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留木原 夜という人間
【甘い物は苦くなる ②】
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「るるる、い、れしゅ、おれ、はぼ、く、はおれれ?」
「貴方は誰ですか?」
医者がロキ様に問いかける。
だがロキ様は誰かを探しているようだ。
「よる、どこ、だ?ここ、どこ、だ?スクエア?スクエアアア?」
ロキ様ではない…だが、ロキ様だ。
私は片手でもう片方の手を押さえる。
気を抜くとロキ様を殺してしまいそうだったからだ。
それだけは、絶対に、あってはならない!
「…貴方は部屋から出なさい。危険です」
「ッ!…分かりました。後は、お任せします」
私は歯を食い縛り、ロキ様を医者に任せた。
部屋から退出し、他の使用人と共に扉の前で待っている。
私はロキ様の護衛だ。だから、ずっと待とう。
そんな時だった。
何となく見た先にルイ・カロアスが居たのは。
ーーーー彼なら、彼なら何とかできるのでは?
期待と不安が私を襲う。
でも…
『無理に笑わなくて良いですよ』
彼なら、ロキ様を治してくれる気がした。
ルイ・カロアスはそんな事を言った事はないし、私も誰かにそんな事を言われた事はない。
だがその時は、なぜか深く考えられなかった。
男爵家に居た時の様に、まるで誰かに指示されて動いている様だ。
「ルイ・カロアス…」
「こんにちはキリエ様」
儚く笑うルイ・カロアスに酷く頭が痛む。
キリエ…様…?
なぜルイ・カロアスは私に"様"を付けるのだろうか?
なぜ笑う?なぜ私を見る?
なぜかその光景に既視感を感じた。
『キリ、エ、さ、ま…ご、めん、なさ、い』
私の記憶に、血に染まった、まるで地獄のような景色が映る。
そうだ。このルイ・カロアスには違和感があった。
何処からかビシッと、ヒビが入る音がする。
「どうしました?…じゃなくて、どうかしたのか?」
「…ヨルを知っているか?」
以前も似たような感覚があった。どこで?いつ?
『キリエ!大丈夫?思い出さなくて良いんだよ!君が苦しむ姿を、僕は見たくないんだ!!』
…そうだ。あの子がそう言うのならば、それが正解で……。
「え?」
ルイ・カロアスが酷く動揺した顔をする。
「~ッ!」
なぜかその表情にゾクゾクする。
(おかしい…どうして…)
あの子はルイ・カロアスに誘拐されたんだ。それなのに、こんな…違う!これは夢の話だっ!!
動揺してはいけない。私は公爵家の護衛だぞ?いつまでも子供ではいけないっ!!
私は混乱を避ける為に思考を一旦放置する。
後で片付ければ良い。
「だれ?」
「知らないのか…ロキ様がその方を求めているんだ…
だが会ってみてくれ。貴殿ならば…きっと…」
私はその時のルイ・カロアスの表情を知らない。
だから、扉を開けてしまった。
「ロキ様。ルイ・カロアスが来てくださいました」
「る…い?」
ロキ様がルイ・カロアスを見る。
それだけなのに、なぜか危険だと思ってしまう。
私はお二人の会話をどこか遠くから聞いていながら、眺めている。
「彼がヨルですか?」
壁側で様子を見ていた医者が私に話しかける。
「違います」
「……少し、体調を崩されていますか?」
「?ロキ様でしょうか?」
医者が心配そうな顔で私を観察する。
まさか、私が?
「私は護衛です。体調管理は完璧です」
「貴方はまだ幼い子供でしょう?」
「ですが、護衛です」
公爵様が私をロキ様の護衛にさせてくれたのだ。
ならば私は、ロキ様の護衛だ。
「…ロニレイド公子らしいですね…愚かで、とても優しい」
「?」
「こちらの話です」
医者はそう言うと部屋から退出した。
医者は公爵様と長い付き合いなのだろうか?
「どうした?」
様子の確認の為に話かける。
ルイ・カロアスは怯えた表情を、そしてロキ様は睨んできた。
「だ、大丈夫…です」
そう言うならば、なぜそんな表情をする?
