3 / 56
≪ 祓い姫 ≫
3
しおりを挟む
***
それから三月ののち――。
祓い姫こと柊木式部の娘、翠子は牛車に揺られ、長い睫毛を揺らした。
『これは勅命である』
そう言われ、やはりと思った。
煌仁と名乗った男を目にしたときから予想できていた。とっくに覚悟はできている。
だから怖くはないが。
切れ長の瞳、高い鼻梁に形のよい唇。彼はついぞ見かけない美しい公達であった。
それはいいとしても、彼のような堂々とした立派な人は翠子を訪ねたりしない。彼女のもとへ来る者は、どこか不安げだったり悲しみに沈んでいるものである。彼のようにまっすぐな目をした人が来る場所ではないのだ。
くるべきときがきたのだと、翠子は淡々と考え込む。
そんなつもりはないのに、お祓さまと神のように翠子を崇める人がいる。その都度朱依が神ではないとたしなめたけれど、翠子は感じていた。いつか咎められるだろう。もしかしたら物の怪として成敗されてしまうかもしれないと。
邸を出る前、翠子は煌仁に『私は殺されるのですか?』と聞いた。もしそうならば屋敷の皆と別れの挨拶をしたかったから。
彼は『まさか。手を貸してほしいだけだ』と微笑んだが、それにしてはずいぶん強引な言い方だったと思う。
(勅命というのは、そういうものなのかしら)
何しろ翠子の世間は狭い。屋敷の外を知らないので、言葉通りに受け取るしかない。
必要なものはすべて用意するゆえ着の身着のままでよいと言われ、愛猫だけを抱いてきた。左右の瞳の色が違う白い雌猫を、翠子と朱依は〝まゆ玉〟と呼んでいる。
猫一匹、なにができるわけでもないと思ったのか、猫を抱いたままでも煌仁に止められなかったが、果たしてまゆ玉を連れてきてよかったのか。悪かったのか……。
白く艶やかな背中を撫でながら、翠子は心でまゆ玉に言い聞かせた。
(まゆ玉、万が一の時は、私を助けようとせずに逃げるのよ)
猫なのだから殺されたりはしないはずだ。
でも人はどうだろう……。
ふと視線を上げ、翠子は悲しげな瞳で朱依を見る。
「朱依。いざとなったら朱依だけでも助かって。私は仕方ないけれど、朱依は関係ないんだから」
「なにをおっしゃいます姫さま。朱依はどこまでも姫さまと一緒ですよ」
朱依は翠子の二つ年上の十九歳で、まだ幼さが残る主人を心より愛し、命をかけて守るつもりでいる。
「大丈夫ですよ。心配ないです。頼まれ事があって行くだけではありませんか」
ときには姉のように。ときには友人のようにずっと寄り添ってくれた彼女だけは、なにがあっても巻き込みはしない。翠子はそう心に固く誓い、微笑みを返した。
「ええ、そうね」
牛車に揺られながら朱依は物見窓を覗き込み、あたりを見回した。
「朱雀大路をまっすぐ北に進んでいます。本当に宮中に向かっているようですよ」
振り返り、にっこりと笑みを浮かべた朱依は、励ますように翠子の手を握る。
「そうなのね」
翠子も物見窓から外を見つめたけれど、瞳に映るのは闇だけだ。
「暗くてなにも見えないのが残念だわ」
翠子はもう何年も屋敷を出たことがない。
どんな理由で連れていかれるにしろ景色くらい見たかったと思うが、月のない闇夜ではそれもままならなかった。
「このあたりは築地塀が続くだけですから、見えてもつまらないですよ」と、気遣わしげに朱依が慰めた。
それにしてもと、翠子は首を傾げる。
(こんな夜更けに宮中に?)
