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異国編:ジッピン後編:別れ
【277話】戦利品
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大人たちと一緒に町へ出かけたアーサーとモニカは、張り切って画廊に並べる品を探した。元気いっぱいな上にあちこち歩き回るので、気を抜けばすぐ見失ってしまう。大人たちはあっという間に疲れてしまい、双子が店に並んでいる商品に夢中になっている間は、段差に腰かけぐったりしていた。
双子にとってはあっという間の、大人にとっては長い長い一日が過ぎ、買い物を終えた5人はキヨハルの部屋で双子が購入したものの発表会をした。アーサーとモニカはそわそわしながらアイテムボックスを抱きしめ、ひとつずつ商品を大人たちに見せびらかす。
「はい!じゃあ一つ目はぁ~…どれからいくアーサー?」
「どうしよっかぁ!買った順番に見せていく?」
「そうね!ってことはまずは…あれかな?」
「あれだね!せーのっ!」
「「はい!!」」
「?」
双子が手のひらに乗せているものを大人たちは覗き込んだ。円形で土色の、人の顔や野菜の形をしているものだった。カユボティとヴァジーも初めて見たらしく、ひとつ手に取り「これは…?」と興味深げに観察している。双子もこれがなにかは分かっていないようで「なんだろねー!」と言いながら楽しそうに笑っている。煙管を吸いリラックスした様子で彼らを眺めていたキヨハルが、それの説明をしてくれた。
「それは泥面子だね」
「ドロメンコ?」
「子どもたちのおもちゃだ。地面に穴を掘り、離れた場所から泥面子を放り投げて穴に入れるという遊び」
「タノシソウ!!」
「キヨハル、このかたどられている不気味な顔はなんですか?」
「ジッピンの人が神と信じているものの顔だね」
「神…ということは、テンショウゴダイジン?」
「いいや。テンショウゴダイジンの姿はないかな。さすがに穴の中に放り投げる玩具にテンショウゴダイジンの顔をかたどったら怒られてしまうと、ヒトも分かっているんだろう」
「ということは、もう少し低位の神ということですか?」
「うーん…。ヒトの中ではそう位付けされているのかもしれないね」
「珍しくはっきりしない言い方をしますね」
「ジッピンの文化は複雑でね…」
「なるほど」
キヨハルとヴァジーの会話を聞いていたアーサーが「へー」と漏らしながらドロメンコをまじまじと見ていると、モニカが「ねえアーサー、キヨハルさんは何て言ってるの?」と尋ねた。
「これね、おもちゃらしいんだー。ドロメンコっていうらしいよ。ドロメンコがかたどってる顔は、ジッピンの神さまの顔なんだって。…でも本当は神さまじゃないような言い方をキヨハルさんがしてるんだよね。なんだか不思議だなあ」
「神さまじゃないのに神さまなの?変なのー!」
《ともだちか。だいたいヒトは私のことを神と呼ぶが…、ともだちか。いいね》
「いたっ…!」
モニカがキャハハと笑った瞬間、聞き覚えのない声が頭の中で鳴り響き、激しい頭痛が襲った。モニカは額に手を当てて片目を瞑る。脳の奥がじんじんと痛む。
「モニカ?!どうかした?!」
「ううん、なんでもない…。ごめんね、大丈夫!」
「ほんとに…?」
「ほんとほんと!!アーサー!次のやつ見せましょうよ!」
「そ、そうだね」
それから双子は次々と町で購入した商品を床に並べた。カユボティとヴァジーにはいまいちピンとこないものもいくつかあったが、ほとんどがジッピン独特の魅力的な品で、良質なものだった。カユボティが特に気に入ったのはアーサーが選んだ透かし彫りの簪だった。興奮しすぎて簪を折ってしまうのではないかと心配になるほど強く握りしめている。ヴァジーも鼻息を荒くしてそれを見つめていた。
「こ…これは!!!透かし彫りじゃないか!!」
