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第五章
5.ベリン城
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ロドリゴは、燃える屋根で魔法陣を呼び出し突然姿を消した。消える前に一瞬、こちらに視線を向けた様にみえた。
「黒騎士は全て消えました。次はベリン城です。大丈夫ですか、ココ?」
ムーランに気遣われている。はっとした。
「えっ?う、うん、大丈夫。・・・ムーラン、あのさ、不死者を救う方法ってある?」
「――――不死者を救う方法は、魂を開放してやり、輪廻の輪の中に魂を帰してやる事です。それ以外は救われません。・・・言っておきますが、一度死んだ者を生き返らせる方法はありませんよ」
「―――うん。わかった」
やはりそうなんだ。
「ココ、貴女に辛い思いをさせなくてはならない事を深くお詫びします」
アスランテが跪いて私の両手を握り見上げた。
「どうして、アスランテがそんなこと謝るの?おかしいよ。アスランテが居てくれて私とても心強い。アスランテはどこにもいかないでね」
「・・・はい」
この淋しそうな微笑みがとても私には苦しかった。どうしてそんなに悲しそうな顔をするんだろう。
ムーランを見ると、そっぽ向いて知らんぷりしていた。
「ベリン城に行こう。みんな、この時の為に準備していたんだね」
「そうです、私達はいつか来るだろう、この時を待っていました。この国は強い結界で世界から切り離されています。確かに、他国からの侵略の心配はありませんでしたが、それ以上におかしな永久機関の中に閉じ込められて、多くの犠牲を払って来たのです」
「?よくわからないけど、それは獣人達の居なくなる周期の話?」
「はい、それと緑の姫巫女の召喚です」
「私達がまだ真実を完全に知った訳ではありませんが、おおよその仮説は立てています」
「そう。それを、ベリン城に行って確かめてみればいいんだね」
「ええ。私達は、緑の巫女姫に忠誠を誓い、最後まで戦います」
今度は、ムーランが跪いて左手を胸に当てそう言った。
私は、ホントは忠誠なんていらない、誰も死んだりするのをみたくない。でも逃げずにこの世界の決着がつくまで戦う。
そう、心の中で誓った。
ベリン城は黒々とした瘴気に包まれていた。皆、この戦いの仲間達がベリン城の周りに集結している。
私はポケットから種を取り出して撒いた。
種は広範囲に城を囲む五か所に散らばり、ジャックと豆の木みたいな天迄届く様な巨大な蔓が地響きを建てながら五か所に立ち上がり、そこから五芒星の光の陣を描き出した。
城を中心として発せられていた真黒な瘴気が、天から降り注ぐ光の矢に消されて行く。
黒く閉ざされていた城が現れ、城門がこじ開けられる。
そこには王の使徒達が待ち受けていた。
それぞれの戦いが始まる。どこかにこの黒騎士達を動かしているロドリゴがいるのだ。
アスランテとムーランが血路を切り開き、城内へと進んで行く。城内に入ると外の戦いが嘘のように静かだった。
「ココ、これを貴女にお返ししましょう」
アスランテから手渡された物は、刀の柄だった。刀身は現れていない柄の部分だ。
「あの時落としたの拾ってくれたんだね。ありがとう」
「はい。一緒に戦って下さる貴女に感謝します。私達の国の為に申し訳ありません。私は貴女が再びここに現れて下さって戦う勇気が出ました。貴女に出会えた事をとても嬉しく思います」
「そんなにかしこまって言わないで。この世界に来てアスランテに会えて良かった。私、アスランテの事大好き」
「・・・はい、私もです」
「オイオイ、愛の告白してんじゃねーぞ」
灰色のローブを纏ったロドリゴが現れた。着替えた様だ。穴の開いた身体を見なくて済む。
「ロドリゴ、貴方を倒します」
「ふん、アスランテ、お前みたいな死にぞこないに殺られるかよ」
バリバリと稲妻と炎が混ざり合い、城のあちこちが欠けて落ちて来る。
二人が城の中で戦い始めた。
目にも止まらない速さで飛び交う術とぶつかり合う神器。
「巫女姫、もう誰にも止められません。私達は地下におりましょう。地下神殿があります。そこに王が居る筈です」