宮中とはどこよりも穢れを嫌う神聖であるべき場所である。
罪人を連れ込むというのもおかしな話だ。となると……偽りなく頼まれ事なのだろうか。
「勅命だなんて。あの煌仁とかいう男、随分大袈裟な物言いでしたね」
つるりとしたきれいな額にしわを寄せた朱依は口を尖らせて怒る。「供の者もひとりしか付けていないような男が偉そうに」と、けんもほろろだ。
朱依は溌剌としていて明るくいつも元気だ。ともすると沈みがちな翠子の心をぐいぐいと押し上げてくれる。
「なにを頼まれても断ってやったらいいですよ」
翠子は思わず笑った。
「でも、とても立派な方なのは違いないわ。身なりも仕草もとても優雅だったもの」
「まあそれはそうですけれどもね」
「ねえ朱依、あの煌仁というお方はどういう方なのかしらね。検非違使?」
検非違使とは京の犯罪を取り締まる人々だ。
「そうではないと思います。検非違使というのは、耳のところに小さな扇のような馬の毛の飾りをつけているのですよ」
「じゃあ?」
ふたりは顔を見合わせて、うーん? と悩んだ。
「名字は名乗られなかったわよね?」
「ええ、そうですね」
藤原とか綾小路とか、せめて名字だけでもわかれば想像できるのに、名前だけ名乗られたのは初めてだ。
でもきっと彼は高貴な人に違いない。
風で御簾が巻き上がった時、正面から見つめ合った彼の、内面からにじみでるあの気品はただ者ではないと思う。
「名字がない貴族なんていないですし」
「そうよね」
(貴族じゃないとなると、皇族。――まさか、それはないわ)
脳裏をかすめた思いつきに、翠子は小さく頭を振る。
皇族がこんなふうに少ない従者だけで、わざわざ忌まわしい〝祓い姫〟に会いに来るなどありえない。
となると彼は何者なのか。
世間を知らない翠子には、どんなに考えてみても想像すらできなかった。
牛車はときどき止まり、その度に男たちの話し声が聞こえ、先へ進む。
「姫さま、朱雀門をくぐったようですよ」
となると、ここから先はいよいよ宮中である。
平安の京の奥、朱雀門をくぐるとそこから先は大内裏。大内裏の中に帝がいらっしゃる内裏があり、後宮には女御など妃が住まわっている。
物見窓から覗き見れば、篝火の灯りが増えたせいか立派な太い柱や建物の一部が見え隠れする。
京すらよく知らない翠子にとって、宮中は夢の世界だ。こんな状況ではあるが胸が躍った。
話によれば宮中の女性はきらびやかな十二単を身につけているという。
翠子も一度だけ、女性が成人を迎えたお祝いである裳着の儀で十二単を着た。裳着の儀といっても後見人はいないし、翠子と使用人だけの儀式もどきだったが、皆が翠子のために美しい十二単を用意してくれたのである。
以来着る機会もなく衣装箱で眠っているけれど、十二単を着たときの胸のときめきは忘れられない。
祓い姫の自分には美しい衣など似合わないと思っているが、見るのは別だ。美しい物を目にすると心が沸き立ち華やいでくる。時折宮中の女官が十二単を着たまま翠子の元に訪れるときがあるが、その度に翠子はうっとりと見入ってしまうのだった。
宮中にはそんな美しい衣を着た女官が大勢いるのだろう。
きらびやかで雅な人々。管弦の宴や舞姫の舞と一年中を通して様々な催しがあるという。そんな宮中に足を踏み入れるなんて、一生そんな日はないと思っていた。
ついさっきまでの不安など忘れ、夢の宮中に胸躍らせる。
「姫さま、楽しみですね」
「ええ」
にっこりと笑顔で振り返る朱依に、翠子も笑顔を返す。悩んでも仕方がない。どうせならこの状況を楽しもうと翠子は思った。
やがて牛車は完全に止まり、簾が巻き上げられた。
朱依が翠子の手をしっかりと握り前へ出た。まゆ玉は鈴を鳴らし、翠子の足元から離れずついてくる。
牛車から降り外に出ると、かがり火が浮き上がらせる荘厳な建物が見えた。柱も太く重厚な造りの殿舎。宿直の武人なのか弓を担ぎ松明を手に庭を歩く男の姿もある。
ここが宮中なのねと、緊張と感動から翠子の喉がごくりと音を立てた。
「さあ、どうぞこちらに」
従者に促されるまま歩き出し、ふと空を見上げればいつの間にか雨は止んでいた。星が輝き、弓のような月がぽっかりと浮かんでいる。
首を下げると目の前に煌仁がいた。
「ついてきてください」
「はい」
