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零章 始まりはドタバタで
壁ドン注意報
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「何でこうなった…」
わたしは、突如目の前に現れた男によって壁ドンをされるというになっている。
どうしてこういう状態になったかというと長くなるが、学生時代からの親友の伊神 美由紀が「今日とても面白い事が起きるから」と、もう1人の親友の木本 亜由子と共に私の家から3駅離れた繁華街に連れてこられたせいだ。
彼女いわく「今日は私にとっての10年に一度有るか無いか分かない、とてもいい日!」との事だった。
何故その様な説明だけで彼女たちについて行ったか、他の人からは疑問に思うかも知れないが、美由紀の言う事は恐ろしいほど良く当たるからだ、特に面白い出来事がおきる事にかけては全てと言ってもいいほどに。
それで確かに面白い事とは起きた、例えばね1軒目のオシャレなBARの髭の似合うダンディなバーテンダーが酒瓶でつまずいてスラックスの股が裂けてパンt……、いや何でもない。
次の飲み直しに行った居酒屋で大物タレントが店の客に奢りまくったりと、こんな事が日付が変わるまで続くのだ。
なのに、
「今日の主役は貴方よ、特にこれから起きる事はとても重要な事だから、カベドンチュウニチュウイよ!」
と後半何か呪文みたいな事を言って現地解散にし、ポカンとしている私を残してそそくさと2人で駅と逆方向へ消えて行ったのだ。
まぁ、なんて言うか私もそれなりに楽しかったんだけど、置いていくってありえないですけどと悪態を付きつつ、駅のホームにあるベンチに座っている。
「今頃、あの2人はどこかしら?」
私は携帯を取り出しメールを送る。
#ピロン!#
「ん?誰だろう?……………………えっ!?」
私は慌てて辺りを見回す。
まさか、そんな事は無いはず……。
周りを確認すると誰もいない事に安堵するが。
「どうしたんだろう?」
私は、不思議そうに見つめながらまた携帯に目を向ける。
やっぱり夢じゃないよね?そうこうしているうちに終電がやってきたので乗り込み自宅に向かう。
最寄り駅についたが、やはり人影はない。
おかしいと思いつつも改札を出て壁に寄り掛かった途端。
ドンッ!! 突然耳元からの音に驚き前のめりになるが何とか踏みとどまる、そして頭を上げ前を向くと。
「あっすいません…………えっと……」
そこに立っていたのは身長180cmぐらいありそうな黒髪の男だった。
彼は整った顔立ちをしており、少し釣り上がった切れ長の目が特徴的な男性だった。
年齢は30歳手前といったところだろうか。
服装はスーツ姿だったが上着は手に持っていて、シャツは腕まくりをしてネクタイは外していた。
「ごめんなさい!大丈夫ですか?」
わたしは慌てて彼の下に行き声をかける。
「あぁ……大丈夫だ」
彼は一瞬だけ驚いた顔をしたが直ぐに表情を戻し返答する。
「本当に申し訳ありません……ちょっと考え事してたもので、お怪我は...」
私は、言葉えお言いきる前に気が付いてしまった、これ世にいう壁ドンというものでは……!? いやいやいや、流石にそんな漫画の様な事が起こるわけ……、あるかも。
「ごめん........」
彼はそう言うと気を失い、私によ身体を寄りかかってきた。
「えっ、ちょ、ちょっと!!」
私は慌てて彼を支えようとしたが、どうしようもない重さにそのまま後ろに倒れてしまう。
彼は私の上でぐったりとしていた。
一体何が起きているのか……? これは、いわゆるラッキースケベというやつだろうか……。
「おい!お前らそこで何をしているんだ!」
その時、突然背後から声をかけられ振り向くと警察官がいた。
「あっいや、あのこれには事情がありまして!」
私が必死で弁明しようとすると、彼はふと私の上にいる男を見て。
「あっ君達もしかしてカップル?」
「違います!」
私は即座に否定する。
「じゃあ、この男は君の知り合いかい?」
「はい……、まぁそうですけど……」
「なら話は早い、交番まで来て貰おうか」
「えぇ!?」
「何が"えぇ!?"だ」
「だって何もしてないですよ!?」
「君たち2人は今どういう状況か分かっているのか?」
「はぁ……?」
「はぁ……じゃない!この男が意識を失った後に君達は何をしたかと聞いているんだ」
