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終節 時を告げる三日月5
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『そなたが今まで、その心に誰をも残すことが無かったのは、戦いに身を投じるを生業にしてきたからであろう?そして今は、あの闇の者と対峙している最中だ・・・・だが、レダは、そなたが戦人である事も、闇の者と戦わねばならぬ事も、よく知っている・・・・・・今更、何を恐れる事がある?』
昨夜、そう彼に言っていたリュ―インダイルの言葉が、ふとその脳裏を横切っていく。
『・・・・何を恐れる事がある?』
恐れる事があるとすれば、それは、誰かを愛したが故に、その身のうち決心が揺らいでしまうことだ。
本気で誰かを愛するということは、生を欲する執着心がその胸に生まれるということ。
そうなれば、それは、戦いに赴く彼にとっての恐れになる。
常に死と隣り合わせに生きてきた彼にとって、誰かを愛する事とは、つまりそう言うことなのだ・・・・
そして、もし、誰かに愛されながら自分が死することがあれば・・・・
愛してくれた者に、大きな悲しみと苦しみを残すことになる・・・
死せる者より、生きてそれを受け止めねばならない者の方が辛いと言うことを、彼は、よく知っている・・・・
だからこれまで、その心に誰も残しては来なかった。
確かに、かつて愛した人もいた。
愛してくれた人もいた。
しかし、その全てを心に残さず此処まで生きてきた。
それは、彼の旧知の友たる、あのアーシェの青年も同じはずだ。
シルバは、純白のマントを羽織る広い肩で、一度、静かに息を吐くと、夕映えに萌える鬱蒼とした森の中に、高く指笛を鳴らしたのだった。
静かな馬蹄を響かせて、森の奥の方から、ゆっくりと愛馬が彼の元へ近づいてくる。
蹄が聞こえてくる方向を、静かに振り返った時・・・・
彼は、感傷に浸るその思いを、一瞬、忘れてしまうほど、驚愕することになったのである。
鬱蒼と生い茂る木々の合間から現れてくる、黒馬の影。
その手綱を引きながら、そこに姿を現したのは、エメラルドグリーンの髪と、虹色の瞳を持つ、決して人には見えぬ可憐で可愛らしい一人の少女であったのだ・・・・
「!?」
『シルバ・・・・』
綺麗な薄紅色の唇で、少しだけ切なそうに微笑む少女の姿を目にした瞬間、シルバは、思わず、白銀の二重サークレットを飾るその広い額に片手をあてがった。
先程、レダに『君は、青珠の森へ帰れ』と、そう諭したばかりなのに・・・・
もはや、感傷に浸っている場合ではない・・・・
『サリオ・・・・何故、君が、こんな所にいる?』
黒馬の手綱を引き、そこに立っていたのは、他でもない、彼が守護する白銀の森の女王の娘、サリオ・リリスであったのだ。
困ったような、怒ったような、そんな複雑な表情でゆっくりと妖精の少女サリオを見つめたシルバに、彼女は、ひどくあどけなく笑って見せる。
『会いにきちゃった・・・・・だって、森に貴方がいないと、私、とても、寂しいんだもの・・・・』
『・・・・・・・・・』
もう、返す言葉も無い。
シルバは押し黙ると、ただ、片手で額を抑え、その首を一、二度左右に振って、再び、まじまじとサリオ・リリスの可愛らしい顔を見つめすえたのである。
『まったく・・・・君は・・・・アノストラールを振り切ってきたのか?』
『・・・・嘆きの精霊を置いてきたから・・・・多分、しばらくは動けないと思うわ・・・・』
『・・・・・・・』
何の悪気もなさそうにそんな事を言った彼女に、柄にもなく、彼は更に唖然として絶句した。
そんな彼に向かって、大きく両腕を伸ばすとサリオは、いつものようにニッコリと笑ってその胸に飛び込んで来たのである。
『本当に会いたかったのよ、心配したんだから』
まるで、子猫のように綺麗な頬を摺り寄せて、彼女は、虹色の瞳でくったくなく微笑んだ。
晴天の霹靂とは正にこの事だ。
なにやら、実に複雑な表情をして、無言のままサリオを見つめたシルバの耳に、ふと、風の音に混じり、聞き覚えのある荘厳な女性の声が響いてきたのである。
『・・・・貴方も、随分と、その身を削ってしまったようですね・・・・』
『!?』
シルバは、ハッと肩を揺らして宙を仰いだ。
その声は、間違いなく、白銀の森の女王・・・サリオの母であるディアネテルの声に相違ない。
不意に、彼の胸にしがみつくようにしていたサリオが、ゆっくりと顔を上げる。
そんなサリオに視線を戻した彼の隻眼に、いつになく落ち着いた優美な微笑みを刻む、今までに、見たこともないような彼女の表情が飛び込んでくるのだった。
その表情は、明らかにいつものサリオのそれではない。
