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作者の振り返り・裏話

異国編

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 異国編!! 書いていて一番楽しかった章のひとつだ。
 異国編のテーマは

「浮世絵の話書きたい」
「あやかしの話書きたい」
「淫魔編で疲れた読者の方の心を癒せる物語を書きたい」

 のみっつだった。
 
 薄雪はあやかしのつもりで書いていたが、喜代春まであやかしだったとは、作者の私も知らなかった。あと蕣が男の娘だったことも。

 双子がバンスティンに帰るとき喜代春が指でなぞっていたものは、ヴィクスと繋がっている加護の糸だった。
 それだけはしっかりと考えていた。それだけは。

 ちなみに、「葛餅白菜」は「葛飾北斎」をもじっているのだが、我ながら最高のもじりだと今でも思う。

 異国編を書いているときは、YouTubeで和風のBGMを流して頭の中で世界観を保っていた。
 やさしくおだやかな(?)お話を書けて、幸せだった。
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