「えっと……、あっ!壁ドンです!彼がいきなり私を押し倒してきたんです!きっと欲求不満なんですね……」
私は咄嵯に思いついた言い訳を言った。
「君はこの状況でふざけているのか?」
「いえ、本当です!現に彼は気絶していますよね?それに私の胸の上ですから!これぞまさに壁ドンじゃないでか!?」
私は食い気味に答える。
「あー……、分かったとりあえず署の方に来てくれ……」
警察官は面倒くさそうにしているのが見て取れる。
「えっ、ちょっと待って下さい!何でですか?」
私が焦っていると後ろから聞き覚えのある声が聞こえてきた。
「お姉ちゃん!大丈夫?ごめんなさい、うちの姉が迷惑をかけて」
そこには先程別れたはずの親友の妹、伊神 愛理沙の姿があった。
「あら、愛理沙お帰り、ちょっと今大変な事になってるけど大丈夫よ……」
「あっそうなんだ、良かった……、ほらお兄ちゃん早く立って!ごめんねお姉ちゃんが色々……」
彼女は私の上でぐったりとしている男を引っ張り起こす。
すると彼はゆっくりと立ち上がり辺りを見渡した。
「んっ、ここは……?」
「やっと気が付いた、帰るよ」
彼女がそう告げると、彼は私の顔を見て、それから何故か自分の手を眺めていた。
「いや、これは夢か……?」
「何言ってるの、現実だよ、それともまだ酔っ払ってるの?とりあえずここから出るよ」
彼は少しの間考え込むと。「俺はどうなって……、そうかお前に助けられたのか、ありがとう、そしてすまない、記憶が無いんだ」
彼は冷静になったのか口調を変え私に向かって謝罪をした。
「えっと……、はい、そうですね……」
私は彼の言葉を聞き、一瞬で顔が赤くなったのが分かる。
「本当にすまない、とりあえずこの場から逃げたいのだが……、タクシーを捕まえよう」
彼がそう言うと、私は思わず「あっ、あの!良かったら私の家近いんで、そこで落ち着きませんか?」と言った。
何でそんな事言ったかは分からない、いやもしかしたら彼にまた会えるかもしれないと思ったのかも……。
彼は私の提案を承諾してくれて2人で私の家へ向かった。
私は今、人生の中で一番心臓がバクバク言っている気がする。
それは、彼が家に着いて、玄関に入って、靴を脱いで、洗面所に行って、うがいをして……という一連の動作を見ている時、ふとした時に私は思ったんだ。
もし私が彼を押し倒したら、どうなるのだろうか……? 私は今まで恋愛らしい恋愛をしてこなかった。高校で告白され、それを断るのが面倒くさく、流れで付き合い始めてしまった相手とのキスも、相手の家で親が帰って来るまでの時間を潰す為に一緒に観た映画の中のカップルがしていた行為も、何の感情も出なかった。
しかし、私が今したいと思っている事は、恐らくそれらと同じ様に感じてしまうだろう。
そんな想像をしていると、私と彼はリビングにいた。
「ホントに申し訳ない。あなたにとても迷惑をかけてしまったようだ、俺の名前は、真行 和幸といいます。」
と彼...和幸さんは言い切ると深々と頭をさげてきた。
「いえ!全然大丈夫ですよ!それより、とりあえずお風呂入りませんか?汗かかれたでしょう?」
「あー……、ありがとうございます。じゃあお言葉に甘えてお借りします。……えっと、バスタオルだけ貸してもらえませんか?」
「あっ!ごめんなさい、そうですね」
私は慌てて自分の部屋に行き、大きめのバスタオルを取ってくる。
「これを使って下さい」
私は少しドキドキしながら渡した。
彼は「すみません」と言い受け取るとお風呂場の方へ歩いていった。……
彼は、お風呂から出た後、自分の服と私のTシャツを交互に着ていた。私は少し顔が熱くなったのを感じた。
彼は私が用意したお茶を飲み一息ついた後、少し真面目な顔をして私を見た。
「改めて自己紹介させてもらいます。真行 和幸と申します。この度は本当にご迷惑をおかけしました。」
「あっ、いえ、気にしないでください。それよりも体調の方は大丈夫ですか?」
「はい、何とか大丈夫そうです。ただ先程までは記憶がなかったのですが今は少し思い出せています。」
「それは良かった。」
「えぇ、本当にご迷惑お掛けしました。」
「いえ、そんな!私は大丈夫ですよ」
「あの……、先程から気になっていたんですが……あなたは一体……?」
「あっ!すいません!まだ名乗ってもいませんでしたね。私は、媛河 永奈といいます。」
