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ACT3 ローマは一日にして成らず、そう言った先人まじすげー11
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あおいを部屋に連れていって、キングサイズのベッドにとりあえず寝かしてやる。
とにかくこのホテルの客室は豪華で、こんなん自分で稼いだ金なんかじゃぜってー泊まれないのは考えなくてもわかるレベル。
デカい窓には東京丸の内の夜景。
薄明りの部屋のでっかいベッドに、影が落ちる。
仰向けに横になったあおいに羽根布団をかけてやりながら、とりあえず、あおいのマネージャー大沢さんに電話をするも、何故か通じない。
うむん・・・・
咳とかも出てないし、やっぱ過労なのかな?とか思いつつ、そういえば、この手のデカいホテルにはホームドクターがいるかもしれない・・・
ガキの頃、再放送かなんかで見たホテルのドラマでそんなこと言ってた気がする。
「ダメだあおい、大沢さん出ないわ・・・とりあえず、フロントに電話してみるよ」
俺がそういうと、あおいは、力なく笑って小さく頷いた。
「ありがとぉ・・・なんかごめんね・・・」
「いや、別にいいって、気にすんな」
そう言ってからフロントに電話すると、氷枕とミネラルウォーターを持ってきてくれるそうだ。
ホームドクターもいるそうなので、あと少ししたら来てくれるとのこと・・・
とりあえず、あとでまた大沢さんには電話してみることにして、俺はでっかく息を吐いた。
「なんか、今日は運が悪いな、あおい?」
床に座り込んで、ベッドに寄りかかりながら俺はそう言った。
するとあおいは、でっかいベッドの中心から、もぞもぞと這うようにして俺の脇までくると羽根布団にくるまりながら力なく言うのだ。
「そんなことないよ・・・今日はむしろ、てっちゃんいてくれてよかった・・・
Toyに膝カックンとかほんと最高だった・・・」
「いやぁ、あいつなんか気に入らなかったからさw
俺もクズだけど、ああいうクズにはなりたくないわ・・・w」
「てっちゃんはクズじゃないよ・・・だって、なんていうか
人生にやる気なかっただけで、やる気だしたらかっこいいじゃん?」
「それは多分気のせい・・・!
いいから寝とけ、今、医者がくるっていうし、フロントで色々もってきてくれるらしいから」
「うん・・・・」
「大丈夫か??」
「うん・・・てっちゃんはさ」
「うん??」
「あたしの大好きなきぃちゃんが、すごくすごく好きな人だから・・・」
「はい???」
いや待てw
あおい、熱に浮かされてんのか???
俺は、きょとんとして熱を出して赤くなってるあおいの綺麗な顔を振り返る。
あおいは、俺の背中に抱き着くようにして、ぺたっと張り付いてきた。
あおいの体が熱い。
結構熱出してるのがわかるぐらい・・・
今夜のこともあるし、なんとなく不安なのかもしれないな・・・
でもこの体温に、迂闊にどきどきしてしまう訳だ。
そんな俺のスケベ心を知ってか知らぬか、あおいはか細い声で言う。
「でも、きぃちゃんがてっちゃんを好きな理由が、最近よくわかって・・・・
ちょと辛い・・・」
「え?」
「ばか・・・」
「いやwバカですが何か?w」
「もぉ・・・・っ」
「いいから早く寝ろよw」
「喉乾いたよぉ」
「まぁ・・・熱あるし、喉は乾くよな・・・酒も飲んじゃったしな」
俺は立ち上がって、テーブルの上にあるホテルのサービス品だろう、どこの国のミネラルウォーターかわからないなんか高級そうなペットボトルを手にとって、それを寝てるあおいのとこに持っていってやる。
「ほら、飲んどけ」
「起きられないよ・・・飲ませてよ」
「は?w」
羽根布団の隙間から覗きながら、あおいは子供のようにそう言った。
何を言っちゃってんだwww
熱高くて頭のねじ飛んだか?ww
仕方ないからキャップを開けてやる、で、そのペットボトルを差し出してやるも、目だけで何かを訴えるあおい。