風が前を歩く煌仁の香を運び、翠子の鼻腔をくすぐる。
新緑を思わせるような爽やかな香り、ついぞ嗅いだことのないホッとすような心地よい匂いだ。宮中に出入りできる殿上人は、やはりまとう香まで違うのねと感心しながらついていく。
外廊下である簀子を歩き、渡り廊下を越え、とある殿舎に着くと、振り返った煌仁に朱依は「そなたはここで待つように」と止められた。
そこから先は建物の中になる。
「えっ、でも姫さま」
不安そうに手を取る朱依に「大丈夫よ」と微笑みかけて翠子は煌仁の後につく。
暗闇の中、ぽつりぽつりと続く高灯台の灯りを頼りに進むと、十二単の女官が数人ひれ伏して煌仁と翠子を迎えた。
予想していた通り雅やかな女性たちの登場に胸はときめかせたのも束の間、以降はただ緊張を強いられる時間が続いた。
女官らに囲まれて十二単に着替えさせられ、あろうことか主上――帝からよろしく頼むとのお言葉をかけられたのである。
それから三月ののち――。
祓い姫こと柊木式部の娘、翠子は牛車に揺られ、長い睫毛を揺らした。
『これは勅命である』
そう言われ、やはりと思った。
煌仁と名乗った男を目にしたときから予想できていた。とっくに覚悟はできている。
だから怖くはないが。
切れ長の瞳、高い鼻梁に形のよい唇。彼はついぞ見かけない美しい公達であった。
それはいいとしても、彼のような堂々とした立派な人は翠子を訪ねたりしない。彼女のもとへ来る者は、どこか不安げだったり悲しみに沈んでいるものである。彼のようにまっすぐな目をした人が来る場所ではないのだ。
くるべきときがきたのだと、翠子は淡々と考え込む。
そんなつもりはないのに、お祓さまと神のように翠子を崇める人がいる。その都度朱依が神ではないとたしなめたけれど、翠子は感じていた。いつか咎められるだろう。もしかしたら物の怪として成敗されてしまうかもしれないと。
邸を出る前、翠子は煌仁に『私は殺されるのですか?』と聞いた。もしそうならば屋敷の皆と別れの挨拶をしたかったから。
彼は『まさか。手を貸してほしいだけだ』と微笑んだが、それにしてはずいぶん強引な言い方だったと思う。
(勅命というのは、そういうものなのかしら)
何しろ翠子の世間は狭い。屋敷の外を知らないので、言葉通りに受け取るしかない。
必要なものはすべて用意するゆえ着の身着のままでよいと言われ、愛猫だけを抱いてきた。左右の瞳の色が違う白い雌猫を、翠子と朱依は〝まゆ玉〟と呼んでいる。
猫一匹、なにができるわけでもないと思ったのか、猫を抱いたままでも煌仁に止められなかったが、果たしてまゆ玉を連れてきてよかったのか。悪かったのか……。
白く艶やかな背中を撫でながら、翠子は心でまゆ玉に言い聞かせた。
(まゆ玉、万が一の時は、私を助けようとせずに逃げるのよ)
猫なのだから殺されたりはしないはずだ。
でも人はどうだろう……。
ふと視線を上げ、翠子は悲しげな瞳で朱依を見る。
「朱依。いざとなったら朱依だけでも助かって。私は仕方ないけれど、朱依は関係ないんだから」
「なにをおっしゃいます姫さま。朱依はどこまでも姫さまと一緒ですよ」
朱依は翠子の二つ年上の十九歳で、まだ幼さが残る主人を心より愛し、命をかけて守るつもりでいる。
「大丈夫ですよ。心配ないです。頼まれ事があって行くだけではありませんか」
ときには姉のように。ときには友人のようにずっと寄り添ってくれた彼女だけは、なにがあっても巻き込みはしない。翠子はそう心に固く誓い、微笑みを返した。
「ええ、そうね」
牛車に揺られながら朱依は物見窓を覗き込み、あたりを見回した。
「朱雀大路をまっすぐ北に進んでいます。本当に宮中に向かっているようですよ」
振り返り、にっこりと笑みを浮かべた朱依は、励ますように翠子の手を握る。
「そうなのね」
翠子も物見窓から外を見つめたけれど、瞳に映るのは闇だけだ。
「暗くてなにも見えないのが残念だわ」
翠子はもう何年も屋敷を出たことがない。
どんな理由で連れていかれるにしろ景色くらい見たかったと思うが、月のない闇夜ではそれもままならなかった。
「このあたりは築地塀が続くだけですから、見えてもつまらないですよ」と、気遣わしげに朱依が慰めた。
それにしてもと、翠子は首を傾げる。
(こんな夜更けに宮中に?)
