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動き出した未来
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アパートについて鍵をあける。柚月さんはアパートをみて「なんだか歴史を感じるね」と感想をこぼしていたけど実際ぼろいので仕方がない。精一杯のオブラートだ。
「狭いですけど、どうぞ」
キッチンの他に六畳程の狭いリビング。二人ともさほどお金がないので大きな家具はなく、最低限のもので暮らしている。
「へぇ~この広さに二人で住めるってすごいね!? あ、貶してるわけじゃなくてね? あたしだったら一人の空間ないと喧嘩しちゃうと思う」
いつもはこの狭い部屋に布団を一組しいて一緒に寝ている。喧嘩はしたことがないしわたしたちの生活は穏やかだ。時々鬱の症状がひどいとーまお兄さんが落ち込むことはあっても、二人の関係は変わらない。
さっそく朝食づくりに取り掛かる。昨夜、家を出る前にホットケーキをリクエストされたのでそれを作ることにした。さっそくキッチンに立って作り始めようとした時に部屋の真ん中に座る柚月さんに声をかけられた。
「これって誰の? 旦那さんの?」
そう聞かれて柚月さんの方を見るとテーブルの上に置きっぱなしにしていたとーまお兄さんの薬があった。
「旦那のです」
「へぇ、そうなんだ。ほら、あたし今までスナックとかキャバしかやったことなくてさ、これとおんなじ薬飲んでる子いたなぁって。夜ってそういう子多いんだよね」
「そう、ですよね。母もそうでした」
母は気分で病院に行ったり行かなかったりしていたけど家には母の飲み忘れた薬がよく転がっていた記憶がある。
「お母さんも夜職やってたんだ」
「はい。父と結婚するまでは」
どのみち柚月さんとも全く関係がなくなるからわたしは正直に全てを話していた。嘘をつくのが苦手ということもあるけど、家から逃げるようにここへ引っ越してきたことも全て話している。
「うちと一緒だね~あたしのママもずーっとスナックで働いてて客のジジイと再婚したの。それがほんっとにただの金持ってるだけのじいさんでさ、とてもじゃないけどパパには見えなくて」
柚月さんと一緒に働き始めてもうすぐ二か月。そんな事情は初めて聞いたけど苦労している人なのをこの期に及んで悟る。
それと同時に、意外と境遇が近い人が身近にいるものだと考える。渡瀬くんもそうだった。類は友を呼ぶ、ってやつなのかな。
それにどちらかといえば、柚月さんのような明るい人は両親共に仲良くて大事に育てられてきたのかな……とある意味で偏見を持っていたから。
「柚月さんも、大変だったんですね」
「そりゃもう。てか敬語じゃなくていいのに。一個しか違わないんだし」
「えっと、じゃあ」
歳というよりはバイト歴からして柚月さんが先輩なので敬語の方が良いかなと思っていた。それに敬語で話せば自然と距離が生まれるしいずれ見知らぬ仲になるのだから下手に距離を詰めるとわたしが苦しくなってしまう。
「うん。ため口で話そうよ」
そう言われては敬語をやめる他なかった。
「柚月さんもホットケーキ、食べていく?」
「えっいいの?」
「多めに作ればいいだけだから」
「じゃあご馳走になろっかな。へへ、ホットケーキなんて久しぶり」
とーまお兄さんが帰宅するまでは時間があるし、わたしの事情で家に連れてきておいて何も出さないというのはさすがにどうかと思ったから。
「それにしてもみのちゃんってばしっかりしてるよね」
「そう?」
「うん。勤務態度も真面目だしこうして朝ごはんまで作ってくれるし。旦那さんも病気があるのに支えてるわけでしょ? あたしなんてバイト中にスマホいじりまくりだし料理はできないし、彼氏によくキレちゃうし」
「そんなこと、ないよ。柚月さんこそ明るくて羨ましい」
本音。真面目なのはそういうふうにしか生きられないから。そう生きてくるしかなかったから。料理も必要に迫られて覚えただけだし、とーまお兄さんの病気は別に気にならない。むしろ病気をすることで涙を流す機会が増えているならその方がわたしは、みゃうは嬉しいってだけ。
結構最低だよって、言おうかと思ったけど説明がややこしいからやめておいた。
「あたし? あたしはただバカなだけだよ~中卒だし。彼氏も底辺高校卒だしね。みのちゃんとこは二人とも大卒だっけ?」
「うん。一応」
「大学生活って楽しそうだよね、あたしもせめて高校行けば良かったかなぁ」