「いやいやいやいやwwwなんだその顔はww」
「飲ませてよ・・・ちょっとぐらいなら、きっとバチ当たらない、はず・・・?」
「はい??」
あおいが一体何をぶつぶつ言ってんだか、正直よくわからないんだけど・・・
でも、俺だってガキじゃないんで、なんとなく「飲ませて」の意味はわかるし・・・
うーん・・・
こういう時に、スケベ心ってどうしようもなく働くんだなって思ってみたり・・・
そもそも、あおいは美人すぎるんだよ・・・
だから、なんていうか・・・
心のすみのヤバいとこをくすぐるタイプというか・・・
しかも、人気急上昇中のアーティストだし・・・
それを抜きにしても、あおいには、人間的な部分の魅力もあったりして・・・
地味にそんなこと考えながらも、俺の中で何かがぐらぐら揺れるのを感じた。
無言で俺は、ペットボトルの高級そうな水を口にふくんだ。
ベッドの上で、あおいが自分の顔から布団をはずして導くように両手を伸ばす。
男ってバカな生き物だなって、こういう時にしみじみ思うんだ。
ぎゅっと首に抱きついてくるあおい。
重なる唇ごしに、こくっと音を立ててあおいが水を飲むのがわかる。
ふんわりと柔らかな唇も、やたら熱く感じた。
水を飲んだなら、もう離れたらいいのに・・・
これはヤバい・・・
めちゃくちゃヤバいぞ・・・
熱があるせいか、あおいの舌は異様に熱い。
風邪とかインフルなら、確実に移るレベルの深いキスになる。
これ、理性崩壊しそう・・・!と思った瞬間だった。
天の助けなのか悪魔の来訪なのか、部屋のインターフォンが鳴って、俺ははっと我に返った。
「ほら、医者がきたぞ」
「・・・・残念だにゃ」
あおいは、嬉しそうな切なそうな、なんだか複雑な顔をしてそう言った。
俺は思わず笑った。
「なんでだよww」
そんなこんなで、色々ごちゃごちゃ騒がしかった夜は更けていった。
忘れかけてたけど・・・
そういえば、昼にきなこと待ち合わせしてたっけ・・・?
ぼんやりとそう思った時に、何故か、心のすみっこが地味に痛んだのは・・・なんでなんだろうな?
あおいを部屋に連れていって、キングサイズのベッドにとりあえず寝かしてやる。
とにかくこのホテルの客室は豪華で、こんなん自分で稼いだ金なんかじゃぜってー泊まれないのは考えなくてもわかるレベル。
デカい窓には東京丸の内の夜景。
薄明りの部屋のでっかいベッドに、影が落ちる。
仰向けに横になったあおいに羽根布団をかけてやりながら、とりあえず、あおいのマネージャー大沢さんに電話をするも、何故か通じない。
うむん・・・・
咳とかも出てないし、やっぱ過労なのかな?とか思いつつ、そういえば、この手のデカいホテルにはホームドクターがいるかもしれない・・・
ガキの頃、再放送かなんかで見たホテルのドラマでそんなこと言ってた気がする。
「ダメだあおい、大沢さん出ないわ・・・とりあえず、フロントに電話してみるよ」
俺がそういうと、あおいは、力なく笑って小さく頷いた。
「ありがとぉ・・・なんかごめんね・・・」
「いや、別にいいって、気にすんな」
そう言ってからフロントに電話すると、氷枕とミネラルウォーターを持ってきてくれるそうだ。
ホームドクターもいるそうなので、あと少ししたら来てくれるとのこと・・・
とりあえず、あとでまた大沢さんには電話してみることにして、俺はでっかく息を吐いた。
「なんか、今日は運が悪いな、あおい?」
床に座り込んで、ベッドに寄りかかりながら俺はそう言った。
するとあおいは、でっかいベッドの中心から、もぞもぞと這うようにして俺の脇までくると羽根布団にくるまりながら力なく言うのだ。
「そんなことないよ・・・今日はむしろ、てっちゃんいてくれてよかった・・・
Toyに膝カックンとかほんと最高だった・・・」
「いやぁ、あいつなんか気に入らなかったからさw
俺もクズだけど、ああいうクズにはなりたくないわ・・・w」
「てっちゃんはクズじゃないよ・・・だって、なんていうか
人生にやる気なかっただけで、やる気だしたらかっこいいじゃん?」
「それは多分気のせい・・・!