私は魔力の波を感じやすく、今、ルイ・カロアスの魔力が乱れているのを知っている。
「……ロキ様。ルイ・カロアスの魔力が乱れています。
危険ですので下がらせます。」
「だ、だめだ。ゆゆるさない。」
私は再び剣を触ってしまう。
今日は本当に、どこかおかしい。
だがその異常を深く考えてしまうと、やはり何かのヒビが入る音がするのだ。
そうすると、誰か…思い出したくないナニカを思い出そうとしてしまう。
「……ロキ様。ルイ・カロアスは危険ですので下がらせます」
強い口調になってしまうが、これ以上私達はこの場にいない方が良いだろう。
ルイ・カロアスが眉間にシワを寄せてロキ様の状態異常の経緯を聞いてくるので、私は素直に答える。
「…神殿?」
あの医者と同じ様に、"神殿"と聞いたルイ・カロアスは小さく舌打ちした。
ルイ・カロアスも神の存在を信じているのだろうか?
「ロ…キ、さま」
ルイ・カロアスがロキ様に寄り添う。
その光景に胸がズキッと傷んだ。
口の中が無性に苦く感じる。
混乱しているロキ様にルイ・カロアスは根気よく付き合う。
(もう…見たくない…)
「お止めください!皇子!!」
「今公子様はっ!」
剣の鞘を強く握っていた私の隣を、一人の少年が通りすぎる。
(遅いんだ、貴方はいつも)
なぜかそんな事を思いながら、でも微笑んでしまう。
「やぁ…んっ…ア…」
繰り出される口づけ以上の行為の"それ"を見せつけられ、私は固まる。
(え?何しているんですか?)
そんな混乱している私を放置し、次々と話は進んでいく。
「や"っあ!~~~~~っ!!!」
ルイ・カロアスが苦しそうに叫び、ビクビクッと震え、そして気絶した。
「可愛いっ」
皇子はそう言い、何度も何度もルイ・カロアスに口づけする。
その度に気絶したはずの体が震えている。
(?)
私は自身の胸に手を当てた。なぜかザワザワする。
この感情は、何だろうか?
「夜が、困って、い、る…手、を離、せ」
ロキ様が皇子の腕を掴む。
その時のロキ様は完全に別人の様で、だがロキ様の様でもあった。
「ヨル?」
「夜は…夜?よる?るい?ル、イ?」
再び混乱し始めるロキ様に心が痛む。
いっそのこと、再び眠らせてしまおうか…。
「るい、をはな、せ…」
そう思っていたが、ロキ様は持ち直した。
(このままいけば…きっと…)
だがそんな願いも叶わず、私は絶望した。
「離さない」
そう言った皇子はロキ様に短剣を刺した。
それは皇帝の宝剣である赤の剣に似た…それこそ、対になるような白の剣だ。
「ぐはっ…」
ロキ様の口からゴポっと大量の血が出てくる。
「ロキさまぁぁぁぁ!!!!」
私はロキ様の元へ駆け寄る。
「ロキさま!ロキさま!!!
……?な、何で…?確かに刺されて…!」
だが私が駆け寄った時には、ロキ様は普通に眠っていた。
刺された後は消えて、血も消えている。
「…なぜ死んでいない?」
皇子も不思議そうにロキ様を見ている。
やはりロキ様は刺されていたはずだ。
ならばなぜ?
いや、何事ともなければ確かに嬉しい事なのだが……。
「もう一度…」
「なにをっ…」
皇子が再び短剣を出して刺そうとするので、私も抜剣する。
皇族に剣を向ける意味を理解しながらも。
「先程の悲鳴は何ですか?」
医者が慌てて部屋に入ってきて、私達の様子を見て一言。
「カエルの子はカエルですね…」
と深い溜め息をついた。
「皇子、なぜ居るのか存じませんが…カロアス公子を送ったら皇城で謹慎していてください。貴方も自室で謹慎です。
貴方達、病人の前で何をしているのですか?
