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≪ 鬼 ≫
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あくる朝、唯泉は篁のもとへ行き、牛車を数台左大臣家の近くで待機させるよう頼んだ。
「人質を連れて参る」
「えっ、人質? いったいなにがあったんですか」
唯泉はそれには答えず、用件だけを告げる。
「お主は力のある部下と共に牛車の中で待て。人質を担がねばならぬからな」
「ちょっと待ってください。私も行きますよ」
「検非違使が一緒では警戒される。私ひとりでいい。ああ、牛車を引く者も武官ではなく目立たぬようにな」
「はいわかりました。しかし危険なのでは」
「誰が。私がか?」
振り返った唯泉にぎろりと睨まれて、篁はうっ、と言葉を呑んだ。
白の陰陽師に危険を及ぼすような怖い者知らずは、この京にはいないだろう。無駄な心配だと思い改めた。
左大臣家は宮中にほど近い。
広い敷地に二つの寝殿造の邸がある他、いくつかの建物がある。
今朝、丁庵から赤虫を捕まえたという文が届いた。
毒を煎じたのは赤虫に違いないが、赤虫は直接左大臣と接触していなかった。何者かに妻を攫われたらしい。妻を人質に取られ、毒を渡すと妻は無事に返された。妻は目隠しをされていて、どこにいたのかわからないという。
左大臣藤原道行は狡猾で抜け目のない男である。トカゲの尻尾のように、それぞれ切り捨てて自身を守り切る徹底ぶりだ。毒を盛った女官、毒を作った薬師、ひとつひとつの犯人はわかるのに容易に左大臣にはたどり着かない。
だが、今回は翠子のお陰で胴体についたままの尻尾が見えてきた。
女官の親族。人質である。
「さて着いたぞ。お主も意外と重たいな」
牛車に揺られながら唯泉が背中に向けて話しかけているのは、人の目には見えないはずの物の怪である。
重たいと言われて恥ずかしいのか物の怪は唯泉からすぅっと離れた。
「皇子と同じ毒を食らっている者がどこかに集められているはずだ。あの毒の気配わかるであろう? 頼むぞ」
物の怪はゆらゆらとうなずいて、屋敷の中へ入っていく。
門をすり抜けざまに物の怪は、門番の額に指先を伸ばす。物の怪が見えない門番は、不意に襲ってきた寒気に身震いした。
その様子を見ていた唯泉はくすっと笑う。
「さて、ゆくか」
独りごち牛車を降りて、左大臣邸の前に立つ。
「あ、陰陽師さま」
そのまま門をくぐろうとする唯泉に門番は慌てて声をかけた。
京で高名な白の陰陽師を無碍にはできず、戸惑ったように腰を折る。
「えっと、何か……」
「この家に、物の怪がいるようだ。左大臣に体調が悪くないか聞いてみるといい」
「お、お待ちを」
あたふたしながら中に入っていった門番は、左大臣家の家政をつかさどる家司(けいし)を伴って出迎えた。
「陰陽師さま、ようこそいらっしゃいました」
家司は両手を擦り合わせながらぺこぺこと頭を下げる。
「主がお会いしたいと申しております」
「そうか、では」
案内されながら渡り廊下を進み、唯泉は屋敷内をぐるりと見渡す。
母屋とは離れたところにひっそりとある建屋をちらりと見て目を細めた。物の怪がふらふらと近づいていく様子が見える。
「立派なものだのぉ。この屋敷にはいったい何人おるのだ」
「出入りも多くございますので正確にはわかりませぬが。少なくとも百はいるかと」
「ほぉ、たいしたものだな」
「陰陽師さま、このたびは弘徽殿の女御の、物の怪を祓ってくださったそうで、まことにありがとうございます」
当の物の怪を唯泉が連れ込んでいるとは夢にも思わないだろう、家司は深く礼をする。彼はなんといっても弘徽殿の女御の恩人である。礼を尽くすつもりだ。
「ああ、それで気になってな」
「と、言いますと」
足を止めた家司は、唯泉の隣に並んで心配そうに顔を向けた。
「この家から女御届けた衣にも、なにやら怪しいものが憑いていたぞ」
とは嘘だが、この家に怪しきももがいるのは本当だ。
入るなり気配を感じた。今も連れてきた物の怪とは別のあやしきものが、恨めしげな様子で柱の影から家司を見ている。