これが、私たち真行和幸と媛河永奈の出合いでありこれから続く変わった物語の始まりである。
わたしは、突如目の前に現れた男によって壁ドンをされるというになっている。
どうしてこういう状態になったかというと長くなるが、学生時代からの親友の伊神 美由紀が「今日とても面白い事が起きるから」と、もう1人の親友の木本 亜由子と共に私の家から3駅離れた繁華街に連れてこられたせいだ。
彼女いわく「今日は私にとっての10年に一度有るか無いか分かない、とてもいい日!」との事だった。
何故その様な説明だけで彼女たちについて行ったか、他の人からは疑問に思うかも知れないが、美由紀の言う事は恐ろしいほど良く当たるからだ、特に面白い出来事がおきる事にかけては全てと言ってもいいほどに。
それで確かに面白い事とは起きた、例えばね1軒目のオシャレなBARの髭の似合うダンディなバーテンダーが酒瓶でつまずいてスラックスの股が裂けてパンt……、いや何でもない。
次の飲み直しに行った居酒屋で大物タレントが店の客に奢りまくったりと、こんな事が日付が変わるまで続くのだ。
なのに、
「今日の主役は貴方よ、特にこれから起きる事はとても重要な事だから、カベドンチュウニチュウイよ!」
と後半何か呪文みたいな事を言って現地解散にし、ポカンとしている私を残してそそくさと2人で駅と逆方向へ消えて行ったのだ。
まぁ、なんて言うか私もそれなりに楽しかったんだけど、置いていくってありえないですけどと悪態を付きつつ、駅のホームにあるベンチに座っている。
「今頃、あの2人はどこかしら?」
私は携帯を取り出しメールを送る。
#ピロン!#
「ん?誰だろう?……………………えっ!?」
私は慌てて辺りを見回す。
まさか、そんな事は無いはず……。
周りを確認すると誰もいない事に安堵するが。
「どうしたんだろう?」
私は、不思議そうに見つめながらまた携帯に目を向ける。
やっぱり夢じゃないよね?そうこうしているうちに終電がやってきたので乗り込み自宅に向かう。
最寄り駅についたが、やはり人影はない。
おかしいと思いつつも改札を出て壁に寄り掛かった途端。
ドンッ!! 突然耳元からの音に驚き前のめりになるが何とか踏みとどまる、そして頭を上げ前を向くと。
「あっすいません…………えっと……」
そこに立っていたのは身長180cmぐらいありそうな黒髪の男だった。
彼は整った顔立ちをしており、少し釣り上がった切れ長の目が特徴的な男性だった。
年齢は30歳手前といったところだろうか。
服装はスーツ姿だったが上着は手に持っていて、シャツは腕まくりをしてネクタイは外していた。
「ごめんなさい!大丈夫ですか?」
わたしは慌てて彼の下に行き声をかける。
「あぁ……大丈夫だ」
彼は一瞬だけ驚いた顔をしたが直ぐに表情を戻し返答する。
「本当に申し訳ありません……ちょっと考え事してたもので、お怪我は...」
私は、言葉えお言いきる前に気が付いてしまった、これ世にいう壁ドンというものでは……!? いやいやいや、流石にそんな漫画の様な事が起こるわけ……、あるかも。
「ごめん........」
彼はそう言うと気を失い、私によ身体を寄りかかってきた。
「えっ、ちょ、ちょっと!!」
私は慌てて彼を支えようとしたが、どうしようもない重さにそのまま後ろに倒れてしまう。
彼は私の上でぐったりとしていた。
一体何が起きているのか……? これは、いわゆるラッキースケベというやつだろうか……。
「おい!お前らそこで何をしているんだ!」
その時、突然背後から声をかけられ振り向くと警察官がいた。
「あっいや、あのこれには事情がありまして!」
私が必死で弁明しようとすると、彼はふと私の上にいる男を見て。
「あっ君達もしかしてカップル?」
「違います!」
私は即座に否定する。
「じゃあ、この男は君の知り合いかい?」
「はい……、まぁそうですけど……」
「なら話は早い、交番まで来て貰おうか」
「えぇ!?」
「何が"えぇ!?"だ」
「だって何もしてないですよ!?」
「君たち2人は今どういう状況か分かっているのか?」
「はぁ……?」
「はぁ……じゃない!この男が意識を失った後に君達は何をしたかと聞いているんだ」
「えっと……、あっ!壁ドンです!彼がいきなり私を押し倒してきたんです!きっと欲求不満なんですね……」
私は咄嵯に思いついた言い訳を言った。
「君はこの状況でふざけているのか?」