なんてことない会話を繰り返しているうちにホットケーキは焼きあがって、それをお皿に乗せてはちみつをかけた。うちではいつもはちみつをかけて食べていたから。
「はちみつかけちゃったんだけど大丈夫?」
「うん! わ、美味しそ~」
柚月さんはわかりやすく喜んであっという間にホットケーキを食べてくれた。わたしはとーまお兄さんと一緒に食べたかったけどお客さんだけ食べてわたしが食べないのは気を使わせちゃうかと思ってはんぶんだけ。
「みのちゃんってなんでもできるんだね」
「ううん、そんなことないよ」
「そぉ? あたしからすればスーパーマンだよ、はは」
冗談を言って笑う。こんなふうに笑って毎日を明るく過ごす幸せという道も存在しているのかなぁなんてもしもの世界を考える。
だめだめ、たまにこうして別の世界のことを考えちゃうけどわたしの世界はとーまお兄さんだけだから。
「はーおなかいっぱい。ありがとね」
「ううん」
「ん、ていうか一緒にこうして時間つぶしに付き合ってくれて感謝してるんだ。あたし、一人でいるの苦手でさ」
その時、がちゃがちゃと鍵を開ける音が聞こえた。
いつもより三十分も早い、とーまお兄さん、もう帰ってきたんだ。
その時わたしの心臓はきゅっと小さくなった。なぜって、この家に柚月さんをいれてしまったこと。バレなければいいかなぁなんて思っていたけどこれじゃバレバレだ。何もやましいことはない、だけどきっとわたしがとーまお兄さん以外と親しくすることを彼はきっとよく思わない。
どうしよう、何て言おう、どうしよう……。
「ん? 旦那さんかな?」
「ただいま」
二人の声はほとんど同時で、玄関を入って狭く短い廊下の向こう、とーまお兄さんには既にわたしたちのことが見えているはずだ。
バイト帰りでとても疲弊しているとーまお兄さん。この状況が何て映ってしまうのか。あまりの罪悪感にわたしは自分の胸元を押さえてごくりと唾を飲み込む。
大丈夫、思っているより事態は深刻ではないと言い聞かせるように。
「……お客さん?」
「あ、えっと、バイト先の先輩で」
「佐々木柚月って言います。あたしの暇つぶしに付き合ってもらってて、ごめんなさい勝手にお邪魔して」
「いや、いいよ。あ、ちょっと車に忘れ物したからとってくるよ」
わざとらしくポケットの中身を探るようにしてとーまお兄さんは再び家を出て行く。
やってしまった。彼を傷つけてしまった。
そんな焦りで頭が真っ白になる。なぜなら、わたしたちは車を持っていない。それは単なる口実で彼は逃げるように飛び出してしまったのだと理解できたから。
「柚月さん、もし良かったら駅前のファミレスに移動しない? たぶん、旦那……はこれから寝ると思うから」
「あ、じゃあそうしよ。ごめんね?」
「ううん、平気。駐車場ちょっと遠いからまだ戻ってこないと思う」
わたしは柚月さんを連れてアパートを出た。そして駅への道、わたしは何か全く別の話をしようとするけれどそれが浮かばなくて、自然と無言になってしまう。
早朝の太陽が心地よくてカラスやスズメが鳴いている、そんな平凡な朝なのに。
「……ねぇ、もし気のせいだったらいいんだけど。旦那さんと上手くいってない?」
ふいにそんなことを言われてわたしは柚月さんの方を見ながら静止してしまった。
「なんか旦那さんが帰ってきた時のみのちゃんちょっと様子が変だったから……ごめんねお節介で。でもほっとけなくて」
「う、ううんちがっ……」
そう否定しようにもわたしの口は思ったように動かなかった。どうせわたしはこの人とも縁を切ることになる。それなら。
「ちょっとだけ、気難しいんだ。わたしが他の人と親しくなることに抵抗があるみたいで……」
それは極めて特殊な独占欲。とーまお兄さんの中にはわたししかいなくて、彼もわたしの中に彼だけがいることを望む。歪んだ関係性。そんなものはとっくにわかっていたけど。
「えー、束縛ひどいんだ。優しそうにみえたけど人は見かけによらないね」
返ってきたのは意外にもあっさりとした言葉だった。束縛。恋愛においてそういう言葉があることは知っている。
「大丈夫? 暴力とかうけてない?」
「それはない! 大丈夫」
「そう? ならいいんだけど、何かあったら相談しなよ?」
「うん、ありがとう」
「そ。じゃああたしはこのまま彼氏の店まで向かうよ。付き合ってくれてありがとね、早く帰りなよ!」
駅前についた途端、柚月さんは小走りになって駅の中へ消えていく。時間、大丈夫なのかな。一人が苦手だと言っていた。気を使わせちゃったのかもしれない。