視線を庭に向けると、別の物の怪が苦しそうに呻いていた。その先にもいる。
それにしても数が多い。よほど多くの人々に恨まれているらしいと唯泉はほくそ笑む。
「思ったよりいるな」
家司は色を失って「さ、さようで、ございますか」と口ごもる。背筋にぞわりと悪寒が走り、キョロキョロと首を回して辺りを見るが変わった様子はない。
なにも見えないだけに恐れが増すばかり。ブルブルと体を震わせた。
左大臣家でもこれまで幾度となく呼んだが、来てくれた試しがない。彼は気が向いたときにふらり現れ、物の怪やら邪気を祓って消えるという、とらえどころのない人物でもある。
その人物が突然現れた。
しかもいきなり物の怪がたくさんいると言われては肝が冷えるのも当然だろう。
「白の陰陽師さまが、いらっしゃいました!」
左大臣は相好を崩して唯泉を出迎えた。
彼は大切な娘の恩人でもある。
「さあ、どうぞどうぞ。昨日はありがとうございます。女御もおかげでぐっすりと眠れたと先ほど報告があったばかりでございます」
「そうか、それはよかったな」
「して、今日は」
家司が左大臣に耳打ちした。
さっきの唯泉の話を聞いたのだろう。左大臣は顔を引きつらせる。
していることは鬼であるのに臆病な奴だと、内心呆れながら唯泉はその様子を見ていた。
臆病故に抜かりがないのだろう。
「ささ、どうぞ召し上がってくださいませ、喉も乾いたでしょう」
通された席に腰を下ろすと、瞬く間に酒や料理が運ばれてきた。
先触れもなく、来ていきなり並ぶのだ。よほど普段から備えがあるに違いない。
唯泉はクイッと酒をあおり、早速指摘した。
「左大臣、おぬし最近左の肩が痛くはないか?」
ギョッとしたように肩を縮めた左大臣の喉仏が苦しそうに上下する。
「は、はい。どうも重くて」
「女の物の怪が肩に寄りかかっておるぞ」
左大臣は目をむき、そーっと左肩を見るが、もちろんなにも見えない。
唯泉は右手の指先を刀のように伸ばし、咥内で何事かつぶやき、指先で宙を切る。
「どうだ? 肩は楽になったのではないか?」
「は、はいっ! ありがとうございます」
すっかり肩が軽くなったらしい、左腕をぐるぐると回しながら「最近はこれができなかったのです」と左大臣は破顔する。
「ときに左大臣。この屋敷には溜まりがあるぞ」
「溜まりとは?」
「物の怪の溜まりじゃ。弘徽殿の女御の悪夢の根源であるな」
「なんと!」
「どうする? 祓うか?」
「お、お願いします。礼はなんなりと」
にやりと口もとを歪めた唯泉は「なら砂金がよいな」とさらりと言った。
「わかりました」
立ち上がった唯泉は簀子に出て、歩く途中立ち止まっては呪文を口にして祓う仕草を見せた。そしてとある建物を指さす。
「溜まりはあそこだ」
「えっ、あ、あそこは」
外に出ないと行けないその場所に唯泉はひらりと外へ降り、裸足のまま向かう。
唯泉の目には宮中から連れてきた物の怪が見える。
物の怪は建屋の入り口で、ここですといわんばかりに袖を屋内に向けていた。
「お、陰陽師さま、お待ちを! そこは」
焦ったように左大臣と家司が追いかけてくるが、構わず唯泉ががらりと扉を開けると、女性たちが横になっていた。
全員、いかにも具合が悪そうである。
「こ、この者たちは流行病ゆえ」
「左大臣よ、ここには見たこともないほどの物の怪が充満しておるぞ」
「え、で、ですが」
唯泉は懐から人型の紙を取り出し、息を吹き付け人に変えた。式神である。
式神に篁を呼んでくるよう囁くと、「この場から少し離れるように」と左大臣に指示をした。
「よくもこれほどの数が溜まったものだ」
「そ、そんな」
「とても祓える状態ではない。取り憑いておる。連れて行くぞ」
「いや、そ、それは……」
そこへ篁が駆けつけた。
「この者たちを連れていってくれ」
「はっ」
「お待ちください陰陽師さま、この者たちは」
「祓い終われば戻す。それでなにか問題があるのか? 女御がどうなっても構わぬなら無理とはいわぬが」
そこまで言われては言い返せない。
「あ、い、いえ、なにも」
篁と数人の男たちが中の女性たちを次々と運び出す。
女性の人数は二十にのぼった。
オロオロしながらその様子を見ていた左大臣は、家司に砂金を一袋持ってくるよういいつけ、唯泉はしっかりと砂金を受け取り、左大臣家を後にした。