追って話し合いの席を設けるようスクエア公爵に伝えます。
《分かったら早く行動する!!!さぁ早くしなさい!!》」
穏やかな医者が突然怒鳴った事により、私達は驚いた。
そして、素直に指示に従った。
本当に、不思議なほどに、医者の"指示"は強制力が強かったのだ。
「貴方は誰ですか?」
医者がロキ様に問いかける。
だがロキ様は誰かを探しているようだ。
「よる、どこ、だ?ここ、どこ、だ?スクエア?スクエアアア?」
ロキ様ではない…だが、ロキ様だ。
私は片手でもう片方の手を押さえる。
気を抜くとロキ様を殺してしまいそうだったからだ。
それだけは、絶対に、あってはならない!
「…貴方は部屋から出なさい。危険です」
「ッ!…分かりました。後は、お任せします」
私は歯を食い縛り、ロキ様を医者に任せた。
部屋から退出し、他の使用人と共に扉の前で待っている。
私はロキ様の護衛だ。だから、ずっと待とう。
そんな時だった。
何となく見た先にルイ・カロアスが居たのは。
ーーーー彼なら、彼なら何とかできるのでは?
期待と不安が私を襲う。
でも…
『無理に笑わなくて良いですよ』
彼なら、ロキ様を治してくれる気がした。
ルイ・カロアスはそんな事を言った事はないし、私も誰かにそんな事を言われた事はない。
だがその時は、なぜか深く考えられなかった。
男爵家に居た時の様に、まるで誰かに指示されて動いている様だ。
「ルイ・カロアス…」
「こんにちはキリエ様」
儚く笑うルイ・カロアスに酷く頭が痛む。
キリエ…様…?
なぜルイ・カロアスは私に"様"を付けるのだろうか?
なぜ笑う?なぜ私を見る?
なぜかその光景に既視感を感じた。
『キリ、エ、さ、ま…ご、めん、なさ、い』
私の記憶に、血に染まった、まるで地獄のような景色が映る。
そうだ。このルイ・カロアスには違和感があった。
何処からかビシッと、ヒビが入る音がする。
「どうしました?…じゃなくて、どうかしたのか?」
「…ヨルを知っているか?」
以前も似たような感覚があった。どこで?いつ?
『キリエ!大丈夫?思い出さなくて良いんだよ!君が苦しむ姿を、僕は見たくないんだ!!』
…そうだ。あの子がそう言うのならば、それが正解で……。
「え?」
ルイ・カロアスが酷く動揺した顔をする。
「~ッ!」
なぜかその表情にゾクゾクする。
(おかしい…どうして…)
あの子はルイ・カロアスに誘拐されたんだ。それなのに、こんな…違う!これは夢の話だっ!!
動揺してはいけない。私は公爵家の護衛だぞ?いつまでも子供ではいけないっ!!
私は混乱を避ける為に思考を一旦放置する。
後で片付ければ良い。
「だれ?」
「知らないのか…ロキ様がその方を求めているんだ…
だが会ってみてくれ。貴殿ならば…きっと…」
私はその時のルイ・カロアスの表情を知らない。
だから、扉を開けてしまった。
「ロキ様。ルイ・カロアスが来てくださいました」
「る…い?」
ロキ様がルイ・カロアスを見る。
それだけなのに、なぜか危険だと思ってしまう。
私はお二人の会話をどこか遠くから聞いていながら、眺めている。
「彼がヨルですか?」
壁側で様子を見ていた医者が私に話しかける。
「違います」
「……少し、体調を崩されていますか?」
「?ロキ様でしょうか?」
医者が心配そうな顔で私を観察する。
まさか、私が?
「私は護衛です。体調管理は完璧です」
「貴方はまだ幼い子供でしょう?」
「ですが、護衛です」
公爵様が私をロキ様の護衛にさせてくれたのだ。
ならば私は、ロキ様の護衛だ。
「…ロニレイド公子らしいですね…愚かで、とても優しい」
「?」
「こちらの話です」
医者はそう言うと部屋から退出した。
医者は公爵様と長い付き合いなのだろうか?
「どうした?」
様子の確認の為に話かける。
ルイ・カロアスは怯えた表情を、そしてロキ様は睨んできた。
「だ、大丈夫…です」
そう言うならば、なぜそんな表情をする?
