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≪ 祓い姫 ≫
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***
女官の案内でまた別の殿舎へと連れて行かれ、朱依と合流したときには、ほっとしたあまり涙が零れた。
「姫さま!」
「朱依」
朱依も十二単に着替えていて美しい変身を遂げていたが、感動する余裕もない。
「姫さま大丈夫ですか? いったい、何を頼まれたのです?」
「まだ三歳の皇子さまが、原因不明のご病気でお倒れになっているそうなの。物の怪の仕業らしいのですって」
「物の怪?」
朱依は驚いて顔をしかめた。
物の怪の相手など翠子にはできない。
なにしろ彼女は物の怪を〝祓えない〟のだから。
「だから申し訳ないけれどって、一度はお断りしたの」
頼まれた相手がたとえ帝であろうと、できないものはできない。不敬であろうとも、翠子は嘘はつけなかった。
『私は物の怪を祓えません』とはっきり告げたのだが、煌仁が左右に首を振って許してくれなかったのである。
無理を言われても困ると言いきって立ち去りたかったが、ここは宮中だ。世間を知らず常識がわからない翠子でも、さすがに帝の前で揉めてはいけないと思った。
「仕方がないから、わかりましたと答えたの」
「あの男ですね。無理なものは無理なのに」
憤る朱依の眉間には深い皺が浮かぶ。「その場にいれば相手が誰であろうと姫さまの代わりに断ったのに」と、恐ろしいことを言って悔しそうに唇を噛んだ。
「さあ姫さま、とにかく今日は休みましょう」
「そうね」
翠子はこくりとうなずいた。
とても疲れた。今日はもう遅い。考えるのはあとだ。
まゆ玉はすでに丸くなっている。ふたりは肩を寄せ合うように与えられた局で横になった。途端に床に沈み込むような感覚に襲われ、間もなく翠子は深い眠りについた。
あくる日、朝餉が済んだ頃に煌仁が現れた。
ひとりではなく、体が大きくいかにも屈強そうな武官をひとり伴っている。
「この者は検非違使の長官、井原 篁。今回の事件の調査をしている。姫の警備も頼んだので、忌憚なく頼ってほしい」
挨拶もそこそこに煌仁は言った。
「未の刻に白の陰陽師が来る」
返事をしない翠子と朱依に何を思ったか、煌仁の後ろに控えていた篁が野太い声で咳ばらいをした。
朱依が篁をギロリと睨むと、篁は睨み返す。
それに構わず朱依が口を開いた。
「何度も言いますが、姫さまは物の怪を祓うことはできません」
「わかっておる。何かひとつでもわかれば、それでよいのだ」
一歩も引かない朱依は、さらに顎を上げる。
翠子とて、はいそうですかと納得はできない。祓えなかったと責めを受ける恐れがある限り、あやふやにはできない。嘘をつけといわれても、それはそれで困る。嘘が善意で使われた試しはないのだから。
朱依もそう思うのだろう。「なにもわからなかったら、どうなるのでしょう」と詰め寄った。
「それでもよい。もちろんその場合も礼はする」
「責められはしないのですね? 嘘の強要も?」
「本当だ。責めたりはしないし、正直に言ってくれたらいい」
力強く断言されて返す言葉がなくなったのか、朱依は口を結び黙りこくった。
なにもわからなくても礼はするという。
翠子は瞼を落とし考えた。
その言葉通り信じるならば、そう悪い話でもないとも思う。礼がなにかはわからないが、たとえわずかでも土産ができれば屋敷の皆も喜んでくれるだろう。
実際問題、仮にも主上から直接頼まれたとなるとこのまま帰るわけにはいかないのだろうし。
やむおえないとあきらめつつ、細く息を吐く。
「十二単の替えを持ってきた。宮中にいる間は必要ゆえ」
煌仁が後ろを振り向くと、太い眉をひそめ憮然とした顔の篁が、従者から箱を受け取り、ずいと差し出した。
相変わらず憮然としていた朱依は、箱を目にしてハッとしたように瞳を輝かせる。
横幅の広いそれは衣装箱だ。漆が塗られ黒々と光り蒔絵が施されている見事な箱である。初めて目にする美しさに、翠子もまた目を奪われた。
「この箱ごと受け取ってほしい」
煌仁はさらりと言った。
(なんと気前のよい)
これが宮中なのか?
