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「は?」
エリックがその書類の束を戸惑った様子で見る。
「明日の午前中までに、この内容を分析していただきたいとのことです」
「何だよそれ。いや、俺まだ側近になったわけじゃないし。」
「いえ。エリック殿の要求はロビン殿下はのみましたよ。ですから、今日から側近として活躍してください」
え、とエリックが目を丸くする。
「週休二日が通ったのかよ」
「ええ。ロビン殿下が確約してくれましたよ」
よっしゃ、とエリックがガッツポーズを取る。
「週休二日?」
アリーナが首をかしげると、エリックが偉そうに胸を突き出す。
「そうだ。休みが週に2回あるんだ。いいだろう?」
「…仕事、終わるの」
一般的に、週の休みは一日だ。それは、城で働いている者たちも、城下の者たちも、おしなべてそうである。アリーナは週に二日も休むことは考えたこともなかったが、仕事のことを考えると難しい気がした。
「仕事が終わるんじゃなくて、仕事は終わらせるんだよ」
エリックが言い切る様に、それだけ仕事がこなせるのだという自信が見て取れた。アリーナは初めてやる気のあるエリックを見て、驚きに目を瞬かせる。
「じゃあ、これも大丈夫ですね」
言い切ったエリックに、ライがにっこりと笑う。
「じゃあ、明後日は休みってことだろうな?」
明後日は土曜日である。
「ええ。明後日は休みだとロビン殿下から伝え聞いています」
エリックはライの手から袋を奪うように受け取る。
「…やればいいんだろう、やれば。明日からロビン殿下の所へ行くわ。じゃ、俺は帰る。」
あっさりと踵を返したエリックに、アリーナはキツネにつままれた気分になる。
「…兄様、休みが欲しかったんですね」
「奥方とイチャイチャできないから、忙しい仕事はしたくないとごねていましたよ」
は? と、アリーナはライを見上げる。
「私だって信じられませんでしたけど、でも今ならその気持ちはわかるので、皆までは言いませんでしたけど」
「…いや、確かにあの夫婦、仲いいとは思ってたけど…。兄様そのために…成績抑えたりしてたの…。」
エリックの妻のキャシーはエリックと同い年の幼馴染で、それこそ小さなころからずーっと一緒だった。アリーナが物心ついたころには二人が一緒にいるのは当たり前の風景で、婚約したことも結婚したこともそれ以外に選択肢はないだろうな、と思うくらいのことだった。エリック夫妻は結婚して10年以上経った今でも仲が良い。ただアリーナは、エリックがその頭脳を出し惜しみした理由がまさか“妻とイチャイチャする時間が削られるから”だとは思いもしなかったし、聞いた今でも信じたくはない。兄弟の色恋ごとなどあまり想像したいものではないためでもある。
「でも、稀代の天才でもあれですね、最近はその牙を研ぐこともしていなかったようですから、その鋭さは和らいでましたね。私の説得であっさり気持ちを変えてくれましたし。助かりました」
いや、ライの説得力はそれなりだろう、とアリーナ思う。昨日の夕方の話の流れも見事としか言いようがなかった。そして何より、その翌日には第二王子の願いを叶えているわけである。
そのスピード感は、きっとライだけのものに違いないと、アリーナは思った。
ついでに、こんな公共の場で当たり前のように肩を抱かれていることに違和感を持たなくなった自分に、これもライの策略のうちに違いないと思う他なかった。
****
朝、何故かエリックが金庫番に顔を出した。以前聞いた時にはギリギリにしか登城しないと言っていたはずのエリックが現われたのがまだ始業時間よりも大分前であったことにも驚いたが、それ以上に見たこともないエリックの憔悴した顔にアリーナは驚いていた。
「エリック兄様、どうされたの」
アリーナにはそれ以上の声のかけようもない、疲れて隈ができているだけではく、魂を吸い取られたような顔だ。
「おまえの婚約者は鬼だ。」
「…一体何が…。」
「おまえの婚約者は鬼だ。」
「そう言えば、昨日渡された資料を午前中までにとか言われてたわよね? そのせい?」
「おまえの婚約者は鬼だ。」
「でもあの資料は第二王子から渡された資料ってことだったでしょう? ライ様は関係なくない」
「おまえの婚約者は鬼だ。」
エリックは憔悴した顔で壊れたロボットのようにそう繰り返す。
「えーっと、エリック兄様は何しに来たの」
「お前の婚約者に伝言を頼みに来た」
ようやく別の言葉がエリックから出てきたことで、アリーナもほっとした。本当にエリックが壊れてしまったんじゃないかと心配していたからだ。
「…伝言? ライ様に直接言えばいいんじゃないの? 会うこともあるんじゃないの」
「探すのが面倒だ。」
エリックの元来のやる気のなさはまだ健在らしい。
「えーっと、いいけど、ライ様が婚約者とは私まだ認めてないわよ」
アリーナはさっきから何度も連呼されていたのが気になって、つい口をはさんでしまった。
「アリーナとの婚約も結婚も認めるから、金輪際変な仕事を私に持ってくるな。」
エリックはアリーナの意見を完全に無視した。
そして、それだけ言い残すと、忙しない足取りで金庫番を後にした。
残されたアリーナは、あっけにとられてその後姿を見送った。
エリックが昨日は義理でも兄と呼ばれたくないと言っていたのに、もう翌朝にはライを婚約者と認めてしまっている事実に、アリーナは朝から脱力するよりなかった。
