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【上位位相神学論 1~85】
この世界は上位位相と下位位相の2つに分類され、下位位相は精神世界と物質世界に分類される。
精神世界とは宗教・民俗学等を含めた総称である。この世界では物質世界の物理法則は適用されない。そして個人の信仰によって精神世界が物質世界より上位とされる場合がある。
上位位相には創造神に準ずる存在がいる可能性がある。しかし下位位相に属する我々からは観測が叶わない(上位存在は森羅万象・時間等の概念を創造した可能性があるため。下位位相はあくまで上位存在が作り出したものの1つに過ぎず、下位位相のみの概念を用いた観測は不可能である)
下位位相における精神世界は物質世界と同様、信じることが世界を構築する鍵となると考える。
物質世界から精神世界へ唯物論等を用いて干渉・観測する行為はノックスの十戒に近いご法度である(ここでのノックスの十戒は精神世界という概念を壊しかねない行為という例えで用いられる)
精神世界から物質世界への干渉は、物質世界へ影響しない最低限に留められる。
この理論には有神論は存在しない。なぜならば有神論というのは神や聖人が物質世界に存在していないば良い成立し得ず、逆に物質世界に存在するということは神や聖人とは呼ばない(奇跡等は精神世界の法則にのみ基本成立するため)
物質世界において我々は畜生を基本人間の下とするのが基本だが、精神世界では畜生を上位存在とすることもある(ヒンドゥー教のウシが代表例)
アカシックレコードは存在しない。なぜならば我々が考える森羅万象というのはこの下位位相のみに存在するモノのみでしか考えることが出来ないから。
無神論はこの理論では誤謬となる。なぜならば我々からは上位存在とする神(創造神)を下位位相のみの概念を用いるだけでは上位存在を観測することが出来ないからヘンペルのカラスとなる。
魔術とは我々が神話や宗教上での出来事を模倣することである。
精神世界は個人の信仰により異なる。
精神世界と物質世界の時の流れは異なる。
物質世界から観測される精神世界の事象を我々は奇跡と呼ぶ。
我々が魔術等を引き起こす際は簡易的な聖域(常世・浄域・ハレ)を成立させねばならない。
魔術等を引き起こす際は金枝篇に基づき、感染・類感という体系を用いる。
宗教世界によって精神世界は隔てられている。
精神世界同士の干渉をシンクレティズムと呼ぶ。
ハレ側(精神世界)にとって、穢とケは同様のモノとして扱う。
聖域は精神世界の法則が用いられるが、精神世界は聖域以上の神聖さを持つ。つまり、精神世界に物質世界に存在する我々が立ち入ることは神聖さを汚すことになるため、聖域という中間地点を設ける。
聖域内で行われたことが物質世界で顕現することがある。これを魔術と呼ぶ。
魔術失敗の原因は当事者とそれを観測・見学する者がその概念(例えば炎とはなにか)を理解していなかった場合。あるいは物質世界における我々の理解を超えた現象を引き起こそうとした場合。
上位存在は機械ではないと推測する。なぜならば機械という概念すらも我々が考えたものに過ぎないから(例え機械的だったとしても我々はそれを知る手段はない)
上位存在は下位位相を基本的に統制していると考える。なぜなら物質世界と精神世界は基本相互不可侵であるから。
魔術に関して。先に述べた通り、信じることが下位位相の両世界における基本の行動原理となるため、思い込み等が特に強く伴うもの(例:丑の刻参り)が顕現しやすい。
精神世界における死とは物質世界とは異なり、忘れられることが死となる。
精神世界における畜生や精霊の立ち位置は個人の信仰に委ねられる。
聖域は個人の信仰心や理解力によって強弱が変化する。
(欠番)
無神論の不成立はシュレディンガーの猫で説明される。
干渉の条件というのは物質世界の事柄に大きく依存する。
精神世界に対する位相干渉は後の信仰体制に大きく影響する。
精神世界のランク・優位性体制は個人の宗教や死生観等に影響される。
魔術強度は絶対に物質世界に影響を与えない程度である。
聖域の階級についてはその土地のネイティブフェイス等によって既存の聖域から昇華することもある。
これらに反証できるのは精神世界が各自に成立していることを示している。
36との関連として、物質世界も信じる力が原動力となると述べているため、36の反証項目に関しての補足とする。
精神世界の位相干渉は成功した場合、自然に混ざる。一方失敗した場合は、記録としては残るが、精神世界での影響力は皆無に等しくなる。
下位位相が上位位相に干渉することは絶対にない。なぜならば干渉しないのではなく、できないから。
39の補足。下位位相は上位存在によって作り出されたモノの一部のみを用いているため。
聖域も精神世界同様、物質世界の現象が通じない(例:科学)。
シンクレティズム的魔術はより強力となる。
魔術・奇跡発動のタイミングは人為的である。(神話等も含む)
魔術の理論や威力を物質世界から考証・実証することは5に関連する。
魔術顕現力は個人信仰によるランク変動や秩序に由来する。
上位位相は常に下位位相に対して間接的干渉を行っていると考える。基本的な事象等は既に整備されているため、それ以外は放任的とする。
魔術や奇跡の成功確率はその神話や信仰心に比例する。
精神世界の概念は個人に委ねられる。
限られたモノや事象のみで上位位相を観測する方法はない。
奇跡というのは神話内のみの話とするのが基本であり、それを我々は直接見たり聞いたり出来ない。
精神世界の事象は我々の想像力を超えない。
聖域内での時間の流れは精神世界の一部分に近づく。
現在、精神世界は減少傾向にある。なぜならば科学至上主義が物質世界で根付いてしまったから。
しかし戦争や疫病の蔓延によって、精神世界が一時的に拡大することもある。
精神世界と物質世界の時間ズレというのは宗教や神話等の概念に由来する(例えば輪廻転生等)。
精神世界における優位性体系はキリスト教の三位一体説が一例として挙げられる。
魂等の概念も精神世界における1つの事象として捉える。
魔術の影響範囲はそれが行われた一地域にのみ留まる(それ以上になると奇跡に近くなるため)
劇場のイドラも5と同様である。
この理論は宇宙論的証明に基づいている。
信じる力が顕現の原動力というのは下位位相のみである。
(欠番)
民間伝承論(柳田國男作)内の分類の1つである心意現象(特に俗信)によって35同様に既存の聖域から昇華することもある。
