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第2話 我が家の危機──獣人の正体と訪問者
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「で!どうする?この状況。」
永井家自宅。ミサオとクミコ。そして・・・獣人と化した愛犬ジョロ。
ミサオは困惑している。
「改めて冷静に考えると・・・どうなのかしらね?」
「いやどうもこうも、あのままで何か出来る?テレビ見てご覧よ!」
クミコの言葉に対して、ミサオが指差す先には、和室のテレビ。
そこの画面には、先ほどの横須賀パーキングの映像。
「・・・絶対、バレるわよね?」
「・・・バレるバレないもあるけどさ。それより、こっちの問題だよ。・・・ジョロ、何でその、獣人?みたいに?」
ミサオが率直にコジ丸・・・ジョロに聞く。
「え?だってアイツ、パピとマミ襲おうとしたよね?ダメだよね?」
キョトンとした顔で逆に問い直す獣人ジョロ。
「・・・聞き方が悪かった。その、ジョロはさ、何でそんな姿になった?」
ミサオの言葉に唇に右手の人差し指を当て、左に頭をかしげるジョロ。
(改めてジョロの表情と動き見てると・・・俺とクミコちゃんに似てねぇか?どっか似てるよな!)
ミサオは1人ほくそ笑む。
「んと・・・決まってた事。アイツらとは、戦うって決まってたの。だから、この姿になった。」
淡々と言うジョロ。
「何だその話!・・・マミ、どういう事だこれ?」
「あたしに聞いても!・・・ジョロさ、もしかして、元の姿。ワンコに戻れたりする?」
「うん。何で?」
(はぁ?戻れんのかよ!だったらあそこで戻れば、もっと上手く誤魔化せ・・・今更か。)
ミサオは1人ため息をつく。
「ジョロ、前の姿に戻って貰ってもいいか?
家ではどっちがいいかわからんが、せめて人前では前の姿の方がトラブル少ないだろうからさ。」
「ん!」
ミサオのお願いにジョロは素直にうなずき、いきなり光に包まれる。光が小さくなり、そこにはあのトイ・プードルのコジ丸・・・ジョロが居た。
「・・・えと、見た目元のまんま。マミ、どう?」
「いや、ジョロ以外の何者でも無いでしょ?さっきも本人認めてたし。」
「だからそうじゃなくて、あなたが見て!変なとことか、こう、毛色とか顔とかさ、比べるとこあんじゃんか?」
クミコの素早い全肯定に呆れるミサオ。
「ウ~ワフッ!(前と変わらないよね?マミ、パピ。)」
「そうよね?変わらずウチの息子よね?一体何言ってるの?アンタは。」
「待て待て待て!マミ!おかしいだろ?今、明らかに口ではワフッ!って言ったよな?でも頭ん中にジョロの言葉響いたよな?こんなの初めてだよな?」
「さっきも話してたんだから別におかしく無いんじゃない?」
クミコはもうジョロの全てに対して無条件で受け入れている様子。
「あのさ・・・疑問は持とうよ!マミ、詐欺とか引っかかるぞ?そんなんじゃ。
で、ジョロ。こういう事、前から出来たの?それともキッカケあってか?」
再度ジョロに問うミサオ。
(ピンポーン。)
「かぁっ!人が大事な話してる時に!マミ、ジョロと2階行っとけ。ジョロも、ちょっとだけ上に居てな。すぐ終わるから。」
2人を2階に上げて玄関を開けるミサオ。
「はい、どちら様でしょう?」
「お忙しい所申し訳ありません。・・・ちょっとお話がございまして、お伺いさせて頂きました。・・・横須賀パーキングの件なんですが。」
(やっぱ来た!弁償とか言われても、ウチ金なんてねぇぞ?・・・ったく厄介だな。どこの人間だ?)
平静を装い、話を誤魔化そうとするミサオ。
「あの、横須賀・・・パーキング、ですか?」
「ええ。例の化け物。アレを倒したお宅ののワンちゃん。コジ丸くんについてお話したいと思いまして。あ、私警察の方から参りました、斎藤と申します。出来れば中に入れて頂いた方がお互い何かと・・・。」
(警察!最近のお巡りさん優秀!防犯カメラか?車のナンバーから追ったのか?でも、まだあそこから逃げて1時間位・・・早くねぇか?ましてあの獣人がジョロかどうかなんてすぐ分からんだろうよ?)
