グリモワールな異世界転移

クー

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第一章 全ての始まり 『種族の集まる国 ガイア』

第五十一話 『初めてのボス連戦』

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 現在俺達は91層にいる……………の、だが、困ったことが起きた。もう本当にあの時はビックリした。まぁ、何が起きたか説明するのは簡単だ。一文で終わる。

 『ボスが出た!!』

 ………………うん、ボスが出たの。いや、本当にね。ギャグや冗談とかじゃないよ。91層なのにボスモンスターが出るって……しかもね、その出たモンスターがね、俺がもう既に戦ったことがあり少し馴染みがある、そう、ハイゴブリンだったの。あの10層のボスだった、

 そうアイツだよ。もうビックリして、俺の心も動揺しまくりだよ。お陰で口調が少しおかしいんだよ。

 俺は一旦自分を落ちつけるために深呼吸をする。そして、また考え出す。


(本当なんでだよ! なんでボスだよ! しかも階層が上がっているせいか10層の奴とは比べ物にならない位強かったし。まぁ、倒せたけど。でも、本当になんでボスが出たんだよ~……………あ、もしかして、でも、本当に、本当にそうだったとしたら……………)


 ある考えが思い浮かび、焦りと緊張で汗が額を伝う。


(いや、でも充分にあり得る事だ。本当にそうだとしたら、今の内に皆に知らせとかないと手遅れになるかもしれない。)


 俺の思考はそう結論を出した。結論を出したユウが取る行動は一つ、皆に事情を知らせることだ。


「皆聞いてくれ」

「え? どうしたのユウ様?」


 スカーレットがそう言いながら、近づいてくる。それを聞いたライムとイプシーも直ぐに俺の傍(そば)にきた。


「今回何故か、91層と言う中途半端な場所で行きなりボス部屋に繋がりボス戦になっただろ」

「はい、そうですね。ご主人」
 
「………多分これは90層台に入ったことで今まで出たボスモンスターが各層で出るようになったんだと思う。だから、次の92層では皆は知らないと思うが20層のボスだったハイリザードマンが出るはずだ。でも、逆にこんな連戦でボスと戦う用になったと言う事は、多分このダンジョンは100層で終わりなんだと思う」

「な、なるほど。と、言うことはもう少しなのね。ユウ」

「あぁ、でも、10層や20層のボスの姿をしていて攻撃が同じだけで、体力等は桁違いだ。だから、終わりが近いと言っても油断は出来ない。だから、俺はこれからはボスと戦ったら、その度に睡眠などの休憩を充分にしてから、次の階層に挑もうと思う。何か………質問はあるか?」

「「「ないです!!」」」

「よし! それならいい。さっそく休憩を取ろう」


 そうして俺達は次にあるかもしれないボス戦に備えて休憩をとった。
 










(─────充分に休憩は取れたな。先に進むか)

 
「準備は整ったな? よし! 先に進むぞ」

「「「はい!」」」

 俺達は92層に降りた。



───────────────────────


(うん。何て言うか案の定って感じだね。予想が当たって喜んで良いのか悪いのか…………ハイリザードマン………居たよ。たたずんでたよ)

 ▼  リザードマンは こちらを みつめている!

(いや、なんかむっちゃこっち見てるよ。どうすれば良いんだろ。ボスと連戦とか経験無いしなー。とりあえず世間話でもすれば良いのかな。)


「あのー……えっと──今日はいい天気ですね」

 『グギャギャキャッ』


 リザードマンは俺が喋りかけたら突然鳴き声を上げながら襲いかかってきた。


(あーくそ! 話題の選択間違えたかな。もっと、別の話題にすれば良かったかなー……って、違う! なんで俺はモンスターに気を使ってるんだ!! 現実逃避をしてる場合じゃないだろ!)


「皆、下がってくれ。こいつは俺が相手する。こいつに隙が出来た時だけ攻撃をしてくれ」

「はい、分かりました! ユウ様」


 スカーレットが返事をして後ろに下がる。それに続いてライムとイプシーも後ろに下がった。


(よし、なら俺はこいつを倒すかな。)

 

 ────二度目の戦闘だったため、攻撃パターンも分かっていたから簡単に倒した俺は解体をしていた。


(楽だったな。ハイゴブリンとの戦闘はかなり手間取ったのに………いきなり事で焦ったのかな。)

 
 と、自分の事なのにそんな客観的目から見た様な結論を出した俺は解体を終えて休憩をとった。




 あれから何日か日にちが変わり今俺達は99層まで来ている。もうこのダンジョンも終盤だ。俺の予想が当たって100層で終わればの話だが。

 99層のボスは俺の因縁深い相手、牛頭ゴズ馬頭メズだった。まぁ、今回は全く油断も隙も与えなかったから瞬殺だったけど。

 戦闘と言うより一方的な虐殺みたいになっていたから、93層から99層までの戦いはカットさせて貰う。また、話す機会があったらその時に話そうと思う。

 

 …………とりあえず、コレでボス連戦は終わりだと思う。いや、終わりであってくださいお願いします。本当に………でも、100層で終わりだったとして最後だったらやっぱりラスボス的な物が出てきそうで怖いから休憩をとって100層に進む事にした。


