14 / 48
第1部【明暗の大魔導師】編
第14話 穴掘り男と狂暴な竜
しおりを挟む
俺の名前はコォ…敵と睨み合う冒険者だ…!
古代城を目指し、クシの森を歩いていたところ、突如としてズラッソとクネが姿を消した…そして俺の前へ姿を現したのはスコップを持った男。
姿、場所からして野盗の構成員だろう…
「穴を掘るのは楽しいよな。人を落とすのはもっと楽しい。」
「2人を何処にやった…」
「簡単なこったぁ、下だぜ。下。」
「し、下…?」
奴は下と言っているが、地面には何の穴も空いていない。
特筆する事の無いただの地面だ…強いて言うなら此処は少し開けている。
「そうだ…名乗っておこう、俺の名はバサキ…貴様は?」
「コォだ。覚えておけ…」
「ふん…死ぬ奴の事など…一々覚えとく必要などない!!」
バサキは懐から移植ごてを取り出すと、こちらへ向けて投げつける!
咄嗟に横へ躱すとコテはドスッ!と地面へ刺さり…そこに大穴が開く!
魔法だ!魔法の類だ!コイツ…魔法が使えるのか…
(人って見た目に寄らないんだなぁ…)
「あ、危ね…」
「ギリギリで持ち応えたか…しつこい奴だ。」
ギリギリで穴の縁を掴んで持ち応えたが…まずい、今は隙だらけだ…
「ホラ!ホラ!!落ちろ!!」
「痛!?や、やめろ!!」
「このまましがみついていると…爪が割れるぜ?」
そんな自分の手元へバサキは立つと、俺の指を踵で踏みつける!
このままでは爪は疎か、指すらも折れてしまう!仕方ない!
こちらも魔法を使うんだ…魔力が大幅に減るが…死ぬよりマシだ!
「キム・ムーアッ!!」
「!?な、なんだ…!?」
「ダリャァッ!!」
「うぐぉおあああ!?」
キム・ムーアを唱え、腕を強化すると腕の力だけで這い出て奴を裏拳で殴り飛ばす!
ドグッシュ!!とバサキは奥の木の幹へ強打した。
「がっはぁ!!おのれ…やりやがったな!!」
「はぁ…はぁ…早く2人を見つけないと…奴が起き上がる前に…」
今の一撃で魔力と体力を大幅に消費してしまった…もう1人で奴を倒すことは不可能に近くなった…奴が起き上がる前に何とかして2人を見つけるしかない!
穴が見えないなら掘って確かめるしか無いな…そうだ!コテだ!
あの移植ごてなら刺さった場所に穴を掘る!使わせてもらうか!
「確かクネさんはあの辺りに…」
「貴様の内臓を掘り起こしてやるぞ!!」
「な!クソ!!もう一か八かだ!!」
奴が起き上がるのを見た自分は一か八かで近くに刺さっているコテを抜くと、近くの地面へ投げつける!!ズシュ!とコテは刺さって穴が生まれる…生まれる?
「バカめ!いくら穴を空けたところで這い上がる事は不可能だ!」
「チックショウ!!腕の筋肉が壊死するかもしれないが…やるしかない!キム…」
「キム・グレス!!」
「「!?」」
その時!穴の中から聞こえたのは脚の筋肉を強化する「キム・グレス」だ!
ビキビキィ!!と地面が割れるような音が鳴ると、穴から飛び出して来たのはクネ!持っている剣をバサキへ投げつける!
がしかし、バサキはスコップで弾く!
「ッチ…2対1は不利だな。」
「何を言っている?2対1じゃねぇ、こっちは3人だ!!」
「!?コテをいつの間に!?」
クネはいつの間にか抜いたスコップをシュッ!と近くの地面へ投げ刺す!
穴からは土だらけのズラッソが這い出て来た…やった、これで3人だ!
3対1なら確実にイケる!
「はぁ…苦しかったぜ、あんがとよ。」
「どうする野盗野郎、ここで死ぬか?それとも逃げ失せるか?」
「ぐっ…」
「どちらか選べ!」
クネの威圧感に少し相手も押されている様だ…出来れば逃げて欲しい。
いくら敵でも殺すのはあまり良い気がしないし、少し可哀想だ。
「そんな事…ははは!ハッハッハッハ!逃げる?ンな事するか!!」
「やる気だな。コォ、下がってろ、邪魔だぜ。」
「あ、ああ…」
「ズラッソ、援護を頼む。私は直接斬りかかる。」
自分は少し離れたところで観戦する事にして、ズラッソとクネが戦う事に。
奴は逃げる事などしないで、戦うつもりだ。
「良いぞ!来い!やってみろ!!」
「やってやる!!」
「雷球!!」
斬りかかるクネの剣をスコップの柄で防ぐと弾き、飛んできた雷球をバサキはスコップの先端の裏で弾き飛ばす!
