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38 ピエロ
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タクシーが遠ざかっていく。ふたりは砂浜に腰をおろした。
「サボの奥さんが、恭弥くんに話した内容は知ってる」
「事実ですか」
「ごめんね」
謝られて、恭弥は俯いた。
「俺もそうなるんですね」
今はこうして追いかけてきてくれるけれど、いつかは飽きてしまうんだろう。恭弥は寂しく微笑んだ。
「ならないよ」
アランは泣きそうな顔をした。
「だってみんな、君と違った。ぼくよりお金が好きだった」
恭弥は顔を上げた。
「お金に困った子ならぼくを裏切らない。そんな幻想があって、かわいそうな子とばかり付き合った。女の子も、男の子も。
でも、みんなすぐ変わっちゃうんだよね。お金の使い方が荒くなったり、変に媚びだしたり。
そうすると空しくなって、すぐに別れてたんだ。今思うと、バカなことしてたよ」
アランは遠い目をして、海を見ている。
「よく考えれば、当然なのにね。お金で釣ったら、そういうタイプしか集まらない。
でもぼくにはそれしか、だれかに優しくする方法がわからないんだ。それだって、じいちゃんの真似なんだけど」
アランは『旦那様に似て』優しい。そう家政婦が語っていたことを恭弥は思い出した。
「サボには、お金でワンナイトを買ってるようにしか見えなかっただろうな。恭弥くんのことを心配になるのも、当然だよ」
アランは自嘲した。
「今まで黙ってて、ごめん。昔の遊び方を知られたら、恭弥くんに嫌われちゃいそうで言えなかった」
アランは真面目な顔をしている。
「いつごろやめたんですか、そういうの」
「じいちゃんが死んだころだよ。
家族の中で唯一ぼくの味方をしてくれる人だったのに、死んじゃった。ぼくは家族と相続でもめて、すっかり人間が嫌いになった。ぼく自身を見てくれる人なんて、この世にいないって思った」
「それでこっちに引っ越したんですね」
「猫ちゃんと暮らしだしたのは、よかった。ちょっぴり勝手だけど、かわいいし。
恋人じゃなかったけど、ぼくがいないと生きていけない存在ができた」
『ぼくは猫ちゃんが好きなんだよ』
男が好きなのか尋ねたとき、アランはそう答えた。
(はぐらかしてたわけじゃなかったのか)
「五年間、ぼくはあの元別荘に引きこもった。それなりに幸せだった。
でもぼくは恭弥くんに出会った。思わず拾っちゃいたくなる、かわいそうな子に」
アランは微笑んだ。
「話してみたら、君は思ったより変な子だった。最初、めちゃくちゃ警戒してたしさ。あんな絶望顔で夜這いに来た子なんて、いなかったよ。あれはかわいかったなぁ」
「いい加減、忘れてくださいよ」
「やだ。死んでもやだ。だって、君に本気で恋したのはあの瞬間だったから」
恭弥は何も言えなくなった。
「君は変な論理で生きてた。ぼくにもらったものを全部返さないといけないと思い込んで。律儀で窮屈でさ。
この子がぼくに恋をしたなら、きっとぼくを裏切らない。ほしくてたまんなくなった。君はやっと見つけた、ぼくの理想だった」
ストレートすぎて、恭弥はくすぐったくなった。恭弥が照れ笑いすると、アランは膨れた。
「冗談で言ってるんじゃないんだって。あーもう、歯がゆいな。ぼくがこんな話し方しかできないばっかりに。よくじいちゃんにも、お前の話し方は誤解されやすいって、叱られてたっけ」
「昔からなんですね」
「子どものころからだよ。筋金入り。ウルトラライト」
「そういうとこっすね」
アランはまた真面目な顔に戻った。
「父さんは入り婿でね。父さんにとって子どもたちはみんな、社長のイスを狙う競争相手だった。じいちゃんの前ではいい顔をしていたけど、裏ではずっとぎすぎすしてたんだ。
そういうときって、へらへらしてるしか、やりようがないじゃない? 社長候補にもなれない末っ子としてはさ」
(そっか。この人、ピエロだったんだ)
険悪な空気の中、ひとりでおどけている子どものアランを想像した。恭弥はきゅっと胸が苦しくなった。
「つらかったですね」
恭弥はつぶやいた。
アランは少し驚いた顔をして、それから苦笑した。
「いやあ、君に比べたらずっと恵まれてるから。ぼくはピリピリした空気に耐えられなくて、ふざけてただけ」
『自分がいる環境が間違っていたとして、そこから逃げ出すのは簡単なことじゃないって、ぼくは知ってる。
