをください」
なんて、わざとらしいことを諒一はやってきたのだ。
まあ、多分諒一の近くにいる人たちにも、僕らが同じバンドのメンバーだってことは分かっていると思う。
だからか、周りの人たちもくすくす笑いながら僕のヒントを待っていた。
僕は、恥ずかしいく思いながらも、仕事だからと自分に言い聞かせてヒントを読み上げた。
「この謎のこの形に見覚えはありませんか?
例えば、最初の方の廊下で見た暗号など」
と、結構あからさまに作られている気がするヒントを読み上げた。
すると、相手方もわざとらしく喜んで、こっちだあっちだなどと騒ぎ始めた。
僕は、何故か一人だけさっきの問題のことろに突っ立っている諒一に、一声かけた。
「頼むから、あの人たちを静かにさせてくれない?」
と、本来やってはいけない、客と店員の間のやり取りをした。
諒一がど動くのか、結構心配していた僕だったけど、諒一はやっぱりちゃんとこういうところはわきまえていた。
「ちょっとあれはうるさいよな
静かにしてくるから任せとけ、執事さん」
というと、仲間たちのところへ駆け寄って、静かにするように声をかけていた。
やっぱり諒一は諒一で、何ら変わらないのを見て、ふと安心した。
何で安心したのかはわからなかったけど、何となく心が落ち着く感じがした。
まあ、やっぱりなんだかんだで頼りがいのあるやつなんだ。
それからは、諒一たちのグループ難なくは問題を解いていった。
本当にサクサク進んでいくから、多分これまでの最高記録が出たんじゃないかって思ったぐらいだ。
まあ、諒一のひらめきの力があれば、これぐらいの問題なら解けて当然な気もしたけど。
ふと、諒一たちのグループが終わった後に、思考がよぎった。
それは、今この空間が真っ暗なのは、なんでなんだろうかっていう疑問に始まった。
暗い方が雰囲気が出るからっていうあいまいな答えもあったけど、もっと何かいい答えがあるんじゃないかなって、人の真理に直接手を差し込んでいった。
そして、もしかしたら当然だったかもしれない一つの事実が頭に入ってきた。
希望は、僕は勝手に光だと錯覚していた。
いや、確かに光に違いはないんだけど、それは周りが闇だからっていう条件があるからだ。
つまり、真っ白な部屋の中にある光は、何の希望も生まない。
いや、真っ白な部屋の光は、絶望の一種ととらえてもいいんじゃないだろうか。
真っ白な部屋だと、どこまで先に行っても、何にもないことが明白になっている。
だから、何にもないという事実に絶望してしまうような気がする。
だからこそ、闇っていうのが絶望の色であるのに、その盲目差が希望を生み出しているんだ。
当たり前すぎる絶望と希望の話かもしれないけど、結構大切な話のような気がする。
希望を連れてくるのは無限の闇
絶望を連れてくるのは無限の光
盲目が希望を生み、晴眼が絶望を生む
人の真理っていうのは奇妙なものだ。
なんて考えていたら、次の人たちを闇の中に置き去りにしていることに気が付いた。
急いで次の人たちをまた誘導しなきゃ。
案外クラスの出し物でも、はしゃいでいる自分がいることに結構驚きながらも、楽しく司会役を再開した。
まるで、ライオンの咆哮を聞いた草食動物のようだった。
そして、すぐに文化祭が始まり、人の流れがさっきよりも活発になった。
とうとう、うちのクラスの中にも人が入ってくるようになったので、ここからは僕の出番だ。
流れ込んできた人たちを、まずはある程度順番が見える用に整列してもらった。
いつもは黒板があるところには、今日はスクリーンが設置されて、暗い中で綺麗な館が映し出されている。
僕はスクリーンの前に立って、急に語り口になって、二十人前後の人たちに物語を聞かせた。
「ここは、無名の館の中
パーティーに誘われてこの館を訪れたあなた方は、気が付いたらこの部屋にいました