宮中とはどこよりも穢れを嫌う神聖であるべき場所である。
罪人を連れ込むというのもおかしな話だ。となると……偽りなく頼まれ事なのだろうか。
「勅命だなんて。あの煌仁とかいう男、随分大袈裟な物言いでしたね」
つるりとしたきれいな額にしわを寄せた朱依は口を尖らせて怒る。「供の者もひとりしか付けていないような男が偉そうに」と、けんもほろろだ。
朱依は溌剌としていて明るくいつも元気だ。ともすると沈みがちな翠子の心をぐいぐいと押し上げてくれる。
「なにを頼まれても断ってやったらいいですよ」
翠子は思わず笑った。
「でも、とても立派な方なのは違いないわ。身なりも仕草もとても優雅だったもの」
「まあそれはそうですけれどもね」
「ねえ朱依、あの煌仁というお方はどういう方なのかしらね。検非違使?」
検非違使とは京の犯罪を取り締まる人々だ。
「そうではないと思います。検非違使というのは、耳のところに小さな扇のような馬の毛の飾りをつけているのですよ」
「じゃあ?」
ふたりは顔を見合わせて、うーん? と悩んだ。
「名字は名乗られなかったわよね?」
「ええ、そうですね」
藤原とか綾小路とか、せめて名字だけでもわかれば想像できるのに、名前だけ名乗られたのは初めてだ。
でもきっと彼は高貴な人に違いない。
風で御簾が巻き上がった時、正面から見つめ合った彼の、内面からにじみでるあの気品はただ者ではないと思う。
「名字がない貴族なんていないですし」
「そうよね」
(貴族じゃないとなると、皇族。――まさか、それはないわ)
脳裏をかすめた思いつきに、翠子は小さく頭を振る。
皇族がこんなふうに少ない従者だけで、わざわざ忌まわしい〝祓い姫〟に会いに来るなどありえない。
となると彼は何者なのか。
世間を知らない翠子には、どんなに考えてみても想像すらできなかった。
牛車はときどき止まり、その度に男たちの話し声が聞こえ、先へ進む。
「姫さま、朱雀門をくぐったようですよ」
となると、ここから先はいよいよ宮中である。
平安の京の奥、朱雀門をくぐるとそこから先は大内裏。大内裏の中に帝がいらっしゃる内裏があり、後宮には女御など妃が住まわっている。
物見窓から覗き見れば、篝火の灯りが増えたせいか立派な太い柱や建物の一部が見え隠れする。
京すらよく知らない翠子にとって、宮中は夢の世界だ。こんな状況ではあるが胸が躍った。
話によれば宮中の女性はきらびやかな十二単を身につけているという。
翠子も一度だけ、女性が成人を迎えたお祝いである裳着の儀で十二単を着た。裳着の儀といっても後見人はいないし、翠子と使用人だけの儀式もどきだったが、皆が翠子のために美しい十二単を用意してくれたのである。
以来着る機会もなく衣装箱で眠っているけれど、十二単を着たときの胸のときめきは忘れられない。
祓い姫の自分には美しい衣など似合わないと思っているが、見るのは別だ。美しい物を目にすると心が沸き立ち華やいでくる。時折宮中の女官が十二単を着たまま翠子の元に訪れるときがあるが、その度に翠子はうっとりと見入ってしまうのだった。
宮中にはそんな美しい衣を着た女官が大勢いるのだろう。