揺れる漆黒の前髪の下で、驚いたような表情をするシルバに向かって、綺麗な薄紅色の唇が、今、緩やかに開かれる。
『あの闇の者との攻防が終わるまで・・・私は、貴方に、更なる加護を与えます。
しかし、削り取られた命を元に戻すことはできません・・・
私の命と共に、加護が消えれば・・・・
貴方もどうなるかはわかりません・・・・
それでも、私はあなたに、レイラングと同じ最後を遂げて欲しくないのです』
紡ぎ出されたその言葉は、決してサリオの言葉ではない。
サリオを通して、白銀の森の女王ディアネテルが、森の守り手であるシルバに向かって語りかけてきているのである。
『ディアネテル・・・・!』
何故、この場に突然、白銀の森の女王が現れたか、全く見当もつかないまま、シルバは、その澄んだ実直な紫水晶の瞳を細めた。
そんな彼の腕の中にいるサリオの華奢な体から、にわかに、眩いばかりの白銀の輝きが解き放たれたのである。
森の木々が、ざわりと、轟くように揺らめいた。
その足元から急激に湧き上がってくる、涼やかで清らかな銀色の風の渦。
サリオの体から発せられた白銀の光の帯が、たゆたうように虚空に伸び上がり、絡み付くようにシルバの肢体を包み込んでいく。
純白のマントが流れるように揺れ、漆黒の黒髪が果てしない輝きを宿す虚空に乱舞する。
言い知れぬ不思議な感覚が、見えない手でその肢体を慈しむように撫で、ふわりわりと、まるで羽毛が舞うような装いで、彼の持つ全ての感覚を研ぎ澄ましていった。
身の内で悲鳴を上げていたその体が、急激に軽くなっていくのがわかる。
いままで感じたことない、彼の体を形作る全てが、清らかな水に満たされていくような、優しく不思議なその感覚。
深き地中に眠る紫水晶のような右目が、驚愕で大きく見開かれる。
これは・・・・白銀の森の女王の命・・・・
それは、なんの確信もない直感だった。
残り少ないその命を、ディアネテルが彼に注ぎ込んでいる。
そう思った瞬間、シルバの脳裏に、不意に、純白のマントを翻した見知らぬ青年の後姿が、まるで幻のように浮かび上がってきたのである。
ゆっくりと、こちらを振り返るその青年・・・
鮮やかな緋色の髪が、たゆたうように揺れている・・・・
どこか高貴な雰囲気を醸し出す、凛々しく端正なその顔立ち・・・
その勇壮さを感じさせる強く輝く二つの瞳は、シルバと同じ澄んだ紫水晶の色をしていた。
腰に履かれた聖剣『ジェン・ドラグナ(銀竜の角)』と、広い額に飾られた竜を象る白銀の二重サークレット。
この青年は、間違いなく・・・白銀の森の守り手だ・・・・
それが誰であるか、今のシルバは知る由もない。
しかし、女王の命と共に注がれたのだとすれば、それは、彼女に取ってかけがえの無い者であるのだろう・・・・
昨夜、そう彼に言っていたリュ―インダイルの言葉が、ふとその脳裏を横切っていく。
『・・・・何を恐れる事がある?』
恐れる事があるとすれば、それは、誰かを愛したが故に、その身のうち決心が揺らいでしまうことだ。
本気で誰かを愛するということは、生を欲する執着心がその胸に生まれるということ。
そうなれば、それは、戦いに赴く彼にとっての恐れになる。
常に死と隣り合わせに生きてきた彼にとって、誰かを愛する事とは、つまりそう言うことなのだ・・・・
そして、もし、誰かに愛されながら自分が死することがあれば・・・・
愛してくれた者に、大きな悲しみと苦しみを残すことになる・・・
死せる者より、生きてそれを受け止めねばならない者の方が辛いと言うことを、彼は、よく知っている・・・・
だからこれまで、その心に誰も残しては来なかった。
確かに、かつて愛した人もいた。
愛してくれた人もいた。
しかし、その全てを心に残さず此処まで生きてきた。
それは、彼の旧知の友たる、あのアーシェの青年も同じはずだ。
シルバは、純白のマントを羽織る広い肩で、一度、静かに息を吐くと、夕映えに萌える鬱蒼とした森の中に、高く指笛を鳴らしたのだった。
静かな馬蹄を響かせて、森の奥の方から、ゆっくりと愛馬が彼の元へ近づいてくる。
蹄が聞こえてくる方向を、静かに振り返った時・・・・
彼は、感傷に浸るその思いを、一瞬、忘れてしまうほど、驚愕することになったのである。
鬱蒼と生い茂る木々の合間から現れてくる、黒馬の影。
その手綱を引きながら、そこに姿を現したのは、エメラルドグリーンの髪と、虹色の瞳を持つ、決して人には見えぬ可憐で可愛らしい一人の少女であったのだ・・・・
「!?」
『シルバ・・・・』
綺麗な薄紅色の唇で、少しだけ切なそうに微笑む少女の姿を目にした瞬間、シルバは、思わず、白銀の二重サークレットを飾るその広い額に片手をあてがった。
先程、レダに『君は、青珠の森へ帰れ』と、そう諭したばかりなのに・・・・
もはや、感傷に浸っている場合ではない・・・・
『サリオ・・・・何故、君が、こんな所にいる?』