一体昨日の資料は何だったのか。知りたいような知りたくないような。いや知らない方が平和に暮らせるに違いないと思って、アリーナは昨日の資料の束を知らなかったことにした。
エリックがその書類の束を戸惑った様子で見る。
「明日の午前中までに、この内容を分析していただきたいとのことです」
「何だよそれ。いや、俺まだ側近になったわけじゃないし。」
「いえ。エリック殿の要求はロビン殿下はのみましたよ。ですから、今日から側近として活躍してください」
え、とエリックが目を丸くする。
「週休二日が通ったのかよ」
「ええ。ロビン殿下が確約してくれましたよ」
よっしゃ、とエリックがガッツポーズを取る。
「週休二日?」
アリーナが首をかしげると、エリックが偉そうに胸を突き出す。
「そうだ。休みが週に2回あるんだ。いいだろう?」
「…仕事、終わるの」
一般的に、週の休みは一日だ。それは、城で働いている者たちも、城下の者たちも、おしなべてそうである。アリーナは週に二日も休むことは考えたこともなかったが、仕事のことを考えると難しい気がした。
「仕事が終わるんじゃなくて、仕事は終わらせるんだよ」
エリックが言い切る様に、それだけ仕事がこなせるのだという自信が見て取れた。アリーナは初めてやる気のあるエリックを見て、驚きに目を瞬かせる。
「じゃあ、これも大丈夫ですね」
言い切ったエリックに、ライがにっこりと笑う。
「じゃあ、明後日は休みってことだろうな?」
明後日は土曜日である。
「ええ。明後日は休みだとロビン殿下から伝え聞いています」
エリックはライの手から袋を奪うように受け取る。
「…やればいいんだろう、やれば。明日からロビン殿下の所へ行くわ。じゃ、俺は帰る。」
あっさりと踵を返したエリックに、アリーナはキツネにつままれた気分になる。
「…兄様、休みが欲しかったんですね」
「奥方とイチャイチャできないから、忙しい仕事はしたくないとごねていましたよ」
は? と、アリーナはライを見上げる。
「私だって信じられませんでしたけど、でも今ならその気持ちはわかるので、皆までは言いませんでしたけど」
「…いや、確かにあの夫婦、仲いいとは思ってたけど…。兄様そのために…成績抑えたりしてたの…。」
エリックの妻のキャシーはエリックと同い年の幼馴染で、それこそ小さなころからずーっと一緒だった。アリーナが物心ついたころには二人が一緒にいるのは当たり前の風景で、婚約したことも結婚したこともそれ以外に選択肢はないだろうな、と思うくらいのことだった。エリック夫妻は結婚して10年以上経った今でも仲が良い。ただアリーナは、エリックがその頭脳を出し惜しみした理由がまさか“妻とイチャイチャする時間が削られるから”だとは思いもしなかったし、聞いた今でも信じたくはない。兄弟の色恋ごとなどあまり想像したいものではないためでもある。
「でも、稀代の天才でもあれですね、最近はその牙を研ぐこともしていなかったようですから、その鋭さは和らいでましたね。私の説得であっさり気持ちを変えてくれましたし。助かりました」
いや、ライの説得力はそれなりだろう、とアリーナ思う。昨日の夕方の話の流れも見事としか言いようがなかった。そして何より、その翌日には第二王子の願いを叶えているわけである。
そのスピード感は、きっとライだけのものに違いないと、アリーナは思った。
ついでに、こんな公共の場で当たり前のように肩を抱かれていることに違和感を持たなくなった自分に、これもライの策略のうちに違いないと思う他なかった。
****
朝、何故かエリックが金庫番に顔を出した。以前聞いた時にはギリギリにしか登城しないと言っていたはずのエリックが現われたのがまだ始業時間よりも大分前であったことにも驚いたが、それ以上に見たこともないエリックの憔悴した顔にアリーナは驚いていた。
「エリック兄様、どうされたの」
アリーナにはそれ以上の声のかけようもない、疲れて隈ができているだけではく、魂を吸い取られたような顔だ。
「おまえの婚約者は鬼だ。」
「…一体何が…。」
「おまえの婚約者は鬼だ。」
「そう言えば、昨日渡された資料を午前中までにとか言われてたわよね? そのせい?」
「おまえの婚約者は鬼だ。」
「でもあの資料は第二王子から渡された資料ってことだったでしょう? ライ様は関係なくない」
「おまえの婚約者は鬼だ。」
エリックは憔悴した顔で壊れたロボットのようにそう繰り返す。
「えーっと、エリック兄様は何しに来たの」
「お前の婚約者に伝言を頼みに来た」
ようやく別の言葉がエリックから出てきたことで、アリーナもほっとした。本当にエリックが壊れてしまったんじゃないかと心配していたからだ。
「…伝言? ライ様に直接言えばいいんじゃないの? 会うこともあるんじゃないの」
「探すのが面倒だ。」
エリックの元来のやる気のなさはまだ健在らしい。
「えーっと、いいけど、ライ様が婚約者とは私まだ認めてないわよ」
アリーナはさっきから何度も連呼されていたのが気になって、つい口をはさんでしまった。
「アリーナとの婚約も結婚も認めるから、金輪際変な仕事を私に持ってくるな。」
エリックはアリーナの意見を完全に無視した。
そして、それだけ言い残すと、忙しない足取りで金庫番を後にした。
残されたアリーナは、あっけにとられてその後姿を見送った。
エリックが昨日は義理でも兄と呼ばれたくないと言っていたのに、もう翌朝にはライを婚約者と認めてしまっている事実に、アリーナは朝から脱力するよりなかった。
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