きらびやかで雅な人々。管弦の宴や舞姫の舞と一年中を通して様々な催しがあるという。そんな宮中に足を踏み入れるなんて、一生そんな日はないと思っていた。
ついさっきまでの不安など忘れ、夢の宮中に胸躍らせる。
「姫さま、楽しみですね」
「ええ」
にっこりと笑顔で振り返る朱依に、翠子も笑顔を返す。悩んでも仕方がない。どうせならこの状況を楽しもうと翠子は思った。
やがて牛車は完全に止まり、簾が巻き上げられた。
朱依が翠子の手をしっかりと握り前へ出た。まゆ玉は鈴を鳴らし、翠子の足元から離れずついてくる。
牛車から降り外に出ると、かがり火が浮き上がらせる荘厳な建物が見えた。柱も太く重厚な造りの殿舎。宿直の武人なのか弓を担ぎ松明を手に庭を歩く男の姿もある。
ここが宮中なのねと、緊張と感動から翠子の喉がごくりと音を立てた。
「さあ、どうぞこちらに」
従者に促されるまま歩き出し、ふと空を見上げればいつの間にか雨は止んでいた。星が輝き、弓のような月がぽっかりと浮かんでいる。
首を下げると目の前に煌仁がいた。
「ついてきてください」
「はい」
風が前を歩く煌仁の香を運び、翠子の鼻腔をくすぐる。
新緑を思わせるような爽やかな香り、ついぞ嗅いだことのないホッとすような心地よい匂いだ。宮中に出入りできる殿上人は、やはりまとう香まで違うのねと感心しながらついていく。
外廊下である簀子を歩き、渡り廊下を越え、とある殿舎に着くと、振り返った煌仁に朱依は「そなたはここで待つように」と止められた。
そこから先は建物の中になる。
「えっ、でも姫さま」
不安そうに手を取る朱依に「大丈夫よ」と微笑みかけて翠子は煌仁の後につく。
暗闇の中、ぽつりぽつりと続く高灯台の灯りを頼りに進むと、十二単の女官が数人ひれ伏して煌仁と翠子を迎えた。
予想していた通り雅やかな女性たちの登場に胸はときめかせたのも束の間、以降はただ緊張を強いられる時間が続いた。
女官らに囲まれて十二単に着替えさせられ、あろうことか主上――帝からよろしく頼むとのお言葉をかけられたのである。
0
あなたにおすすめの小説
後宮の胡蝶 ~皇帝陛下の秘密の妃~
菱沼あゆ
キャラ文芸
突然の譲位により、若き皇帝となった苑楊は封印されているはずの宮殿で女官らしき娘、洋蘭と出会う。
洋蘭はこの宮殿の牢に住む老人の世話をしているのだと言う。
天女のごとき外見と豊富な知識を持つ洋蘭に心惹かれはじめる苑楊だったが。
洋蘭はまったく思い通りにならないうえに、なにかが怪しい女だった――。
中華後宮ラブコメディ。
肉食御曹司の独占愛で極甘懐妊しそうです
沖田弥子
恋愛
過去のトラウマから恋愛と結婚を避けて生きている、二十六歳のさやか。そんなある日、飲み会の帰り際、イケメン上司で会社の御曹司でもある久我凌河に二人きりの二次会に誘われる。ホテルの最上階にある豪華なバーで呑むことになったさやか。お酒の勢いもあって、さやかが強く抱いている『とある願望』を彼に話したところ、なんと彼と一夜を過ごすことになり、しかも恋人になってしまった!? 彼は自分を女除けとして使っているだけだ、と考えるさやかだったが、少しずつ彼に恋心を覚えるようになっていき……。肉食でイケメンな彼にとろとろに蕩かされる、極甘濃密ラブ・ロマンス!
