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第三節 混迷の暁に騒乱はいずる6
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恐れも知らず、青き毛並みのわき腹に食らい付いて来たもう一頭の獅子を、リュ―インダイルは、柔軟なその肢体を虚空に躍らせ強引に振り払ったのである。
虚空に跳ね上げられた獅子に向かって、強靭な四肢が叩くように地面を蹴ると、鋭利に輝く額の角が、魔物の体を突き抜けるように貫き通したのだった。
同時に、吹き上がった黒炎と共に女妖レイノーラの姿がその場から消え失せて行き、彼女の妖艶で美麗な姿は、一瞬にして、街道を西へと疾走する黒馬の眼前に現れたのである。
騎馬の手綱を取る白銀の守り手シルバの視界に、レイピアをかざして虚空から踊り出たレイノーラの見事な赤毛が乱舞した。
「レダ、手綱を頼む」
そう言ったシルバの深き地中に眠る紫水晶のような右目が、研ぎ澄まされた刃の如く閃いた。
その利き手が、腰に履かれた聖剣『ジェン・ドラグナ』を素早く抜き払う。
レダが手綱を取ったことを確認して、シルバは、白銀の剣を構えたまま、あぶみの上にその長身を立たせると、揺れる前髪の下で、鋭利な輝きを宿す紫水晶の瞳を鋭く細めたのだった。
広い肩に羽織られた純白のマントと、艶やかな漆黒の長い髪が疾風の只中に激しく乱舞する。
利刃一閃。
豪速で翻された閃光の刃同士が、激しい火花を迸らせてぶつかりあった。
レイノーラの紅の髪が虚空に棚引き、彼女のしなやかな体が纏う青きドレスの裾が、ふわりと彼の眼前を横切っていく。
正に、その次の瞬間だった。
蒼き輝きを纏う疾風が、鐙に立ったまま剣を構え直すシルバの視界の中で、流れるように揺れたのである。
昔からよく知っている、やけに気障なその気配・・・・
高い声を上げて吹き抜ける疾風が、馬上のシルバと、そして虚空で苦々しく美麗な顔を歪めたレイノーラの合間にある種の壁を作り上げたのである。
それは、「魔物など気にせずに、おぬしはこのままアルカロスへ行け」・・・と、シルバに、無言でそう伝えているかのようだった。
シルバは、その業を行った人物が誰であるか把握して、その凛々しい唇で小さく微笑ったのである。
にわかに足止めを食らったレイノーラをよそに、俊足の黒馬はけたたましい馬蹄を響かせて、石畳の街道を西へ向かって疾走していく。
その騎影は、どんどんその場から遠ざかって行き、そして、吹き返しの強い風の中へと急速に消えて行ったのだった。
蒼き疾風が虚空で渦を巻いていく。
その中から浮かび上がってくる、一人の雅な青年の姿。
輝くような蒼銀の髪が虚空に乱舞し、羽織られた蒼きローブの長い裾が流れるようにその場に翻る。
男性であるにも関わらず、時折、美しいとも形容される雅で秀麗なその顔立ち。
跳ね上がる前髪の下から覗く、神々しくも禍々しい深紅の瞳は、彼が、ロータス一族の大魔法使いであることを明白に物語っていた。
スターレット・ノア・イクス・ロータスは、眼前に立つ美麗な魔物の姿を、深紅の瞳で睨むように見やりながら、どこか、苦々しく綺麗な眉を歪めたのである。
今、眼前で舐めるようにこちらを見つめる性悪な女妖の瞳の色は、彼がよく見知った茶色をしている。
その上、闇を映したような黒髪であったはずの髪が、憑たる者そのままの見事な赤毛をしていた・・・・
『現れましたわね?ロータスの者よ?』
炎の烙印が刻まれたなだらかな額で、その赤毛がふわりと跳ね上がる。
邪眼のレイノーラは、暗黒の炎をしなやかに肢体に纏いながら、なにやら、実に可笑しくてたまらないと言うように、妖艶な唇を三日月型に歪め、喉をならして嘲笑ったのだった。
『あら・・・・・この姿を、随分とお気に召したようね?