ムーランに言われて彼の後を追う。さらにスピードを増して二人の戦いが激しくなっていくのを感じた。
「黒騎士は全て消えました。次はベリン城です。大丈夫ですか、ココ?」
ムーランに気遣われている。はっとした。
「えっ?う、うん、大丈夫。・・・ムーラン、あのさ、不死者を救う方法ってある?」
「――――不死者を救う方法は、魂を開放してやり、輪廻の輪の中に魂を帰してやる事です。それ以外は救われません。・・・言っておきますが、一度死んだ者を生き返らせる方法はありませんよ」
「―――うん。わかった」
やはりそうなんだ。
「ココ、貴女に辛い思いをさせなくてはならない事を深くお詫びします」
アスランテが跪いて私の両手を握り見上げた。
「どうして、アスランテがそんなこと謝るの?おかしいよ。アスランテが居てくれて私とても心強い。アスランテはどこにもいかないでね」
「・・・はい」
この淋しそうな微笑みがとても私には苦しかった。どうしてそんなに悲しそうな顔をするんだろう。
ムーランを見ると、そっぽ向いて知らんぷりしていた。
「ベリン城に行こう。みんな、この時の為に準備していたんだね」
「そうです、私達はいつか来るだろう、この時を待っていました。この国は強い結界で世界から切り離されています。確かに、他国からの侵略の心配はありませんでしたが、それ以上におかしな永久機関の中に閉じ込められて、多くの犠牲を払って来たのです」
「?よくわからないけど、それは獣人達の居なくなる周期の話?」
「はい、それと緑の姫巫女の召喚です」
「私達がまだ真実を完全に知った訳ではありませんが、おおよその仮説は立てています」
「そう。それを、ベリン城に行って確かめてみればいいんだね」
「ええ。私達は、緑の巫女姫に忠誠を誓い、最後まで戦います」
今度は、ムーランが跪いて左手を胸に当てそう言った。
私は、ホントは忠誠なんていらない、誰も死んだりするのをみたくない。でも逃げずにこの世界の決着がつくまで戦う。
そう、心の中で誓った。
ベリン城は黒々とした瘴気に包まれていた。皆、この戦いの仲間達がベリン城の周りに集結している。
私はポケットから種を取り出して撒いた。
種は広範囲に城を囲む五か所に散らばり、ジャックと豆の木みたいな天迄届く様な巨大な蔓が地響きを建てながら五か所に立ち上がり、そこから五芒星の光の陣を描き出した。
城を中心として発せられていた真黒な瘴気が、天から降り注ぐ光の矢に消されて行く。
黒く閉ざされていた城が現れ、城門がこじ開けられる。
そこには王の使徒達が待ち受けていた。
それぞれの戦いが始まる。どこかにこの黒騎士達を動かしているロドリゴがいるのだ。
アスランテとムーランが血路を切り開き、城内へと進んで行く。城内に入ると外の戦いが嘘のように静かだった。
「ココ、これを貴女にお返ししましょう」
アスランテから手渡された物は、刀の柄だった。刀身は現れていない柄の部分だ。
「あの時落としたの拾ってくれたんだね。ありがとう」
「はい。一緒に戦って下さる貴女に感謝します。私達の国の為に申し訳ありません。私は貴女が再びここに現れて下さって戦う勇気が出ました。貴女に出会えた事をとても嬉しく思います」
「そんなにかしこまって言わないで。この世界に来てアスランテに会えて良かった。私、アスランテの事大好き」
「・・・はい、私もです」
「オイオイ、愛の告白してんじゃねーぞ」
灰色のローブを纏ったロドリゴが現れた。着替えた様だ。穴の開いた身体を見なくて済む。
「ロドリゴ、貴方を倒します」
「ふん、アスランテ、お前みたいな死にぞこないに殺られるかよ」
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二人が城の中で戦い始めた。
目にも止まらない速さで飛び交う術とぶつかり合う神器。
「巫女姫、もう誰にも止められません。私達は地下におりましょう。地下神殿があります。そこに王が居る筈です」
ムーランに言われて彼の後を追う。さらにスピードを増して二人の戦いが激しくなっていくのを感じた。
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