こちらへ飛んできたので慌てて横へ躱す…危ない…俺も殺そうとしている…
奴はちゃんと3人を相手にしているのだ!大した野郎だ。
「イマインド・ウォス!!噴き出ろ!!」
「!?じ、地面が盛り上がっている…!野郎!何をしやがった!!」
「吹き飛ばすんだぜ…自然の圧力でな!!」
「(これは…み、水…?地面から水が染み出している…?)!?クネ!ズラッソ!奴から離れろ!!」
自分がそう叫んだ時にはもう遅かった、盛り上がった地面からはドッガァァアアン!!と大量の湧き水が大きな柱のように噴き出し、自分を含めない3人を吹き飛ばす!!
かなり高く飛び上がったが…大丈夫なのだろうかアレは…いや、確実に大丈夫では無い!!どうする…
「ふははは!!どうだ!!飛びながら戦えるか!貴様等に!!」
「くっ…このままだと3人共地面とぶつかってグチャリンチョミンチだぜ!」
コテだ!コテを使って穴を掘ろう!水を溜めてそこへ落ちればダメージは防げる!
「イングルス・ジッター!!」
「な!?ちくしょう!あんな魔法が使えるのか…」
「おい!クネ!大丈夫か?」
「助かった…だが奴はどうする…」
「あのまま地面にぶつかれば死ぬだろ。」
なんかよく分かんないが、ズラッソが魔法を使用したことで翼が生え、空を飛んでいる…2人共助かったようだ…だがあのままではバサキは死ぬ。
このまま見殺しにして良いのだろうか……しょ、しょうがない…
ここは見なかったことにするか…巻き添えを喰らうのは嫌なので離れていよう。
「バカ共め!!俺がそう簡単にくたばると思うなよ!!」
バサキは地面へ別の移植ごてを取り出すと、自分の真下へ投げつけ、大穴を空けるとその中へ落ちる!そしてスコップをズガガガ!!と壁へ突き刺すと、しならせ、反動で飛び上がる!
その位置から見えるの?なんて野暮な質問しないでくれ!
「ッチ…しつこい野郎だぜ…いつまでも!!」
「ふはは!!悔しいか!!テメェ等全員ぶっ殺してやるこの場でな!!」
「今度は何をする気だ。二度と同じ手は喰らわんぞ。」
地面へ降り立った2人と立ち向かう奴は右手の上に真っ赤な火球を造り上げる…通常の物より熱を発している様だ。
「魔法と言うのは計算のようなもの…組み替えるだけで無限に広がる…」
「野郎…火球でも投げようってのか?今更?」
「さきほど噴き出した水の魔法…アレに熱の単語を組み替えれば…どうなる事か…分かるだろ?」
「「「!?」」」
「荒れ狂う水流はたちまち、灼熱の竜巻となってお前等を焼き滅ぼす!」
「そんな事したら…お前も燃えてしまうだろ!(マズイ…完全にやる気だ…)」
「百も承知!命令など、どうでも良い!俺もタダじゃ済まないが!お前等は確実に死ぬ!!俺は生きてみせる!何としてでもな!!」
バサキは火球を地面へめり込ませる…その時!!
【ギャゲガァアアアア!!】
「な、なんだコイツは!?ちっくしょう!ぐっふ!?」
その時、木々の中から巨大な獣脚類系の恐竜が現れた!音を聞きつけてやって来たのか!?
恐竜は反撃しようとするバサキは尻尾で叩き飛ばす!!
「ぐはぁ!!こ、こんなはずでは…」
【ガウアァアアア!!】
「や、やめろぉおおお!?!!ぐっぎゃ!?」
「おい、何が起きてるか分からんが行くぞ!あんな恐竜、相手に出来ん!」
「あ、ああ!分かったぜ!」
「はい!!」
恐竜がバサキをボリボリと貪っているうちに自分達は3人で我武者羅な方向へ逃げた!
逸れなければ迷う事はない!!とにかく木々の間を一目散に逃げて行く!!
しかし、予想以上に早くバサキを食した恐竜はさらに腹を満たそうとこちらへやって来る!
もはや奴に道という概念は無く、木々をぶち割って来ている!刺さっているが、痛く無いのだろうか…
【グォオオオオ!!】
「ひぃい!!き、来ました!!」
「振り返るな!!進むしかねぇ!!あんなんじゃ魔法も効かねぇ!!」
「コォ!ズラッソ!目の前に穴がある!入るぞ!!」
前方には大人が1人、ギリギリは入れそうな穴がある!洞窟の入り口だろう!
距離がジワジワと縮まっているが…行ける!!入れるぞ!
まず最初に先頭のクネが飛び込むように中へ入り、次に自分が入る!