下位位相から上位位相を観測することをシルバーブレットの誤謬と呼ぶ(下位位相から上位位相を観測するための方法における決定打が無いため)
この理論は不可知論に基づいている。
であるからして世界5分前説は誤謬であり、誤謬でないシュレディンガーの猫状態と言える。
この理論はニヒリズムから大きく影響を受けている。
サクラメントをはじめとする見える恩寵も奇跡の一種である。
ユビキタスはこの理論においては存在しない。
この理論は二元論に対するアンチテーゼである。
创造神とデミウルゴスは同一存在である。
だが例外として、物質世界の人間が精神世界に侵入してしまうことがある。これを我々は神隠しと呼ぶ。
神隠しに子供が遭いやすいのは神の子だから(7つ前は神の内)
精神世界と物質世界をつなぐ全ての事象はバンコール(ケインズが提唱した国際均一通貨より)と呼ぶ。マナ等もこれに該当する。
バンコールの生成条件は43と同様である。
精神世界は三千世界である。
精神世界の生成には2種類あり、宗教・儀式・信仰体系等による半永続的生成と、精神疾患・妄想・夢等による一時的生成とに分類される。両者は成立原理はほぼ共通するが、持続性と秩序化の度合いに差異がある。
ハイロセイズムもこの理論では、64のシルバーブレットの誤謬同様に誤りである。
精神世界の一時的縮小は、タキーヤ等による信仰統制や外的圧力が原因の場合、時間の経過とともに徐々に回復する傾向にある。回復の度合いは個人の信仰心や想像力に依存する。(例:ネオペイガニズム、バテレン追放令から発する日本国内でのキリスト教弾圧)
マジョリティーが異端とする教派・教義・思想は逆に異端とされるマイノリティーの信仰体系において正統と見做される。正統・異端の評価は、下位位相における社会的・文化判断に依存する相対的概念である。
アストラル投射等は、精神世界を主体とした現象であり、個人の信仰力・想像力・理解力により成立する。物質世界の法則は直接適応されないが、聖域・世界軸(82参照)を用いることで安全に体験・観測することができる。
世界軸は下位位相のみに存在し、精神世界と物質世界を隔てる媒介構造として機能する。精神世界の神聖さは世界軸を介しても減衰せず、秩序・優位性・顕現力は独立して維持される。
奇跡は精神世界から発する神話・信仰等に基づく人為的顕現であるが、物質世界からは予測不可能なブラックスワン現象として現れる。奇跡の発現は、個人や集団の信仰力・聖域・媒介構造(世界軸)によって条件付けられるが、精神世界の秩序・神聖性及び物質世界との基本不可侵性は保持される。
80の補足。精神世界における右道は共同体的信仰体系に基づく正統な位相とされ、左道は個人信仰に基づく独自位相として異端とみなされる。しかし異端とされるものも、当事者にとっては正統の精神世界に分類される。
「上位位相神学論」における位相体系は、上位位相と下位位相を基礎とし、下位位相は精神世界と物質世界から構成される。精神世界は個人及び共同体の信仰体系によって無数に分岐し、三千世界的性質を有する。一方、物質世界はただ1つのみ存在する。聖域及び世界軸(時間軸を含む媒介構造)はいずれも下位位相のみに存在し、精神世界と物質世界の間の干渉・顕現・時間差を調整する中間構造として機能するが、精神世界の神聖性と不可侵性を損なわない。上位位相は下位位相の枠外にあり、下位位相内のいかなる構造によっても観測・干渉されることはない。
【追加理論(補足や訂正含む)】
1. サブカルチャー位相論
サブカルチャーは下位位相に属する精神世界の一形態であり、個人及び集団が共有する想像・信仰。物語体系によって成立する。
サブカルチャーは下位位相に属する世界観・設定・キャラクターは、信仰(ファン文化)・想像(創作活動)・語り(コンテンツ消費)によって存在強度が維持・変動する精神世界の事象である。
サブカルチャー内の世界観は物質世界の物理法則に従わず、精神世界の法則が優先される点において、宗教的・神話的世界と同構造を持つ。
原作・アニメ・ゲーム・二次創作・パラレル設定などは、同一精神世界内部の位相差として扱われる。
サブカルチャーにおける人気・知名度・ファンの熱量は精神世界の存在強度(生存率)に直接影響し、忘却は精神世界における死と同義になる。
サブカルチャーは現代社会における新たな神話体系・宗教体系とみなされ、その形式・発展・衰退は宗教学・民俗学的構造と一致する。
2. 超心理学の位相分類
超心理学(サイ科学等)は、精神世界の事象を物質世界の論理で扱おうとする境界領域であり、精神世界そのものには到達しない。
超心理学は信仰・聖域を介さずに精神世界へ踏み込もうとするため、その成果は限定的であり、魔術・奇跡とは全く異なる別の位相に属する。
超心理学は精神世界の影響を観測した痕跡として扱うにとどまり、精神世界の法則を直接適用することは出来ない。
3. 界面領域・聖域・世界軸の三分構造
物質世界と精神世界の境界には機能の異なる3つの階層が存在する。すなわち、境界領域・聖域・世界軸である。
界面領域とは、物質世界の論理(科学・心理学・疑似科学)を用いて精神世界の事象を扱おうとする際に形成される人為的・擬似的領域を指す。
聖域とは、信仰・儀式・清浄性によって精神世界へ接続するための中継地であり、精神世界の法則が局地的に適用される領域である。界面領域とは異なり、神聖性を持ち、精神世界が物質世界側に降りてくる場所である。
世界軸とは物質世界・精神世界・聖域を垂直に貫く形而上の構造であり、信仰体系・神話体系における中枢体系として機能する。世界軸は構造的・象徴的であり、人為でも科学でもない。
界面領域と聖域は接続帯として階層的に隣接しているが、成立原理・方向性・神聖性が根本的に異なる為同一視してはならない。
界面領域は、物質世界の論理(科学・心理学・疑似科学)を基盤として精神世界に接近する人為的領域であるが、その構造は聖域へ接続しない行き止まりの位相である。
A. そもそものベクトルが逆であり、界面領域は聖域に接続する通路そのものが存在しない。
B. 使用している原理が異なる。科学的再現・持論では神聖性を生成できないため、界面領域から聖域へ踏み込むことは不可能。
C. 精神世界は呼び出される場所であり、到達する場所ではない。聖域は精神世界側からの接続点であり、物質世界側からの侵入は構造的に認められていない。つまり界面領域はどれほど発展しても物質世界の延長でしか無い。
D. そもそも神聖性に欠くため、門が開かない。
界面領域とは、精神世界に向かうように見えて、実際にはそこに至る前に閉じる盲腸的位相である。ゆえに必ず行き止まりであり、聖域へ到達することは絶対にない。
