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第一章 出会う前から知っていた
折れた剣・3
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剣を一通り見分したギレイが、顔を上げると。
「ミシュア=ヴァレルノです」
胸に手を当て、彼女は名乗っていた。とっさに名乗り返そうとするも、彼女に手で制される。
「最初に名乗らなかった非礼を、先に詫びさせて下さい。こちらが貴方を知っていたのにも関わらず、それを告げなかったことも」
「待って下さい。僕が鉄を叩いてたから……というか、僕も名乗ってなかったなー」
何を言うべきか思いあぐねていると、ミシュアの目元が少しだけ綻んだ。
「ええ、貴方なら許してくれると何となく、思っていました」
何かを確かめるかのように少し頷いたミシュアに、何と返して良いものか、とギレイは再び思いあぐねる。その間にも、ミシュアは更なる自己紹介を続けていた。
「わたしは白蘭騎士団長。身分評議会の評価――位は、フィフススターになります。以後、お見知りおきを」
身分評議会の評価を【位】と呼ぶのは、ギレイは知っていた。が、白蘭騎士団……というのを聞いたことがあったような気がしたが、良く知らない。そのことを口にすると彼女の気が悪くなるかも、と思って「こちらこそ」と、短く答えておく。
正直、それよりも、ギレイが気になるのは、別のことだ。
「この剣のことなんですが……」
はい、とかすかに、ミシュアは目を伏せる。
彼女の表情で、彼女自身もこの剣の状態を分かっていると、ギレイは察した。でも、口にすることにした。彼女がきっと、それを望んでいると感じたからだった。
「鍛え直すことは止めましょう」
「……」
「少なくとも、僕はやりたくない。この折れた剣身を繋ぎ合わせて形だけを取り戻すことは僕にも出来るでしょう……ただ」
事実を受け入れるように、ミシュアは目を閉じ、口を開いた。
「また、折れてしまうのですね?」
「はい。この剣はもう、死んでいる」
「ずいぶんと……はっきり言うのですね。他の武具師は再生どころか、より強く出来ると豪語する者までおりましたよ?」
「僕には信じられません」
「それでも、この剣を鍛え直して欲しいと頼んだら?」
言われて、ギレイはミシュアの手を取った。
「な、何を?」
とまどうミシュアの手に触れながら、ギレイは言った。
「剣を振るって、魔族を斬る……貴女の手は本当の騎士のものです」
「……」
「だから、この剣を形だけ整えるように鍛え直したとしても、僕は貴女には渡さない。絶対に、何があっても、です」
「……どうして?」
「貴女の命がかかっているからです」
ギレイが言うと、静かにミシュアは頷いた。
一瞬、視線を交わし合う。
彼女が何を思ったか、それは分からなかったが。
「ギレイさん。貴方に、私の新しい剣を鍛えて欲しい」
彼女は、言ってくれた。
「重ね重ねの非礼……本当に済まない。この剣がもう、どうしようもないことはわたしとて承知していた。受け入れたくなかったのもあるけれど、貴方を試す意味もあったのかもしれない」
「いえ、当然だと思います。騎士ならば、剣のことは分かるはず。刀工に細心の注意を払うのも、やっぱり当然ですよ。逆に安心したくらいです、剣に無頓着じゃなくて」
言い合って、微笑を交わし合う。
(良い剣士……だな)
今もまだ触れているミシュアの手から感じ取れることを、ギレイは改めて思っていると。
「あの……手を」
ミシュアに言われて、握っていた手を素早く離す。
気恥ずかしさがこみ上げ、ギレイはミシュアから視線を外し、うつむく。鉄を叩く台……鉄床を見つめながら、不安に苛まれた。
(この剣士と上手くやっていきたい……やっていけるかな?)