黒馬の手綱を引き、そこに立っていたのは、他でもない、彼が守護する白銀の森の女王の娘、サリオ・リリスであったのだ。
困ったような、怒ったような、そんな複雑な表情でゆっくりと妖精の少女サリオを見つめたシルバに、彼女は、ひどくあどけなく笑って見せる。
『会いにきちゃった・・・・・だって、森に貴方がいないと、私、とても、寂しいんだもの・・・・』
『・・・・・・・・・』
もう、返す言葉も無い。
シルバは押し黙ると、ただ、片手で額を抑え、その首を一、二度左右に振って、再び、まじまじとサリオ・リリスの可愛らしい顔を見つめすえたのである。
『まったく・・・・君は・・・・アノストラールを振り切ってきたのか?』
『・・・・嘆きの精霊を置いてきたから・・・・多分、しばらくは動けないと思うわ・・・・』
『・・・・・・・』
何の悪気もなさそうにそんな事を言った彼女に、柄にもなく、彼は更に唖然として絶句した。
そんな彼に向かって、大きく両腕を伸ばすとサリオは、いつものようにニッコリと笑ってその胸に飛び込んで来たのである。
『本当に会いたかったのよ、心配したんだから』
まるで、子猫のように綺麗な頬を摺り寄せて、彼女は、虹色の瞳でくったくなく微笑んだ。
晴天の霹靂とは正にこの事だ。
なにやら、実に複雑な表情をして、無言のままサリオを見つめたシルバの耳に、ふと、風の音に混じり、聞き覚えのある荘厳な女性の声が響いてきたのである。
『・・・・貴方も、随分と、その身を削ってしまったようですね・・・・』
『!?』
シルバは、ハッと肩を揺らして宙を仰いだ。
その声は、間違いなく、白銀の森の女王・・・サリオの母であるディアネテルの声に相違ない。
不意に、彼の胸にしがみつくようにしていたサリオが、ゆっくりと顔を上げる。
そんなサリオに視線を戻した彼の隻眼に、いつになく落ち着いた優美な微笑みを刻む、今までに、見たこともないような彼女の表情が飛び込んでくるのだった。
その表情は、明らかにいつものサリオのそれではない。
揺れる漆黒の前髪の下で、驚いたような表情をするシルバに向かって、綺麗な薄紅色の唇が、今、緩やかに開かれる。
『あの闇の者との攻防が終わるまで・・・私は、貴方に、更なる加護を与えます。
しかし、削り取られた命を元に戻すことはできません・・・
私の命と共に、加護が消えれば・・・・
貴方もどうなるかはわかりません・・・・
それでも、私はあなたに、レイラングと同じ最後を遂げて欲しくないのです』
紡ぎ出されたその言葉は、決してサリオの言葉ではない。
サリオを通して、白銀の森の女王ディアネテルが、森の守り手であるシルバに向かって語りかけてきているのである。
『ディアネテル・・・・!』
何故、この場に突然、白銀の森の女王が現れたか、全く見当もつかないまま、シルバは、その澄んだ実直な紫水晶の瞳を細めた。
そんな彼の腕の中にいるサリオの華奢な体から、にわかに、眩いばかりの白銀の輝きが解き放たれたのである。
森の木々が、ざわりと、轟くように揺らめいた。
その足元から急激に湧き上がってくる、涼やかで清らかな銀色の風の渦。
サリオの体から発せられた白銀の光の帯が、たゆたうように虚空に伸び上がり、絡み付くようにシルバの肢体を包み込んでいく。
純白のマントが流れるように揺れ、漆黒の黒髪が果てしない輝きを宿す虚空に乱舞する。
言い知れぬ不思議な感覚が、見えない手でその肢体を慈しむように撫で、ふわりわりと、まるで羽毛が舞うような装いで、彼の持つ全ての感覚を研ぎ澄ましていった。
身の内で悲鳴を上げていたその体が、急激に軽くなっていくのがわかる。
いままで感じたことない、彼の体を形作る全てが、清らかな水に満たされていくような、優しく不思議なその感覚。
深き地中に眠る紫水晶のような右目が、驚愕で大きく見開かれる。
これは・・・・白銀の森の女王の命・・・・
それは、なんの確信もない直感だった。
残り少ないその命を、ディアネテルが彼に注ぎ込んでいる。
そう思った瞬間、シルバの脳裏に、不意に、純白のマントを翻した見知らぬ青年の後姿が、まるで幻のように浮かび上がってきたのである。
ゆっくりと、こちらを振り返るその青年・・・
鮮やかな緋色の髪が、たゆたうように揺れている・・・・
どこか高貴な雰囲気を醸し出す、凛々しく端正なその顔立ち・・・
その勇壮さを感じさせる強く輝く二つの瞳は、シルバと同じ澄んだ紫水晶の色をしていた。
腰に履かれた聖剣『ジェン・ドラグナ(銀竜の角)』と、広い額に飾られた竜を象る白銀の二重サークレット。
この青年は、間違いなく・・・白銀の森の守り手だ・・・・
それが誰であるか、今のシルバは知る由もない。
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