でもわたしはそれより心配しなくちゃならないことがある。とーまお兄さん、ショックを受けすぎてなければいいんだけど。
急いでアパートへの道を引き返す。今頃どうしているかな? 泣いているかな? そんな期待。ともかく急いで帰らなくちゃ。
「狭いですけど、どうぞ」
キッチンの他に六畳程の狭いリビング。二人ともさほどお金がないので大きな家具はなく、最低限のもので暮らしている。
「へぇ~この広さに二人で住めるってすごいね!? あ、貶してるわけじゃなくてね? あたしだったら一人の空間ないと喧嘩しちゃうと思う」
いつもはこの狭い部屋に布団を一組しいて一緒に寝ている。喧嘩はしたことがないしわたしたちの生活は穏やかだ。時々鬱の症状がひどいとーまお兄さんが落ち込むことはあっても、二人の関係は変わらない。
さっそく朝食づくりに取り掛かる。昨夜、家を出る前にホットケーキをリクエストされたのでそれを作ることにした。さっそくキッチンに立って作り始めようとした時に部屋の真ん中に座る柚月さんに声をかけられた。
「これって誰の? 旦那さんの?」
そう聞かれて柚月さんの方を見るとテーブルの上に置きっぱなしにしていたとーまお兄さんの薬があった。
「旦那のです」
「へぇ、そうなんだ。ほら、あたし今までスナックとかキャバしかやったことなくてさ、これとおんなじ薬飲んでる子いたなぁって。夜ってそういう子多いんだよね」
「そう、ですよね。母もそうでした」
母は気分で病院に行ったり行かなかったりしていたけど家には母の飲み忘れた薬がよく転がっていた記憶がある。
「お母さんも夜職やってたんだ」
「はい。父と結婚するまでは」
どのみち柚月さんとも全く関係がなくなるからわたしは正直に全てを話していた。嘘をつくのが苦手ということもあるけど、家から逃げるようにここへ引っ越してきたことも全て話している。
「うちと一緒だね~あたしのママもずーっとスナックで働いてて客のジジイと再婚したの。それがほんっとにただの金持ってるだけのじいさんでさ、とてもじゃないけどパパには見えなくて」
柚月さんと一緒に働き始めてもうすぐ二か月。そんな事情は初めて聞いたけど苦労している人なのをこの期に及んで悟る。
それと同時に、意外と境遇が近い人が身近にいるものだと考える。渡瀬くんもそうだった。類は友を呼ぶ、ってやつなのかな。
それにどちらかといえば、柚月さんのような明るい人は両親共に仲良くて大事に育てられてきたのかな……とある意味で偏見を持っていたから。
「柚月さんも、大変だったんですね」
「そりゃもう。てか敬語じゃなくていいのに。一個しか違わないんだし」
「えっと、じゃあ」
歳というよりはバイト歴からして柚月さんが先輩なので敬語の方が良いかなと思っていた。それに敬語で話せば自然と距離が生まれるしいずれ見知らぬ仲になるのだから下手に距離を詰めるとわたしが苦しくなってしまう。
「うん。ため口で話そうよ」
そう言われては敬語をやめる他なかった。
「柚月さんもホットケーキ、食べていく?」
「えっいいの?」
「多めに作ればいいだけだから」
「じゃあご馳走になろっかな。へへ、ホットケーキなんて久しぶり」
とーまお兄さんが帰宅するまでは時間があるし、わたしの事情で家に連れてきておいて何も出さないというのはさすがにどうかと思ったから。
「それにしてもみのちゃんってばしっかりしてるよね」
「そう?」
「うん。勤務態度も真面目だしこうして朝ごはんまで作ってくれるし。旦那さんも病気があるのに支えてるわけでしょ? あたしなんてバイト中にスマホいじりまくりだし料理はできないし、彼氏によくキレちゃうし」
「そんなこと、ないよ。柚月さんこそ明るくて羨ましい」
本音。真面目なのはそういうふうにしか生きられないから。そう生きてくるしかなかったから。料理も必要に迫られて覚えただけだし、とーまお兄さんの病気は別に気にならない。むしろ病気をすることで涙を流す機会が増えているならその方がわたしは、みゃうは嬉しいってだけ。
結構最低だよって、言おうかと思ったけど説明がややこしいからやめておいた。
「あたし? あたしはただバカなだけだよ~中卒だし。彼氏も底辺高校卒だしね。みのちゃんとこは二人とも大卒だっけ?」
「うん。一応」
「大学生活って楽しそうだよね、あたしもせめて高校行けば良かったかなぁ」
なんてことない会話を繰り返しているうちにホットケーキは焼きあがって、それをお皿に乗せてはちみつをかけた。うちではいつもはちみつをかけて食べていたから。
「はちみつかけちゃったんだけど大丈夫?」
「うん! わ、美味しそ~」
