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第四王子
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クリパルクと共にバリチェロの部屋へ向かうスノーヴァ。
今日は珍しく二人だけだ。
ミィファルトは昨夜の事で母親の元に、家庭教師ステラは非番の為不在。
本来第一王子の護衛は五、六人必要だが第二側妃アーモンドが手を回したのだ。
レオンは騎士団団長の仕事があり今回だけ不在だ。
「《情報教育に悪くない?》」
「《確かにー》」
「《フルフルだもんね》」
「《でも愛し子に何もしてないしなー》」
「《あー》」
妖精がスノーヴァの肩に乗り談笑していた。
「ようこそスノーヴァ王子」
「執事か?バリチェロはどうした?」
「バリチェロ様はマナーに厳しいお方です。
守らない人間には会いたくないとおっしゃっておりまして」
本来は対談部屋を利用するのだが、スノーヴァには利用が不可能だった。
対談部屋は狭く、密閉しているのだ。
「申し訳ございませんがお帰り頂けますでしょうか?」
閉所恐怖症
城でその事を知っているのは妖精達とレオンだけだ。
知らない憐れな執事はスノーヴァを冷たい目で見る。
「《#you bastard__この野郎__#》」
パァァァァァン!
妖精達がyou bastardと言った瞬間の出来事だった。
執事の服が四方八方へ飛び散った。
「えッ!?」
「こ、これはッ!!」
「……へ、変態か貴様!!!」
えッ!と状況を理解していない執事はスノーヴァの目の前に逸物をぶら下げたままだった。
低身長故の事故である。誰も想像していなかった事故である。
こ、これはッ!と言ったクリパルクは先日の熟女人妻フルパンフルチン事件を思い出していた。
妖精達が最近で一番印象的だった事件だ。
そのせいもあり、このフルチン事件が再び起こってしまった。
へ、変態か貴様!!と言ったスノーヴァは数歩後ろに下がった。
目の前にフルチンを晒す真の変態にあったのだ。
クリパルクとは違う、真の変態だ。
スノーヴァの顔は吐き気で真っ青になった。
「騒がしい…ぞ…は??え??……うわぁぁーーーー!!」
扉からスノーヴァの肩位の身長を持つ少年が顔を覗かせる。
深紅の髪が肩まで伸びており、沢山の赤いレースを使ったドレスを着た、少女の顔立ちをした少年だ。
「サリー王子~どうし…………ドルクお前…」
「なんやね…はぁ!?!?」
「ち、違います!バリチェロ様!」
「獣人のはそんなにデカいのか!?写真撮ってコレクションに載せよう!」
「何言ってんねん!ど阿呆!!」
バリチェロがドルクと言われた執事の逸物を凝視し驚く。
ドルクは『この変態め!クビだ!』と言われるのを予想していた分、バリチェロの反応に再び脳が停止する。
サリーと言われた少年を守る様に扉から出て来た茶髪の少年はバリチェロの頭をスパァァァン!と叩く。
「おい、貴様等!僕から早くこの変態を引き離せ!」
「《キャーーーー!愛し子に!キャーーーー!!!》」
「《僕達の愛し子が汚されるーーー!!》」
「《ギャーーーー!!》」
「《愛し子、見てはいけない!!R18だ!!》」
「《愛し子は合計R18超えてるけど…それより、ギャーーーー!!》」
「《待て、皆!!この変態を消そう!抹消だ!》」
「《賛成!この変態!》」
「《服を着ろ!常識知らずめ!!》」
「《流石獣人、これがコアな性癖と言うやつね!!》」
近くにあった花瓶が粉々になっていく。
妖精達はスノーヴァの目を囲い視界を遮っていた。
「お、おい!隠せ!これ貸してやるから!」
クリパルクが騎士のマントでドルクの体を巻く。
ドルクは羞恥心で固まり動けなかったからだ。
この事件がきっかけでドルクはクリパルクに惚れる事になるのだが、それはまた別のお話。
†††
「で、第一王子が何の用なの?」
「おい貴様!まず先に変態の件で謝れ!」
「事前に連絡してこなかったそっちのせいでしょ~?
俺にだって予定くらいあるんですぅ~」
「執事の裸が予定なのか!?」
「それは事故です~」
スノーヴァの斜め隣にサリー、反対に茶髪の少年、正面にバリチェロがすわっており、中央にはクッキーや紅茶が置かれていた。
二人は気まずそうにクッキーをサクサクし、バリチェロは不満そうに紅茶を飲んでいた。
スノーヴァはソファーにふんぞり返っている。
「なぁ…ワイ等帰ってええ?」
「シルフィ達が帰らなくていいじゃん?第一王子が帰るよ~」
「ならせめて自己紹介させろ。第一王子なんだろ?」
茶髪の少年、シルフィがクッキーをサクサク食べながらバリチェロに聞く。
バリチェロは不服そうだ。
それを見たサリーは溜め息をつき、佇まいを直した。
「私は「貴殿は隣国の王子であらせられるサリー・クローズウェル・サムラクト第三王子だろ?挨拶が遅い!!王子の教育がなってない!!僕は知ってるだろうがリバーナ王国第一王子スノーヴァ・ルーリ・リバーナだ!」……よく御存知で」
サリーは驚愕した。
サリーは数回他の王子と顔あわせをした。
王子や側妃いや自国でさえ双子の妹である王女と間違える。
サリーは初めての出来事に顔を真っ赤にした。
今日は珍しく二人だけだ。
ミィファルトは昨夜の事で母親の元に、家庭教師ステラは非番の為不在。
本来第一王子の護衛は五、六人必要だが第二側妃アーモンドが手を回したのだ。
レオンは騎士団団長の仕事があり今回だけ不在だ。
「《情報教育に悪くない?》」
「《確かにー》」
「《フルフルだもんね》」
「《でも愛し子に何もしてないしなー》」
「《あー》」
妖精がスノーヴァの肩に乗り談笑していた。
「ようこそスノーヴァ王子」
「執事か?バリチェロはどうした?」
「バリチェロ様はマナーに厳しいお方です。
守らない人間には会いたくないとおっしゃっておりまして」
本来は対談部屋を利用するのだが、スノーヴァには利用が不可能だった。
対談部屋は狭く、密閉しているのだ。
「申し訳ございませんがお帰り頂けますでしょうか?」
閉所恐怖症
城でその事を知っているのは妖精達とレオンだけだ。
知らない憐れな執事はスノーヴァを冷たい目で見る。
「《#you bastard__この野郎__#》」
パァァァァァン!