「皆お疲れさま。多分俺の予想だと次の100層でダンジョンは終わると思うからここで、少し休憩をとって行こうと思う。いいか?」

「ユウ様がそう言うのだったら、本当にこれでダンジョンが終わるんでしょうね。長いようで短かったですね」

「でも、100層で強いモンスターが出るかもしれないから油断はするなよ」

「はい! だったら、そのモンスターとの戦いに備えてお料理を作りますね」

「あぁ、頼んだぞ」


 俺がそう言うと、嬉しそうにスカーレットはライムを連れて料理を作り始めた。


(よし。なら、俺はこの間にステータスの確認でもするかな。)


 そう思っていると横からイプシーが話しかけて来た。いつもとは違うとても真面目な顔でだ。


「ん? どうかしたか?」

「ユウ……あの………このダンジョンの攻略がすんだら国に戻るんだよね」

「あぁ、そうだぞ」

「そうなんだ……」

「何当たり前の事聞いてるんだ?このダンジョンの攻略がすんだらこのダンジョンは消えるんだし帰るしかないだろ。まぁ、終わったら4人で買い物にでも行くかな」 
 
「え? 4人?」

「なに驚いてるんだ? 俺とスカーレット、ライムにイプシーで4人だろ。も、もしかして俺には見えない霊的な何かがいるのか?!」


 慌てて周りをキョロキョロと見る。特に何もいないのだが?


「いや、そう言う事じゃないの! あたしが言いたかったのはあたしも一緒について行ってもいいのかな?ってことだよ…………」

「は? 良いに決まってるだろ。何おかしい事言ってるんだ」

「でも、迷惑じゃない?」

「全然」

「食べ物の事とか住む場所とか………」

「俺国王だから、いくらでも提供できるし。だから一緒に行こう」


 かなりの問題発言だがここは気にしたらダメだぞ。イプシーは俺の言葉を素直に受け取った。


「そ、そうか。着いていっても良いんだ………だったら着いてくよ。これからもよろしくね!」

「こちらこそよろしくな! イプシー!」


(そうか。着いて行っても良かったんだ。国王かー……………って国王!)


「えぇぇぇーーー!!!」

「ど、どうしたイプシー!! いきなり叫んで、もしかしてやっぱり霊的な何かが?」

「霊的な何かはいない!!じゃなくてユウって国王様だったの!?」

「え? 言ってなかったっけ?」

「言ってないよ~」


 イプシーは驚きの余り涙目だった。


「言ってなかったか。えっとゴメン。そして俺はガイア国の国王だ!」

「いきなり偉そうにするなー!!」


 そうして錯乱したイプシーに殴られ床に倒れる俺だった。



───────────────────────

「イテテ、何も殴ることは無いだろ」

「……………ごめんなさい」

「まぁ、いいけど。とりあえず一緒に来るって事で話は纏まったんだよな?」

「うん! 一緒に行くよ」

「よし! ならコレで話は終わりだ」


(話も終わった事だしステータスを確認するかな)


「『ステータスオープン』」


───────────────────────



 〈Name〉 ユウ   人間族

 Lv.99  Male(男)

 Urudo 674592

 HP  1120 +20
 MP  560

 STR 6840 +1500
 VIT 1672 +115
 DEX 1200
 AGI 3040 +105
 INT 784  +100

ジョブ: 冒険者L v.89
     武士 L v.52
     武道家L v.24
     二刀流L v.65

 装備:  体:漆黒のコート
      腰:漆黒のカーゴパンツ
      足:ユーズ・ブーツ
     右手: 妖刀マサムネ
 アクセサリー:竜騎士の指輪
       :ウィーンリング

 称号:    エキスパートナー
        短時間覚醒者80
        モンスターの天敵
        舞う者
        キングスライムハンター
        テイマー
        ユニークを従えし者
        ワールドキング
        魔法神の加護
        魔導書保有者
        師範代

 魔法:    火魔法:ファイアボール
        水魔法:ウォータースラッシュ
        風魔法:エアカッター
            エアスピアー
        土魔法:ストーンプラネット

魔導書:     魔級:調合の書

スキル:武道家の派生スキル:正拳突き
      侍の派生スキル:一本突き  
    二刀流の派生スキル:乱舞・二刀の舞い
              ダブルカウンター
              クロス
              クロスガード
      パッシブスキル:魔力操作
              心眼  【ON】
              心聴  【ON】
              心嗅  【ON】
              心味  【OFF】
       生産系スキル:解体
              テイム
              裁縫


 流派:     神楽坂流:神楽坂流禁忌抜納術

        連結スキル:チェイン
          スキル:其ノ壱~拾
              拾弐神月

テイムモンスター:     ライム


    《後BPが760振れます》


───────────────────────


(中々な事になってるな。まぁ、強くなることは良いことだとは思うがこのレベルになって来るとなー。まぁ、いいか。悪いことじゃないし)


「ユウ様ー。料理が出来ましたよー」

「分かった。今行く」


 スカーレットが呼んだので俺はステータスを閉じ、直ぐに向かった。

 そのあと、料理を食べ終え美少女3人に囲まれて睡眠を取り、100層に行く為の身支度を済ませて100層に進んだ。
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