柚月さんはわかりやすく喜んであっという間にホットケーキを食べてくれた。わたしはとーまお兄さんと一緒に食べたかったけどお客さんだけ食べてわたしが食べないのは気を使わせちゃうかと思ってはんぶんだけ。
「みのちゃんってなんでもできるんだね」
「ううん、そんなことないよ」
「そぉ? あたしからすればスーパーマンだよ、はは」
冗談を言って笑う。こんなふうに笑って毎日を明るく過ごす幸せという道も存在しているのかなぁなんてもしもの世界を考える。
だめだめ、たまにこうして別の世界のことを考えちゃうけどわたしの世界はとーまお兄さんだけだから。
「はーおなかいっぱい。ありがとね」
「ううん」
「ん、ていうか一緒にこうして時間つぶしに付き合ってくれて感謝してるんだ。あたし、一人でいるの苦手でさ」
その時、がちゃがちゃと鍵を開ける音が聞こえた。
いつもより三十分も早い、とーまお兄さん、もう帰ってきたんだ。
その時わたしの心臓はきゅっと小さくなった。なぜって、この家に柚月さんをいれてしまったこと。バレなければいいかなぁなんて思っていたけどこれじゃバレバレだ。何もやましいことはない、だけどきっとわたしがとーまお兄さん以外と親しくすることを彼はきっとよく思わない。
どうしよう、何て言おう、どうしよう……。
「ん? 旦那さんかな?」
「ただいま」
二人の声はほとんど同時で、玄関を入って狭く短い廊下の向こう、とーまお兄さんには既にわたしたちのことが見えているはずだ。
バイト帰りでとても疲弊しているとーまお兄さん。この状況が何て映ってしまうのか。あまりの罪悪感にわたしは自分の胸元を押さえてごくりと唾を飲み込む。
大丈夫、思っているより事態は深刻ではないと言い聞かせるように。
「……お客さん?」
「あ、えっと、バイト先の先輩で」
「佐々木柚月って言います。あたしの暇つぶしに付き合ってもらってて、ごめんなさい勝手にお邪魔して」
「いや、いいよ。あ、ちょっと車に忘れ物したからとってくるよ」
わざとらしくポケットの中身を探るようにしてとーまお兄さんは再び家を出て行く。
やってしまった。彼を傷つけてしまった。
そんな焦りで頭が真っ白になる。なぜなら、わたしたちは車を持っていない。それは単なる口実で彼は逃げるように飛び出してしまったのだと理解できたから。
「柚月さん、もし良かったら駅前のファミレスに移動しない? たぶん、旦那……はこれから寝ると思うから」
「あ、じゃあそうしよ。ごめんね?」
「ううん、平気。駐車場ちょっと遠いからまだ戻ってこないと思う」
わたしは柚月さんを連れてアパートを出た。そして駅への道、わたしは何か全く別の話をしようとするけれどそれが浮かばなくて、自然と無言になってしまう。
早朝の太陽が心地よくてカラスやスズメが鳴いている、そんな平凡な朝なのに。
「……ねぇ、もし気のせいだったらいいんだけど。旦那さんと上手くいってない?」
ふいにそんなことを言われてわたしは柚月さんの方を見ながら静止してしまった。
「なんか旦那さんが帰ってきた時のみのちゃんちょっと様子が変だったから……ごめんねお節介で。でもほっとけなくて」
「う、ううんちがっ……」
そう否定しようにもわたしの口は思ったように動かなかった。どうせわたしはこの人とも縁を切ることになる。それなら。
「ちょっとだけ、気難しいんだ。わたしが他の人と親しくなることに抵抗があるみたいで……」
それは極めて特殊な独占欲。とーまお兄さんの中にはわたししかいなくて、彼もわたしの中に彼だけがいることを望む。歪んだ関係性。そんなものはとっくにわかっていたけど。
「えー、束縛ひどいんだ。優しそうにみえたけど人は見かけによらないね」
返ってきたのは意外にもあっさりとした言葉だった。束縛。恋愛においてそういう言葉があることは知っている。
「大丈夫? 暴力とかうけてない?」
「それはない! 大丈夫」
「そう? ならいいんだけど、何かあったら相談しなよ?」
「うん、ありがとう」
「そ。じゃああたしはこのまま彼氏の店まで向かうよ。付き合ってくれてありがとね、早く帰りなよ!」
駅前についた途端、柚月さんは小走りになって駅の中へ消えていく。時間、大丈夫なのかな。一人が苦手だと言っていた。気を使わせちゃったのかもしれない。
でもわたしはそれより心配しなくちゃならないことがある。とーまお兄さん、ショックを受けすぎてなければいいんだけど。
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