妖精達がyou bastardと言った瞬間の出来事だった。
執事の服が四方八方へ飛び散った。
「えッ!?」
「こ、これはッ!!」
「……へ、変態か貴様!!!」
えッ!と状況を理解していない執事はスノーヴァの目の前に逸物をぶら下げたままだった。
低身長故の事故である。誰も想像していなかった事故である。
こ、これはッ!と言ったクリパルクは先日の熟女人妻フルパンフルチン事件を思い出していた。
妖精達が最近で一番印象的だった事件だ。
そのせいもあり、このフルチン事件が再び起こってしまった。
へ、変態か貴様!!と言ったスノーヴァは数歩後ろに下がった。
目の前にフルチンを晒す真の変態にあったのだ。
クリパルクとは違う、真の変態だ。
スノーヴァの顔は吐き気で真っ青になった。
「騒がしい…ぞ…は??え??……うわぁぁーーーー!!」
扉からスノーヴァの肩位の身長を持つ少年が顔を覗かせる。
深紅の髪が肩まで伸びており、沢山の赤いレースを使ったドレスを着た、少女の顔立ちをした少年だ。
「サリー王子~どうし…………ドルクお前…」
「なんやね…はぁ!?!?」
「ち、違います!バリチェロ様!」
「獣人のはそんなにデカいのか!?写真撮ってコレクションに載せよう!」
「何言ってんねん!ど阿呆!!」
バリチェロがドルクと言われた執事の逸物を凝視し驚く。
ドルクは『この変態め!クビだ!』と言われるのを予想していた分、バリチェロの反応に再び脳が停止する。
サリーと言われた少年を守る様に扉から出て来た茶髪の少年はバリチェロの頭をスパァァァン!と叩く。
「おい、貴様等!僕から早くこの変態を引き離せ!」
「《キャーーーー!愛し子に!キャーーーー!!!》」
「《僕達の愛し子が汚されるーーー!!》」
「《ギャーーーー!!》」
「《愛し子、見てはいけない!!R18だ!!》」
「《愛し子は合計R18超えてるけど…それより、ギャーーーー!!》」
「《待て、皆!!この変態を消そう!抹消だ!》」
「《賛成!この変態!》」
「《服を着ろ!常識知らずめ!!》」
「《流石獣人、これがコアな性癖と言うやつね!!》」
近くにあった花瓶が粉々になっていく。
妖精達はスノーヴァの目を囲い視界を遮っていた。
「お、おい!隠せ!これ貸してやるから!」
クリパルクが騎士のマントでドルクの体を巻く。
ドルクは羞恥心で固まり動けなかったからだ。
この事件がきっかけでドルクはクリパルクに惚れる事になるのだが、それはまた別のお話。
†††
「で、第一王子が何の用なの?」
「おい貴様!まず先に変態の件で謝れ!」
「事前に連絡してこなかったそっちのせいでしょ~?
俺にだって予定くらいあるんですぅ~」
「執事の裸が予定なのか!?」
「それは事故です~」
スノーヴァの斜め隣にサリー、反対に茶髪の少年、正面にバリチェロがすわっており、中央にはクッキーや紅茶が置かれていた。
二人は気まずそうにクッキーをサクサクし、バリチェロは不満そうに紅茶を飲んでいた。
スノーヴァはソファーにふんぞり返っている。
「なぁ…ワイ等帰ってええ?」
「シルフィ達が帰らなくていいじゃん?第一王子が帰るよ~」
「ならせめて自己紹介させろ。第一王子なんだろ?」
茶髪の少年、シルフィがクッキーをサクサク食べながらバリチェロに聞く。
バリチェロは不服そうだ。
それを見たサリーは溜め息をつき、佇まいを直した。
「私は「貴殿は隣国の王子であらせられるサリー・クローズウェル・サムラクト第三王子だろ?挨拶が遅い!!王子の教育がなってない!!僕は知ってるだろうがリバーナ王国第一王子スノーヴァ・ルーリ・リバーナだ!」……よく御存知で」
サリーは驚愕した。
サリーは数回他の王子と顔あわせをした。
王子や側妃いや自国でさえ双子の妹である王女と間違える。
サリーは初めての出来事に顔を真っ赤にした。
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