後は一番後ろのズラッソだが…
「はぁあ!!?しまった!裾が引っかかった!!」
「ちょ!この!!くぅう!!」
ズラッソのローブの裾が洞窟の入り口の岩に引っかかり、ギリギリで足だけ外に出ている状態になってしまった!直ぐにクネと一緒に引っ張ったか…頑丈過ぎる!
なんて高品質なローブなんだ…し、仕方ない…やるしかない!!
ドスッ!ドスッ!という足音が揺れと共に大きくなっている!もうすぐそこだ!
「キム・ムーア!!おりゃァアア!!」
「うわぁあ!?」
【ガウガアアアァァアア!!】
魔法を使い、腕を強化して無理やりズラッソを引っ張り出すと、ビリビリと音を立ててローブは裂けたが…何とか中へ引き込むことが出来た。
「…!?あ、脚が!!」
「どうした!?足を持っていかれたのか!?」
「脚がつった…痛い…」
「バカ野郎!驚かせんなよ!」
「お前って奴は…くだらんな…」
恐竜は何度か穴の中へ吠えたり、無理やり入ろうとするが…不可能!
いくら大きなトカゲでも脳みそぐらいはある、入れないと知るとそのうち、何処かへ行ってしまうだろう…安心安心…
ドンッ!ドンッ!!
「!?な、なんですかこの音は!?」
「あ、アイツ…まさか!?洞窟を上から潰そうとしているのか!!」
「休憩している暇はない!先へ急ぐぞ!!」
「はい!!」
なんと恐竜は頭上で何かしらの運動をして洞窟を陥没させようとしている!!
慌てて洞窟の先へ進む!その間にも上からはビシ!やサラァ…という音が聞こえる!
ヒビが入ったり、土が崩れて来ているんだ!オッソロシイ!
獣脚類の奴め…一体上で何をしているのだろうか…ジャンプでもしてんのか?
だとすると…ちょっと可愛いかも。
(ちなみに獣脚類というのはティラノサウルスみたいな奴の事だ)
「先が開けている様だな、進むぞ。」
「洞窟に別の出口があると良いんですけどね…」
「怖いこと言うなよ…もう後ろは崩れちまったぜ。」
「とにかく先へ進むぞ、さもなくば分からんからな。」
音も段々と聞こえなくなってきた…ここまで来れば大丈夫だろう…
本当にトンデモナイ奴だったな…さぁ、先へ進みたいが…
「こ、これは…!」
「クネさん、どうかしましたか?……ッ!」
クネの覗く、開けた方を見てみれば…大量の人が洞窟で何かを掘っているのが見える…
野盗達か?木製のやぐらもあるので鉱山のみたいだが…何を掘っているんだろうか。
こんな場所で鉱石なんて取れないと思うのだが…?
「ひぇぇえ…アイツ等、こんなに居たのか…」
「何を掘っているんでしょうか…」
「こんな浅い場所で価値の高い鉱石は無いと思うがな…見当もつかん。」
「あそこ…人が集まっているぞ、見てみようぜ。」
『…!…!……!』
声は聞こえないが、一か所に人が集まり、何かしら話し合っている様だ。
3人で注意深く見てみれば…1人が黒い水晶を掲げた…アレは?
「…!!アレは魔血石だ!奴等、魔血石を掘ってやがったのか…」
「なんだと…そうか!此処はクシの森の地下…濃密な物が取れるのか!」
「魔血石って何ですか?」
「知らないのか?アレはな――」
魔血石というのは強い魔の血が染み込んだ地中で採れる水晶。
非常に濃密な魔力を蓄えており、主な用途は道具の装飾…磨いた魔血石で装飾を施した道具は魔法の活用や研究などに重宝されるため、数も少ない事もあってか、高値で取引されるらしい。
クシの森のような魔物がうじゃうじゃ生息する場所ではよく採れるが…危険も大きいと…
「――という物だ。奴等、あんなに集めて何をする気だ…」
「売るんですかね?高く売れるなら…」
「それは違うと思う…奴らは取引等する様な輩では無いからな。」
「だったらどうして…」
「おい!そこで何をしている!!誰だ貴様等は!!」
「な!?ば、バレましたよ…」
見張りが声を上げれば一斉に皆がこちらへ向く!!
つるはしを構える者、やぐらから弓矢をこちらへ向ける者…ど、どうする!
やるしかないか!!
「この数相手では…流石の私も敵わんぞ…」
「ちょっとヤバいな…魔力も少なくなってきたってのに…」
「自分も腕が痺れています…」
どうするべきか…と考えていたその時!天井にビシィ!!とヒビが入る!!