「すばらしいね…!!細やかな造形に感心するよ…!」
「よろず屋の欄間を持ち帰ることはできなかったが、この簪であれば可能だ!!ジッピンの素晴らしい透かし彫り技術をバンスティンの人々に見せることができる!!あああ素晴らしいよアーサー!!」
「えへへ~、うれしいなあ。僕もこれが一番気に入ってたんだあ」
画家二人に褒められたアーサーは照れながらにへらと笑った。なかなか簪を離そうとしないカユボティを見かねて、キヨハルが扇子をパチンと鳴らし「次へいこうか」と静かに急かした。カユボティは名残惜しそうに簪を床に置き、「明日は必ず交渉しに行くぞ…」とひとりでに呟いていた。
ヴァジーが特に気に入ったのは、モニカが選んだ櫛だった。櫛には、穂のついた植物とトンボが描かれている。シンプルな色使いで品があり、ジッピン特有の巧みな空間の使い方をしている。ヴァジーは櫛を抱きしめて今にも泣きだしそうな顔をしている。
「なんということだ…。こんな素晴らしい芸術品が町中の小さな雑貨屋で売られているのか?!」
「おや?それは…」
先ほどまで座って煙管を吸っていたキヨハルが立ちあがり、ヴァジーが手に持っている櫛を覗き込んだ。
「驚いたな。これはジッピンでも有名な画家が描いたものだ」
「本当ですかキヨハルさん!」
「ああ。"凛派"という流派の、代表的な画家が描いたものだ。この櫛には使われていないが、この流派は金箔をよく使うんだよ。花木や草花を題材にした絵が多く、大胆な構図や型紙を用いた模様が特徴だね。ちなみに、よろず屋の屏風も彼が描いたものなんだよ」
「なんということだ!!おいカユボティ!!この櫛の模様を描いた画家は、よろず屋の屏風を描いた画家と同じらしい!!」
「本当か!?そんな!!そんな嘘だろう!!これは夢だ!!私の都合のいい夢だろう!!」
「ああ夢かもしれない!!こんなしあわせが続くなんておかしすぎる!!」
「落ち着きなさい二人とも…」
普段もの静かな二人が子どものように騒いでいるのを見てキヨハルは苦笑いをした。モニカは自分が選んだ櫛を気に入ってもらえて得意げにしており、アーサーは妹のことが誇らしくて胸を張っていた。
宥めてもなかなか静かにならない画家二人にため息をついたあと、キヨハルはアーサーと目を合わせて困ったように笑った。
「あの子たちより君のほうがよっぽど大人に見えるよ、アーサー」
「ソウカナア?ナンダカ テレル」
「君は賢く、聡く、とても良い子だね」
「ホメスギダヨ~」
「こんなに良い子なのに、君の家族はどうして君にひどいことをしたんだい?」
「……」
キヨハルの問いに、アーサーの顔から表情が抜け落ちた。
「エ…?」
「オツユに言っていたよね。おなかの傷は弟が付けたと」
「ア…ソレワ…」
「かわいそうに。つらかったろう」
キヨハルはアーサーの頬を指で撫で、悲しげな笑みを浮かべた。彼らの素性を知っている人たち、また勘付いている人たちは、その重過ぎる過去に直接触れたことはなかった。アーサーとモニカでさえ、辛かった思い出についてじっくり話をしたことがない。アーサーは戸惑い、なんと返していいか分からなかった。言葉を探しながらキヨハルの目を見ると、なぜか涙がぽろりと流れた。
「…ゴメンナサイ」
「どうして謝るんだい」
「ナイチャッタ」
「君はなにも悪くないよ。それほどつらかったんだろう。どうしてヒトは、愛すべきモノを傷つけるのだろう」
「リユウガ アッタカラ」
「……」
「ボクタチ フツウジャ ナイ。ダカラ ミンナ コワガッタ。ソレダケ」
「君も、君を傷つけたヒトを許すんだね」
「ボク、モ…?」
「見ていて悲しいのに、健気な君たちがとても愛おしく感じる」
「キヨハル イッテルコト ヨク ワカラナイ」
「気にしなくていい。少し感傷に浸ってしまったみたいだ。さて、そろそろあの喧しい子たちを静かにさせようか」