いいから寝とけ、今、医者がくるっていうし、フロントで色々もってきてくれるらしいから」
「うん・・・・」
「大丈夫か??」
「うん・・・てっちゃんはさ」
「うん??」
「あたしの大好きなきぃちゃんが、すごくすごく好きな人だから・・・」
「はい???」
いや待てw
あおい、熱に浮かされてんのか???
俺は、きょとんとして熱を出して赤くなってるあおいの綺麗な顔を振り返る。
あおいは、俺の背中に抱き着くようにして、ぺたっと張り付いてきた。
あおいの体が熱い。
結構熱出してるのがわかるぐらい・・・
今夜のこともあるし、なんとなく不安なのかもしれないな・・・
でもこの体温に、迂闊にどきどきしてしまう訳だ。
そんな俺のスケベ心を知ってか知らぬか、あおいはか細い声で言う。
「でも、きぃちゃんがてっちゃんを好きな理由が、最近よくわかって・・・・
ちょと辛い・・・」
「え?」
「ばか・・・」
「いやwバカですが何か?w」
「もぉ・・・・っ」
「いいから早く寝ろよw」
「喉乾いたよぉ」
「まぁ・・・熱あるし、喉は乾くよな・・・酒も飲んじゃったしな」
俺は立ち上がって、テーブルの上にあるホテルのサービス品だろう、どこの国のミネラルウォーターかわからないなんか高級そうなペットボトルを手にとって、それを寝てるあおいのとこに持っていってやる。
「ほら、飲んどけ」
「起きられないよ・・・飲ませてよ」
「は?w」
羽根布団の隙間から覗きながら、あおいは子供のようにそう言った。
何を言っちゃってんだwww
熱高くて頭のねじ飛んだか?ww
仕方ないからキャップを開けてやる、で、そのペットボトルを差し出してやるも、目だけで何かを訴えるあおい。
「いやいやいやいやwwwなんだその顔はww」
「飲ませてよ・・・ちょっとぐらいなら、きっとバチ当たらない、はず・・・?」
「はい??」
あおいが一体何をぶつぶつ言ってんだか、正直よくわからないんだけど・・・
でも、俺だってガキじゃないんで、なんとなく「飲ませて」の意味はわかるし・・・
うーん・・・
こういう時に、スケベ心ってどうしようもなく働くんだなって思ってみたり・・・
そもそも、あおいは美人すぎるんだよ・・・
だから、なんていうか・・・
心のすみのヤバいとこをくすぐるタイプというか・・・
しかも、人気急上昇中のアーティストだし・・・
それを抜きにしても、あおいには、人間的な部分の魅力もあったりして・・・
地味にそんなこと考えながらも、俺の中で何かがぐらぐら揺れるのを感じた。
無言で俺は、ペットボトルの高級そうな水を口にふくんだ。
ベッドの上で、あおいが自分の顔から布団をはずして導くように両手を伸ばす。
男ってバカな生き物だなって、こういう時にしみじみ思うんだ。
ぎゅっと首に抱きついてくるあおい。
重なる唇ごしに、こくっと音を立ててあおいが水を飲むのがわかる。
ふんわりと柔らかな唇も、やたら熱く感じた。
水を飲んだなら、もう離れたらいいのに・・・
これはヤバい・・・
めちゃくちゃヤバいぞ・・・
熱があるせいか、あおいの舌は異様に熱い。
風邪とかインフルなら、確実に移るレベルの深いキスになる。
これ、理性崩壊しそう・・・!と思った瞬間だった。
天の助けなのか悪魔の来訪なのか、部屋のインターフォンが鳴って、俺ははっと我に返った。
「ほら、医者がきたぞ」
「・・・・残念だにゃ」
あおいは、嬉しそうな切なそうな、なんだか複雑な顔をしてそう言った。
俺は思わず笑った。
「なんでだよww」
そんなこんなで、色々ごちゃごちゃ騒がしかった夜は更けていった。
忘れかけてたけど・・・
そういえば、昼にきなこと待ち合わせしてたっけ・・・?
ぼんやりとそう思った時に、何故か、心のすみっこが地味に痛んだのは・・・なんでなんだろうな?
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