ここから脱出するには、方法はただ一つ
この館に残された謎を解くことだけです」
というと、全員に謎解き用紙とペンと小さな懐中電灯を配った。
一通り全員に渡ったことを確認すると、今度は僕はヒント兼誘導役に切り替わった。
さっき整列してもらった人たちを、小さな団体ごとに区切ってもらって、四五人ずつ謎解きに導いた。
それは、アリスを不思議の国に導いたウサギの役目のようだった。
真っ暗な雰囲気の中で、懐中電灯を照らしながら、少しずつ前に進んでもらう。
間違った道や、壁を壊しそうになったら、正解の道へとそれとなく誘導していく。
他人の気持ちっていうのは、簡単に変わってくれるものではないし、まして好奇心があれば動いてくれないことの方が多い。
だから、それとなく誘導するっていうのが、本当に難しくって、少々強引にやってしまうこともあった。
人によっては、今回の謎解きはさほど難しくないって人もいるし、全く解けないっていう人もいて、難易度としてはちょうどよかったのかもしれない。
ただ、室内がかなり暗くなっていたせいで、怖くて前に進めないという人が続出して大変だった。
もうちょっと懐中電灯をお菊した方がよかったかもしれないと思ったけど、もうしょうがないから僕がお客さんを励ましながら進むしかない。
後ろにも人が待っているので、ある程度テンポよく進めないといけなくて、なかなか忙しかった。
待っている人たちには、ただ立ちっぱなしだと申し訳ないので、簡単な冊子を入り口に用意していた。
クラスで物語を描くのがうまい人が書いた、この館の勝手に作った逸話や、この館の妄想で描いた絵が載っている。
こんなに一つの団体がクリアするのに時間がかかると思って作っていなかったから、これがなかったら大問題だったと思う。
待っている人たちに、僕が伝えているヒントが聞こえてしまったり、待っているのが退屈になってしまったら大失敗だったから、本当に助かった。
何度も接客しているうちに、最初に入ってきた二十人全員に誘導がやっと終わって、出口まで全員を導けた。
これで一休みしたいところだけど、そうもいかないのがこの文化祭なのである。
一つ終わればまた一つの接客が待っているのである。
受付に一言準備完了と伝える前に、あるものをある人に渡しに行った。
壁の後ろで、仕事が今か今かと待ち構えている水上さんが椅子に座っていた。
そこで、僕は事前に用意していた紙きれを一枚急いで水上さんに手渡した。
暗いところで文字を書こうと思ったら、かなり難しいので、テンプレのような文章は何枚も作っておいたんだ。
今渡したのは、異常なしのメッセージだ。
水上さんがそれを読んだのを見届けると、受付に準備が整ったと伝えた。
教室の前のドアから顔を出してしまうと、雰囲気を壊してしまうので、教室の壁を二回たたくことになっている。
ドアをノックするかのように二回たたくと、外でまた店員が仕事を始めだした声がした。
教室の外から、自分が先だといい合う人たちの声がたくさんするところを見ると、もしかしたらうちのクラスは案外繁盛しているのかもしれない。
一瞬で二十人前後が、またうちのクラスに入ってきたのを見ると、充分に盛り上がっているんだろう。
初めての時は、結構どぎまぎして、接客が大変だった。
でも、もう二回目なので、大体の様子とかがつかめてきたのでかなり楽になってきた。
心に余裕が持てるようになったから、もう大丈夫だろうと思っていた矢先、予測不能なことが起きた。
プロローグの物語を読んだ後、最初に謎解きをやってもらう人たちの顔ぶれを見ると、諒一が混ざっていたんだ。
確かに、仲のいい人たち同士で、お互いの出し物を見に行くのはよくあることだ。
でも、去年は諒一は見に来てくれなかったのを覚えている。
実は、去年はちょうど僕らのタイムシフトが重なってしまったから、結局お互いのを見に行くタイミングがなかったんだ。