無遠慮に手を取ったことも、そうかもしれないが。
ギレイはこれまで剣士と、あまり上手くいかないことが多かった。剣の制作を依頼されても、途中で断られてしまうのだ――というのも。
「ミシュアさん」
不安と緊張で声がうわずらないように、あえてゆっくりと話した。それを彼女が望んでいたことを思い返しながら。
「僕は多くの武具師と違って、一人で剣も柄も鍔も鞘も全てを作り上げます。それもあって、他の武具師と比べて、長く時間を貰います。通常なら長くとも一月なのでしょうが、僕は最短でその三倍……場合によってはそれ以上、です」
「……何故です?」
「使い手に最適な剣を鍛えるためです。そのためにはまず、使い手の体格や筋力はもちろん、戦い方、何を求めて戦うのかなどの心根まで……僕なりに把握したい。そうしなければ、使い手に本当に必要な剣を鍛え上げられない、そう考えています」
ギレイはミシュアの顔が見られない。怪訝な顔などされていたら、と気が気ではなかった。でも、言い続けた。
「僕は、剣士を生かし続ける……その剣士の生涯を支える最上の一振りを鍛え上げたいのです」
自分にとって、一番大事にしたい信条だった。
もし、この信条を分かち合えない剣士とは、縁がない。
そう割り切っている……いや、割り切るのに苦労している。
刀工としての信条を守れば守るほど、刀工としての仕事は減っていくのが現状だった。ついでに言えば、胃が痛くなるほど、金銭の問題は切実だった。
今は何とか、鎌や鍬、包丁などの仕事で食いつないでいるが。
(もし断られたら……アイツへの借金が返せない。申し訳ないな……)
などと、親友の顔を思い浮かべてしまっていると、ミシュアの声が聞こえた。
「少し、聞いてもよろしいですか?」
「……何なりと」
ギレイは彼女の顔が見られなかった。それを気にした風もなく、彼女は淡々と告げてくる。
「詳しくは言えませんが……四月後の来春、わたしは戦場に赴きます」
かすかな驚きがあったが、ギレイは声を上げなかった。黙って聞くことにしていた。
「我が騎士団は相応の働きを期待され、また、わたし自身それに応えたい。よって……何としても、新しい剣が欲しいのです」
今度こそ時間のことで断られると、ギレイは覚悟した。
「ですから、わたしは他の武具師にも剣を依頼する。保険をかけたい……よろしいですか?」
ミシュアが言わんとをしていることを、ギレイはすぐには理解出来なかった。
「ん? ……え? 僕の許可はいらないでしょう??」
思わず、ギレイは顔を上げた。
でくわすのは、驚いたようなミシュアの顔。
ギレイは自分も今、同じような顔をしているだろうと何となく、思った。
「他の刀工に好きなだけ頼んでも僕は気に……あ、まさか――四ヶ月? で僕が剣を鍛え上げられなければ、罰則的な違約金? そういう契約を持ちかけられてるの!?」
丸くなっていた彼女の瞳が、不意に柔らかく崩れる。
「ふ、ははっは――」
声を上げて、彼女は笑った――というか、結構、笑い続けられた。
(えっと……?)