自分達も含め、一斉が天井を見上げれば…
【ウギャゴォオオオオオ!!】
「うわぁぁあ!?さっきの恐竜です!!」
「マジかよ!?アイツ、まだ諦めて無かったのか!!」
なんと先ほどの恐竜が大量のガレキと共に洞窟の中へと落ちて来たのだ!
阿鼻叫喚の洞窟内、大半が降ってきた岩に押し潰されてしまった。
しかし、恐竜はまだ生きており、立ち上がると、大きく吠えてそこら辺の奴等を見境なく、喰い始める!
「ぎゃああぁああ!!?」
【ガッヒョォオオオオオオオオ!!】
「な、なんじゃありゃ…」
「隙あり!!オラァ!!」
「うっがぁ!?」
「おいお前等、もう行くぞ!あそこから外に出れそうだ!」
見張りが呆気に取られている間に、クネが殴り飛ばすと、3人で下の通路目指して走り始めた!もうこうなりゃ可哀想だが他の人を犠牲にして行くしかない!
恐竜は矢を放つやぐらをぶっ壊し、作業員たちへ喰らい付く!!
響き渡る断末魔と魔法の爆発音…此処が…地獄なのか…
「嫌だぁ!!死にたくない!!うわぁあああ!!」
【ガウグゥ!ゴッゴン…グベッ!】
よし…恐竜はビュッフェに夢中なようだ…よほどお腹が空いていたのだろう。
器用な事に丸ごと飲み込み、武器と防具だけを吐き出している。
「トロッコだ!乗り込め!!」
走り出したトロッコに乗り込むと…次第に加速して行き…なんとか脱出出来た…
だが…このトロッコ、先頭車両を操っているのは野盗だ。
操縦士は自分達を見つけるや否や、こちらへ来ている!落とす気だ!
【降りろ!!この車両は野盗専用なんだよ!】
「降ろしてみろ。出来るものならな!」
【舐めやがって!この野郎!】
クネは立ち上がり、やって来た操縦士と殴り合いを始めた。
しかし、クネは鎧を着ているので動きは遅いが…その分、攻撃が効かない。
【ぐふ!!お、おのれ!!こうなったら!!オラァ!!】
「くっ!?野郎…なにする気だ!」
【切り離してやる!じゃあな!!】
操縦士はクネをタックルで倒すと、勝ち誇ったようにトロッコの上で立つ…
こちらを向ているので前が見えないのだろう…頭上注意の看板が!!
「ああ!!操縦士さん!伏せて!!」
【は?…ほぐぉ!?】
「あちゃー…遅かった様だな…これは見事な斬首刑。」
「後ろを向く奴ほど、危険な目に遭うのさ…」
警告が遅かった…操縦士の頭は頭上注意の看板でズバン!!と胴体から分離した…いや、粉々に砕け散ったというワケか…吐きたいが…吐けない…
それにしても痛いな!なんだよこのトロッコ!魔血石だらけだ!!お尻に刺さって痛い!
いやそんな事より、操縦士の死体が落ちたのを見て思い出したが…
「いつつ……ところで、このトロッコ…誰が運転を?」
「そりゃ操縦士が……って今、死んだな。」
「だとすると、当然操縦席は無人だぜ。」
数十秒後、トロッコが停車駅でクラッシュしたのは言うまでもない。
つづく
・・・
キャラクタープロフィール7
名前:クネ(男?) 身長:190㎝ 瞳の色:不明 髪色:不明
誕生日:9月3日 星座:サイモ座 血液型:A 人種:不明(人間ではある)
好物:鶏つみれ汁 趣味:する意味など無い 職業:ビーミスの衛兵(兵長)
『クネはビーミス城塞都市の衛兵を束ねる兵長である。とある遠い国からはるばる流れて来たクネはとある人物にその強さを買ってもらい、兵へと就任。そして出世を繰り返して兵長となった。いつも鎧を着ているので顔は分からないが、人間である事は確かだ。男女問わず、部下から慕われている。』
古代城を目指し、クシの森を歩いていたところ、突如としてズラッソとクネが姿を消した…そして俺の前へ姿を現したのはスコップを持った男。
姿、場所からして野盗の構成員だろう…
「穴を掘るのは楽しいよな。人を落とすのはもっと楽しい。」
「2人を何処にやった…」
「簡単なこったぁ、下だぜ。下。」
「し、下…?」
奴は下と言っているが、地面には何の穴も空いていない。
特筆する事の無いただの地面だ…強いて言うなら此処は少し開けている。
「そうだ…名乗っておこう、俺の名はバサキ…貴様は?」
「コォだ。覚えておけ…」
「ふん…死ぬ奴の事など…一々覚えとく必要などない!!」
バサキは懐から移植ごてを取り出すと、こちらへ向けて投げつける!
咄嗟に横へ躱すとコテはドスッ!と地面へ刺さり…そこに大穴が開く!
