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近況報告
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あのシンミリした夜から数日、オレ達は毎日狩りに出かけ、毎日2人部屋で寝起きしていた。未だに2人部屋なのは、日に日に戦果が減っていったからだ。狩りに手こずっている訳では無く、モンスターのリポップのペースが遅いのだ。コレは誤算だった。正直なところ食費を削れば個室に泊まれない事も無いのだが、毎晩公園で寝ている、あの2人を見ると割安な食堂から足が遠退いた。
「ゴメン!1匹逃した!大丈夫?」
「大丈夫!ファイヤーランスっ!」
炎の槍がゴブリンの腹を貫通した。
「コレで今日のノルマ達成って感じかな?」
「そうね、リポップ遅いから範囲広げなきゃならないから時間掛かるわね。」
「戻ろうか」
「そうね。あー、お腹空いたー!」
街に戻ったオレ達は、いつものように換金を済ませ、レストランへ向かった。
「ねぇ、今晩は前に行った屋台にしない?」
「おでん?」
「そう。最近ずっと我慢してるでしょ?あそこなら、いつもの金額でビールも飲めるわよ?」
よく出来た嫁(願望)である。
「ありがとう。じゃあ、そうしようか。」
さほど沢山食べた訳でも無いが、ハングリーメーターは直ぐに0%になっていた。
~ ココ、実は穴場だな。今度あの2人も誘ってみようかな。 ~
それにしても、やっぱビールが美味いわ!
「なぁ、あずき?」
「なぁに?」
~ 幸せか?...じゃ無い! ~
「役所の公共依頼、受けてみないか?」
役所の公共依頼とは他のゲームならギルドなんかの掲示板のクエストの事だ。
「大丈夫かなぁ?私、ソロで受けてクリア出来た事、1度も無いよ?このゲームのクエスト、ハード過ぎ。」
「オレも一度もクリアした事無いけどさ、2人になったしノーリスクで蘇生出来るなら、やってみる価値は有るんじゃないかなぁ。」
「そうね。明日、役所に行ってみましょう。」
「でもココで死ぬのって、どんな感じなのかしら?ちょっと怖いな...」
いつもの宿屋へ向かう、ほろ酔い加減のオレと”あずき”だった。
「ゴメン!1匹逃した!大丈夫?」
「大丈夫!ファイヤーランスっ!」
炎の槍がゴブリンの腹を貫通した。
「コレで今日のノルマ達成って感じかな?」
「そうね、リポップ遅いから範囲広げなきゃならないから時間掛かるわね。」
「戻ろうか」
「そうね。あー、お腹空いたー!」
街に戻ったオレ達は、いつものように換金を済ませ、レストランへ向かった。
「ねぇ、今晩は前に行った屋台にしない?」
「おでん?」
「そう。最近ずっと我慢してるでしょ?あそこなら、いつもの金額でビールも飲めるわよ?」
よく出来た嫁(願望)である。
「ありがとう。じゃあ、そうしようか。」
さほど沢山食べた訳でも無いが、ハングリーメーターは直ぐに0%になっていた。
~ ココ、実は穴場だな。今度あの2人も誘ってみようかな。 ~
それにしても、やっぱビールが美味いわ!
「なぁ、あずき?」
「なぁに?」
~ 幸せか?...じゃ無い! ~
「役所の公共依頼、受けてみないか?」
役所の公共依頼とは他のゲームならギルドなんかの掲示板のクエストの事だ。
「大丈夫かなぁ?私、ソロで受けてクリア出来た事、1度も無いよ?このゲームのクエスト、ハード過ぎ。」
「オレも一度もクリアした事無いけどさ、2人になったしノーリスクで蘇生出来るなら、やってみる価値は有るんじゃないかなぁ。」
「そうね。明日、役所に行ってみましょう。」
「でもココで死ぬのって、どんな感じなのかしら?ちょっと怖いな...」
いつもの宿屋へ向かう、ほろ酔い加減のオレと”あずき”だった。
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