「不便なことや困ったことなどはあるか?」
朱依が翠子を振り返った。
翠子は朱依の斜め後ろにいる。扇で目から下を隠し、伏し目がちに沈黙したまま成り行きを見ていたが、ちらりと朱依を見ると左右に首を振る。
朝餉も美味しかったし、着る物にもなにも困っていない。
「そこに控えている女官が身の回りの世話をするゆえ、些細な事でもなんでも頼むといい」
煌仁が振り向いた先の簀子を見れば、両手を床につけ頭を下げている若い女官がいる。
翠子は女官見つめ、頭を上げた女官と目が合うと、ゆっくりとうなづいた。
「そなたは明るい色の十二単がよく似合うな」
翠子はちらりと煌仁を見た。
てっきり朱依を褒めたのだと思ったが、彼は朱依ではなく翠子を見て言っている。
(え?……)
しかも微かだが彼の口もとには笑みが浮かんでいるようだ。
翠子が身に着けている十二単は、緑から段々と紅に変わっていく紅葉を思わせる美しい衣である。一方的に着せられただけで、自分には派手過ぎるし似合わないと思っていた。同じ赤でももっと枯れた赤のほうがいいとさえ思っていたのに。
戸惑いつつ視線を朱依に向けると、彼女は満足そうに翠子に微笑み返す。
だが、煌仁を振り向いたときには表情を一転させた。
「姫さまのお美しさは、どのような衣であろうと揺るぎませぬ」
美しい十二単が翠子を美しく見せているのではないと言いたいのだろう。
この京で、いやむしろこの世で翠子が最も美しい姫であると、朱依はときどき恐ろしいことを言う。
今も本気で言っているに違いなく、翠子は恥ずかしくなり扇を高く上げ顔全体を隠した。
ははっと笑った煌仁は「ときに」と、話題を変えた。
「白の陰陽師を知っておるか?」
これには翠子自らが「はい。噂で」と答えた。
「間もなくここに来る」
「えっ」と思わず声が漏れた。
白の陰陽師といえば京で一番有名な陰陽師である。
彼ならば間違いなく物の怪を祓ってくれるに違いない。
「姫は彼の相談に乗ってほしい」
「相談……ですか?」
「ああ。白の陰陽師とはいえ彼も人だ。なにもかもが見えるわけじゃない」
なるほどと、ようやく安堵できた。
陰陽師は物の怪を払えるが翠子が聞こえる〝物の声〟は聞こえないだろう。
それならば自分がここに呼ばれた理由もわからなくもない。
「では。済まぬが、しばらく辛抱してほしい」
そう言い残して帰っていった。
女官の案内でまた別の殿舎へと連れて行かれ、朱依と合流したときには、ほっとしたあまり涙が零れた。
「姫さま!」
「朱依」
朱依も十二単に着替えていて美しい変身を遂げていたが、感動する余裕もない。
「姫さま大丈夫ですか? いったい、何を頼まれたのです?」
「まだ三歳の皇子さまが、原因不明のご病気でお倒れになっているそうなの。物の怪の仕業らしいのですって」
「物の怪?」
朱依は驚いて顔をしかめた。
物の怪の相手など翠子にはできない。
なにしろ彼女は物の怪を〝祓えない〟のだから。
「だから申し訳ないけれどって、一度はお断りしたの」
頼まれた相手がたとえ帝であろうと、できないものはできない。不敬であろうとも、翠子は嘘はつけなかった。
『私は物の怪を祓えません』とはっきり告げたのだが、煌仁が左右に首を振って許してくれなかったのである。
無理を言われても困ると言いきって立ち去りたかったが、ここは宮中だ。世間を知らず常識がわからない翠子でも、さすがに帝の前で揉めてはいけないと思った。
「仕方がないから、わかりましたと答えたの」
「あの男ですね。無理なものは無理なのに」
憤る朱依の眉間には深い皺が浮かぶ。「その場にいれば相手が誰であろうと姫さまの代わりに断ったのに」と、恐ろしいことを言って悔しそうに唇を噛んだ。
「さあ姫さま、とにかく今日は休みましょう」
「そうね」
翠子はこくりとうなずいた。
とても疲れた。今日はもう遅い。考えるのはあとだ。
まゆ玉はすでに丸くなっている。ふたりは肩を寄せ合うように与えられた局で横になった。途端に床に沈み込むような感覚に襲われ、間もなく翠子は深い眠りについた。
あくる日、朝餉が済んだ頃に煌仁が現れた。
ひとりではなく、体が大きくいかにも屈強そうな武官をひとり伴っている。
「この者は検非違使の長官、井原 篁。今回の事件の調査をしている。姫の警備も頼んだので、忌憚なく頼ってほしい」
挨拶もそこそこに煌仁は言った。