魔法だ!魔法の類だ!コイツ…魔法が使えるのか…
(人って見た目に寄らないんだなぁ…)
「あ、危ね…」
「ギリギリで持ち応えたか…しつこい奴だ。」
ギリギリで穴の縁を掴んで持ち応えたが…まずい、今は隙だらけだ…
「ホラ!ホラ!!落ちろ!!」
「痛!?や、やめろ!!」
「このまましがみついていると…爪が割れるぜ?」
そんな自分の手元へバサキは立つと、俺の指を踵で踏みつける!
このままでは爪は疎か、指すらも折れてしまう!仕方ない!
こちらも魔法を使うんだ…魔力が大幅に減るが…死ぬよりマシだ!
「キム・ムーアッ!!」
「!?な、なんだ…!?」
「ダリャァッ!!」
「うぐぉおあああ!?」
キム・ムーアを唱え、腕を強化すると腕の力だけで這い出て奴を裏拳で殴り飛ばす!
ドグッシュ!!とバサキは奥の木の幹へ強打した。
「がっはぁ!!おのれ…やりやがったな!!」
「はぁ…はぁ…早く2人を見つけないと…奴が起き上がる前に…」
今の一撃で魔力と体力を大幅に消費してしまった…もう1人で奴を倒すことは不可能に近くなった…奴が起き上がる前に何とかして2人を見つけるしかない!
穴が見えないなら掘って確かめるしか無いな…そうだ!コテだ!
あの移植ごてなら刺さった場所に穴を掘る!使わせてもらうか!
「確かクネさんはあの辺りに…」
「貴様の内臓を掘り起こしてやるぞ!!」
「な!クソ!!もう一か八かだ!!」
奴が起き上がるのを見た自分は一か八かで近くに刺さっているコテを抜くと、近くの地面へ投げつける!!ズシュ!とコテは刺さって穴が生まれる…生まれる?
「バカめ!いくら穴を空けたところで這い上がる事は不可能だ!」
「チックショウ!!腕の筋肉が壊死するかもしれないが…やるしかない!キム…」
「キム・グレス!!」
「「!?」」
その時!穴の中から聞こえたのは脚の筋肉を強化する「キム・グレス」だ!
ビキビキィ!!と地面が割れるような音が鳴ると、穴から飛び出して来たのはクネ!持っている剣をバサキへ投げつける!
がしかし、バサキはスコップで弾く!
「ッチ…2対1は不利だな。」
「何を言っている?2対1じゃねぇ、こっちは3人だ!!」
「!?コテをいつの間に!?」
クネはいつの間にか抜いたスコップをシュッ!と近くの地面へ投げ刺す!
穴からは土だらけのズラッソが這い出て来た…やった、これで3人だ!
3対1なら確実にイケる!
「はぁ…苦しかったぜ、あんがとよ。」
「どうする野盗野郎、ここで死ぬか?それとも逃げ失せるか?」
「ぐっ…」
「どちらか選べ!」
クネの威圧感に少し相手も押されている様だ…出来れば逃げて欲しい。
いくら敵でも殺すのはあまり良い気がしないし、少し可哀想だ。
「そんな事…ははは!ハッハッハッハ!逃げる?ンな事するか!!」
「やる気だな。コォ、下がってろ、邪魔だぜ。」
「あ、ああ…」
「ズラッソ、援護を頼む。私は直接斬りかかる。」
自分は少し離れたところで観戦する事にして、ズラッソとクネが戦う事に。
奴は逃げる事などしないで、戦うつもりだ。
「良いぞ!来い!やってみろ!!」
「やってやる!!」
「雷球!!」
斬りかかるクネの剣をスコップの柄で防ぐと弾き、飛んできた雷球をバサキはスコップの先端の裏で弾き飛ばす!
こちらへ飛んできたので慌てて横へ躱す…危ない…俺も殺そうとしている…
奴はちゃんと3人を相手にしているのだ!大した野郎だ。
「イマインド・ウォス!!噴き出ろ!!」
「!?じ、地面が盛り上がっている…!野郎!何をしやがった!!」
「吹き飛ばすんだぜ…自然の圧力でな!!」
「(これは…み、水…?地面から水が染み出している…?)!?クネ!ズラッソ!奴から離れろ!!」
自分がそう叫んだ時にはもう遅かった、盛り上がった地面からはドッガァァアアン!!と大量の湧き水が大きな柱のように噴き出し、自分を含めない3人を吹き飛ばす!!
かなり高く飛び上がったが…大丈夫なのだろうかアレは…いや、確実に大丈夫では無い!!どうする…
「ふははは!!どうだ!!飛びながら戦えるか!貴様等に!!」
「くっ…このままだと3人共地面とぶつかってグチャリンチョミンチだぜ!」
コテだ!コテを使って穴を掘ろう!水を溜めてそこへ落ちればダメージは防げる!
