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2章 流星の旋律
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「いやー、びっくりしたよ。まさか君から付き合ってくれって言うなんてね」
「先輩の期待する付き合ってじゃないですけどね」
「もー。照れちゃって。可愛いやつ」
窓際に座って笑う夏実の隣で、麻斗は抱えた紙袋を足元に置き直した。
一時間に一本しか走らないバスは、ゆっくりと坂道を上っていく。つい数日前に夏休みが明けたばかりの、土曜日の昼下がり。真っ青な空は眩しく輝き、広い川を構える街は次第に足元に広がる。
終点で下りた頃には、乗客は二人きりとなっていた。
まだまだ日差しは強い。夏実は手にした麦わら帽子を被り、横を歩く麻斗を見やる。二人の身長差は大差なく、お互い苦労せずに相手の目を見ることができた。
「荷物、今度は私が持とうか」
「いいですよ。いつも来てるから」
「そう? でも知らなかったよ。麻斗が毎月お墓参りしてるなんて」
道の両脇に木が生い茂る山道の途中、二人はある寺の門をくぐった。人の気配はなく、青空のもと涼しい風が吹き、ざわざわと木々が鳴る。門扉の脇に並べられた道具を手にした麻斗が、すたすたと歩いていく後ろに夏実もついていく。
静寂の中に立ち並ぶ墓石の間を、勝手知ったると進む彼は、そのひとつの前で足を止めた。斜面から街が一望できる、眺めのいい場所だった。
「やっぱり、寂しいかなと思って」
彼はバケツに入れた水を柄杓で掬いながら、そう言った。
「それは、麻斗が? それとも千華ちゃんたちが」
墓石にくっついた枯葉を剥いでちりとりに捨てながら問いかけると、麻斗は困ったように首をかしげる。
「千華や母さんがって思ってたけど……。そう言われれば、どうだろう。寂しいのはぼくなのかもしれない」
柄杓から涼しげに水が流れていく。彼は手馴れた様子で紙袋からシキミを取り出すと、古いものと取り替える。ポケットから取り出したライターで線香の先端に火をつけ、軽く振った。
「夏実先輩は、今も千華のこと覚えててくれるから。だから一度来て欲しいなって思って」
墓前に線香を供えながら彼は言う。
「当たり前じゃん。忘れるわけないよ。私だって、千華ちゃんのこと大切に思ってるんだから」
千華がこの世を去ってから、麻斗は毎月墓参りに来ていた。今日は父親は仕事で来られないらしい。
並んで、墓石の前に膝を折る。両手を合わせ、目を閉じる。
久しぶりだね、と夏実は心の中で千華に話しかけた。麻斗の母親にも、初めましてと声をかける。
こうして彼女の事を思うと、自分は辛い記憶に蓋をしていたのだと思い知った。最後に見た千華の姿を思い出す。柩の中で、まるで眠るように目を閉じていた彼女。事故に遭ったなどとは信じられない、今にも瞼を開いて笑ってくれそうな寝顔だった。
忘れてはならない。否、忘れられない。いくら辛かろうと、千華が生きていた時の光り輝く思い出も、亡くなってからの胸を締めつける悲しみも。あの子に関わる記憶は、何一つ落としてはいけない。
そっと目を開けると、隣で瞼を閉じている麻斗に視線をやった。
あの時の麻斗の姿も忘れられない。
葬式で顔を合わせた時も、彼は至って冷静に見えた。落ち着いて周りに挨拶をして、まるで大人のように振舞っていた。
だが一番傷ついているのは、事故の瞬間、目の前で彼女を失った彼だったのだ。
いよいよ最後の別れという時、まるでスイッチが入ったかのように、麻斗は泣き崩れた。千華の柩の横で床に膝をつき、声を上げて泣きだした。そんな彼は、幾つかの台詞を必死に声に出していた。
ぼくのせいだ。まるで誰かに許しを求めるように、そんな言葉を繰り返し口にしながら、小さな子どものように泣きじゃくっていた。絶えることのない涙を、ぼろぼろと流していた。まだ十三歳の彼は、大人として振舞うには幼すぎたのだ。辛い感情を必死に隠していた彼の心を想うと、夏実も堪え切れない涙が出た。
麻斗はやがて、親戚の大人に支えられ、しゃくりあげながら退出していった。その後ろ姿が、瞼の裏に焼きついて離れない。
母親に連れられて彼の父親に挨拶をしに行ったとき、葬祭場のロビーのソファーで、彼は目元を腫らしたまま力尽きたように眠っていた。