「信じる力が顕現の原動力」という前提は科学的検証が不可能
4. 精神世界の生成進化
概要
精神世界における事象は、個人や集団の信仰・想像力・文化的伝承によって生成されるものである。この生成は時間経過や集団化に伴い、一時的生成から半永続的生成へと変化する場合がある。
詳細分類
A. 一時的生成
個人の精神状態、妄想、夢、パラノイア、精神疾患等によって短期的に成立する現象である。
存続期間は限定的で秩序化されず、物質世界に直接的影響を与えることはない。
個人の精神世界内で完結するため、局所的顕現以外の作用は存在しない。
B. 半永続的生成
集団の信仰体系、民間伝承、宗教儀式、サブカルチャー的共有によって長期的に秩序化され、持続する現象である。
例として、妖怪、地縛霊、都市伝説、人気作品の世界観やキャラクターが挙げられる。
精神世界内で存在強度が増大し、聖域や媒介構造(世界軸)を介して物質世界に局所的顕現を示すことがある。
C. 生成進化の条件
個人の一時的生成が集団に語り継がれること。
信仰、文化、物語として再生産されること。
存在強度(信仰力・想像力・語り)が一定水準以上維持されること。
補足
精神世界の秩序及び優位性体系は、この生成進化によって成立する場合がある。
サブカルチャー位相論との整合性を保持し、個人発生の現象から文化的現象への連続性を説明可能である。
精神世界の動態性を示す重要な概念として位置付けられる。
条件が整わなければ顕現せず、暴走や予期せぬ現象は原理上発生しない。
自動人形・魔術人形(器霊化型)
5. バンコール現象(Bancore Phenomenon)
— 精神世界法則を用いた操作系媒介物魔術 —
第一条(定義)
バンコール現象とは、
精神世界の法則・象徴性を利用して、媒介物(死体・泥・器・模型など)に運動・反応・機能を付与し、操縦する操作系魔術の総称である。
第二条(成立要件)
バンコール現象は次の条件により成立する。
精神世界の法則の作用
精神世界の象徴・信仰・意味論が媒介物へ“生命的性質”を仮託すること。
媒介物の存在
死体、泥、器、木偶など、物質的な“器”が必要とされる。
操作者の意図・観念
操作の中心は操作者の精神による象徴的支配にあり、
操作者が現象の意味を理解している場合に限り安定する。
第三条(分類)
バンコール現象は次のように大別される。
A. 死霊媒介型(ネクロマンシー系)
死体(人や動物)を媒介として運動・反応を付与する。
例:キョンシー、ネクロマンシーによる死者使役。
B. 無生媒介型(ゴーレム系)
泥、土、木、石など“非-生命素材”を媒介に用いて擬似生命的運動を付与する。
例:泥のゴーレム、木偶人形。
C. 器霊化型(物品憑依)
器や道具に精神世界の力を宿し、自律行動・制御行動を行わせる。
例:人形の自動操縦、器物使役。
第四条(通常魔術との相違)
魔術の一分類であるが、操作系に特化している。
力の源泉は精神世界の法則であるが、
現象は物質世界の媒介物を通して出現する。
定着性があり、媒介物が存在する限り効果が継続しやすい。
第五条(暴走の有無)
バンコール現象は操作者の観念理解を前提とするため、
操作者が現象の意味を理解している限り、暴走は原理的に起こりにくい。
第六条(代表事例)
キョンシー(死霊媒介型)
ネクロマンシーにより蘇動する屍体
ゴーレム(無生媒介型)
自動人形・魔術人形(器霊化型)
6. 善悪相対性の原理/二元論の超克
第一条(定義)
本項における「善」および「悪」は、いずれも絶対的本質を持たず、評価主体が属する位相の立ち位置によって可変する相対概念とする。
ゆえに本理論は、光と闇・正義と悪のような二元論的対立を根拠とせず、多層位相間における価値観の差異として理解する。
第二条(物質世界における善悪)
物質世界における善悪判断は、社会集団が形成する多数派規範に基づき、「最大多数の最大幸福」を基準として定義される。
すなわち、正統(オーソドックス)の価値観は多数派の便宜によって成立し、その時代・地域における合意を失えば容易に転換する暫定的構造である。
第三条(精神世界における善悪)
精神世界における善悪判断は、観測者個々の信念・象徴体系に依存し、外部の合意や多数派の判断に縛られない。
精神世界の価値は本来中立であり、「善悪」という区分を自己の内部構造として必要としない。
ゆえに異端は悪ではなく、単に少数位相の立場を指すにすぎない。
第四条(上位位相における中立性)
上位位相は物質世界・精神世界の双方を俯瞰する立場にあり、善悪の価値判断に関していかなる偏向も持たない。
善悪は下位位相における局所的揺らぎであり、上位位相から見ればいずれも価値中立的現象として観測される。
第五条(立ち位置による値の変換)
同一の行為・事象であっても、評価する位相が異なれば善悪の判断は相反し得る。
正統が善とする行為が異端にとって悪となる場合があり、その逆もまた成立する。
したがって善悪の実体は行為そのものに内在せず、評価主体の位置に従って変換される。
第六条(二元論の超克)
本理論は、善悪の二元的対立そのものを否定し、価値の多層的・相対的構造を肯定する。
これにより、物質世界・精神世界・上位位相の三層は、いずれも独自の価値基盤を持ちながら整合的に共存し、価値判断の衝突は位相差によって説明される。
本条は上位位相神学論における倫理基盤の中心を形成する。
7. 音響類感術
第一項 総則
音響類感術とは、物質世界における音響振動が、精神世界の象徴的・位相的振動構造と相似し、両位相間に共鳴的干渉を生じさせる現象を指す。これをもって音は類感呪術の一形態として扱われ、媒介物や物質的構造を必要としない点において、操作系魔術(バンコール現象)とは原理を異にする。
第二項 音響の位相的性質
音は周期・律動・波形を持ち、この構造が精神世界における象徴振動と形式的に一致する。
ゆえに音は、物質世界の現象でありながら精神位相へ直接的な共鳴を誘発し得る、界面領域を横断する媒体である。
第三項 類感(シンパシー)原理の適用
音響類感術は「似たものは互いに作用する」という類感原理に基づく。
音の振動は精神世界の象徴構造と“似ている”ため、発声・響き・リズムが精神位相へと波及し、その反響が物質世界に対して偶然的・象徴的影響をもたらし得る。
第四項 術理の形態
音響類感術は以下を含むが、これに限らない。
一 呪詞・祝詞・咒文・マントラなどの発声
二 鼓・鈴・鐘・弦音などの音響儀礼