「イングルス・ジッター!!」
「な!?ちくしょう!あんな魔法が使えるのか…」
「おい!クネ!大丈夫か?」
「助かった…だが奴はどうする…」
「あのまま地面にぶつかれば死ぬだろ。」
なんかよく分かんないが、ズラッソが魔法を使用したことで翼が生え、空を飛んでいる…2人共助かったようだ…だがあのままではバサキは死ぬ。
このまま見殺しにして良いのだろうか……しょ、しょうがない…
ここは見なかったことにするか…巻き添えを喰らうのは嫌なので離れていよう。
「バカ共め!!俺がそう簡単にくたばると思うなよ!!」
バサキは地面へ別の移植ごてを取り出すと、自分の真下へ投げつけ、大穴を空けるとその中へ落ちる!そしてスコップをズガガガ!!と壁へ突き刺すと、しならせ、反動で飛び上がる!
その位置から見えるの?なんて野暮な質問しないでくれ!
「ッチ…しつこい野郎だぜ…いつまでも!!」
「ふはは!!悔しいか!!テメェ等全員ぶっ殺してやるこの場でな!!」
「今度は何をする気だ。二度と同じ手は喰らわんぞ。」
地面へ降り立った2人と立ち向かう奴は右手の上に真っ赤な火球を造り上げる…通常の物より熱を発している様だ。
「魔法と言うのは計算のようなもの…組み替えるだけで無限に広がる…」
「野郎…火球でも投げようってのか?今更?」
「さきほど噴き出した水の魔法…アレに熱の単語を組み替えれば…どうなる事か…分かるだろ?」
「「「!?」」」
「荒れ狂う水流はたちまち、灼熱の竜巻となってお前等を焼き滅ぼす!」
「そんな事したら…お前も燃えてしまうだろ!(マズイ…完全にやる気だ…)」
「百も承知!命令など、どうでも良い!俺もタダじゃ済まないが!お前等は確実に死ぬ!!俺は生きてみせる!何としてでもな!!」
バサキは火球を地面へめり込ませる…その時!!
【ギャゲガァアアアア!!】
「な、なんだコイツは!?ちっくしょう!ぐっふ!?」
その時、木々の中から巨大な獣脚類系の恐竜が現れた!音を聞きつけてやって来たのか!?
恐竜は反撃しようとするバサキは尻尾で叩き飛ばす!!
「ぐはぁ!!こ、こんなはずでは…」
【ガウアァアアア!!】
「や、やめろぉおおお!?!!ぐっぎゃ!?」
「おい、何が起きてるか分からんが行くぞ!あんな恐竜、相手に出来ん!」
「あ、ああ!分かったぜ!」
「はい!!」
恐竜がバサキをボリボリと貪っているうちに自分達は3人で我武者羅な方向へ逃げた!
逸れなければ迷う事はない!!とにかく木々の間を一目散に逃げて行く!!
しかし、予想以上に早くバサキを食した恐竜はさらに腹を満たそうとこちらへやって来る!
もはや奴に道という概念は無く、木々をぶち割って来ている!刺さっているが、痛く無いのだろうか…
【グォオオオオ!!】
「ひぃい!!き、来ました!!」
「振り返るな!!進むしかねぇ!!あんなんじゃ魔法も効かねぇ!!」
「コォ!ズラッソ!目の前に穴がある!入るぞ!!」
前方には大人が1人、ギリギリは入れそうな穴がある!洞窟の入り口だろう!
距離がジワジワと縮まっているが…行ける!!入れるぞ!
まず最初に先頭のクネが飛び込むように中へ入り、次に自分が入る!
後は一番後ろのズラッソだが…
「はぁあ!!?しまった!裾が引っかかった!!」
「ちょ!この!!くぅう!!」
ズラッソのローブの裾が洞窟の入り口の岩に引っかかり、ギリギリで足だけ外に出ている状態になってしまった!直ぐにクネと一緒に引っ張ったか…頑丈過ぎる!
なんて高品質なローブなんだ…し、仕方ない…やるしかない!!
ドスッ!ドスッ!という足音が揺れと共に大きくなっている!もうすぐそこだ!
「キム・ムーア!!おりゃァアア!!」
「うわぁあ!?」
【ガウガアアアァァアア!!】
魔法を使い、腕を強化して無理やりズラッソを引っ張り出すと、ビリビリと音を立ててローブは裂けたが…何とか中へ引き込むことが出来た。
「…!?あ、脚が!!」
「どうした!?足を持っていかれたのか!?」
「脚がつった…痛い…」
「バカ野郎!驚かせんなよ!」
「お前って奴は…くだらんな…」
恐竜は何度か穴の中へ吠えたり、無理やり入ろうとするが…不可能!
いくら大きなトカゲでも脳みそぐらいはある、入れないと知るとそのうち、何処かへ行ってしまうだろう…安心安心…
ドンッ!ドンッ!!
「!?な、なんですかこの音は!?」
「あ、アイツ…まさか!?洞窟を上から潰そうとしているのか!!」
「休憩している暇はない!先へ急ぐぞ!!」
「はい!!」
なんと恐竜は頭上で何かしらの運動をして洞窟を陥没させようとしている!!
慌てて洞窟の先へ進む!その間にも上からはビシ!やサラァ…という音が聞こえる!
ヒビが入ったり、土が崩れて来ているんだ!オッソロシイ!
獣脚類の奴め…一体上で何をしているのだろうか…ジャンプでもしてんのか?
だとすると…ちょっと可愛いかも。
(ちなみに獣脚類というのはティラノサウルスみたいな奴の事だ)
「先が開けている様だな、進むぞ。」
「洞窟に別の出口があると良いんですけどね…」
「怖いこと言うなよ…もう後ろは崩れちまったぜ。」
「とにかく先へ進むぞ、さもなくば分からんからな。」
音も段々と聞こえなくなってきた…ここまで来れば大丈夫だろう…
本当にトンデモナイ奴だったな…さぁ、先へ進みたいが…
「こ、これは…!」
「クネさん、どうかしましたか?……ッ!」
クネの覗く、開けた方を見てみれば…大量の人が洞窟で何かを掘っているのが見える…
野盗達か?木製のやぐらもあるので鉱山のみたいだが…何を掘っているんだろうか。
こんな場所で鉱石なんて取れないと思うのだが…?
「ひぇぇえ…アイツ等、こんなに居たのか…」
「何を掘っているんでしょうか…」
「こんな浅い場所で価値の高い鉱石は無いと思うがな…見当もつかん。」
「あそこ…人が集まっているぞ、見てみようぜ。」
『…!…!……!』
声は聞こえないが、一か所に人が集まり、何かしら話し合っている様だ。
3人で注意深く見てみれば…1人が黒い水晶を掲げた…アレは?
「…!!アレは魔血石だ!奴等、魔血石を掘ってやがったのか…」
「なんだと…そうか!此処はクシの森の地下…濃密な物が取れるのか!」
「魔血石って何ですか?」
「知らないのか?アレはな――」
魔血石というのは強い魔の血が染み込んだ地中で採れる水晶。
非常に濃密な魔力を蓄えており、主な用途は道具の装飾…磨いた魔血石で装飾を施した道具は魔法の活用や研究などに重宝されるため、数も少ない事もあってか、高値で取引されるらしい。
クシの森のような魔物がうじゃうじゃ生息する場所ではよく採れるが…危険も大きいと…
「――という物だ。奴等、あんなに集めて何をする気だ…」
「売るんですかね?高く売れるなら…」
「それは違うと思う…奴らは取引等する様な輩では無いからな。」
「だったらどうして…」
「おい!そこで何をしている!!誰だ貴様等は!!」
「な!?ば、バレましたよ…」
見張りが声を上げれば一斉に皆がこちらへ向く!!
つるはしを構える者、やぐらから弓矢をこちらへ向ける者…ど、どうする!
やるしかないか!!
「この数相手では…流石の私も敵わんぞ…」
「ちょっとヤバいな…魔力も少なくなってきたってのに…」
「自分も腕が痺れています…」
どうするべきか…と考えていたその時!天井にビシィ!!とヒビが入る!!
自分達も含め、一斉が天井を見上げれば…
【ウギャゴォオオオオオ!!】
「うわぁぁあ!?さっきの恐竜です!!」
「マジかよ!?アイツ、まだ諦めて無かったのか!!」
なんと先ほどの恐竜が大量のガレキと共に洞窟の中へと落ちて来たのだ!
阿鼻叫喚の洞窟内、大半が降ってきた岩に押し潰されてしまった。
しかし、恐竜はまだ生きており、立ち上がると、大きく吠えてそこら辺の奴等を見境なく、喰い始める!
「ぎゃああぁああ!!?」
【ガッヒョォオオオオオオオオ!!】
「な、なんじゃありゃ…」
「隙あり!!オラァ!!」
「うっがぁ!?」
「おいお前等、もう行くぞ!あそこから外に出れそうだ!」
見張りが呆気に取られている間に、クネが殴り飛ばすと、3人で下の通路目指して走り始めた!もうこうなりゃ可哀想だが他の人を犠牲にして行くしかない!
恐竜は矢を放つやぐらをぶっ壊し、作業員たちへ喰らい付く!!
響き渡る断末魔と魔法の爆発音…此処が…地獄なのか…
「嫌だぁ!!死にたくない!!うわぁあああ!!」
【ガウグゥ!ゴッゴン…グベッ!】
よし…恐竜はビュッフェに夢中なようだ…よほどお腹が空いていたのだろう。
器用な事に丸ごと飲み込み、武器と防具だけを吐き出している。
「トロッコだ!乗り込め!!」
走り出したトロッコに乗り込むと…次第に加速して行き…なんとか脱出出来た…
だが…このトロッコ、先頭車両を操っているのは野盗だ。
操縦士は自分達を見つけるや否や、こちらへ来ている!落とす気だ!
【降りろ!!この車両は野盗専用なんだよ!】
「降ろしてみろ。出来るものならな!」
【舐めやがって!この野郎!】
クネは立ち上がり、やって来た操縦士と殴り合いを始めた。
しかし、クネは鎧を着ているので動きは遅いが…その分、攻撃が効かない。
【ぐふ!!お、おのれ!!こうなったら!!オラァ!!】
「くっ!?野郎…なにする気だ!」
【切り離してやる!じゃあな!!】
操縦士はクネをタックルで倒すと、勝ち誇ったようにトロッコの上で立つ…
こちらを向ているので前が見えないのだろう…頭上注意の看板が!!
「ああ!!操縦士さん!伏せて!!」
【は?…ほぐぉ!?】
「あちゃー…遅かった様だな…これは見事な斬首刑。」
「後ろを向く奴ほど、危険な目に遭うのさ…」
警告が遅かった…操縦士の頭は頭上注意の看板でズバン!!と胴体から分離した…いや、粉々に砕け散ったというワケか…吐きたいが…吐けない…
それにしても痛いな!なんだよこのトロッコ!魔血石だらけだ!!お尻に刺さって痛い!
いやそんな事より、操縦士の死体が落ちたのを見て思い出したが…
「いつつ……ところで、このトロッコ…誰が運転を?」
「そりゃ操縦士が……って今、死んだな。」
「だとすると、当然操縦席は無人だぜ。」
数十秒後、トロッコが停車駅でクラッシュしたのは言うまでもない。
つづく
・・・
キャラクタープロフィール7
名前:クネ(男?) 身長:190㎝ 瞳の色:不明 髪色:不明
誕生日:9月3日 星座:サイモ座 血液型:A 人種:不明(人間ではある)
好物:鶏つみれ汁 趣味:する意味など無い 職業:ビーミスの衛兵(兵長)
『クネはビーミス城塞都市の衛兵を束ねる兵長である。とある遠い国からはるばる流れて来たクネはとある人物にその強さを買ってもらい、兵へと就任。そして出世を繰り返して兵長となった。いつも鎧を着ているので顔は分からないが、人間である事は確かだ。男女問わず、部下から慕われている。』
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
敗戦国の姫は、敵国将軍に掠奪される
clayclay
恋愛
架空の国アルバ国は、ブリタニア国に侵略され、国は壊滅状態となる。
状況を打破するため、アルバ国王は娘のソフィアに、ブリタニア国使者への「接待」を命じたが……。
彼の巨大な体に覆われ、満たされ、貪られた——一晩中
桜井ベアトリクス
恋愛
妹を救出するため、一ヶ月かけて死の山脈を越え、影の沼地を泳ぎ、マンティコアとポーカー勝負までした私、ローズ。
やっと辿り着いた先で見たのは——フェイ王の膝の上で甘える妹の姿。
「助けなんていらないわよ?」
は?
しかも運命の光が私と巨漢戦士マキシマスの間で光って、「お前は俺のものだ」宣言。
「片手だけなら……」そう妥協したのに、ワイン一杯で理性が飛んだ。
彼の心臓の音を聞いた瞬間、私から飛びついて、その夜、彼のベッドで戦士のものになった。
旧校舎の地下室
守 秀斗
恋愛
高校のクラスでハブられている俺。この高校に友人はいない。そして、俺はクラスの美人女子高生の京野弘美に興味を持っていた。と言うか好きなんだけどな。でも、京野は美人なのに人気が無く、俺と同様ハブられていた。そして、ある日の放課後、京野に俺の恥ずかしい行為を見られてしまった。すると、京野はその事をバラさないかわりに、俺を旧校舎の地下室へ連れて行く。そこで、おかしなことを始めるのだったのだが……。
ドマゾネスの掟 ~ドMな褐色少女は僕に責められたがっている~
桂
ファンタジー
探検家の主人公は伝説の部族ドマゾネスを探すために密林の奥へ進むが道に迷ってしまう。
そんな彼をドマゾネスの少女カリナが発見してドマゾネスの村に連れていく。
そして、目覚めた彼はドマゾネスたちから歓迎され、子種を求められるのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる