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10章 クリスマス
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詳細を話すことはできなかったが、亜希と航が仲直りしたことを知ると、子之葉はほっとしていた。
「うちはどっちの良いとこも知っとるし、仲良くしてくれるんに越したことはないわ」
期末テストの期間、久々に一緒に下校しながら、彼女は笑う。
「そういえば、亜希はクリスマスどうするん」よいしょと、毛糸のマフラーを巻き直す。「なんか予定とかあるん?」
「一応、あるよ」
「えっ、なになに」途端に、子之葉の目がきらきらと輝いた。彼女はやはり、こんな話が大好きだ。
「期待しないでよ。友だちに会うだけ」
「もしかしてー、男の子やったりして」
「……一応、そうだけど」
「えーっ!」大袈裟に、子之葉は手袋をした両手を頬に当てた。「亜希、いつの間に!」
「そんなんじゃないって」周りの人が振り向く大声を出す彼女を、慌てて窘める。「今度、ちゃんと話すから」
「今話してやー」
「長くなるから、また今度ね」
「亜希ちゃんのけちー」ぷっと頬を膨らませるのが可愛らしい。
「そういう子之葉は、クリスマス、どうするの」
「例年通り、部活の仲間と女子会よ。去年と違おて、二人抜けとるけど。はーあ、うちも一抜けしたいわ」
やれやれと首を振るが、テスト最終日に交換用のプレゼントを買いに行くという彼女は、それなりに楽しみにしているようだ。
そして亜希は、凛香が上級生の橘と付き合い始めたのだと子之葉から聞いた。
「凛香、めっちゃアタックしたんやって」
「すごいね。人気のある先輩だったんでしょ」
「ほうなんよね。やっぱり人間、行動力が勝つんやなあ」交差点を渡り、駅に入る。「ま、頑張りが報われたってことで」子之葉は鞄のポケットから出した定期入れを軽く振った。
「じゃあ、また明日ね」
「うん、テスト頑張ろやー」
改札で互いに手を振って別れる。マフラーの尻尾は機嫌よく揺れながら階段を上がっていった。
「うちはどっちの良いとこも知っとるし、仲良くしてくれるんに越したことはないわ」
期末テストの期間、久々に一緒に下校しながら、彼女は笑う。
「そういえば、亜希はクリスマスどうするん」よいしょと、毛糸のマフラーを巻き直す。「なんか予定とかあるん?」
「一応、あるよ」
「えっ、なになに」途端に、子之葉の目がきらきらと輝いた。彼女はやはり、こんな話が大好きだ。
「期待しないでよ。友だちに会うだけ」
「もしかしてー、男の子やったりして」
「……一応、そうだけど」
「えーっ!」大袈裟に、子之葉は手袋をした両手を頬に当てた。「亜希、いつの間に!」
「そんなんじゃないって」周りの人が振り向く大声を出す彼女を、慌てて窘める。「今度、ちゃんと話すから」
「今話してやー」
「長くなるから、また今度ね」
「亜希ちゃんのけちー」ぷっと頬を膨らませるのが可愛らしい。
「そういう子之葉は、クリスマス、どうするの」
「例年通り、部活の仲間と女子会よ。去年と違おて、二人抜けとるけど。はーあ、うちも一抜けしたいわ」
やれやれと首を振るが、テスト最終日に交換用のプレゼントを買いに行くという彼女は、それなりに楽しみにしているようだ。
そして亜希は、凛香が上級生の橘と付き合い始めたのだと子之葉から聞いた。
「凛香、めっちゃアタックしたんやって」
「すごいね。人気のある先輩だったんでしょ」
「ほうなんよね。やっぱり人間、行動力が勝つんやなあ」交差点を渡り、駅に入る。「ま、頑張りが報われたってことで」子之葉は鞄のポケットから出した定期入れを軽く振った。
「じゃあ、また明日ね」
「うん、テスト頑張ろやー」
改札で互いに手を振って別れる。マフラーの尻尾は機嫌よく揺れながら階段を上がっていった。
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