「いえ、本当です!現に彼は気絶していますよね?それに私の胸の上ですから!これぞまさに壁ドンじゃないでか!?」
私は食い気味に答える。
「あー……、分かったとりあえず署の方に来てくれ……」
警察官は面倒くさそうにしているのが見て取れる。
「えっ、ちょっと待って下さい!何でですか?」
私が焦っていると後ろから聞き覚えのある声が聞こえてきた。
「お姉ちゃん!大丈夫?ごめんなさい、うちの姉が迷惑をかけて」
そこには先程別れたはずの親友の妹、伊神 愛理沙の姿があった。
「あら、愛理沙お帰り、ちょっと今大変な事になってるけど大丈夫よ……」
「あっそうなんだ、良かった……、ほらお兄ちゃん早く立って!ごめんねお姉ちゃんが色々……」
彼女は私の上でぐったりとしている男を引っ張り起こす。
すると彼はゆっくりと立ち上がり辺りを見渡した。
「んっ、ここは……?」
「やっと気が付いた、帰るよ」
彼女がそう告げると、彼は私の顔を見て、それから何故か自分の手を眺めていた。
「いや、これは夢か……?」
「何言ってるの、現実だよ、それともまだ酔っ払ってるの?とりあえずここから出るよ」
彼は少しの間考え込むと。「俺はどうなって……、そうかお前に助けられたのか、ありがとう、そしてすまない、記憶が無いんだ」
彼は冷静になったのか口調を変え私に向かって謝罪をした。
「えっと……、はい、そうですね……」
私は彼の言葉を聞き、一瞬で顔が赤くなったのが分かる。
「本当にすまない、とりあえずこの場から逃げたいのだが……、タクシーを捕まえよう」
彼がそう言うと、私は思わず「あっ、あの!良かったら私の家近いんで、そこで落ち着きませんか?」と言った。
何でそんな事言ったかは分からない、いやもしかしたら彼にまた会えるかもしれないと思ったのかも……。
彼は私の提案を承諾してくれて2人で私の家へ向かった。
私は今、人生の中で一番心臓がバクバク言っている気がする。
それは、彼が家に着いて、玄関に入って、靴を脱いで、洗面所に行って、うがいをして……という一連の動作を見ている時、ふとした時に私は思ったんだ。
もし私が彼を押し倒したら、どうなるのだろうか……? 私は今まで恋愛らしい恋愛をしてこなかった。高校で告白され、それを断るのが面倒くさく、流れで付き合い始めてしまった相手とのキスも、相手の家で親が帰って来るまでの時間を潰す為に一緒に観た映画の中のカップルがしていた行為も、何の感情も出なかった。
しかし、私が今したいと思っている事は、恐らくそれらと同じ様に感じてしまうだろう。
そんな想像をしていると、私と彼はリビングにいた。
「ホントに申し訳ない。あなたにとても迷惑をかけてしまったようだ、俺の名前は、真行 和幸といいます。」
と彼...和幸さんは言い切ると深々と頭をさげてきた。
「いえ!全然大丈夫ですよ!それより、とりあえずお風呂入りませんか?汗かかれたでしょう?」
「あー……、ありがとうございます。じゃあお言葉に甘えてお借りします。……えっと、バスタオルだけ貸してもらえませんか?」
「あっ!ごめんなさい、そうですね」
私は慌てて自分の部屋に行き、大きめのバスタオルを取ってくる。
「これを使って下さい」
私は少しドキドキしながら渡した。
彼は「すみません」と言い受け取るとお風呂場の方へ歩いていった。……
彼は、お風呂から出た後、自分の服と私のTシャツを交互に着ていた。私は少し顔が熱くなったのを感じた。
彼は私が用意したお茶を飲み一息ついた後、少し真面目な顔をして私を見た。
「改めて自己紹介させてもらいます。真行 和幸と申します。この度は本当にご迷惑をおかけしました。」
「あっ、いえ、気にしないでください。それよりも体調の方は大丈夫ですか?」
「はい、何とか大丈夫そうです。ただ先程までは記憶がなかったのですが今は少し思い出せています。」
「それは良かった。」
「えぇ、本当にご迷惑お掛けしました。」
「いえ、そんな!私は大丈夫ですよ」
「あの……、先程から気になっていたんですが……あなたは一体……?」
「あっ!すいません!まだ名乗ってもいませんでしたね。私は、媛河 永奈といいます。」
これが、私たち真行和幸と媛河永奈の出合いでありこれから続く変わった物語の始まりである。
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