あくる朝、唯泉は篁のもとへ行き、牛車を数台左大臣家の近くで待機させるよう頼んだ。
「人質を連れて参る」
「えっ、人質? いったいなにがあったんですか」
唯泉はそれには答えず、用件だけを告げる。
「お主は力のある部下と共に牛車の中で待て。人質を担がねばならぬからな」
「ちょっと待ってください。私も行きますよ」
「検非違使が一緒では警戒される。私ひとりでいい。ああ、牛車を引く者も武官ではなく目立たぬようにな」
「はいわかりました。しかし危険なのでは」
「誰が。私がか?」
振り返った唯泉にぎろりと睨まれて、篁はうっ、と言葉を呑んだ。
白の陰陽師に危険を及ぼすような怖い者知らずは、この京にはいないだろう。無駄な心配だと思い改めた。
左大臣家は宮中にほど近い。
広い敷地に二つの寝殿造の邸がある他、いくつかの建物がある。
今朝、丁庵から赤虫を捕まえたという文が届いた。
毒を煎じたのは赤虫に違いないが、赤虫は直接左大臣と接触していなかった。何者かに妻を攫われたらしい。妻を人質に取られ、毒を渡すと妻は無事に返された。妻は目隠しをされていて、どこにいたのかわからないという。
左大臣藤原道行は狡猾で抜け目のない男である。トカゲの尻尾のように、それぞれ切り捨てて自身を守り切る徹底ぶりだ。毒を盛った女官、毒を作った薬師、ひとつひとつの犯人はわかるのに容易に左大臣にはたどり着かない。
だが、今回は翠子のお陰で胴体についたままの尻尾が見えてきた。
女官の親族。人質である。
「さて着いたぞ。お主も意外と重たいな」
牛車に揺られながら唯泉が背中に向けて話しかけているのは、人の目には見えないはずの物の怪である。
重たいと言われて恥ずかしいのか物の怪は唯泉からすぅっと離れた。
「皇子と同じ毒を食らっている者がどこかに集められているはずだ。あの毒の気配わかるであろう? 頼むぞ」
物の怪はゆらゆらとうなずいて、屋敷の中へ入っていく。
門をすり抜けざまに物の怪は、門番の額に指先を伸ばす。物の怪が見えない門番は、不意に襲ってきた寒気に身震いした。
その様子を見ていた唯泉はくすっと笑う。
「さて、ゆくか」
独りごち牛車を降りて、左大臣邸の前に立つ。
「あ、陰陽師さま」
そのまま門をくぐろうとする唯泉に門番は慌てて声をかけた。
京で高名な白の陰陽師を無碍にはできず、戸惑ったように腰を折る。
「えっと、何か……」
「この家に、物の怪がいるようだ。左大臣に体調が悪くないか聞いてみるといい」
「お、お待ちを」
あたふたしながら中に入っていった門番は、左大臣家の家政をつかさどる家司(けいし)を伴って出迎えた。
「陰陽師さま、ようこそいらっしゃいました」
家司は両手を擦り合わせながらぺこぺこと頭を下げる。
「主がお会いしたいと申しております」
「そうか、では」
案内されながら渡り廊下を進み、唯泉は屋敷内をぐるりと見渡す。
母屋とは離れたところにひっそりとある建屋をちらりと見て目を細めた。物の怪がふらふらと近づいていく様子が見える。
「立派なものだのぉ。この屋敷にはいったい何人おるのだ」
「出入りも多くございますので正確にはわかりませぬが。少なくとも百はいるかと」
「ほぉ、たいしたものだな」
「陰陽師さま、このたびは弘徽殿の女御の、物の怪を祓ってくださったそうで、まことにありがとうございます」
当の物の怪を唯泉が連れ込んでいるとは夢にも思わないだろう、家司は深く礼をする。彼はなんといっても弘徽殿の女御の恩人である。礼を尽くすつもりだ。
「ああ、それで気になってな」
「と、言いますと」
足を止めた家司は、唯泉の隣に並んで心配そうに顔を向けた。
「この家から女御届けた衣にも、なにやら怪しいものが憑いていたぞ」
とは嘘だが、この家に怪しきももがいるのは本当だ。
入るなり気配を感じた。今も連れてきた物の怪とは別のあやしきものが、恨めしげな様子で柱の影から家司を見ている。
視線を庭に向けると、別の物の怪が苦しそうに呻いていた。その先にもいる。
それにしても数が多い。よほど多くの人々に恨まれているらしいと唯泉はほくそ笑む。
「思ったよりいるな」