他人からみた異常って、たいてい当事者にとっては日常だ。違和感に気づくことすら難しいこともある』
(この人も、大人にならなければ逃げだせなかったんだ)
アランの手が恭弥の手を握りこむ。
「でも、ありがと。……ねえ、ぼくのこと、信じてくれる?」
アランは不安そうに訊いた。
(寂しい人)
恭弥は微笑んだ。迷いは消えていた。
(俺が信じてあげなくちゃいけない人)
「はい」
アランはほっとした顔で笑った。
「ありがと……愛してるよ、恭弥くん」
「あんたが言うとやっぱ嘘くさい」
恭弥も笑った。
「もう、説明したでしょ。癖になってて、自分じゃどうしようもないんだって」
アランは言い張った。
「だからアランさんの代わりに、俺が言ってあげます」
アランはきょとんとした。
「愛してます。手遅れなぐらい」
「恭弥くん」
「理想とぜんぜん違うって後から幻滅しても、今さら遅いですから。捨てたら承知しないんで、覚悟しててくださ……んむ」
恭弥の視界がいきなり暗くなる。
恭弥の唇は、アランの唇に覆われていた。
(ちゃんと言わせろよ)
恭弥は苦笑して、舌を迎え入れた。
傷を舐めるように優しく穏やかに、アランの舌が絡んだ。波の音が口づけの音をかき消していた。
アランは口を離した。いつの間にか雲が晴れて、月が暗い海に光を落としていた。
「ごめん。すごくうれしくなっちゃって、我慢できなかった」
アランは眉を下げた。
「もう」
「君はそのまんまで完璧なの。幻滅なんてするわけないの」
「はいはい」
「本気にしてないね? あとでいっぱいわかってもらうから、覚悟して」
アランはスマートフォンを取り出した。
「さ、帰ろ。猫ちゃんたちも君を待ってる」
「さちこさんは待ってなさそう」
いまだに恭弥を許していなさそうな、白猫の厳しい顔を思い出す。
「でも恭弥くんが帰ってこなかったら、それはそれで怒りそうじゃない? あの子」
「むしろせいせいしてそうですけど」
恭弥のいない家で、満足そうに顔を洗うさちこさんの図が目に浮かぶ。
「はい。タクシー呼んだよ。自転車載せられる大きいやつ頼んだ」
「歩くって選択肢はないんですね」
「ない。早く恭弥くんをおうちに連れて帰りたい。また逃げられちゃったら大変」
「猫かよ」
「君が戻ってきてくれてよかった。まあ、いなくなっちゃっても、探偵とかいっぱい雇って大捜索するつもりだったけど」
「猫かよ」
恭弥は乾いた笑い声を立てた。アランなら絶対にやる。
「サボの奥さんが、恭弥くんに話した内容は知ってる」
「事実ですか」
「ごめんね」
謝られて、恭弥は俯いた。
「俺もそうなるんですね」
今はこうして追いかけてきてくれるけれど、いつかは飽きてしまうんだろう。恭弥は寂しく微笑んだ。
「ならないよ」
アランは泣きそうな顔をした。
「だってみんな、君と違った。ぼくよりお金が好きだった」
恭弥は顔を上げた。
「お金に困った子ならぼくを裏切らない。そんな幻想があって、かわいそうな子とばかり付き合った。女の子も、男の子も。
でも、みんなすぐ変わっちゃうんだよね。お金の使い方が荒くなったり、変に媚びだしたり。
そうすると空しくなって、すぐに別れてたんだ。今思うと、バカなことしてたよ」
アランは遠い目をして、海を見ている。
「よく考えれば、当然なのにね。お金で釣ったら、そういうタイプしか集まらない。
でもぼくにはそれしか、だれかに優しくする方法がわからないんだ。それだって、じいちゃんの真似なんだけど」
アランは『旦那様に似て』優しい。そう家政婦が語っていたことを恭弥は思い出した。
「サボには、お金でワンナイトを買ってるようにしか見えなかっただろうな。恭弥くんのことを心配になるのも、当然だよ」
アランは自嘲した。
「今まで黙ってて、ごめん。昔の遊び方を知られたら、恭弥くんに嫌われちゃいそうで言えなかった」
アランは真面目な顔をしている。
「いつごろやめたんですか、そういうの」
「じいちゃんが死んだころだよ。
家族の中で唯一ぼくの味方をしてくれる人だったのに、死んじゃった。ぼくは家族と相続でもめて、すっかり人間が嫌いになった。ぼく自身を見てくれる人なんて、この世にいないって思った」
「それでこっちに引っ越したんですね」
「猫ちゃんと暮らしだしたのは、よかった。ちょっぴり勝手だけど、かわいいし。
恋人じゃなかったけど、ぼくがいないと生きていけない存在ができた」
『ぼくは猫ちゃんが好きなんだよ』
男が好きなのか尋ねたとき、アランはそう答えた。
(はぐらかしてたわけじゃなかったのか)
「五年間、ぼくはあの元別荘に引きこもった。それなりに幸せだった。