三 旋律・拍動・反復音による意識変容
四 自然音(風声・水音・地鳴り)が象徴作用を誘発する現象
これらはすべて、音響が精神世界の共鳴構造として機能することで成立する。
第五項 体系的位置
音響類感術は上位位相神学論において、
操作系(媒介物依存・バンコール)
言語系(象徴依存・言霊・ノタリコン)
に並ぶ第三の作用体系として位置づけられる。
それは界面領域を横断する固有の法則に基づき、音響を通じて精神世界と物質世界を接続する独立した位相術である。
実証性・科学的検証は不可だが、概念的完成度・論理構造・統合力においてほぼ無双。
8. 総合魔術論
第1節 魔術の位相的位置づけ
8-1. 魔術とは、下位位相の精神世界における象徴法則を、聖域(界面領域)を介して物質世界に降ろす技術体系である。
8-2. 魔術の根幹には「象徴の優位性」が存在し、精神世界では物理法則よりも象徴が優越して働く。
8-3. 魔術は上位位相には干渉し得ず、あくまで下位位相内の限定的作用である。
第2節 魔術の基本構造
魔術は根源的に以下の二大分類に分けられる。
A. 類感(アナロジー)魔術
8-4. 類感魔術とは、「似ているものは互いに影響する」という精神世界の感応構造を利用する技法である。
例:炎=情熱、泥=生命の形態模倣、象徴図形=観念構造。
B. 感染(コンタクト)魔術
8-5. 感染魔術とは、「接触したものは縁を持ち続け、遠隔であっても影響を及ぼし合う」という精神世界の結縁構造を利用する技法である。
例:遺髪、血液、影、足跡、死体。
第3節 類感魔術の分岐
8-6. バンコール現象(媒介物操作系)
バンコール現象とは、
媒介物を通じて精神世界の象徴操作を物質世界に翻訳し、“対象を動かす・操る”系統の魔術である。
媒介物の例:
泥・土塊 → ゴーレム的象徴
死体 → ネクロマンシー・キョンシー
紙人形・藁人形などの形代
特徴:
類感(形態)+感染(結縁)が複合した魔術
操作系の中心カテゴリー
8-7. ノタリコン(言霊操作系)
ノタリコンとは、
音・語・音節が持つ象徴的構造(類感)を利用し、精神世界に直接的変化を生じさせる技法である。
特徴:
音=象徴の圧縮形
簡易領域でも発動可能
物質世界に干渉しているように見えるのは象徴の“連鎖”による
8-8. 複合系(属性魔術など)
複合系とは、
類感象徴を複数組み合わせることで、属性的現象(氷・炎・雷など)を再現する仮想的魔術体系。
実態:
精神世界で象徴体系を組む
聖域で翻訳される
物質世界では「現象の再解釈」として観測される
第4節 感染魔術の分岐
8-9. 結縁呪術(直接接触系)
例:
遺髪を使った呪詛
衣服・血液による術
写真を媒体とする遠隔呪術
8-10. 死霊術(ネクロマンシー)
感染魔術の中でも重要な分類。
死体との接触=最強の結縁であり、
さらに 類感(人型)構造が重なるため、
高出力の複合魔術として扱われる。
第5節 総合魔術体系としての位置づけ
8-11. 魔術は最終的に
類感(象徴の相似)と感染(縁の持続)から成る二大法則に還元される。
8-12. これら二大分類は精神世界内部の基本構造を反映するものであり、
上位位相神学論における「象徴=法」との原理に整合する。
実証性・科学的検証は不可だが、概念的完成度・論理構造・統合力においてほぼ無双。
9. 先天的超能力
第1項 定義
先天的超能力とは、個人が生まれつき備えている能力であり、物質世界および精神世界における通常の学習や経験に依存せず発現する現象を指す。
本項は、上位位相神学論における精神世界・物質世界・界面領域の分類を補完する目的で設置する。
第2項 分類
物質世界起源型(非干渉型)
生物学的・神経学的特性に起因する能力。
精神世界や魔術法則による補助がなくとも存在する。
例:完全記憶能力、天才的計算能力、先天的音感等。
位相体系においては、物質世界の特殊値として扱われ、界面領域や聖域を介した干渉を伴わない。
精神世界起源型(受動干渉型)
精神世界への自動的接続や象徴的干渉を伴う能力。
生得的な位相回路を通じて、本人の意思に関わらず精神世界から影響を受ける。
例:真性異言、前世記憶、夢における情報取得等。
位相体系においては、界面領域の先天型として扱い、精神世界と物質世界を媒介する自然経路を構成する。
第3項 理論的位置付け
先天的超能力は、魔術や奇跡の類とは異なり、発現は本人の意思や儀式に依存しない。
ただし、精神世界起源型の場合、能力者の理解力や信仰体系が発現の精度・範囲に影響することがある。
これにより、既存の魔術体系・界面領域分類との整合性を保持しつつ、能力現象の理論的根拠を提供する。
第4項 補足
本項は、先天的異能の整理を目的とするものであり、現実世界の超能力研究や科学的検証とは直接的な関連を持たない。
能力は、物質世界型・精神世界型いずれかに分類されることを前提として整理される。
実証性・科学的検証は不可だが、概念的完成度・論理構造・統合力においてほぼ無双。
10. 源泉理論
第1条(定義)
源泉理論とは、聖遺物・聖骸布・グリモワールなど物質世界に存在する象徴物の力の本質的源泉を説明する理論である。
物質的対象そのものに力は宿らず、力の実体は精神世界における象徴秩序・信仰力・存在強度に由来する。
第2条(媒介物・象徴物の役割)
聖遺物やグリモワールは、精神世界の秩序や象徴体系を聖域を介して物質世界に翻訳・顕現する媒介物として機能する。
それ自体が魔力を保持するわけではなく、精神世界の強度が顕現を支える。
第3条(顕現条件)
力を顕現させるには以下が必要:
精神世界側で対象の象徴力や秩序が成立していること
操作者や信仰主体が対象の象徴的意味を理解していること
聖域または媒介構造が存在していること
これらが欠ける場合、象徴物の力は顕現せず、物質世界への直接的影響も発生しない。
第4条(精神世界中心性)
聖遺物・グリモワールの力は、精神世界の秩序・信仰・存在強度を聖域を通して物質世界に間接的に表出するものである。
物質世界で観測される奇跡・魔術の現象は、聖域や媒介構造を経た精神世界の翻訳結果に過ぎない。
第5条(総合魔術体系との整合性)
バンコール現象や操作系魔術と同様、象徴物の力も精神世界中心で成立する。
媒介物としての聖遺物・グリモワールは、顕現を安定化させる装置として機能するが、力そのものではない。
第6条(補足・意義)
この理論により、物質世界の象徴物=精神世界の力の翻訳装置として理解できる。
歴史的伝承や力の誤解は、精神世界の強度を適切に評価できなかったことに由来する。