あれが夏実の見た、麻斗の最初で最後の涙だ。
「でも千華ちゃんは、お母さんに会えたんだよね。今はきっと幸せだよ。それにこうして、いつもお兄ちゃんが会いに来てくれるんだもん」
道具を片付け、備え付けの自動販売機でジュースを買う。
「そう思ってくれればいいんだけど」
「自信もちなよ、もうちょっと。私なら嬉しいよ、大好きなお兄ちゃんがさ、わざわざ会いに来てくれるなんて」
「先輩は生きてるじゃないですか」
「たとえの話!」
紙袋を右手に、左手に缶を持った麻斗は、それでも嬉しそうに笑いながら言った。
「でも何も、二人とも死んじゃわなくてもいいのに」
「それは、神様が意地悪したんだよ。幸せそうに見えてさ、麻斗の家族が。それで嫉妬したんだ。そうに決まってる。好きな子には意地悪だってしたくなるじゃない」
その言葉を体現するように、麻斗の頬を人差し指でつつく。「そうかな」と彼女の手を避けながら彼も頷く。神様に嫌われていると考えるよりは、そう思ったほうが良いに決まっている。それだけ幸福だということなのだから。
「今日はありがとうね。連れてきてくれて」
寺を出てバス停を目指して歩きながら夏実が言うと、彼も「こちらこそ」と返した。
「気後れしないで千華の話ができる人、あまりいないから。先輩が覚えててくれてよかった」
「だから私は忘れないってば。ほんとに可愛い子だよね、千華ちゃん。私の妹にしたいくらいだよ。まあ、君が結婚してくれたらこの夢は叶うんだけど」
「よくできた子でしたよ。ぼくの妹には、もったいなかった気もする」
「兄ばかだ」
ちょうど木陰に隠れるバス停のベンチに腰掛け、次のバスを待つ。手にした缶での水分補給を怠れば、すぐに干上がってしまいそうな晴天だ。
「うち、母さんが早く死んじゃったから、結構面倒は見てきたつもりなんです。ぼくが六歳……小学校入る前かな。母さんの病気、見つかった時にはもう末期で、手遅れで。元々見つかりにくい癌だって話で、母さんも例に漏れなくって。それでも、余命三ヶ月って言われてから、半年も頑張ってくれた」
「すごいね。やっぱり神様が嫉妬するだけあるよ。それだけ仲良しなんだから」
「夏実先輩は、全然引かないんですね」
顔を上げると、麻斗はまっすぐにこちらを向いていた。
「こんな話したら、みんな気まずく思って千華のことなんか口にしなくなるのに。まるで忘れたような顔をするのに。先輩は、思いだして辛くならないんですか」
「辛いよ。悲しいよ、寂しいよ」
夏実は悲しい話が嫌いだ。いつも明るくいるには、悲しみや辛さに心をとらわれている暇なんてない。
「でもね、だからって逃げるのは違うと思う。千華ちゃんの思い出を、その一瞬の悲しみで全部塗り替えるのはおかしいよ。それまで楽しい思い出はたくさんあった。一緒にスタジオ入って歌ったり、茜たちとセッションしたりもしたでしょ。ほんとに楽しかった。ふたりでもいっぱいお喋りしたし、秘密だって作ったよ」
「秘密ってなんですか」
「それは内緒。いくらお兄ちゃんでも教えられないなあ。こうなったら私が墓場までもっていく」
思わず身を乗り出した麻斗に、夏実は口の前に人差し指を立ててみせる。彼はきょとんとした後、小さく笑った。
「ね。覚えていたいことがたっくさんあるんだから、忘れたいなんて思うわけないじゃない。千華ちゃんがさ、事故で亡くなるなんて途方もなく悲しいよ。けどそれとこれとは話が別。可愛いあの子のことは全部覚えていたいもん。千華ちゃんは、いつまでもね、私の中で笑ってるの。死んじゃっても、死なないの。記憶の中で、私が生きてる限り、一緒に生きてるの」
夏実の堂々とした台詞に、麻斗は頷く。うんうんと納得したと言わんばかりに首を縦に振り、安心した風な笑顔を見せた。
「そう言ってくれる人、先輩が初めてですよ。ありがとうございます。千華も絶対喜んでます」
「……なに? なになになに? もー、改まっちゃって、照れちゃうなあ! もう! 麻斗、熱でもあるんじゃない?」
ふざけながらその背中を軽く叩くが、麻斗は口元で穏やかに笑ったままだ。
「それなら、夏実先輩なら、覚えていて欲しい。聞いて欲しい話があるんです」
「聞いて欲しい話って」
「千華の最期のこと。話されてもみんな困るだろうって思って、あまり人には言わなかったんですけど。覚えていてくれるなら、先輩には知っていて欲しいんです」
バスが来るまでまだ時間がある。夏の日差しが木漏れ日となって降りしきる中、麻斗はあの日のことを、静かに話し始めた。
「先輩の期待する付き合ってじゃないですけどね」
「もー。照れちゃって。可愛いやつ」
窓際に座って笑う夏実の隣で、麻斗は抱えた紙袋を足元に置き直した。
一時間に一本しか走らないバスは、ゆっくりと坂道を上っていく。つい数日前に夏休みが明けたばかりの、土曜日の昼下がり。真っ青な空は眩しく輝き、広い川を構える街は次第に足元に広がる。
終点で下りた頃には、乗客は二人きりとなっていた。
まだまだ日差しは強い。夏実は手にした麦わら帽子を被り、横を歩く麻斗を見やる。二人の身長差は大差なく、お互い苦労せずに相手の目を見ることができた。
「荷物、今度は私が持とうか」
「いいですよ。いつも来てるから」
「そう? でも知らなかったよ。麻斗が毎月お墓参りしてるなんて」
道の両脇に木が生い茂る山道の途中、二人はある寺の門をくぐった。人の気配はなく、青空のもと涼しい風が吹き、ざわざわと木々が鳴る。門扉の脇に並べられた道具を手にした麻斗が、すたすたと歩いていく後ろに夏実もついていく。
静寂の中に立ち並ぶ墓石の間を、勝手知ったると進む彼は、そのひとつの前で足を止めた。斜面から街が一望できる、眺めのいい場所だった。
「やっぱり、寂しいかなと思って」
彼はバケツに入れた水を柄杓で掬いながら、そう言った。
「それは、麻斗が? それとも千華ちゃんたちが」
墓石にくっついた枯葉を剥いでちりとりに捨てながら問いかけると、麻斗は困ったように首をかしげる。
「千華や母さんがって思ってたけど……。そう言われれば、どうだろう。寂しいのはぼくなのかもしれない」
柄杓から涼しげに水が流れていく。彼は手馴れた様子で紙袋からシキミを取り出すと、古いものと取り替える。ポケットから取り出したライターで線香の先端に火をつけ、軽く振った。
「夏実先輩は、今も千華のこと覚えててくれるから。だから一度来て欲しいなって思って」
墓前に線香を供えながら彼は言う。
「当たり前じゃん。忘れるわけないよ。私だって、千華ちゃんのこと大切に思ってるんだから」
千華がこの世を去ってから、麻斗は毎月墓参りに来ていた。今日は父親は仕事で来られないらしい。
並んで、墓石の前に膝を折る。両手を合わせ、目を閉じる。
久しぶりだね、と夏実は心の中で千華に話しかけた。麻斗の母親にも、初めましてと声をかける。
こうして彼女の事を思うと、自分は辛い記憶に蓋をしていたのだと思い知った。最後に見た千華の姿を思い出す。柩の中で、まるで眠るように目を閉じていた彼女。事故に遭ったなどとは信じられない、今にも瞼を開いて笑ってくれそうな寝顔だった。
忘れてはならない。否、忘れられない。いくら辛かろうと、千華が生きていた時の光り輝く思い出も、亡くなってからの胸を締めつける悲しみも。あの子に関わる記憶は、何一つ落としてはいけない。
そっと目を開けると、隣で瞼を閉じている麻斗に視線をやった。
あの時の麻斗の姿も忘れられない。
葬式で顔を合わせた時も、彼は至って冷静に見えた。落ち着いて周りに挨拶をして、まるで大人のように振舞っていた。
だが一番傷ついているのは、事故の瞬間、目の前で彼女を失った彼だったのだ。
いよいよ最後の別れという時、まるでスイッチが入ったかのように、麻斗は泣き崩れた。千華の柩の横で床に膝をつき、声を上げて泣きだした。そんな彼は、幾つかの台詞を必死に声に出していた。
ぼくのせいだ。まるで誰かに許しを求めるように、そんな言葉を繰り返し口にしながら、小さな子どものように泣きじゃくっていた。絶えることのない涙を、ぼろぼろと流していた。まだ十三歳の彼は、大人として振舞うには幼すぎたのだ。辛い感情を必死に隠していた彼の心を想うと、夏実も堪え切れない涙が出た。
麻斗はやがて、親戚の大人に支えられ、しゃくりあげながら退出していった。その後ろ姿が、瞼の裏に焼きついて離れない。
母親に連れられて彼の父親に挨拶をしに行ったとき、葬祭場のロビーのソファーで、彼は目元を腫らしたまま力尽きたように眠っていた。
あれが夏実の見た、麻斗の最初で最後の涙だ。
「でも千華ちゃんは、お母さんに会えたんだよね。今はきっと幸せだよ。それにこうして、いつもお兄ちゃんが会いに来てくれるんだもん」
