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◆嘘? 本当? * 弥衣
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しおりを挟むでも何時に?
ゆうべ、深夜二時頃、まだ眠れなくてキッチンに水を飲みに行ったが、彼はいなかった。
寝ている彼に鼻を寄せ、クンクンと匂いを嗅いでみると、ほんの少しお酒臭いような気がする。
寝顔はとっても疲れているように見えるし、これではまるで行き倒れだ。
残業以外に、接待も多いと聞いているが。精も根も尽き果てたように眠っているこの人を、さて、どうしたものか?
ぎりぎりまで、そっとしておこうかな。
恐る恐るネクタイをほどき上着のボタンをはずし、自分の部屋に戻りブランケットを持ってきて、そっと彼に掛けた。
最後に額に手をあててみる。
大丈夫、熱はない。
あっ!
突然伸びてきた腕に抱きしめられた。
「弥衣……、ごめんな」
言い方に違和感がある。そっと首を回すと、尊さんは寝ている。
寝ぼけてるのか……。
そぉーっと腕を外し、立ち上がる。
その場を離れてキッチンに向かうと、なるべく音を立てないように食事の準備を始めた。
俵型の小さなおにぎりも作ってみた。
もし朝食をとる時間がなかったら車の中でも職場ででも食べられるように。
ふと、ドリンクボトルを思い出して、みそ汁を入れてみた。疲れた時は、塩気のあるみそ汁はホッとすると思う。
用意を終えて、コーヒーを飲みながらダイニングテーブルに座り、リビングのソファーで相変わらず寝たままの彼を観察する。
シャワーを浴びる時間も考えて、七時四十五分には起こさないといけない。あと二十分だ。
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