でもぼくは恭弥くんに出会った。思わず拾っちゃいたくなる、かわいそうな子に」
アランは微笑んだ。
「話してみたら、君は思ったより変な子だった。最初、めちゃくちゃ警戒してたしさ。あんな絶望顔で夜這いに来た子なんて、いなかったよ。あれはかわいかったなぁ」
「いい加減、忘れてくださいよ」
「やだ。死んでもやだ。だって、君に本気で恋したのはあの瞬間だったから」
恭弥は何も言えなくなった。
「君は変な論理で生きてた。ぼくにもらったものを全部返さないといけないと思い込んで。律儀で窮屈でさ。
この子がぼくに恋をしたなら、きっとぼくを裏切らない。ほしくてたまんなくなった。君はやっと見つけた、ぼくの理想だった」
ストレートすぎて、恭弥はくすぐったくなった。恭弥が照れ笑いすると、アランは膨れた。
「冗談で言ってるんじゃないんだって。あーもう、歯がゆいな。ぼくがこんな話し方しかできないばっかりに。よくじいちゃんにも、お前の話し方は誤解されやすいって、叱られてたっけ」
「昔からなんですね」
「子どものころからだよ。筋金入り。ウルトラライト」
「そういうとこっすね」
アランはまた真面目な顔に戻った。
「父さんは入り婿でね。父さんにとって子どもたちはみんな、社長のイスを狙う競争相手だった。じいちゃんの前ではいい顔をしていたけど、裏ではずっとぎすぎすしてたんだ。
そういうときって、へらへらしてるしか、やりようがないじゃない? 社長候補にもなれない末っ子としてはさ」
(そっか。この人、ピエロだったんだ)
険悪な空気の中、ひとりでおどけている子どものアランを想像した。恭弥はきゅっと胸が苦しくなった。
「つらかったですね」
恭弥はつぶやいた。
アランは少し驚いた顔をして、それから苦笑した。
「いやあ、君に比べたらずっと恵まれてるから。ぼくはピリピリした空気に耐えられなくて、ふざけてただけ」
『自分がいる環境が間違っていたとして、そこから逃げ出すのは簡単なことじゃないって、ぼくは知ってる。
他人からみた異常って、たいてい当事者にとっては日常だ。違和感に気づくことすら難しいこともある』
(この人も、大人にならなければ逃げだせなかったんだ)
アランの手が恭弥の手を握りこむ。
「でも、ありがと。……ねえ、ぼくのこと、信じてくれる?」
アランは不安そうに訊いた。
(寂しい人)
恭弥は微笑んだ。迷いは消えていた。
(俺が信じてあげなくちゃいけない人)
「はい」
アランはほっとした顔で笑った。
「ありがと……愛してるよ、恭弥くん」
「あんたが言うとやっぱ嘘くさい」
恭弥も笑った。
「もう、説明したでしょ。癖になってて、自分じゃどうしようもないんだって」
アランは言い張った。
「だからアランさんの代わりに、俺が言ってあげます」
アランはきょとんとした。
「愛してます。手遅れなぐらい」
「恭弥くん」
「理想とぜんぜん違うって後から幻滅しても、今さら遅いですから。捨てたら承知しないんで、覚悟しててくださ……んむ」
恭弥の視界がいきなり暗くなる。
恭弥の唇は、アランの唇に覆われていた。
(ちゃんと言わせろよ)
恭弥は苦笑して、舌を迎え入れた。
傷を舐めるように優しく穏やかに、アランの舌が絡んだ。波の音が口づけの音をかき消していた。
アランは口を離した。いつの間にか雲が晴れて、月が暗い海に光を落としていた。
「ごめん。すごくうれしくなっちゃって、我慢できなかった」
アランは眉を下げた。
「もう」
「君はそのまんまで完璧なの。幻滅なんてするわけないの」
「はいはい」
「本気にしてないね? あとでいっぱいわかってもらうから、覚悟して」
アランはスマートフォンを取り出した。
「さ、帰ろ。猫ちゃんたちも君を待ってる」
「さちこさんは待ってなさそう」
いまだに恭弥を許していなさそうな、白猫の厳しい顔を思い出す。
「でも恭弥くんが帰ってこなかったら、それはそれで怒りそうじゃない? あの子」
「むしろせいせいしてそうですけど」
恭弥のいない家で、満足そうに顔を洗うさちこさんの図が目に浮かぶ。
「はい。タクシー呼んだよ。自転車載せられる大きいやつ頼んだ」
「歩くって選択肢はないんですね」
「ない。早く恭弥くんをおうちに連れて帰りたい。また逃げられちゃったら大変」
「猫かよ」
「君が戻ってきてくれてよかった。まあ、いなくなっちゃっても、探偵とかいっぱい雇って大捜索するつもりだったけど」
「猫かよ」
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