アビ・リクォトを手に入れて、このまま本来の私の姿に戻すつもりでいましたけど・・・・
そなたのその表情(かお)を見たら、可笑しくなってしまいましたわ、この姿でよかった』
スターレットはぎりりと奥歯を噛みしめると、蒼き疾風に蒼銀の髪を揺らしながら、凛と鋭い表情で、実に性の悪い女妖の美麗な顔を、睨むような視線で見るのだった。
知的な唇を静かに開くと、彼は、異国の言語を用いてこの魔性の内にいるだろう、憑たるあの異国の女剣士に向かって叫ぶように言うのである。
「ラレンシェイ!本国から帰還命令が出ている、そなたの部下がそなたの身を案じていた!目を覚ませ!ラレンシェイ!!」
『無駄ですわよ・・・・流石のこの女も、だいぶ魔に呑まれている様子・・・・
もう、私に取って代わる力もありませんわ』
エストラルダの勇敢で美麗な女剣士、ラレンシェイ・ラージェの姿を取るレイノーラは、ますます愉快でたまらないと言うように、美しいその顔を性悪な微笑みで歪めたのである。
深き青のドレスをゆらりと翻しながら、レイノーラは、右手に持ったレイピアの鋭い切っ先をスターレットに向け、嘲るように言葉を続けた。
『さぁ・・・どうやって私をこの女から引き剥がすおつもり?
ロータスの美しき大魔法使い殿?この姿をした私と、そなたはまともに戦えるのかしら?』
~ 躊躇うな!魔に落ちるぐらいなら、死んだ方がましだ!討て!スターレット!!
レイノーラの嘲り声に混じり、まるで思念のようなあの女剣士の声が、スターレットの脳裏を掠め通る。
彼は、雅で秀麗なその顔を鋭い面持ちで引き締めると、まるで、そんな彼女に語りかけるように、静かな声で呟くように言うのだった。
「私は、そなたの部下に約束したのだ・・・・必ず、そなたを無事にエストラルダに還すと・・・・・・・ラレンシェイ・・・!」
びゅうんという鋭く甲高い音を立てて、ロータスの雅な大魔法使いの体が、煌く旋風に包み込まれていく。
爛々と煌く深紅の眼差し。
その瞳を舐めるように見やりながら、邪で性悪な魔性レイノーラが妖艶な唇でほくそ笑む。
ロータス一族の大魔法使いスターレットと、魔王と呼ばれる者の愛人にして、精鋭たる邪眼のレイノーラの激しい最後の攻防が、今、正に始まろうとしていた。
虚空に跳ね上げられた獅子に向かって、強靭な四肢が叩くように地面を蹴ると、鋭利に輝く額の角が、魔物の体を突き抜けるように貫き通したのだった。
同時に、吹き上がった黒炎と共に女妖レイノーラの姿がその場から消え失せて行き、彼女の妖艶で美麗な姿は、一瞬にして、街道を西へと疾走する黒馬の眼前に現れたのである。
騎馬の手綱を取る白銀の守り手シルバの視界に、レイピアをかざして虚空から踊り出たレイノーラの見事な赤毛が乱舞した。
「レダ、手綱を頼む」
そう言ったシルバの深き地中に眠る紫水晶のような右目が、研ぎ澄まされた刃の如く閃いた。
その利き手が、腰に履かれた聖剣『ジェン・ドラグナ』を素早く抜き払う。
レダが手綱を取ったことを確認して、シルバは、白銀の剣を構えたまま、あぶみの上にその長身を立たせると、揺れる前髪の下で、鋭利な輝きを宿す紫水晶の瞳を鋭く細めたのだった。
広い肩に羽織られた純白のマントと、艶やかな漆黒の長い髪が疾風の只中に激しく乱舞する。
利刃一閃。
豪速で翻された閃光の刃同士が、激しい火花を迸らせてぶつかりあった。
レイノーラの紅の髪が虚空に棚引き、彼女のしなやかな体が纏う青きドレスの裾が、ふわりと彼の眼前を横切っていく。
正に、その次の瞬間だった。
蒼き輝きを纏う疾風が、鐙に立ったまま剣を構え直すシルバの視界の中で、流れるように揺れたのである。
昔からよく知っている、やけに気障なその気配・・・・
高い声を上げて吹き抜ける疾風が、馬上のシルバと、そして虚空で苦々しく美麗な顔を歪めたレイノーラの合間にある種の壁を作り上げたのである。
それは、「魔物など気にせずに、おぬしはこのままアルカロスへ行け」・・・と、シルバに、無言でそう伝えているかのようだった。
シルバは、その業を行った人物が誰であるか把握して、その凛々しい唇で小さく微笑ったのである。
にわかに足止めを食らったレイノーラをよそに、俊足の黒馬はけたたましい馬蹄を響かせて、石畳の街道を西へ向かって疾走していく。
その騎影は、どんどんその場から遠ざかって行き、そして、吹き返しの強い風の中へと急速に消えて行ったのだった。
蒼き疾風が虚空で渦を巻いていく。
その中から浮かび上がってくる、一人の雅な青年の姿。
輝くような蒼銀の髪が虚空に乱舞し、羽織られた蒼きローブの長い裾が流れるようにその場に翻る。
男性であるにも関わらず、時折、美しいとも形容される雅で秀麗なその顔立ち。
跳ね上がる前髪の下から覗く、神々しくも禍々しい深紅の瞳は、彼が、ロータス一族の大魔法使いであることを明白に物語っていた。
スターレット・ノア・イクス・ロータスは、眼前に立つ美麗な魔物の姿を、深紅の瞳で睨むように見やりながら、どこか、苦々しく綺麗な眉を歪めたのである。
今、眼前で舐めるようにこちらを見つめる性悪な女妖の瞳の色は、彼がよく見知った茶色をしている。
その上、闇を映したような黒髪であったはずの髪が、憑たる者そのままの見事な赤毛をしていた・・・・
『現れましたわね?ロータスの者よ?』
炎の烙印が刻まれたなだらかな額で、その赤毛がふわりと跳ね上がる。
邪眼のレイノーラは、暗黒の炎をしなやかに肢体に纏いながら、なにやら、実に可笑しくてたまらないと言うように、妖艶な唇を三日月型に歪め、喉をならして嘲笑ったのだった。
『あら・・・・・この姿を、随分とお気に召したようね?
アビ・リクォトを手に入れて、このまま本来の私の姿に戻すつもりでいましたけど・・・・
そなたのその表情(かお)を見たら、可笑しくなってしまいましたわ、この姿でよかった』
スターレットはぎりりと奥歯を噛みしめると、蒼き疾風に蒼銀の髪を揺らしながら、凛と鋭い表情で、実に性の悪い女妖の美麗な顔を、睨むような視線で見るのだった。
知的な唇を静かに開くと、彼は、異国の言語を用いてこの魔性の内にいるだろう、憑たるあの異国の女剣士に向かって叫ぶように言うのである。
「ラレンシェイ!本国から帰還命令が出ている、そなたの部下がそなたの身を案じていた!目を覚ませ!ラレンシェイ!!」
『無駄ですわよ・・・・流石のこの女も、だいぶ魔に呑まれている様子・・・・
もう、私に取って代わる力もありませんわ』
エストラルダの勇敢で美麗な女剣士、ラレンシェイ・ラージェの姿を取るレイノーラは、ますます愉快でたまらないと言うように、美しいその顔を性悪な微笑みで歪めたのである。
深き青のドレスをゆらりと翻しながら、レイノーラは、右手に持ったレイピアの鋭い切っ先をスターレットに向け、嘲るように言葉を続けた。
『さぁ・・・どうやって私をこの女から引き剥がすおつもり?
ロータスの美しき大魔法使い殿?この姿をした私と、そなたはまともに戦えるのかしら?』
~ 躊躇うな!魔に落ちるぐらいなら、死んだ方がましだ!討て!スターレット!!
レイノーラの嘲り声に混じり、まるで思念のようなあの女剣士の声が、スターレットの脳裏を掠め通る。
彼は、雅で秀麗なその顔を鋭い面持ちで引き締めると、まるで、そんな彼女に語りかけるように、静かな声で呟くように言うのだった。
「私は、そなたの部下に約束したのだ・・・・必ず、そなたを無事にエストラルダに還すと・・・・・・・ラレンシェイ・・・!」
びゅうんという鋭く甲高い音を立てて、ロータスの雅な大魔法使いの体が、煌く旋風に包み込まれていく。
爛々と煌く深紅の眼差し。
その瞳を舐めるように見やりながら、邪で性悪な魔性レイノーラが妖艶な唇でほくそ笑む。
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