香死妃(かしひ)は香りに埋もれて謎を解く
液体猫
キャラ文芸
第8回キャラ文芸大賞にて奨励賞受賞しました(^_^)/
香を操り、死者の想いを知る一族がいる。そう囁かれたのは、ずっと昔の話だった。今ではその一族の生き残りすら見ず、誰もが彼ら、彼女たちの存在を忘れてしまっていた。
ある日のこと、一人の侍女が急死した。原因は不明で、解決されないまま月日が流れていき……
その事件を解決するために一人の青年が動き出す。その過程で出会った少女──香 麗然《コウ レイラン》──は、忘れ去られた一族の者だったと知った。
香 麗然《コウ レイラン》が後宮に現れた瞬間、事態は動いていく。
彼女は香りに秘められた事件を解決。ついでに、ぶっきらぼうな青年兵、幼い妃など。数多の人々を無自覚に誑かしていった。
テンパると田舎娘丸出しになる香 麗然《コウ レイラン》と謎だらけの青年兵がダッグを組み、数々の事件に挑んでいく。
後宮の闇、そして人々の想いを描く、後宮恋愛ミステリーです。
シリアス成分が少し多めとなっています。
ヤンデレ王子を闇落ちから救ったら愛執まみれの独占欲に囚われました
大江戸ウメコ
恋愛
幼い頃に精霊の祝福である未来視の力が開花し、「夫である第二王子ナハルドに殺される」という己の運命を知った伯爵令嬢ツィーラ。この悲惨な未来を変えるべく、ツィーラは彼を避けようとしたが、ひょんなことから婚約者に選ばれてしまった! ならば、ナハルドが将来闇落ちしないよう、側で彼を支えることを決意する。そんな努力の甲斐あって、ツィーラへの好意を隠さず伝えてくるほど、ナハルドとの関係は良好になった。だけど、彼の並々ならぬ執着心のすべてを、ツィーラはまだ知らなくて――
【完結】こっち向いて!少尉さん - My girl, you are my sweetest! -
文野さと@書籍化・コミカライズ
恋愛
今日もアンは広い背中を追いかける。
美しい近衛士官のレイルダー少尉。彼の視界に入りたくて、アンはいつも背伸びをするのだ。
彼はいつも自分とは違うところを見ている。
でも、それがなんだというのか。
「大好き」は誰にも止められない!
いつか自分を見てもらいたくて、今日もアンは心の中で呼びかけるのだ。
「こっち向いて! 少尉さん」
※30話くらいの予定。イメージイラストはバツ様です。掲載の許可はいただいております。
物語の最後の方に戦闘描写があります。
後宮祓いの巫女は、鬼将軍に嫁ぐことになりました
由香
キャラ文芸
後宮で怪異を祓う下級巫女・紗月は、ある日突然、「鬼」と噂される将軍・玄耀の妻になれと命じられる。
それは愛のない政略結婚――
人ならざる力を持つ将軍を、巫女の力で制御するための契約だった。
後宮の思惑に翻弄されながらも、二人は「契約」ではなく「選んだ縁」として、共に生きる道を選ぶ――。
魔法師団長の家政婦辞めたら溺愛されました【完結】
iru
恋愛
第19回 恋愛小説大賞エントリーしています。ぜひ1票お願いします。
小説家になろうですでに完結済みの作品です。よければお気に入りブックマークなどお願いします。
両親と旅をしている途中、魔物に襲われているところを、魔法師団に助けられたティナ。
両親は亡くなってしまったが、両親が命をかけて守ってくれた自分の命を無駄にせず強く生きていこうと決めた。
しかし、肉親も家もないティナが途方に暮れていると、魔物から助けてくれ、怪我の入院まで面倒を見てくれた魔法師団の団長レオニスから彼の家政婦として住み込みで働かないと誘われた。
魔物から助けられた時から、ひどく憧れていたレオニスの誘いを、ティナはありがたく受ける事にした。
自分はただの家政婦だと強く言い聞かせて、日に日に膨らむ恋心を抑え込むティナだった。
一方、レオニスもティナにどんどん惹かれていっていた。
初めはなくなった妹のようで放っては置けないと家政婦として雇ったが、その健気な様子に強く惹かれていった。
恋人になりたいが、年上で雇い主。
もしティナも同じ気持ちでないなら仕事まで奪ってしまうのではないか。
そんな思いで一歩踏み出せないレオニスだった。
そんな中ある噂から、ティナはレオニスの家政婦を辞めて家を出る決意をする。
レオニスは思いを伝えてティナを引き止めることができるのか?
両片思いのすれ違いのお話です。
後宮の手かざし皇后〜盲目のお飾り皇后が持つ波動の力〜
二位関りをん
キャラ文芸
龍の国の若き皇帝・浩明に5大名家の娘である美華が皇后として嫁いできた。しかし美華は病により目が見えなくなっていた。
そんな美華を冷たくあしらう浩明。婚儀の夜、美華の目の前で彼女付きの女官が心臓発作に倒れてしまう。
その時。美華は慌てること無く駆け寄り、女官に手をかざすと女官は元気になる。
どうも美華には不思議な力があるようで…?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる