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6.ジャック・オー・ランタン
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詰め終えると、チラリと山本さんを見上げる。すると、山本さんは『おや?』という顔をした。
気が付くと、その大きな手が僕の頬を撫でていた。
「えっ?」
不意のことで、思わず身体がビクリと反応してしまい、思い切り後退してしまう。
山本さんに触れられたことと、そんな過剰な反応をしてしまったことが恥ずかしすぎて、胸がドキドキしだした。他のお客さんに触れられた時は、こんなにドキドキなんてしなかったし、それほど照れくさくもなかったのに。
山本さんが触れたところから、一気に沸騰したみたいに熱が広がったみたいだった。たぶん、今の僕は、驚くほどに真っ赤になっているに違いない。
だって一方の山本さんが、僕のこんな反応に驚いた顔をしてるのだもの。その顔を見た時、一瞬、山本さんでもこんな顔をするんだって、思ってる冷静な僕がいた。本当に一瞬だけど。
「あ、ああ、ごめん。怪我をしてるわけじゃないのはわかってるんだが……つい手が」
「い、いえっ、だ、大丈夫ですっ」
僕はちゃんと日本語を話せていただろうか。
山本さんの声が、なんだかちゃんと聞こえてない気がする。そして山本さんは、少しだけ慌てたようにお金をカルトンにお金を置いた。今日に限って、ちょうどの金額じゃない。500円玉一枚。
僕はカルトンから500円玉を拾い、レジの現計ボタンを押す。おつりの小銭を何度も何度も確認して、目の前に差し出された山本さんの手のひらに置こうとするのだけれど、指先が震えていることに気づいてしまう。
こんな僕を山本さんに気づかれたくない。そう思いながら、唇をかみしめる。手のひらに小銭を置く瞬間、指先が触れてしまう。
「あっ」
これまた余計なタイミングで声を漏らしてしまう自分に、ほとほと嫌気がさしてしまう。
――今日はもうダメダメだな。
山本さんはきっと呆れてるに違いない。僕は山本さんの顔を見ることができずに、小さい声で「ありがとうございました」と呟いた。
その僕の声と同時に、いつの間にか後ろに並んでたおばあさんが山本さんを押しのけるようにカゴを差し出してきた。僕は慌ててそのカゴを受け取る。
山本さんは、何か言いたげだったけれど、僕は山本さんを視界からはずして、おばあさんの対応を始めてしまった。
気が付くと、その大きな手が僕の頬を撫でていた。
「えっ?」
不意のことで、思わず身体がビクリと反応してしまい、思い切り後退してしまう。
山本さんに触れられたことと、そんな過剰な反応をしてしまったことが恥ずかしすぎて、胸がドキドキしだした。他のお客さんに触れられた時は、こんなにドキドキなんてしなかったし、それほど照れくさくもなかったのに。
山本さんが触れたところから、一気に沸騰したみたいに熱が広がったみたいだった。たぶん、今の僕は、驚くほどに真っ赤になっているに違いない。
だって一方の山本さんが、僕のこんな反応に驚いた顔をしてるのだもの。その顔を見た時、一瞬、山本さんでもこんな顔をするんだって、思ってる冷静な僕がいた。本当に一瞬だけど。
「あ、ああ、ごめん。怪我をしてるわけじゃないのはわかってるんだが……つい手が」
「い、いえっ、だ、大丈夫ですっ」
僕はちゃんと日本語を話せていただろうか。
山本さんの声が、なんだかちゃんと聞こえてない気がする。そして山本さんは、少しだけ慌てたようにお金をカルトンにお金を置いた。今日に限って、ちょうどの金額じゃない。500円玉一枚。
僕はカルトンから500円玉を拾い、レジの現計ボタンを押す。おつりの小銭を何度も何度も確認して、目の前に差し出された山本さんの手のひらに置こうとするのだけれど、指先が震えていることに気づいてしまう。
こんな僕を山本さんに気づかれたくない。そう思いながら、唇をかみしめる。手のひらに小銭を置く瞬間、指先が触れてしまう。
「あっ」
これまた余計なタイミングで声を漏らしてしまう自分に、ほとほと嫌気がさしてしまう。
――今日はもうダメダメだな。
山本さんはきっと呆れてるに違いない。僕は山本さんの顔を見ることができずに、小さい声で「ありがとうございました」と呟いた。
その僕の声と同時に、いつの間にか後ろに並んでたおばあさんが山本さんを押しのけるようにカゴを差し出してきた。僕は慌ててそのカゴを受け取る。
山本さんは、何か言いたげだったけれど、僕は山本さんを視界からはずして、おばあさんの対応を始めてしまった。
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