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第15話 あやしげ亭潜入──影犬の牙
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「・・・何が影犬だよ、俺はそんな事一言も言ってねーのによ!そのセンス誰得だよ?よっぽど暇こいてんだなあいつら・・・。」
いじられた事をまだ根に持つミサオ。
(それは兎も角。午前中からチンピラ紛いが目に付く様なのはいただけねぇ。・・・治安に不安要素があるって事だし、ご領主さんの威光にも影が差す。せっかく良い事しようとしてんだから、俺もしっかり手伝わんと。)
ミサオは気持ちを切り替え、役目のモードに入る。
「どうも~!やっぱり来ちゃいました!その肉下さいよ!」
朝立ち寄った屋台に再び顔を出すミサオ。
「お?さっきのあんちゃんか!よし!美味いとこ木串に刺して今焼きたて出してやっからよ!」
店主は上機嫌である。
「いやいや焼いてあるやつで構わないんで!」
慌てて止めるミサオ。
「そうかい?ならこっちのやつで。おまけで2本にしてやらあ!はい、180イェン!」
「安!鶏モモ三枚くらいデケェのに!それに2本!都合六枚分・・・これ儲けあるんですか?」
少し申し訳なく思うミサオ。
内心は食い切れるか心配なだけなのだが。
「おぅ!心配すんな!それこそこの肉、エチゴさん所で仕入れてんだけどよ。仕入れ値も鮮度も一番よ!そこの人間が顔出してくれたら、そりゃおまけぐらいすらぁな!」
ゴツい感じに似合わず人懐っこい笑顔で答える店主。
「あ、ウチの商会から!こりゃどうもご贔屓頂いて!じゃ、せっかくなんで、いただきま~す!」
(はむ。もぐもぐもぐ・・・。)
塊肉を3つ木串に刺して焼き上げている、焼き鳥と言うより豪快なバーベキューみたいな簡単なものだが、しっかり中まで火が通り、その上何らかのタレに漬け込んであるのか、現代の味に慣れてるミサオにもとても美味く感じる。
朝飯を済ませているミサオだが、既に1本目を食べ終わろうとしている。
ミサオも気付いていないが、魔力を使うと腹が減る。
体力とは違う何かを消耗するらしい。
この場面には丁度良い効果である。
「おいあんちゃん!イイねぇその喰いっぷり!俺もそんな夢中に口にしてくれたら商売抜きでうれしくならぁ!」
「へ?あぁ、すみません!でもこれ、マジ美味いっすよ!しかも2本なんておまけしてもらって。・・・そういえば関係ないんですけど、さっきそっちの奥で捕物あったみたいじゃないですか。あんな事って、ここいら多いんすか?俺、まだ店から自由に出歩くの慣れてないもんで。」
ミサオの聞き込みが始まる。
「さっきのアレな。・・・大きな声じゃ言えねぇがな。ここいらは最近、夜の領主なんてヤツらがうろちょろしててな?そいつらが悪さしてんだよ。少し前までは名前の通り夜にしか目にしなかったのに、この頃は日が昇ってる内にも湧いてきやがる。ウチにはまだ被害ねぇが、他の屋台や建物に入ってる店なんかに、用心棒代せびってやがるらしいぞ?その上道行く人達にゃ絡んで金せびるわ嫌がる女性泣かせるわロクなもんじゃねぇ!・・・ただな、ヤツらも何人いるのか分からねえ。捕まるバカが居ても口割らねぇみてぇだからご領主様も困ってるらしい。・・・どこぞに誅するやつでも居てくれりゃ、町の皆も安心するんだがな・・・。あんちゃんも気をつけろよ?腕に覚えがあって1人や2人何とかしても、知らねえ内に徒党を組んで後で襲ってきやがるらしいからよ!」
義憤を交えて心配してくれる店主の親父。
「そんな輩がいるんですか!怖っ。俺なんか脅かされたら土下座して金渡すしかないかも。荒事はどうも苦手なんで・・・。」
苦笑して頭をかくミサオ。
「揉めたってロクな事ねぇよ。ああいう手合いは野良犬みてぇなもんだ。見かけたら素通り。みんなそうしてる。口惜しいけどな。」
「・・・そりゃそうなりますね。全ての人が戦える訳じゃないし、生活あるし家族もいるし。でもほら、ガラ悪いって話だけじゃ、俺みたいな不慣れなやつ、どこで出会うかわからないじゃないですか。やっぱそういうのがよくいる場所とかないんですか?知ってりゃ避けられるんで。」
「そりゃそうだな。元々あいつら夜動いてやがったから、酒出す店なんかには、わざわざ夜の領主のメンバー名乗って飲んでる輩が今も居るらしいな。最近だと・・・あやしげ亭かな?あそこは配膳する女給からしてガラが悪い。」
結構事情通な屋台の親父。
「親父さん、行った事あるんすか?」
「え?いや、昔だ昔。今行ってたら母ちゃんに刺されちまうわ!大体今はヤツらが出入りしてる、根城みたいになっちまったからなぁ。知ってるやつは、近寄らねぇよ。」
「はぁ~。あやしげ亭。俺も絶対行かない様にしないと。親父さん。良いこと教えて貰いました!今度は同居人も連れて来ますよ!もちろんちょこちょこ寄らせて貰います。美味かったっす!ごっそさんでした!」
「おぅ!毎日でも寄ってくんな!しっかりお稼ぎ!」
笑顔で店主と別れて歩き出すミサオ。離れた路地の角を曲がると表情が一変する。
「あやしげ亭ね。ネーミングセンス疑うわ。先ずはネタ一つ。もう少し周囲に探り入れて・・・。詰所に顔出して、裏とってから夜に行ってみるか。・・・他にもよく出没する場所あるかも知れんしな。初日から家帰るの遅くなるパターン。俺働きもんじゃね?」
自分で自分を褒めながら、ミサオは周囲の店や話しかけやすそうな人に何気なく接触し、2代目ボンボンのイメージを刷り込みながら探る。
昼間の内に調べた限りでは、やはりあやしげ亭の名が上がってくる。
ミサオは、店自体が輩の持ち物か、完全に抑えられて居る場所だと当たりをつけた。
「一度2人とすり合わせるか。」
ミサオは頃合いを見て、夕日が沈もうと言う所で衛兵詰所へ向かう。
---
「ごめん下さいな!セイジさんかイチローさん、居ます?」
「お!ミサオか。今日から1人での差配認められたって?独り立ちしたからって気を抜くなよ?お前さんはのほほんとしてるからな?だまされない様にしろよ?お~いセイさん!居るか?」
詰所の顔見知りの別の衛兵が奥に声をかける。ミサオの事は、表の事情しか知らない。
「おぅ。待たせたか。どうした?」
「あ、セイジさん。いえ、独り立ちのご挨拶と思ったもんで。少し表で・・・。」
特に不審がられる事も無く表に出る2人。
「セイジさん。あやしげ亭。当たりはついてるんでしょ?なんで動かないんすか衛兵は。」
ミサオは真顔で問い詰める。
「・・・俺達はみんなツラが割れてんだよ。ヤツらもバカじゃねぇ。私服で踏み込んだ所で、知らぬ存ぜぬだ。中々密告してくるやつもおらん。報復怖さにな。・・・動くのか、ミサオ。だがそのままじゃ・・・。」
言いかけたセイジの顔の前に手を出して止めるミサオ。
「俺もそこまでバカじゃないですよ。エチゴのおっちゃんに頼んでたアレ使いますから。」
「お!アレって変装道具か。早速の登場。今日はどれで行くんだ?」
「カツラ被って、例の付け髭つけて、歳は渋めに40代くらいの、怖いもの見たさで間違って入店した旅行中の小金持ち。どうです?」
「いいかもな。・・・くれぐれもその場で暴れるなよ?元を潰さなきゃ結局変わらん。」
セイジがミサオに念を押す。
「場面はわきまえて、でしょ?わかってますよ。せいぜい荒事に慣れてない善良なおいちゃん演じますから。」
「その後はミサオ。お前のお手並み拝見だな。」
「・・・そっからが本番。ヘタ打たない様にしますよ。・・・そうそう、流れで暴れる場合あるのは分かってんでしょうね?」
「ご領主様に重ねて言われとる。後の始末は任せておけ。お前の身元が割れなければそれでいい。」
「・・・じゃ、俺は少しの間、消えますよ?」
「わかった。気をつけろよ?影犬。」
「決定かよそれ?なんで当たり前に言ってんだよジジィ!」
「うるさい行け!影犬!」
「言いたいだけじゃねーか!まったく、相手してらんねぇよ!じゃあな!」
ミサオは不機嫌になりながら町の中へと紛れてゆく。
「・・・頼むぞ。ミサオ。」
その後ろ姿に、そっと声をかけるセイジだった。
ーーーーーーーーーーーー
あとがき
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
第15話では、ミサオが「影犬」としての役目を胸に、夜の領主の根城とされる「あやしげ亭」への潜入を決意する場面が描かれました。
変装し、善良な旅行客を装いながらも、裏の顔で町の悪を暴こうとするミサオの活躍に、ぜひご期待ください。
また、シリーズ本編である『家族で異世界冒険譚(ターン)!第2部 ~永井家異世界東奔西走~』も完結しておりますので、そちらもぜひお楽しみください。
いじられた事をまだ根に持つミサオ。
(それは兎も角。午前中からチンピラ紛いが目に付く様なのはいただけねぇ。・・・治安に不安要素があるって事だし、ご領主さんの威光にも影が差す。せっかく良い事しようとしてんだから、俺もしっかり手伝わんと。)
ミサオは気持ちを切り替え、役目のモードに入る。
「どうも~!やっぱり来ちゃいました!その肉下さいよ!」
朝立ち寄った屋台に再び顔を出すミサオ。
「お?さっきのあんちゃんか!よし!美味いとこ木串に刺して今焼きたて出してやっからよ!」
店主は上機嫌である。
「いやいや焼いてあるやつで構わないんで!」
慌てて止めるミサオ。
「そうかい?ならこっちのやつで。おまけで2本にしてやらあ!はい、180イェン!」
「安!鶏モモ三枚くらいデケェのに!それに2本!都合六枚分・・・これ儲けあるんですか?」
少し申し訳なく思うミサオ。
内心は食い切れるか心配なだけなのだが。
「おぅ!心配すんな!それこそこの肉、エチゴさん所で仕入れてんだけどよ。仕入れ値も鮮度も一番よ!そこの人間が顔出してくれたら、そりゃおまけぐらいすらぁな!」
ゴツい感じに似合わず人懐っこい笑顔で答える店主。
「あ、ウチの商会から!こりゃどうもご贔屓頂いて!じゃ、せっかくなんで、いただきま~す!」
(はむ。もぐもぐもぐ・・・。)
塊肉を3つ木串に刺して焼き上げている、焼き鳥と言うより豪快なバーベキューみたいな簡単なものだが、しっかり中まで火が通り、その上何らかのタレに漬け込んであるのか、現代の味に慣れてるミサオにもとても美味く感じる。
朝飯を済ませているミサオだが、既に1本目を食べ終わろうとしている。
ミサオも気付いていないが、魔力を使うと腹が減る。
体力とは違う何かを消耗するらしい。
この場面には丁度良い効果である。
「おいあんちゃん!イイねぇその喰いっぷり!俺もそんな夢中に口にしてくれたら商売抜きでうれしくならぁ!」
「へ?あぁ、すみません!でもこれ、マジ美味いっすよ!しかも2本なんておまけしてもらって。・・・そういえば関係ないんですけど、さっきそっちの奥で捕物あったみたいじゃないですか。あんな事って、ここいら多いんすか?俺、まだ店から自由に出歩くの慣れてないもんで。」
ミサオの聞き込みが始まる。
「さっきのアレな。・・・大きな声じゃ言えねぇがな。ここいらは最近、夜の領主なんてヤツらがうろちょろしててな?そいつらが悪さしてんだよ。少し前までは名前の通り夜にしか目にしなかったのに、この頃は日が昇ってる内にも湧いてきやがる。ウチにはまだ被害ねぇが、他の屋台や建物に入ってる店なんかに、用心棒代せびってやがるらしいぞ?その上道行く人達にゃ絡んで金せびるわ嫌がる女性泣かせるわロクなもんじゃねぇ!・・・ただな、ヤツらも何人いるのか分からねえ。捕まるバカが居ても口割らねぇみてぇだからご領主様も困ってるらしい。・・・どこぞに誅するやつでも居てくれりゃ、町の皆も安心するんだがな・・・。あんちゃんも気をつけろよ?腕に覚えがあって1人や2人何とかしても、知らねえ内に徒党を組んで後で襲ってきやがるらしいからよ!」
義憤を交えて心配してくれる店主の親父。
「そんな輩がいるんですか!怖っ。俺なんか脅かされたら土下座して金渡すしかないかも。荒事はどうも苦手なんで・・・。」
苦笑して頭をかくミサオ。
「揉めたってロクな事ねぇよ。ああいう手合いは野良犬みてぇなもんだ。見かけたら素通り。みんなそうしてる。口惜しいけどな。」
「・・・そりゃそうなりますね。全ての人が戦える訳じゃないし、生活あるし家族もいるし。でもほら、ガラ悪いって話だけじゃ、俺みたいな不慣れなやつ、どこで出会うかわからないじゃないですか。やっぱそういうのがよくいる場所とかないんですか?知ってりゃ避けられるんで。」
「そりゃそうだな。元々あいつら夜動いてやがったから、酒出す店なんかには、わざわざ夜の領主のメンバー名乗って飲んでる輩が今も居るらしいな。最近だと・・・あやしげ亭かな?あそこは配膳する女給からしてガラが悪い。」
結構事情通な屋台の親父。
「親父さん、行った事あるんすか?」
「え?いや、昔だ昔。今行ってたら母ちゃんに刺されちまうわ!大体今はヤツらが出入りしてる、根城みたいになっちまったからなぁ。知ってるやつは、近寄らねぇよ。」
「はぁ~。あやしげ亭。俺も絶対行かない様にしないと。親父さん。良いこと教えて貰いました!今度は同居人も連れて来ますよ!もちろんちょこちょこ寄らせて貰います。美味かったっす!ごっそさんでした!」
「おぅ!毎日でも寄ってくんな!しっかりお稼ぎ!」
笑顔で店主と別れて歩き出すミサオ。離れた路地の角を曲がると表情が一変する。
「あやしげ亭ね。ネーミングセンス疑うわ。先ずはネタ一つ。もう少し周囲に探り入れて・・・。詰所に顔出して、裏とってから夜に行ってみるか。・・・他にもよく出没する場所あるかも知れんしな。初日から家帰るの遅くなるパターン。俺働きもんじゃね?」
自分で自分を褒めながら、ミサオは周囲の店や話しかけやすそうな人に何気なく接触し、2代目ボンボンのイメージを刷り込みながら探る。
昼間の内に調べた限りでは、やはりあやしげ亭の名が上がってくる。
ミサオは、店自体が輩の持ち物か、完全に抑えられて居る場所だと当たりをつけた。
「一度2人とすり合わせるか。」
ミサオは頃合いを見て、夕日が沈もうと言う所で衛兵詰所へ向かう。
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「ごめん下さいな!セイジさんかイチローさん、居ます?」
「お!ミサオか。今日から1人での差配認められたって?独り立ちしたからって気を抜くなよ?お前さんはのほほんとしてるからな?だまされない様にしろよ?お~いセイさん!居るか?」
詰所の顔見知りの別の衛兵が奥に声をかける。ミサオの事は、表の事情しか知らない。
「おぅ。待たせたか。どうした?」
「あ、セイジさん。いえ、独り立ちのご挨拶と思ったもんで。少し表で・・・。」
特に不審がられる事も無く表に出る2人。
「セイジさん。あやしげ亭。当たりはついてるんでしょ?なんで動かないんすか衛兵は。」
ミサオは真顔で問い詰める。
「・・・俺達はみんなツラが割れてんだよ。ヤツらもバカじゃねぇ。私服で踏み込んだ所で、知らぬ存ぜぬだ。中々密告してくるやつもおらん。報復怖さにな。・・・動くのか、ミサオ。だがそのままじゃ・・・。」
言いかけたセイジの顔の前に手を出して止めるミサオ。
「俺もそこまでバカじゃないですよ。エチゴのおっちゃんに頼んでたアレ使いますから。」
「お!アレって変装道具か。早速の登場。今日はどれで行くんだ?」
「カツラ被って、例の付け髭つけて、歳は渋めに40代くらいの、怖いもの見たさで間違って入店した旅行中の小金持ち。どうです?」
「いいかもな。・・・くれぐれもその場で暴れるなよ?元を潰さなきゃ結局変わらん。」
セイジがミサオに念を押す。
「場面はわきまえて、でしょ?わかってますよ。せいぜい荒事に慣れてない善良なおいちゃん演じますから。」
「その後はミサオ。お前のお手並み拝見だな。」
「・・・そっからが本番。ヘタ打たない様にしますよ。・・・そうそう、流れで暴れる場合あるのは分かってんでしょうね?」
「ご領主様に重ねて言われとる。後の始末は任せておけ。お前の身元が割れなければそれでいい。」
「・・・じゃ、俺は少しの間、消えますよ?」
「わかった。気をつけろよ?影犬。」
「決定かよそれ?なんで当たり前に言ってんだよジジィ!」
「うるさい行け!影犬!」
「言いたいだけじゃねーか!まったく、相手してらんねぇよ!じゃあな!」
ミサオは不機嫌になりながら町の中へと紛れてゆく。
「・・・頼むぞ。ミサオ。」
その後ろ姿に、そっと声をかけるセイジだった。
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あとがき
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
第15話では、ミサオが「影犬」としての役目を胸に、夜の領主の根城とされる「あやしげ亭」への潜入を決意する場面が描かれました。
変装し、善良な旅行客を装いながらも、裏の顔で町の悪を暴こうとするミサオの活躍に、ぜひご期待ください。
また、シリーズ本編である『家族で異世界冒険譚(ターン)!第2部 ~永井家異世界東奔西走~』も完結しておりますので、そちらもぜひお楽しみください。
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