家司は色を失って「さ、さようで、ございますか」と口ごもる。背筋にぞわりと悪寒が走り、キョロキョロと首を回して辺りを見るが変わった様子はない。
なにも見えないだけに恐れが増すばかり。ブルブルと体を震わせた。
左大臣家でもこれまで幾度となく呼んだが、来てくれた試しがない。彼は気が向いたときにふらり現れ、物の怪やら邪気を祓って消えるという、とらえどころのない人物でもある。
その人物が突然現れた。
しかもいきなり物の怪がたくさんいると言われては肝が冷えるのも当然だろう。
「白の陰陽師さまが、いらっしゃいました!」
左大臣は相好を崩して唯泉を出迎えた。
彼は大切な娘の恩人でもある。
「さあ、どうぞどうぞ。昨日はありがとうございます。女御もおかげでぐっすりと眠れたと先ほど報告があったばかりでございます」
「そうか、それはよかったな」
「して、今日は」
家司が左大臣に耳打ちした。
さっきの唯泉の話を聞いたのだろう。左大臣は顔を引きつらせる。
していることは鬼であるのに臆病な奴だと、内心呆れながら唯泉はその様子を見ていた。
臆病故に抜かりがないのだろう。
「ささ、どうぞ召し上がってくださいませ、喉も乾いたでしょう」
通された席に腰を下ろすと、瞬く間に酒や料理が運ばれてきた。
先触れもなく、来ていきなり並ぶのだ。よほど普段から備えがあるに違いない。
唯泉はクイッと酒をあおり、早速指摘した。
「左大臣、おぬし最近左の肩が痛くはないか?」
ギョッとしたように肩を縮めた左大臣の喉仏が苦しそうに上下する。
「は、はい。どうも重くて」
「女の物の怪が肩に寄りかかっておるぞ」
左大臣は目をむき、そーっと左肩を見るが、もちろんなにも見えない。
唯泉は右手の指先を刀のように伸ばし、咥内で何事かつぶやき、指先で宙を切る。
「どうだ? 肩は楽になったのではないか?」
「は、はいっ! ありがとうございます」
すっかり肩が軽くなったらしい、左腕をぐるぐると回しながら「最近はこれができなかったのです」と左大臣は破顔する。
「ときに左大臣。この屋敷には溜まりがあるぞ」
「溜まりとは?」
「物の怪の溜まりじゃ。弘徽殿の女御の悪夢の根源であるな」
「なんと!」
「どうする? 祓うか?」
「お、お願いします。礼はなんなりと」
にやりと口もとを歪めた唯泉は「なら砂金がよいな」とさらりと言った。
「わかりました」
立ち上がった唯泉は簀子に出て、歩く途中立ち止まっては呪文を口にして祓う仕草を見せた。そしてとある建物を指さす。
「溜まりはあそこだ」
「えっ、あ、あそこは」
外に出ないと行けないその場所に唯泉はひらりと外へ降り、裸足のまま向かう。
唯泉の目には宮中から連れてきた物の怪が見える。
物の怪は建屋の入り口で、ここですといわんばかりに袖を屋内に向けていた。
「お、陰陽師さま、お待ちを! そこは」
焦ったように左大臣と家司が追いかけてくるが、構わず唯泉ががらりと扉を開けると、女性たちが横になっていた。
全員、いかにも具合が悪そうである。
「こ、この者たちは流行病ゆえ」
「左大臣よ、ここには見たこともないほどの物の怪が充満しておるぞ」
「え、で、ですが」
唯泉は懐から人型の紙を取り出し、息を吹き付け人に変えた。式神である。
式神に篁を呼んでくるよう囁くと、「この場から少し離れるように」と左大臣に指示をした。
「よくもこれほどの数が溜まったものだ」
「そ、そんな」
「とても祓える状態ではない。取り憑いておる。連れて行くぞ」
「いや、そ、それは……」
そこへ篁が駆けつけた。
「この者たちを連れていってくれ」
「はっ」
「お待ちください陰陽師さま、この者たちは」
「祓い終われば戻す。それでなにか問題があるのか? 女御がどうなっても構わぬなら無理とはいわぬが」
そこまで言われては言い返せない。
「あ、い、いえ、なにも」
篁と数人の男たちが中の女性たちを次々と運び出す。
女性の人数は二十にのぼった。
オロオロしながらその様子を見ていた左大臣は、家司に砂金を一袋持ってくるよういいつけ、唯泉はしっかりと砂金を受け取り、左大臣家を後にした。
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