この世界は上位位相と下位位相の2つに分類され、下位位相は精神世界と物質世界に分類される。
精神世界とは宗教・民俗学等を含めた総称である。この世界では物質世界の物理法則は適用されない。そして個人の信仰によって精神世界が物質世界より上位とされる場合がある。
上位位相には創造神に準ずる存在がいる可能性がある。しかし下位位相に属する我々からは観測が叶わない(上位存在は森羅万象・時間等の概念を創造した可能性があるため。下位位相はあくまで上位存在が作り出したものの1つに過ぎず、下位位相のみの概念を用いた観測は不可能である)
下位位相における精神世界は物質世界と同様、信じることが世界を構築する鍵となると考える。
物質世界から精神世界へ唯物論等を用いて干渉・観測する行為はノックスの十戒に近いご法度である(ここでのノックスの十戒は精神世界という概念を壊しかねない行為という例えで用いられる)
精神世界から物質世界への干渉は、物質世界へ影響しない最低限に留められる。
この理論には有神論は存在しない。なぜならば有神論というのは神や聖人が物質世界に存在していないば良い成立し得ず、逆に物質世界に存在するということは神や聖人とは呼ばない(奇跡等は精神世界の法則にのみ基本成立するため)
物質世界において我々は畜生を基本人間の下とするのが基本だが、精神世界では畜生を上位存在とすることもある(ヒンドゥー教のウシが代表例)
アカシックレコードは存在しない。なぜならば我々が考える森羅万象というのはこの下位位相のみに存在するモノのみでしか考えることが出来ないから。
無神論はこの理論では誤謬となる。なぜならば我々からは上位存在とする神(創造神)を下位位相のみの概念を用いるだけでは上位存在を観測することが出来ないからヘンペルのカラスとなる。
魔術とは我々が神話や宗教上での出来事を模倣することである。
精神世界は個人の信仰により異なる。
精神世界と物質世界の時の流れは異なる。
物質世界から観測される精神世界の事象を我々は奇跡と呼ぶ。
我々が魔術等を引き起こす際は簡易的な聖域(常世・浄域・ハレ)を成立させねばならない。
魔術等を引き起こす際は金枝篇に基づき、感染・類感という体系を用いる。
宗教世界によって精神世界は隔てられている。
精神世界同士の干渉をシンクレティズムと呼ぶ。
ハレ側(精神世界)にとって、穢とケは同様のモノとして扱う。
聖域は精神世界の法則が用いられるが、精神世界は聖域以上の神聖さを持つ。つまり、精神世界に物質世界に存在する我々が立ち入ることは神聖さを汚すことになるため、聖域という中間地点を設ける。
聖域内で行われたことが物質世界で顕現することがある。これを魔術と呼ぶ。
魔術失敗の原因は当事者とそれを観測・見学する者がその概念(例えば炎とはなにか)を理解していなかった場合。あるいは物質世界における我々の理解を超えた現象を引き起こそうとした場合。
上位存在は機械ではないと推測する。なぜならば機械という概念すらも我々が考えたものに過ぎないから(例え機械的だったとしても我々はそれを知る手段はない)
上位存在は下位位相を基本的に統制していると考える。なぜなら物質世界と精神世界は基本相互不可侵であるから。
魔術に関して。先に述べた通り、信じることが下位位相の両世界における基本の行動原理となるため、思い込み等が特に強く伴うもの(例:丑の刻参り)が顕現しやすい。
精神世界における死とは物質世界とは異なり、忘れられることが死となる。
精神世界における畜生や精霊の立ち位置は個人の信仰に委ねられる。
聖域は個人の信仰心や理解力によって強弱が変化する。
(欠番)
無神論の不成立はシュレディンガーの猫で説明される。
干渉の条件というのは物質世界の事柄に大きく依存する。
精神世界に対する位相干渉は後の信仰体制に大きく影響する。
精神世界のランク・優位性体制は個人の宗教や死生観等に影響される。
魔術強度は絶対に物質世界に影響を与えない程度である。
聖域の階級についてはその土地のネイティブフェイス等によって既存の聖域から昇華することもある。
これらに反証できるのは精神世界が各自に成立していることを示している。
36との関連として、物質世界も信じる力が原動力となると述べているため、36の反証項目に関しての補足とする。
精神世界の位相干渉は成功した場合、自然に混ざる。一方失敗した場合は、記録としては残るが、精神世界での影響力は皆無に等しくなる。
下位位相が上位位相に干渉することは絶対にない。なぜならば干渉しないのではなく、できないから。
39の補足。下位位相は上位存在によって作り出されたモノの一部のみを用いているため。
聖域も精神世界同様、物質世界の現象が通じない(例:科学)。
シンクレティズム的魔術はより強力となる。
魔術・奇跡発動のタイミングは人為的である。(神話等も含む)
魔術の理論や威力を物質世界から考証・実証することは5に関連する。
魔術顕現力は個人信仰によるランク変動や秩序に由来する。
上位位相は常に下位位相に対して間接的干渉を行っていると考える。基本的な事象等は既に整備されているため、それ以外は放任的とする。
魔術や奇跡の成功確率はその神話や信仰心に比例する。
精神世界の概念は個人に委ねられる。
限られたモノや事象のみで上位位相を観測する方法はない。
奇跡というのは神話内のみの話とするのが基本であり、それを我々は直接見たり聞いたり出来ない。
精神世界の事象は我々の想像力を超えない。
聖域内での時間の流れは精神世界の一部分に近づく。
現在、精神世界は減少傾向にある。なぜならば科学至上主義が物質世界で根付いてしまったから。
しかし戦争や疫病の蔓延によって、精神世界が一時的に拡大することもある。
精神世界と物質世界の時間ズレというのは宗教や神話等の概念に由来する(例えば輪廻転生等)。
精神世界における優位性体系はキリスト教の三位一体説が一例として挙げられる。
魂等の概念も精神世界における1つの事象として捉える。
魔術の影響範囲はそれが行われた一地域にのみ留まる(それ以上になると奇跡に近くなるため)
劇場のイドラも5と同様である。
この理論は宇宙論的証明に基づいている。
信じる力が顕現の原動力というのは下位位相のみである。
(欠番)
民間伝承論(柳田國男作)内の分類の1つである心意現象(特に俗信)によって35同様に既存の聖域から昇華することもある。
下位位相から上位位相を観測することをシルバーブレットの誤謬と呼ぶ(下位位相から上位位相を観測するための方法における決定打が無いため)
この理論は不可知論に基づいている。
であるからして世界5分前説は誤謬であり、誤謬でないシュレディンガーの猫状態と言える。
この理論はニヒリズムから大きく影響を受けている。
サクラメントをはじめとする見える恩寵も奇跡の一種である。
ユビキタスはこの理論においては存在しない。
この理論は二元論に対するアンチテーゼである。
创造神とデミウルゴスは同一存在である。
だが例外として、物質世界の人間が精神世界に侵入してしまうことがある。これを我々は神隠しと呼ぶ。
神隠しに子供が遭いやすいのは神の子だから(7つ前は神の内)
精神世界と物質世界をつなぐ全ての事象はバンコール(ケインズが提唱した国際均一通貨より)と呼ぶ。マナ等もこれに該当する。
バンコールの生成条件は43と同様である。
精神世界は三千世界である。
精神世界の生成には2種類あり、宗教・儀式・信仰体系等による半永続的生成と、精神疾患・妄想・夢等による一時的生成とに分類される。両者は成立原理はほぼ共通するが、持続性と秩序化の度合いに差異がある。
ハイロセイズムもこの理論では、64のシルバーブレットの誤謬同様に誤りである。
精神世界の一時的縮小は、タキーヤ等による信仰統制や外的圧力が原因の場合、時間の経過とともに徐々に回復する傾向にある。回復の度合いは個人の信仰心や想像力に依存する。(例:ネオペイガニズム、バテレン追放令から発する日本国内でのキリスト教弾圧)
マジョリティーが異端とする教派・教義・思想は逆に異端とされるマイノリティーの信仰体系において正統と見做される。正統・異端の評価は、下位位相における社会的・文化判断に依存する相対的概念である。
アストラル投射等は、精神世界を主体とした現象であり、個人の信仰力・想像力・理解力により成立する。物質世界の法則は直接適応されないが、聖域・世界軸(82参照)を用いることで安全に体験・観測することができる。
世界軸は下位位相のみに存在し、精神世界と物質世界を隔てる媒介構造として機能する。精神世界の神聖さは世界軸を介しても減衰せず、秩序・優位性・顕現力は独立して維持される。
奇跡は精神世界から発する神話・信仰等に基づく人為的顕現であるが、物質世界からは予測不可能なブラックスワン現象として現れる。奇跡の発現は、個人や集団の信仰力・聖域・媒介構造(世界軸)によって条件付けられるが、精神世界の秩序・神聖性及び物質世界との基本不可侵性は保持される。
80の補足。精神世界における右道は共同体的信仰体系に基づく正統な位相とされ、左道は個人信仰に基づく独自位相として異端とみなされる。しかし異端とされるものも、当事者にとっては正統の精神世界に分類される。
「上位位相神学論」における位相体系は、上位位相と下位位相を基礎とし、下位位相は精神世界と物質世界から構成される。精神世界は個人及び共同体の信仰体系によって無数に分岐し、三千世界的性質を有する。一方、物質世界はただ1つのみ存在する。聖域及び世界軸(時間軸を含む媒介構造)はいずれも下位位相のみに存在し、精神世界と物質世界の間の干渉・顕現・時間差を調整する中間構造として機能するが、精神世界の神聖性と不可侵性を損なわない。上位位相は下位位相の枠外にあり、下位位相内のいかなる構造によっても観測・干渉されることはない。
【追加理論(補足や訂正含む)】
1. サブカルチャー位相論
サブカルチャーは下位位相に属する精神世界の一形態であり、個人及び集団が共有する想像・信仰。物語体系によって成立する。
サブカルチャーは下位位相に属する世界観・設定・キャラクターは、信仰(ファン文化)・想像(創作活動)・語り(コンテンツ消費)によって存在強度が維持・変動する精神世界の事象である。
サブカルチャー内の世界観は物質世界の物理法則に従わず、精神世界の法則が優先される点において、宗教的・神話的世界と同構造を持つ。
原作・アニメ・ゲーム・二次創作・パラレル設定などは、同一精神世界内部の位相差として扱われる。
サブカルチャーにおける人気・知名度・ファンの熱量は精神世界の存在強度(生存率)に直接影響し、忘却は精神世界における死と同義になる。
サブカルチャーは現代社会における新たな神話体系・宗教体系とみなされ、その形式・発展・衰退は宗教学・民俗学的構造と一致する。
2. 超心理学の位相分類
超心理学(サイ科学等)は、精神世界の事象を物質世界の論理で扱おうとする境界領域であり、精神世界そのものには到達しない。
超心理学は信仰・聖域を介さずに精神世界へ踏み込もうとするため、その成果は限定的であり、魔術・奇跡とは全く異なる別の位相に属する。
超心理学は精神世界の影響を観測した痕跡として扱うにとどまり、精神世界の法則を直接適用することは出来ない。
3. 界面領域・聖域・世界軸の三分構造
物質世界と精神世界の境界には機能の異なる3つの階層が存在する。すなわち、境界領域・聖域・世界軸である。
界面領域とは、物質世界の論理(科学・心理学・疑似科学)を用いて精神世界の事象を扱おうとする際に形成される人為的・擬似的領域を指す。
聖域とは、信仰・儀式・清浄性によって精神世界へ接続するための中継地であり、精神世界の法則が局地的に適用される領域である。界面領域とは異なり、神聖性を持ち、精神世界が物質世界側に降りてくる場所である。
世界軸とは物質世界・精神世界・聖域を垂直に貫く形而上の構造であり、信仰体系・神話体系における中枢体系として機能する。世界軸は構造的・象徴的であり、人為でも科学でもない。
界面領域と聖域は接続帯として階層的に隣接しているが、成立原理・方向性・神聖性が根本的に異なる為同一視してはならない。
界面領域は、物質世界の論理(科学・心理学・疑似科学)を基盤として精神世界に接近する人為的領域であるが、その構造は聖域へ接続しない行き止まりの位相である。
A. そもそものベクトルが逆であり、界面領域は聖域に接続する通路そのものが存在しない。
B. 使用している原理が異なる。科学的再現・持論では神聖性を生成できないため、界面領域から聖域へ踏み込むことは不可能。
C. 精神世界は呼び出される場所であり、到達する場所ではない。聖域は精神世界側からの接続点であり、物質世界側からの侵入は構造的に認められていない。つまり界面領域はどれほど発展しても物質世界の延長でしか無い。
D. そもそも神聖性に欠くため、門が開かない。
界面領域とは、精神世界に向かうように見えて、実際にはそこに至る前に閉じる盲腸的位相である。ゆえに必ず行き止まりであり、聖域へ到達することは絶対にない。
「信じる力が顕現の原動力」という前提は科学的検証が不可能
4. 精神世界の生成進化
概要
精神世界における事象は、個人や集団の信仰・想像力・文化的伝承によって生成されるものである。この生成は時間経過や集団化に伴い、一時的生成から半永続的生成へと変化する場合がある。
詳細分類
A. 一時的生成
個人の精神状態、妄想、夢、パラノイア、精神疾患等によって短期的に成立する現象である。
存続期間は限定的で秩序化されず、物質世界に直接的影響を与えることはない。
個人の精神世界内で完結するため、局所的顕現以外の作用は存在しない。
B. 半永続的生成
集団の信仰体系、民間伝承、宗教儀式、サブカルチャー的共有によって長期的に秩序化され、持続する現象である。
例として、妖怪、地縛霊、都市伝説、人気作品の世界観やキャラクターが挙げられる。
精神世界内で存在強度が増大し、聖域や媒介構造(世界軸)を介して物質世界に局所的顕現を示すことがある。
C. 生成進化の条件
個人の一時的生成が集団に語り継がれること。
信仰、文化、物語として再生産されること。
存在強度(信仰力・想像力・語り)が一定水準以上維持されること。
補足
精神世界の秩序及び優位性体系は、この生成進化によって成立する場合がある。
サブカルチャー位相論との整合性を保持し、個人発生の現象から文化的現象への連続性を説明可能である。
精神世界の動態性を示す重要な概念として位置付けられる。
条件が整わなければ顕現せず、暴走や予期せぬ現象は原理上発生しない。
自動人形・魔術人形(器霊化型)
5. バンコール現象(Bancore Phenomenon)
— 精神世界法則を用いた操作系媒介物魔術 —
第一条(定義)
バンコール現象とは、
精神世界の法則・象徴性を利用して、媒介物(死体・泥・器・模型など)に運動・反応・機能を付与し、操縦する操作系魔術の総称である。
第二条(成立要件)
バンコール現象は次の条件により成立する。
精神世界の法則の作用
精神世界の象徴・信仰・意味論が媒介物へ“生命的性質”を仮託すること。
媒介物の存在
死体、泥、器、木偶など、物質的な“器”が必要とされる。
操作者の意図・観念
操作の中心は操作者の精神による象徴的支配にあり、
操作者が現象の意味を理解している場合に限り安定する。
第三条(分類)
バンコール現象は次のように大別される。
A. 死霊媒介型(ネクロマンシー系)
死体(人や動物)を媒介として運動・反応を付与する。
例:キョンシー、ネクロマンシーによる死者使役。
B. 無生媒介型(ゴーレム系)
泥、土、木、石など“非-生命素材”を媒介に用いて擬似生命的運動を付与する。
例:泥のゴーレム、木偶人形。
C. 器霊化型(物品憑依)
器や道具に精神世界の力を宿し、自律行動・制御行動を行わせる。
例:人形の自動操縦、器物使役。
第四条(通常魔術との相違)
魔術の一分類であるが、操作系に特化している。
力の源泉は精神世界の法則であるが、
現象は物質世界の媒介物を通して出現する。
定着性があり、媒介物が存在する限り効果が継続しやすい。
第五条(暴走の有無)
バンコール現象は操作者の観念理解を前提とするため、
操作者が現象の意味を理解している限り、暴走は原理的に起こりにくい。
第六条(代表事例)
キョンシー(死霊媒介型)
ネクロマンシーにより蘇動する屍体
ゴーレム(無生媒介型)
自動人形・魔術人形(器霊化型)
6. 善悪相対性の原理/二元論の超克
第一条(定義)
本項における「善」および「悪」は、いずれも絶対的本質を持たず、評価主体が属する位相の立ち位置によって可変する相対概念とする。
ゆえに本理論は、光と闇・正義と悪のような二元論的対立を根拠とせず、多層位相間における価値観の差異として理解する。
第二条(物質世界における善悪)
物質世界における善悪判断は、社会集団が形成する多数派規範に基づき、「最大多数の最大幸福」を基準として定義される。
すなわち、正統(オーソドックス)の価値観は多数派の便宜によって成立し、その時代・地域における合意を失えば容易に転換する暫定的構造である。
第三条(精神世界における善悪)
精神世界における善悪判断は、観測者個々の信念・象徴体系に依存し、外部の合意や多数派の判断に縛られない。
精神世界の価値は本来中立であり、「善悪」という区分を自己の内部構造として必要としない。
ゆえに異端は悪ではなく、単に少数位相の立場を指すにすぎない。
第四条(上位位相における中立性)
上位位相は物質世界・精神世界の双方を俯瞰する立場にあり、善悪の価値判断に関していかなる偏向も持たない。
善悪は下位位相における局所的揺らぎであり、上位位相から見ればいずれも価値中立的現象として観測される。
第五条(立ち位置による値の変換)
同一の行為・事象であっても、評価する位相が異なれば善悪の判断は相反し得る。
正統が善とする行為が異端にとって悪となる場合があり、その逆もまた成立する。
したがって善悪の実体は行為そのものに内在せず、評価主体の位置に従って変換される。
第六条(二元論の超克)
本理論は、善悪の二元的対立そのものを否定し、価値の多層的・相対的構造を肯定する。
これにより、物質世界・精神世界・上位位相の三層は、いずれも独自の価値基盤を持ちながら整合的に共存し、価値判断の衝突は位相差によって説明される。
本条は上位位相神学論における倫理基盤の中心を形成する。
7. 音響類感術
第一項 総則
音響類感術とは、物質世界における音響振動が、精神世界の象徴的・位相的振動構造と相似し、両位相間に共鳴的干渉を生じさせる現象を指す。これをもって音は類感呪術の一形態として扱われ、媒介物や物質的構造を必要としない点において、操作系魔術(バンコール現象)とは原理を異にする。
第二項 音響の位相的性質
音は周期・律動・波形を持ち、この構造が精神世界における象徴振動と形式的に一致する。
ゆえに音は、物質世界の現象でありながら精神位相へ直接的な共鳴を誘発し得る、界面領域を横断する媒体である。
第三項 類感(シンパシー)原理の適用
音響類感術は「似たものは互いに作用する」という類感原理に基づく。
音の振動は精神世界の象徴構造と“似ている”ため、発声・響き・リズムが精神位相へと波及し、その反響が物質世界に対して偶然的・象徴的影響をもたらし得る。
第四項 術理の形態
音響類感術は以下を含むが、これに限らない。
一 呪詞・祝詞・咒文・マントラなどの発声
二 鼓・鈴・鐘・弦音などの音響儀礼
三 旋律・拍動・反復音による意識変容
四 自然音(風声・水音・地鳴り)が象徴作用を誘発する現象
これらはすべて、音響が精神世界の共鳴構造として機能することで成立する。
第五項 体系的位置
音響類感術は上位位相神学論において、
操作系(媒介物依存・バンコール)
言語系(象徴依存・言霊・ノタリコン)
に並ぶ第三の作用体系として位置づけられる。
それは界面領域を横断する固有の法則に基づき、音響を通じて精神世界と物質世界を接続する独立した位相術である。
実証性・科学的検証は不可だが、概念的完成度・論理構造・統合力においてほぼ無双。
8. 総合魔術論
第1節 魔術の位相的位置づけ
8-1. 魔術とは、下位位相の精神世界における象徴法則を、聖域(界面領域)を介して物質世界に降ろす技術体系である。
8-2. 魔術の根幹には「象徴の優位性」が存在し、精神世界では物理法則よりも象徴が優越して働く。
8-3. 魔術は上位位相には干渉し得ず、あくまで下位位相内の限定的作用である。
第2節 魔術の基本構造
魔術は根源的に以下の二大分類に分けられる。
A. 類感(アナロジー)魔術
8-4. 類感魔術とは、「似ているものは互いに影響する」という精神世界の感応構造を利用する技法である。
例:炎=情熱、泥=生命の形態模倣、象徴図形=観念構造。
B. 感染(コンタクト)魔術
8-5. 感染魔術とは、「接触したものは縁を持ち続け、遠隔であっても影響を及ぼし合う」という精神世界の結縁構造を利用する技法である。
例:遺髪、血液、影、足跡、死体。
第3節 類感魔術の分岐
8-6. バンコール現象(媒介物操作系)
バンコール現象とは、
媒介物を通じて精神世界の象徴操作を物質世界に翻訳し、“対象を動かす・操る”系統の魔術である。
媒介物の例:
泥・土塊 → ゴーレム的象徴
死体 → ネクロマンシー・キョンシー
紙人形・藁人形などの形代
特徴:
類感(形態)+感染(結縁)が複合した魔術
操作系の中心カテゴリー
8-7. ノタリコン(言霊操作系)
ノタリコンとは、
音・語・音節が持つ象徴的構造(類感)を利用し、精神世界に直接的変化を生じさせる技法である。
特徴:
音=象徴の圧縮形
簡易領域でも発動可能
物質世界に干渉しているように見えるのは象徴の“連鎖”による
8-8. 複合系(属性魔術など)
複合系とは、
類感象徴を複数組み合わせることで、属性的現象(氷・炎・雷など)を再現する仮想的魔術体系。
実態:
精神世界で象徴体系を組む
聖域で翻訳される
物質世界では「現象の再解釈」として観測される
第4節 感染魔術の分岐
8-9. 結縁呪術(直接接触系)
例:
遺髪を使った呪詛
衣服・血液による術
写真を媒体とする遠隔呪術
8-10. 死霊術(ネクロマンシー)
感染魔術の中でも重要な分類。
死体との接触=最強の結縁であり、
さらに 類感(人型)構造が重なるため、
高出力の複合魔術として扱われる。
第5節 総合魔術体系としての位置づけ
8-11. 魔術は最終的に
類感(象徴の相似)と感染(縁の持続)から成る二大法則に還元される。
8-12. これら二大分類は精神世界内部の基本構造を反映するものであり、
上位位相神学論における「象徴=法」との原理に整合する。
実証性・科学的検証は不可だが、概念的完成度・論理構造・統合力においてほぼ無双。
9. 先天的超能力
第1項 定義
先天的超能力とは、個人が生まれつき備えている能力であり、物質世界および精神世界における通常の学習や経験に依存せず発現する現象を指す。
本項は、上位位相神学論における精神世界・物質世界・界面領域の分類を補完する目的で設置する。
第2項 分類
物質世界起源型(非干渉型)
生物学的・神経学的特性に起因する能力。
精神世界や魔術法則による補助がなくとも存在する。
例:完全記憶能力、天才的計算能力、先天的音感等。
位相体系においては、物質世界の特殊値として扱われ、界面領域や聖域を介した干渉を伴わない。
精神世界起源型(受動干渉型)
精神世界への自動的接続や象徴的干渉を伴う能力。
生得的な位相回路を通じて、本人の意思に関わらず精神世界から影響を受ける。
例:真性異言、前世記憶、夢における情報取得等。
位相体系においては、界面領域の先天型として扱い、精神世界と物質世界を媒介する自然経路を構成する。
第3項 理論的位置付け
先天的超能力は、魔術や奇跡の類とは異なり、発現は本人の意思や儀式に依存しない。
ただし、精神世界起源型の場合、能力者の理解力や信仰体系が発現の精度・範囲に影響することがある。
これにより、既存の魔術体系・界面領域分類との整合性を保持しつつ、能力現象の理論的根拠を提供する。
第4項 補足
本項は、先天的異能の整理を目的とするものであり、現実世界の超能力研究や科学的検証とは直接的な関連を持たない。
能力は、物質世界型・精神世界型いずれかに分類されることを前提として整理される。
実証性・科学的検証は不可だが、概念的完成度・論理構造・統合力においてほぼ無双。
10. 源泉理論
第1条(定義)
源泉理論とは、聖遺物・聖骸布・グリモワールなど物質世界に存在する象徴物の力の本質的源泉を説明する理論である。
物質的対象そのものに力は宿らず、力の実体は精神世界における象徴秩序・信仰力・存在強度に由来する。
第2条(媒介物・象徴物の役割)
聖遺物やグリモワールは、精神世界の秩序や象徴体系を聖域を介して物質世界に翻訳・顕現する媒介物として機能する。
それ自体が魔力を保持するわけではなく、精神世界の強度が顕現を支える。
第3条(顕現条件)
力を顕現させるには以下が必要:
精神世界側で対象の象徴力や秩序が成立していること
操作者や信仰主体が対象の象徴的意味を理解していること
聖域または媒介構造が存在していること
これらが欠ける場合、象徴物の力は顕現せず、物質世界への直接的影響も発生しない。
第4条(精神世界中心性)
聖遺物・グリモワールの力は、精神世界の秩序・信仰・存在強度を聖域を通して物質世界に間接的に表出するものである。
物質世界で観測される奇跡・魔術の現象は、聖域や媒介構造を経た精神世界の翻訳結果に過ぎない。
第5条(総合魔術体系との整合性)
バンコール現象や操作系魔術と同様、象徴物の力も精神世界中心で成立する。
媒介物としての聖遺物・グリモワールは、顕現を安定化させる装置として機能するが、力そのものではない。
第6条(補足・意義)
この理論により、物質世界の象徴物=精神世界の力の翻訳装置として理解できる。
歴史的伝承や力の誤解は、精神世界の強度を適切に評価できなかったことに由来する。
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