で、ギレイは彼女が笑い続ける理由も分からず、何も言えずにいると。
「……失礼しました。貴方を侮辱するつもりは毛頭ありませんからね?」
笑いすぎて目元に滲んだ涙を拭いながら、彼女は告げた。
「うん、ミシュアさんが人を侮辱するようには見えませんよ……?」
「ええ、貴方ならば、そう言って下さるかと」
言って、彼女は居住まいを正して続けた。
「あの、貴方はこだわり……いえ、信念ですか……があるように見受けられたので、わたしは勘違いしてしまいました。貴方はそう、他の武具師と比べられるのが嫌だというようなプライドがあるのかと。ただ貴方にはそのようなものは全くないようだ」
微笑を浮かべて一つ頷き、彼女は告げた。
「不思議な人ですね、貴方は」
何かに納得したかのような、彼女の微笑。
「貴方のところに来て、本当に良かった」
「……その」ギレイは上目遣いで言った。「結局、僕は貴女の剣を鍛えて良いのですかね?」
また、彼女はくすくすと笑い出した。
「ミシュア=ヴァレルノです」
胸に手を当て、彼女は名乗っていた。とっさに名乗り返そうとするも、彼女に手で制される。
「最初に名乗らなかった非礼を、先に詫びさせて下さい。こちらが貴方を知っていたのにも関わらず、それを告げなかったことも」
「待って下さい。僕が鉄を叩いてたから……というか、僕も名乗ってなかったなー」
何を言うべきか思いあぐねていると、ミシュアの目元が少しだけ綻んだ。
「ええ、貴方なら許してくれると何となく、思っていました」
何かを確かめるかのように少し頷いたミシュアに、何と返して良いものか、とギレイは再び思いあぐねる。その間にも、ミシュアは更なる自己紹介を続けていた。
「わたしは白蘭騎士団長。身分評議会の評価――位は、フィフススターになります。以後、お見知りおきを」
身分評議会の評価を【位】と呼ぶのは、ギレイは知っていた。が、白蘭騎士団……というのを聞いたことがあったような気がしたが、良く知らない。そのことを口にすると彼女の気が悪くなるかも、と思って「こちらこそ」と、短く答えておく。
正直、それよりも、ギレイが気になるのは、別のことだ。
「この剣のことなんですが……」
はい、とかすかに、ミシュアは目を伏せる。
彼女の表情で、彼女自身もこの剣の状態を分かっていると、ギレイは察した。でも、口にすることにした。彼女がきっと、それを望んでいると感じたからだった。
「鍛え直すことは止めましょう」
「……」
「少なくとも、僕はやりたくない。この折れた剣身を繋ぎ合わせて形だけを取り戻すことは僕にも出来るでしょう……ただ」
事実を受け入れるように、ミシュアは目を閉じ、口を開いた。
「また、折れてしまうのですね?」
「はい。この剣はもう、死んでいる」
「ずいぶんと……はっきり言うのですね。他の武具師は再生どころか、より強く出来ると豪語する者までおりましたよ?」
「僕には信じられません」
「それでも、この剣を鍛え直して欲しいと頼んだら?」
言われて、ギレイはミシュアの手を取った。
「な、何を?」
とまどうミシュアの手に触れながら、ギレイは言った。
「剣を振るって、魔族を斬る……貴女の手は本当の騎士のものです」
「……」
「だから、この剣を形だけ整えるように鍛え直したとしても、僕は貴女には渡さない。絶対に、何があっても、です」
「……どうして?」
「貴女の命がかかっているからです」
ギレイが言うと、静かにミシュアは頷いた。
一瞬、視線を交わし合う。
彼女が何を思ったか、それは分からなかったが。
「ギレイさん。貴方に、私の新しい剣を鍛えて欲しい」
彼女は、言ってくれた。
「重ね重ねの非礼……本当に済まない。この剣がもう、どうしようもないことはわたしとて承知していた。受け入れたくなかったのもあるけれど、貴方を試す意味もあったのかもしれない」
「いえ、当然だと思います。騎士ならば、剣のことは分かるはず。刀工に細心の注意を払うのも、やっぱり当然ですよ。逆に安心したくらいです、剣に無頓着じゃなくて」
言い合って、微笑を交わし合う。
(良い剣士……だな)
今もまだ触れているミシュアの手から感じ取れることを、ギレイは改めて思っていると。
「あの……手を」
ミシュアに言われて、握っていた手を素早く離す。
気恥ずかしさがこみ上げ、ギレイはミシュアから視線を外し、うつむく。鉄を叩く台……鉄床を見つめながら、不安に苛まれた。
(この剣士と上手くやっていきたい……やっていけるかな?)