キヨハルはアーサーの頭をぽんぽんと撫でたあと、扇子を大きな音を立てて閉じた。その音にヴァジーとカユボティがびくりと体を硬直させる。おそるおそる振り返った画家たちの目には、ニコニコ笑いながら威圧しているキヨハルが映った。
「さて、そこの大きな子どもたち。そろそろ子どもは寝る時間だよ」
双子にとってはあっという間の、大人にとっては長い長い一日が過ぎ、買い物を終えた5人はキヨハルの部屋で双子が購入したものの発表会をした。アーサーとモニカはそわそわしながらアイテムボックスを抱きしめ、ひとつずつ商品を大人たちに見せびらかす。
「はい!じゃあ一つ目はぁ~…どれからいくアーサー?」
「どうしよっかぁ!買った順番に見せていく?」
「そうね!ってことはまずは…あれかな?」
「あれだね!せーのっ!」
「「はい!!」」
「?」
双子が手のひらに乗せているものを大人たちは覗き込んだ。円形で土色の、人の顔や野菜の形をしているものだった。カユボティとヴァジーも初めて見たらしく、ひとつ手に取り「これは…?」と興味深げに観察している。双子もこれがなにかは分かっていないようで「なんだろねー!」と言いながら楽しそうに笑っている。煙管を吸いリラックスした様子で彼らを眺めていたキヨハルが、それの説明をしてくれた。
「それは泥面子だね」
「ドロメンコ?」
「子どもたちのおもちゃだ。地面に穴を掘り、離れた場所から泥面子を放り投げて穴に入れるという遊び」
「タノシソウ!!」
「キヨハル、このかたどられている不気味な顔はなんですか?」
「ジッピンの人が神と信じているものの顔だね」
「神…ということは、テンショウゴダイジン?」
「いいや。テンショウゴダイジンの姿はないかな。さすがに穴の中に放り投げる玩具にテンショウゴダイジンの顔をかたどったら怒られてしまうと、ヒトも分かっているんだろう」
「ということは、もう少し低位の神ということですか?」
「うーん…。ヒトの中ではそう位付けされているのかもしれないね」
「珍しくはっきりしない言い方をしますね」
「ジッピンの文化は複雑でね…」
「なるほど」
キヨハルとヴァジーの会話を聞いていたアーサーが「へー」と漏らしながらドロメンコをまじまじと見ていると、モニカが「ねえアーサー、キヨハルさんは何て言ってるの?」と尋ねた。
「これね、おもちゃらしいんだー。ドロメンコっていうらしいよ。ドロメンコがかたどってる顔は、ジッピンの神さまの顔なんだって。…でも本当は神さまじゃないような言い方をキヨハルさんがしてるんだよね。なんだか不思議だなあ」
「神さまじゃないのに神さまなの?変なのー!」
《ともだちか。だいたいヒトは私のことを神と呼ぶが…、ともだちか。いいね》
「いたっ…!」
モニカがキャハハと笑った瞬間、聞き覚えのない声が頭の中で鳴り響き、激しい頭痛が襲った。モニカは額に手を当てて片目を瞑る。脳の奥がじんじんと痛む。
「モニカ?!どうかした?!」
「ううん、なんでもない…。ごめんね、大丈夫!」
「ほんとに…?」
「ほんとほんと!!アーサー!次のやつ見せましょうよ!」
「そ、そうだね」
それから双子は次々と町で購入した商品を床に並べた。カユボティとヴァジーにはいまいちピンとこないものもいくつかあったが、ほとんどがジッピン独特の魅力的な品で、良質なものだった。カユボティが特に気に入ったのはアーサーが選んだ透かし彫りの簪だった。興奮しすぎて簪を折ってしまうのではないかと心配になるほど強く握りしめている。ヴァジーも鼻息を荒くしてそれを見つめていた。
「こ…これは!!!透かし彫りじゃないか!!」
「すばらしいね…!!細やかな造形に感心するよ…!」
「よろず屋の欄間を持ち帰ることはできなかったが、この簪であれば可能だ!!ジッピンの素晴らしい透かし彫り技術をバンスティンの人々に見せることができる!!あああ素晴らしいよアーサー!!」
「えへへ~、うれしいなあ。僕もこれが一番気に入ってたんだあ」