どうせ今年も重なっているんだろうと思って、来ることを予想していなかった人が来てしまったから、ちょっと動揺した。
帰り道が反対のはずの親友が、わざわざ自分がバイトしているコンビニに入ってきたときの気分だ。
諒一が相手だと、きっとこの謎解きは簡単に終わってしまうだろうと思った。
諒一には、それができるだけの発想力と、独創性があるから音楽とかもできるんだろ思っている。
正直諒一ができることの中で、数少ないほど僕が尊敬している部分だ。
他の部分だと、なんかドジっ子みたいなことをしてばかりの好青年だから。
どうせヒントも使わずに諒一が説くだろうと思っていたのに
「はた、げふんげふん
執事さん、この問題のヒントをください」
なんて、わざとらしいことを諒一はやってきたのだ。
まあ、多分諒一の近くにいる人たちにも、僕らが同じバンドのメンバーだってことは分かっていると思う。
だからか、周りの人たちもくすくす笑いながら僕のヒントを待っていた。
僕は、恥ずかしいく思いながらも、仕事だからと自分に言い聞かせてヒントを読み上げた。
「この謎のこの形に見覚えはありませんか?
例えば、最初の方の廊下で見た暗号など」
と、結構あからさまに作られている気がするヒントを読み上げた。
すると、相手方もわざとらしく喜んで、こっちだあっちだなどと騒ぎ始めた。
僕は、何故か一人だけさっきの問題のことろに突っ立っている諒一に、一声かけた。
「頼むから、あの人たちを静かにさせてくれない?」
と、本来やってはいけない、客と店員の間のやり取りをした。
諒一がど動くのか、結構心配していた僕だったけど、諒一はやっぱりちゃんとこういうところはわきまえていた。
「ちょっとあれはうるさいよな
静かにしてくるから任せとけ、執事さん」
というと、仲間たちのところへ駆け寄って、静かにするように声をかけていた。
やっぱり諒一は諒一で、何ら変わらないのを見て、ふと安心した。
何で安心したのかはわからなかったけど、何となく心が落ち着く感じがした。
まあ、やっぱりなんだかんだで頼りがいのあるやつなんだ。
それからは、諒一たちのグループ難なくは問題を解いていった。
本当にサクサク進んでいくから、多分これまでの最高記録が出たんじゃないかって思ったぐらいだ。
まあ、諒一のひらめきの力があれば、これぐらいの問題なら解けて当然な気もしたけど。
ふと、諒一たちのグループが終わった後に、思考がよぎった。
それは、今この空間が真っ暗なのは、なんでなんだろうかっていう疑問に始まった。
暗い方が雰囲気が出るからっていうあいまいな答えもあったけど、もっと何かいい答えがあるんじゃないかなって、人の真理に直接手を差し込んでいった。
そして、もしかしたら当然だったかもしれない一つの事実が頭に入ってきた。
希望は、僕は勝手に光だと錯覚していた。
いや、確かに光に違いはないんだけど、それは周りが闇だからっていう条件があるからだ。
つまり、真っ白な部屋の中にある光は、何の希望も生まない。
いや、真っ白な部屋の光は、絶望の一種ととらえてもいいんじゃないだろうか。
真っ白な部屋だと、どこまで先に行っても、何にもないことが明白になっている。
だから、何にもないという事実に絶望してしまうような気がする。
だからこそ、闇っていうのが絶望の色であるのに、その盲目差が希望を生み出しているんだ。
当たり前すぎる絶望と希望の話かもしれないけど、結構大切な話のような気がする。
希望を連れてくるのは無限の闇
絶望を連れてくるのは無限の光
盲目が希望を生み、晴眼が絶望を生む
人の真理っていうのは奇妙なものだ。
なんて考えていたら、次の人たちを闇の中に置き去りにしていることに気が付いた。
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