無遠慮に手を取ったことも、そうかもしれないが。
ギレイはこれまで剣士と、あまり上手くいかないことが多かった。剣の制作を依頼されても、途中で断られてしまうのだ――というのも。
「ミシュアさん」
不安と緊張で声がうわずらないように、あえてゆっくりと話した。それを彼女が望んでいたことを思い返しながら。
「僕は多くの武具師と違って、一人で剣も柄も鍔も鞘も全てを作り上げます。それもあって、他の武具師と比べて、長く時間を貰います。通常なら長くとも一月なのでしょうが、僕は最短でその三倍……場合によってはそれ以上、です」
「……何故です?」
「使い手に最適な剣を鍛えるためです。そのためにはまず、使い手の体格や筋力はもちろん、戦い方、何を求めて戦うのかなどの心根まで……僕なりに把握したい。そうしなければ、使い手に本当に必要な剣を鍛え上げられない、そう考えています」
ギレイはミシュアの顔が見られない。怪訝な顔などされていたら、と気が気ではなかった。でも、言い続けた。
「僕は、剣士を生かし続ける……その剣士の生涯を支える最上の一振りを鍛え上げたいのです」
自分にとって、一番大事にしたい信条だった。
もし、この信条を分かち合えない剣士とは、縁がない。
そう割り切っている……いや、割り切るのに苦労している。
刀工としての信条を守れば守るほど、刀工としての仕事は減っていくのが現状だった。ついでに言えば、胃が痛くなるほど、金銭の問題は切実だった。
今は何とか、鎌や鍬、包丁などの仕事で食いつないでいるが。
(もし断られたら……アイツへの借金が返せない。申し訳ないな……)
などと、親友の顔を思い浮かべてしまっていると、ミシュアの声が聞こえた。
「少し、聞いてもよろしいですか?」
「……何なりと」
ギレイは彼女の顔が見られなかった。それを気にした風もなく、彼女は淡々と告げてくる。
「詳しくは言えませんが……四月後の来春、わたしは戦場に赴きます」
かすかな驚きがあったが、ギレイは声を上げなかった。黙って聞くことにしていた。
「我が騎士団は相応の働きを期待され、また、わたし自身それに応えたい。よって……何としても、新しい剣が欲しいのです」
今度こそ時間のことで断られると、ギレイは覚悟した。
「ですから、わたしは他の武具師にも剣を依頼する。保険をかけたい……よろしいですか?」
ミシュアが言わんとをしていることを、ギレイはすぐには理解出来なかった。
「ん? ……え? 僕の許可はいらないでしょう??」
思わず、ギレイは顔を上げた。
でくわすのは、驚いたようなミシュアの顔。
ギレイは自分も今、同じような顔をしているだろうと何となく、思った。
「他の刀工に好きなだけ頼んでも僕は気に……あ、まさか――四ヶ月? で僕が剣を鍛え上げられなければ、罰則的な違約金? そういう契約を持ちかけられてるの!?」
丸くなっていた彼女の瞳が、不意に柔らかく崩れる。
「ふ、ははっは――」
声を上げて、彼女は笑った――というか、結構、笑い続けられた。
(えっと……?)
で、ギレイは彼女が笑い続ける理由も分からず、何も言えずにいると。
「……失礼しました。貴方を侮辱するつもりは毛頭ありませんからね?」
笑いすぎて目元に滲んだ涙を拭いながら、彼女は告げた。
「うん、ミシュアさんが人を侮辱するようには見えませんよ……?」
「ええ、貴方ならば、そう言って下さるかと」
言って、彼女は居住まいを正して続けた。
「あの、貴方はこだわり……いえ、信念ですか……があるように見受けられたので、わたしは勘違いしてしまいました。貴方はそう、他の武具師と比べられるのが嫌だというようなプライドがあるのかと。ただ貴方にはそのようなものは全くないようだ」
微笑を浮かべて一つ頷き、彼女は告げた。
「不思議な人ですね、貴方は」
何かに納得したかのような、彼女の微笑。
「貴方のところに来て、本当に良かった」
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