私は魔力の波を感じやすく、今、ルイ・カロアスの魔力が乱れているのを知っている。
「……ロキ様。ルイ・カロアスの魔力が乱れています。
危険ですので下がらせます。」
「だ、だめだ。ゆゆるさない。」
私は再び剣を触ってしまう。
今日は本当に、どこかおかしい。
だがその異常を深く考えてしまうと、やはり何かのヒビが入る音がするのだ。
そうすると、誰か…思い出したくないナニカを思い出そうとしてしまう。
「……ロキ様。ルイ・カロアスは危険ですので下がらせます」
強い口調になってしまうが、これ以上私達はこの場にいない方が良いだろう。
ルイ・カロアスが眉間にシワを寄せてロキ様の状態異常の経緯を聞いてくるので、私は素直に答える。
「…神殿?」
あの医者と同じ様に、"神殿"と聞いたルイ・カロアスは小さく舌打ちした。
ルイ・カロアスも神の存在を信じているのだろうか?
「ロ…キ、さま」
ルイ・カロアスがロキ様に寄り添う。
その光景に胸がズキッと傷んだ。
口の中が無性に苦く感じる。
混乱しているロキ様にルイ・カロアスは根気よく付き合う。
(もう…見たくない…)
「お止めください!皇子!!」
「今公子様はっ!」
剣の鞘を強く握っていた私の隣を、一人の少年が通りすぎる。
(遅いんだ、貴方はいつも)
なぜかそんな事を思いながら、でも微笑んでしまう。
「やぁ…んっ…ア…」
繰り出される口づけ以上の行為の"それ"を見せつけられ、私は固まる。
(え?何しているんですか?)
そんな混乱している私を放置し、次々と話は進んでいく。
「や"っあ!~~~~~っ!!!」
ルイ・カロアスが苦しそうに叫び、ビクビクッと震え、そして気絶した。
「可愛いっ」
皇子はそう言い、何度も何度もルイ・カロアスに口づけする。
その度に気絶したはずの体が震えている。
(?)
私は自身の胸に手を当てた。なぜかザワザワする。
この感情は、何だろうか?
「夜が、困って、い、る…手、を離、せ」
ロキ様が皇子の腕を掴む。
その時のロキ様は完全に別人の様で、だがロキ様の様でもあった。
「ヨル?」
「夜は…夜?よる?るい?ル、イ?」
再び混乱し始めるロキ様に心が痛む。
いっそのこと、再び眠らせてしまおうか…。
「るい、をはな、せ…」
そう思っていたが、ロキ様は持ち直した。
(このままいけば…きっと…)
だがそんな願いも叶わず、私は絶望した。
「離さない」
そう言った皇子はロキ様に短剣を刺した。
それは皇帝の宝剣である赤の剣に似た…それこそ、対になるような白の剣だ。
「ぐはっ…」
ロキ様の口からゴポっと大量の血が出てくる。
「ロキさまぁぁぁぁ!!!!」
私はロキ様の元へ駆け寄る。
「ロキさま!ロキさま!!!
……?な、何で…?確かに刺されて…!」
だが私が駆け寄った時には、ロキ様は普通に眠っていた。
刺された後は消えて、血も消えている。
「…なぜ死んでいない?」
皇子も不思議そうにロキ様を見ている。
やはりロキ様は刺されていたはずだ。
ならばなぜ?
いや、何事ともなければ確かに嬉しい事なのだが……。
「もう一度…」
「なにをっ…」
皇子が再び短剣を出して刺そうとするので、私も抜剣する。
皇族に剣を向ける意味を理解しながらも。
「先程の悲鳴は何ですか?」
医者が慌てて部屋に入ってきて、私達の様子を見て一言。
「カエルの子はカエルですね…」
と深い溜め息をついた。
「皇子、なぜ居るのか存じませんが…カロアス公子を送ったら皇城で謹慎していてください。貴方も自室で謹慎です。
貴方達、病人の前で何をしているのですか?
追って話し合いの席を設けるようスクエア公爵に伝えます。
《分かったら早く行動する!!!さぁ早くしなさい!!》」
穏やかな医者が突然怒鳴った事により、私達は驚いた。
そして、素直に指示に従った。
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