直線上に僕がいる

日明

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不満

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昨日は情けない姿を見せた上に、慰めてもらうような形になった。何か礼がしたいし、その上で山鹿ともう少し話してみたい。
そう思って昨日より少し早めに学校に来た。ハンカチを返しに行った時山鹿の方が先に学校にいたためだ。
C組を覗きに行けば既に山鹿は席について本を読んでいた。
「山鹿」
声をかけると視線をこちらに向けてくれた。
「那月さん。おはようございます。何か用です?」
俺のことを好きだと言う割にはやはり愛想のない反応で内心少し笑った。
「あのさ、昨日すげぇいいとこ連れてってくれたお礼に今度俺の好きなとこ連れて行きたいんだけど放課後空いてる?」
「勿論大丈夫ですよ。何処に行くんですか?」
「んー、それは放課後のお楽しみってことで」
山鹿は少し瞬きを繰り返したあと小さく笑った。
「では、楽しみにしておきますね」
この笑顔も正直普通に可愛い。常に笑顔でいれば最高なのではないかと思う。
「じゃあまた放課後な」
「はい」
そう言ってC組の教室から出た直後。
「山鹿さん。さっき山田先生が呼んでたよ」
男子生徒の声だ。
「そうなの?ありがとう。すぐ行く」
え...?
俺には敬語なのにほかの男子生徒にはタメ口だ。なんだかそれが少し引っかかった。
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