道具を片付け、備え付けの自動販売機でジュースを買う。
「そう思ってくれればいいんだけど」
「自信もちなよ、もうちょっと。私なら嬉しいよ、大好きなお兄ちゃんがさ、わざわざ会いに来てくれるなんて」
「先輩は生きてるじゃないですか」
「たとえの話!」
紙袋を右手に、左手に缶を持った麻斗は、それでも嬉しそうに笑いながら言った。
「でも何も、二人とも死んじゃわなくてもいいのに」
「それは、神様が意地悪したんだよ。幸せそうに見えてさ、麻斗の家族が。それで嫉妬したんだ。そうに決まってる。好きな子には意地悪だってしたくなるじゃない」
その言葉を体現するように、麻斗の頬を人差し指でつつく。「そうかな」と彼女の手を避けながら彼も頷く。神様に嫌われていると考えるよりは、そう思ったほうが良いに決まっている。それだけ幸福だということなのだから。
「今日はありがとうね。連れてきてくれて」
寺を出てバス停を目指して歩きながら夏実が言うと、彼も「こちらこそ」と返した。
「気後れしないで千華の話ができる人、あまりいないから。先輩が覚えててくれてよかった」
「だから私は忘れないってば。ほんとに可愛い子だよね、千華ちゃん。私の妹にしたいくらいだよ。まあ、君が結婚してくれたらこの夢は叶うんだけど」
「よくできた子でしたよ。ぼくの妹には、もったいなかった気もする」
「兄ばかだ」
ちょうど木陰に隠れるバス停のベンチに腰掛け、次のバスを待つ。手にした缶での水分補給を怠れば、すぐに干上がってしまいそうな晴天だ。
「うち、母さんが早く死んじゃったから、結構面倒は見てきたつもりなんです。ぼくが六歳……小学校入る前かな。母さんの病気、見つかった時にはもう末期で、手遅れで。元々見つかりにくい癌だって話で、母さんも例に漏れなくって。それでも、余命三ヶ月って言われてから、半年も頑張ってくれた」
「すごいね。やっぱり神様が嫉妬するだけあるよ。それだけ仲良しなんだから」
「夏実先輩は、全然引かないんですね」
顔を上げると、麻斗はまっすぐにこちらを向いていた。
「こんな話したら、みんな気まずく思って千華のことなんか口にしなくなるのに。まるで忘れたような顔をするのに。先輩は、思いだして辛くならないんですか」
「辛いよ。悲しいよ、寂しいよ」
夏実は悲しい話が嫌いだ。いつも明るくいるには、悲しみや辛さに心をとらわれている暇なんてない。
「でもね、だからって逃げるのは違うと思う。千華ちゃんの思い出を、その一瞬の悲しみで全部塗り替えるのはおかしいよ。それまで楽しい思い出はたくさんあった。一緒にスタジオ入って歌ったり、茜たちとセッションしたりもしたでしょ。ほんとに楽しかった。ふたりでもいっぱいお喋りしたし、秘密だって作ったよ」
「秘密ってなんですか」
「それは内緒。いくらお兄ちゃんでも教えられないなあ。こうなったら私が墓場までもっていく」
思わず身を乗り出した麻斗に、夏実は口の前に人差し指を立ててみせる。彼はきょとんとした後、小さく笑った。
「ね。覚えていたいことがたっくさんあるんだから、忘れたいなんて思うわけないじゃない。千華ちゃんがさ、事故で亡くなるなんて途方もなく悲しいよ。けどそれとこれとは話が別。可愛いあの子のことは全部覚えていたいもん。千華ちゃんは、いつまでもね、私の中で笑ってるの。死んじゃっても、死なないの。記憶の中で、私が生きてる限り、一緒に生きてるの」
夏実の堂々とした台詞に、麻斗は頷く。うんうんと納得したと言わんばかりに首を縦に振り、安心した風な笑顔を見せた。
「そう言ってくれる人、先輩が初めてですよ。ありがとうございます。千華も絶対喜んでます」
「……なに? なになになに? もー、改まっちゃって、照れちゃうなあ! もう! 麻斗、熱でもあるんじゃない?」
ふざけながらその背中を軽く叩くが、麻斗は口元で穏やかに笑ったままだ。
「それなら、夏実先輩なら、覚えていて欲しい。聞いて欲しい話があるんです」
「聞いて欲しい話って」
「千華の最期のこと。話されてもみんな困るだろうって思って、あまり人には言わなかったんですけど。覚えていてくれるなら、先輩には知っていて欲しいんです」
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