混乱しながらも、不承不承家へと謎の男を招き入れるミサオであった。
永井家自宅。ミサオとクミコ。そして・・・獣人と化した愛犬ジョロ。
ミサオは困惑している。
「改めて冷静に考えると・・・どうなのかしらね?」
「いやどうもこうも、あのままで何か出来る?テレビ見てご覧よ!」
クミコの言葉に対して、ミサオが指差す先には、和室のテレビ。
そこの画面には、先ほどの横須賀パーキングの映像。
「・・・絶対、バレるわよね?」
「・・・バレるバレないもあるけどさ。それより、こっちの問題だよ。・・・ジョロ、何でその、獣人?みたいに?」
ミサオが率直にコジ丸・・・ジョロに聞く。
「え?だってアイツ、パピとマミ襲おうとしたよね?ダメだよね?」
キョトンとした顔で逆に問い直す獣人ジョロ。
「・・・聞き方が悪かった。その、ジョロはさ、何でそんな姿になった?」
ミサオの言葉に唇に右手の人差し指を当て、左に頭をかしげるジョロ。
(改めてジョロの表情と動き見てると・・・俺とクミコちゃんに似てねぇか?どっか似てるよな!)
ミサオは1人ほくそ笑む。
「んと・・・決まってた事。アイツらとは、戦うって決まってたの。だから、この姿になった。」
淡々と言うジョロ。
「何だその話!・・・マミ、どういう事だこれ?」
「あたしに聞いても!・・・ジョロさ、もしかして、元の姿。ワンコに戻れたりする?」
「うん。何で?」
(はぁ?戻れんのかよ!だったらあそこで戻れば、もっと上手く誤魔化せ・・・今更か。)
ミサオは1人ため息をつく。
「ジョロ、前の姿に戻って貰ってもいいか?
家ではどっちがいいかわからんが、せめて人前では前の姿の方がトラブル少ないだろうからさ。」
「ん!」
ミサオのお願いにジョロは素直にうなずき、いきなり光に包まれる。光が小さくなり、そこにはあのトイ・プードルのコジ丸・・・ジョロが居た。
「・・・えと、見た目元のまんま。マミ、どう?」
「いや、ジョロ以外の何者でも無いでしょ?さっきも本人認めてたし。」
「だからそうじゃなくて、あなたが見て!変なとことか、こう、毛色とか顔とかさ、比べるとこあんじゃんか?」
クミコの素早い全肯定に呆れるミサオ。
「ウ~ワフッ!(前と変わらないよね?マミ、パピ。)」
「そうよね?変わらずウチの息子よね?一体何言ってるの?アンタは。」
「待て待て待て!マミ!おかしいだろ?今、明らかに口ではワフッ!って言ったよな?でも頭ん中にジョロの言葉響いたよな?こんなの初めてだよな?」
「さっきも話してたんだから別におかしく無いんじゃない?」
クミコはもうジョロの全てに対して無条件で受け入れている様子。
「あのさ・・・疑問は持とうよ!マミ、詐欺とか引っかかるぞ?そんなんじゃ。
で、ジョロ。こういう事、前から出来たの?それともキッカケあってか?」
再度ジョロに問うミサオ。
(ピンポーン。)
「かぁっ!人が大事な話してる時に!マミ、ジョロと2階行っとけ。ジョロも、ちょっとだけ上に居てな。すぐ終わるから。」
2人を2階に上げて玄関を開けるミサオ。
「はい、どちら様でしょう?」
「お忙しい所申し訳ありません。・・・ちょっとお話がございまして、お伺いさせて頂きました。・・・横須賀パーキングの件なんですが。」
(やっぱ来た!弁償とか言われても、ウチ金なんてねぇぞ?・・・ったく厄介だな。どこの人間だ?)
平静を装い、話を誤魔化そうとするミサオ。
「あの、横須賀・・・パーキング、ですか?」
「ええ。例の化け物。アレを倒したお宅ののワンちゃん。コジ丸くんについてお話したいと思いまして。あ、私警察の方から参りました、斎藤と申します。出来れば中に入れて頂いた方がお互い何かと・・・。」
(警察!最近のお巡りさん優秀!防犯カメラか?車のナンバーから追ったのか?でも、まだあそこから逃げて1時間位・・・早くねぇか?ましてあの獣人がジョロかどうかなんてすぐ分からんだろうよ?)
混乱しながらも、不承不承家へと謎の男を招き入れるミサオであった。
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