「未の刻に白の陰陽師が来る」
返事をしない翠子と朱依に何を思ったか、煌仁の後ろに控えていた篁が野太い声で咳ばらいをした。
朱依が篁をギロリと睨むと、篁は睨み返す。
それに構わず朱依が口を開いた。
「何度も言いますが、姫さまは物の怪を祓うことはできません」
「わかっておる。何かひとつでもわかれば、それでよいのだ」
一歩も引かない朱依は、さらに顎を上げる。
翠子とて、はいそうですかと納得はできない。祓えなかったと責めを受ける恐れがある限り、あやふやにはできない。嘘をつけといわれても、それはそれで困る。嘘が善意で使われた試しはないのだから。
朱依もそう思うのだろう。「なにもわからなかったら、どうなるのでしょう」と詰め寄った。
「それでもよい。もちろんその場合も礼はする」
「責められはしないのですね? 嘘の強要も?」
「本当だ。責めたりはしないし、正直に言ってくれたらいい」
力強く断言されて返す言葉がなくなったのか、朱依は口を結び黙りこくった。
なにもわからなくても礼はするという。
翠子は瞼を落とし考えた。
その言葉通り信じるならば、そう悪い話でもないとも思う。礼がなにかはわからないが、たとえわずかでも土産ができれば屋敷の皆も喜んでくれるだろう。
実際問題、仮にも主上から直接頼まれたとなるとこのまま帰るわけにはいかないのだろうし。
やむおえないとあきらめつつ、細く息を吐く。
「十二単の替えを持ってきた。宮中にいる間は必要ゆえ」
煌仁が後ろを振り向くと、太い眉をひそめ憮然とした顔の篁が、従者から箱を受け取り、ずいと差し出した。
相変わらず憮然としていた朱依は、箱を目にしてハッとしたように瞳を輝かせる。
横幅の広いそれは衣装箱だ。漆が塗られ黒々と光り蒔絵が施されている見事な箱である。初めて目にする美しさに、翠子もまた目を奪われた。
「この箱ごと受け取ってほしい」
煌仁はさらりと言った。
(なんと気前のよい)
これが宮中なのか?
「不便なことや困ったことなどはあるか?」
朱依が翠子を振り返った。
翠子は朱依の斜め後ろにいる。扇で目から下を隠し、伏し目がちに沈黙したまま成り行きを見ていたが、ちらりと朱依を見ると左右に首を振る。
朝餉も美味しかったし、着る物にもなにも困っていない。
「そこに控えている女官が身の回りの世話をするゆえ、些細な事でもなんでも頼むといい」
煌仁が振り向いた先の簀子を見れば、両手を床につけ頭を下げている若い女官がいる。
翠子は女官見つめ、頭を上げた女官と目が合うと、ゆっくりとうなづいた。
「そなたは明るい色の十二単がよく似合うな」
翠子はちらりと煌仁を見た。
てっきり朱依を褒めたのだと思ったが、彼は朱依ではなく翠子を見て言っている。
(え?……)
しかも微かだが彼の口もとには笑みが浮かんでいるようだ。
翠子が身に着けている十二単は、緑から段々と紅に変わっていく紅葉を思わせる美しい衣である。一方的に着せられただけで、自分には派手過ぎるし似合わないと思っていた。同じ赤でももっと枯れた赤のほうがいいとさえ思っていたのに。
戸惑いつつ視線を朱依に向けると、彼女は満足そうに翠子に微笑み返す。
だが、煌仁を振り向いたときには表情を一転させた。
「姫さまのお美しさは、どのような衣であろうと揺るぎませぬ」
美しい十二単が翠子を美しく見せているのではないと言いたいのだろう。
この京で、いやむしろこの世で翠子が最も美しい姫であると、朱依はときどき恐ろしいことを言う。
今も本気で言っているに違いなく、翠子は恥ずかしくなり扇を高く上げ顔全体を隠した。
ははっと笑った煌仁は「ときに」と、話題を変えた。
「白の陰陽師を知っておるか?」
これには翠子自らが「はい。噂で」と答えた。
「間もなくここに来る」
「えっ」と思わず声が漏れた。
白の陰陽師といえば京で一番有名な陰陽師である。
彼ならば間違いなく物の怪を祓ってくれるに違いない。
「姫は彼の相談に乗ってほしい」
「相談……ですか?」
「ああ。白の陰陽師とはいえ彼も人だ。なにもかもが見えるわけじゃない」
なるほどと、ようやく安堵できた。
陰陽師は物の怪を払えるが翠子が聞こえる〝物の声〟は聞こえないだろう。
それならば自分がここに呼ばれた理由もわからなくもない。
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