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第54章
異世界の……(6)※
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オレは叫ぶと、自分から腰をさらに突き上げ、ドリアのモノを一気に喰らう。
ドリアとフレドリックくんの口からそれぞれ呻き声が零れ落ちる。
「いい……。すごく……。マオのナカ……すごい」
「王太子殿下の中もすごいことになっていますよ。いやらしくわたしに絡んできて、まとわりついて……貪欲に咥えこんで離そうとしない……」
フレドリックくんが抽挿を再開する。
オレのことを気遣ってか、さっきまでとはうってかわって、相手を思いやる動きになっている。
「あああっ! いひぃ……っ。これ、すごくいい。も、もっと……も……と……して!」
ドリアが涙を流しながら、フレドリックくんにおねだりして、腰を動かす。
ふたりからもたらされる不規則な動きに、オレの中もうねって、きゅうきゅうとドリアのものを締め上げる。
オレも嬉しくて、声をあげる。
もう、誰もオレたちを止めることはできないだろう。
早く、きてほしい。
もっと、ほしい。
もっと、愛して、なにもかもわからなくなるくらい、ぐちゃぐちゃにしてほしい。
迷いも戸惑いも振り払い、ただ、快楽のみを欲する。
刺激に終わりはなく、オレたちは互いに絡み合いながら、容赦なく互いの欲望に喰らいつき、貪ることに意識を奪われる。
徐々に身体の力がぬけていき、感度がどんどん高まっていく。
すべての刺激が快感へと塗り替えられる。
あれからどれくらいの時間が過ぎたのだろうか。
部屋は薄暗いままで、オレたちは、何度か小休止をはさみながら、水を飲んだり、ドロドロになってしまった身体を湯で清め流したりした。
湯や飲み水は、水の魔法と必要に応じて火の魔法を組み合わせる。
汚れたシーツは、水魔法で洗い流し、火と風魔法を組み合わせて温風で一気に乾かす。
今はこの三人だけの世界にどっぷりと浸りたかった。誰にも邪魔されたくない。
そして、再び、三人は身体を重ね、とめどなく溢れ出てくる淫らな欲望に従って、飽くなき行為を繰り返すのだ。
夜がきて……。
朝になる……。
止めることができない。
オレは突き出すように腰を動かし、今はフレドリックくんを受け入れている。
震えながら口を開けば、フレドリックくんの舌が口腔へと侵入してくる。舌でたっぷりと口腔をまさぐられ、唾液で濡れそぼった舌と舌がからみあい、痛いくらいに互いのものを求め合う。
熱をはらむ舌の艶めかしい感触にオレは溺れ、官能的なキスに吐息が上ずり、世界の全てが甘く染まっていく。
ドリアには胸の片方の尖りを執拗にいじられ、こねくりまわされ、強く引っ張られる。
反対の尖りは、舌で舐られ、いいようにされてから、乳首を思いっきり強く吸われた。
「あああ……ん」
乳首に歯がたてられ、今度はオレが啼かされる番だった。
「マオはこうされるのが好きだよね……」
フレドリックくんからようやく解放されたドリアは、うっとりとした視線をオレに注ぐ。
下半身が、いや、全身が溶けるように熱い。
絶頂を迎え、視界が真っ白に染まる。ふたりに惜しみなく愛され、その贅沢すぎる愛撫に全身が悦びに満たされ、ガクガクと震えが駆け巡る。
オレの乱れきった姿に、ドリアとフレドリックくんはとろけるような笑みを浮かべた。
それがすごく嬉しそうな笑みで、ぞくりとするくらい艶めいたものだった。
ドリアとフレドリックくんの愛撫によって、オレの呼吸と思考が乱される。
三人の世界にオレたちはどっぷりと浸り、繰り返し絶頂を迎え、恍惚とした世界に酔いしれる。
小休止を挟みながら、疲れ果てるまで抱いて、抱かれて、意識が途切れる。
ただひたすら、体内に籠ってしまった欲望を解放しようと、オレたちは求めあう。
夜がきて……。
朝になる……。
時間の感覚が麻痺してくる。
ふたりの熱く濡れた唇が、汗ばんだオレの肌のあちこちに触れ、唾液をまとった舌が、這うように蠢き、オレが感じやすい部分を狙いすましたかのように舐め、つついてくる。
全身に与えられる快楽に体が悦びに震え、奥底から熱いなにかが押し上げてくる。
唇にキスを落とされ、乳首をたっぷり舐められ、思いっきり強く吸われる。
耳朶に軽く歯をあてられると、オレの熱く漲った先端は、透明な液で濡れてくる。
何度も激しく抱かれ、ときには後ろだけの刺激で白濁を吐き出し、咥えられて舌を使った刺激に精をぶちまける。
ずっとだしつづけていたため、白濁は薄くなり、透明の蜜がたらたらとこぼれるだけになってきた。
ドリアから口移しで水をもらい、フレドリックくんからは、皮ごと食べられる一口サイズの果実を、同じように口移しで食べさせられる。
口の中に甘酸っぱい香りが広がり、爽やかな果汁を咥内でからませあう。いつもとは違う味をもっと堪能しようと、舌と舌が複雑な動きをみせて互いを貪る。
かと思えば、タオルを湯に浸し、フレドリックくんとドリアがオレの汚れた躰を丁寧に清めてくれる。
最初はどちらがやるのか、で揉めたので、交代ですればいいじゃないか、とオレが言えば、今度はどちらからやるかでひと悶着が起こる。
だったら、ふたりで一緒にすればいいじゃないか、と言って、一件落着した……と思ったのだが、今度は、前と後ろをどちらがどこを清めるかで言い争いが発生してしまった。
ドリアとフレドリックくんの口からそれぞれ呻き声が零れ落ちる。
「いい……。すごく……。マオのナカ……すごい」
「王太子殿下の中もすごいことになっていますよ。いやらしくわたしに絡んできて、まとわりついて……貪欲に咥えこんで離そうとしない……」
フレドリックくんが抽挿を再開する。
オレのことを気遣ってか、さっきまでとはうってかわって、相手を思いやる動きになっている。
「あああっ! いひぃ……っ。これ、すごくいい。も、もっと……も……と……して!」
ドリアが涙を流しながら、フレドリックくんにおねだりして、腰を動かす。
ふたりからもたらされる不規則な動きに、オレの中もうねって、きゅうきゅうとドリアのものを締め上げる。
オレも嬉しくて、声をあげる。
もう、誰もオレたちを止めることはできないだろう。
早く、きてほしい。
もっと、ほしい。
もっと、愛して、なにもかもわからなくなるくらい、ぐちゃぐちゃにしてほしい。
迷いも戸惑いも振り払い、ただ、快楽のみを欲する。
刺激に終わりはなく、オレたちは互いに絡み合いながら、容赦なく互いの欲望に喰らいつき、貪ることに意識を奪われる。
徐々に身体の力がぬけていき、感度がどんどん高まっていく。
すべての刺激が快感へと塗り替えられる。
あれからどれくらいの時間が過ぎたのだろうか。
部屋は薄暗いままで、オレたちは、何度か小休止をはさみながら、水を飲んだり、ドロドロになってしまった身体を湯で清め流したりした。
湯や飲み水は、水の魔法と必要に応じて火の魔法を組み合わせる。
汚れたシーツは、水魔法で洗い流し、火と風魔法を組み合わせて温風で一気に乾かす。
今はこの三人だけの世界にどっぷりと浸りたかった。誰にも邪魔されたくない。
そして、再び、三人は身体を重ね、とめどなく溢れ出てくる淫らな欲望に従って、飽くなき行為を繰り返すのだ。
夜がきて……。
朝になる……。
止めることができない。
オレは突き出すように腰を動かし、今はフレドリックくんを受け入れている。
震えながら口を開けば、フレドリックくんの舌が口腔へと侵入してくる。舌でたっぷりと口腔をまさぐられ、唾液で濡れそぼった舌と舌がからみあい、痛いくらいに互いのものを求め合う。
熱をはらむ舌の艶めかしい感触にオレは溺れ、官能的なキスに吐息が上ずり、世界の全てが甘く染まっていく。
ドリアには胸の片方の尖りを執拗にいじられ、こねくりまわされ、強く引っ張られる。
反対の尖りは、舌で舐られ、いいようにされてから、乳首を思いっきり強く吸われた。
「あああ……ん」
乳首に歯がたてられ、今度はオレが啼かされる番だった。
「マオはこうされるのが好きだよね……」
フレドリックくんからようやく解放されたドリアは、うっとりとした視線をオレに注ぐ。
下半身が、いや、全身が溶けるように熱い。
絶頂を迎え、視界が真っ白に染まる。ふたりに惜しみなく愛され、その贅沢すぎる愛撫に全身が悦びに満たされ、ガクガクと震えが駆け巡る。
オレの乱れきった姿に、ドリアとフレドリックくんはとろけるような笑みを浮かべた。
それがすごく嬉しそうな笑みで、ぞくりとするくらい艶めいたものだった。
ドリアとフレドリックくんの愛撫によって、オレの呼吸と思考が乱される。
三人の世界にオレたちはどっぷりと浸り、繰り返し絶頂を迎え、恍惚とした世界に酔いしれる。
小休止を挟みながら、疲れ果てるまで抱いて、抱かれて、意識が途切れる。
ただひたすら、体内に籠ってしまった欲望を解放しようと、オレたちは求めあう。
夜がきて……。
朝になる……。
時間の感覚が麻痺してくる。
ふたりの熱く濡れた唇が、汗ばんだオレの肌のあちこちに触れ、唾液をまとった舌が、這うように蠢き、オレが感じやすい部分を狙いすましたかのように舐め、つついてくる。
全身に与えられる快楽に体が悦びに震え、奥底から熱いなにかが押し上げてくる。
唇にキスを落とされ、乳首をたっぷり舐められ、思いっきり強く吸われる。
耳朶に軽く歯をあてられると、オレの熱く漲った先端は、透明な液で濡れてくる。
何度も激しく抱かれ、ときには後ろだけの刺激で白濁を吐き出し、咥えられて舌を使った刺激に精をぶちまける。
ずっとだしつづけていたため、白濁は薄くなり、透明の蜜がたらたらとこぼれるだけになってきた。
ドリアから口移しで水をもらい、フレドリックくんからは、皮ごと食べられる一口サイズの果実を、同じように口移しで食べさせられる。
口の中に甘酸っぱい香りが広がり、爽やかな果汁を咥内でからませあう。いつもとは違う味をもっと堪能しようと、舌と舌が複雑な動きをみせて互いを貪る。
かと思えば、タオルを湯に浸し、フレドリックくんとドリアがオレの汚れた躰を丁寧に清めてくれる。
最初はどちらがやるのか、で揉めたので、交代ですればいいじゃないか、とオレが言えば、今度はどちらからやるかでひと悶着が起こる。
だったら、ふたりで一緒にすればいいじゃないか、と言って、一件落着した……と思ったのだが、今度は、前と後ろをどちらがどこを清めるかで言い争いが発生してしまった。
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