画家二人に褒められたアーサーは照れながらにへらと笑った。なかなか簪を離そうとしないカユボティを見かねて、キヨハルが扇子をパチンと鳴らし「次へいこうか」と静かに急かした。カユボティは名残惜しそうに簪を床に置き、「明日は必ず交渉しに行くぞ…」とひとりでに呟いていた。
ヴァジーが特に気に入ったのは、モニカが選んだ櫛だった。櫛には、穂のついた植物とトンボが描かれている。シンプルな色使いで品があり、ジッピン特有の巧みな空間の使い方をしている。ヴァジーは櫛を抱きしめて今にも泣きだしそうな顔をしている。
「なんということだ…。こんな素晴らしい芸術品が町中の小さな雑貨屋で売られているのか?!」
「おや?それは…」
先ほどまで座って煙管を吸っていたキヨハルが立ちあがり、ヴァジーが手に持っている櫛を覗き込んだ。
「驚いたな。これはジッピンでも有名な画家が描いたものだ」
「本当ですかキヨハルさん!」
「ああ。"凛派"という流派の、代表的な画家が描いたものだ。この櫛には使われていないが、この流派は金箔をよく使うんだよ。花木や草花を題材にした絵が多く、大胆な構図や型紙を用いた模様が特徴だね。ちなみに、よろず屋の屏風も彼が描いたものなんだよ」
「なんということだ!!おいカユボティ!!この櫛の模様を描いた画家は、よろず屋の屏風を描いた画家と同じらしい!!」
「本当か!?そんな!!そんな嘘だろう!!これは夢だ!!私の都合のいい夢だろう!!」
「ああ夢かもしれない!!こんなしあわせが続くなんておかしすぎる!!」
「落ち着きなさい二人とも…」
普段もの静かな二人が子どものように騒いでいるのを見てキヨハルは苦笑いをした。モニカは自分が選んだ櫛を気に入ってもらえて得意げにしており、アーサーは妹のことが誇らしくて胸を張っていた。
宥めてもなかなか静かにならない画家二人にため息をついたあと、キヨハルはアーサーと目を合わせて困ったように笑った。
「あの子たちより君のほうがよっぽど大人に見えるよ、アーサー」
「ソウカナア?ナンダカ テレル」
「君は賢く、聡く、とても良い子だね」
「ホメスギダヨ~」
「こんなに良い子なのに、君の家族はどうして君にひどいことをしたんだい?」
「……」
キヨハルの問いに、アーサーの顔から表情が抜け落ちた。
「エ…?」
「オツユに言っていたよね。おなかの傷は弟が付けたと」
「ア…ソレワ…」
「かわいそうに。つらかったろう」
キヨハルはアーサーの頬を指で撫で、悲しげな笑みを浮かべた。彼らの素性を知っている人たち、また勘付いている人たちは、その重過ぎる過去に直接触れたことはなかった。アーサーとモニカでさえ、辛かった思い出についてじっくり話をしたことがない。アーサーは戸惑い、なんと返していいか分からなかった。言葉を探しながらキヨハルの目を見ると、なぜか涙がぽろりと流れた。
「…ゴメンナサイ」
「どうして謝るんだい」
「ナイチャッタ」
「君はなにも悪くないよ。それほどつらかったんだろう。どうしてヒトは、愛すべきモノを傷つけるのだろう」
「リユウガ アッタカラ」
「……」
「ボクタチ フツウジャ ナイ。ダカラ ミンナ コワガッタ。ソレダケ」
「君も、君を傷つけたヒトを許すんだね」
「ボク、モ…?」
「見ていて悲しいのに、健気な君たちがとても愛おしく感じる」
「キヨハル イッテルコト ヨク ワカラナイ」
「気にしなくていい。少し感傷に浸ってしまったみたいだ。さて、そろそろあの喧しい子たちを静かにさせようか」
キヨハルはアーサーの頭をぽんぽんと撫でたあと、扇子を大きな音を立てて閉じた。その音にヴァジーとカユボティがびくりと体を硬直させる。おそるおそる振り返った画家たちの目には、ニコニコ笑いながら威圧しているキヨハルが映った。
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