15 / 113
1章 「魔女」が辺境伯の「聖女」になるまで
14 魔女の噂?(アルヴィン視点)
しおりを挟む
◇
馬屋番に馬を預け、厩舎を出たところで、待っていたルイスが話しかけてきた。
「アルヴィン様。ソフィア様を塔の上へお連れしました」
ソフィアがいた時とは別人のように、凛とした声だ。
目も鋭く細めている。
こちらがルイスの素だ。
普段は相手を油断させるため、腑抜けを演じているらしい。
「ルイス、ご苦労。ソフィアは何か言っていたか?」
「『片付いているから掃除は必要ない』と。それから、窓の外を眺めて大喜びなさってました」
「大喜び?」
「あの部屋は夕焼けがよく見えますので」
ルイスが上を指差した。
つられて見やると、空は息詰まるような赤に染まっている。
「……あんなものが嬉しいのか」
「変わってますよね。アルヴィン様のおそばで寝泊まりしたがるかと思いきや、『交代しましょう』だなんて」
ルイスの押し殺した笑いにつられて、こちらまで笑い出しそうになる。
が、続いた一言にハッとした。
「『魔女』ならではの演技かもしれませんが」
「『魔女』?」
眉をひそめて聞き返す。
そんな肩書きはソフィアに似つかわしくない。
ルイスは肩をすくめ、「先月のことですが」と話し始めた。
「ソフィア様が、リッツィ男爵令嬢エミリーナ様に暴行を加えたそうです」
「ソフィアが? まさか」
意外な話に目を丸くする。ルイスはソフィアのいる塔を見ながら、また口を開いた。
「ソフィア様の元婚約者の部屋に、エミリーナ様がいたそうで。ソフィア様が『浮気だ』と勘違いしてエミリーナ様に花瓶を投げた、と」
「それは……同名の別人なのでは?」
ソフィアを連れて修道院を出る時、何人かの子どもたちは泣きながら彼女のスカートにしがみついた。
それほど慕われる娘が、怒りに任せて暴力を振るうとは思えない。
しかし、ルイスは大きく首を横に振った。
「別人じゃありません。フィルド侯爵令息のカール殿と婚約を結んでいたのは、間違いなくローグ子爵令嬢でしたから」
「それなら……姉妹かもしれないだろう。ソフィアとは限らない」
「彼女は一人っ子ですよ。それに、この1ヶ月で、僕は3つの晩餐会に顔を出したでしょう? 話した貴族は50人以上。その誰もが『ソフィア・ライトウィルは魔女のような娘だ』と口を揃えたんです」
「それが真実なら……ソフィアは相当な策士だな」
俺が修道院に来ることを見越して、院長に取り入ったのか。
俺の警戒を解くために、純朴なふりをしたのか。
「とはいえ、ちょっと妙なんですよね」
「妙?」
「ええ。僕が初めて噂を聞いたのは、エミリーナ様が殴られた2日後なんです」
「つまり……エミリーナとやらは、殴られてすぐにソフィアの所業を言い歩いたのか? ずいぶん神経が太いんだな」
「ですよねえ。その結果、貴族たちから白い目で見られたソフィア様は、カール殿との婚約を破棄。修道院に逃げた、と」
「……まさか。考えられん」
ソフィアが敏腕の策士なら、さっさと手を打つはず。
なのに彼女は、敗残兵のごとく社交界から逃げ出した。
まるで誰かに陥れられたようではないか。
そこまで考えて、あることが頭にひらめいた。
「ルイス。『ソフィアが暴行を働いた』という話は、エミリーナの嘘なのでは?」
「一応、僕もその可能性を考えました」
ルイスがニヤリと笑い、恭しく頭を下げる。
「ですが、可能性は低いです。そんなことをしたらリッツィ男爵が止めるでしょうから」
「どういうことだ?」
エミリーナがソフィアを陥れようとした、そうであってほしい、と考えていたせいで、やや厳しい声色になる。
が、ルイスは気に留める様子もなく淡々と答えた。
「リッツィ男爵領は毛織物で有名なんですが、最近ますます評判がいいそうです。ローグ子爵のおかげで」
「ローグ子爵が何かしたのか?」
「ええ。ここ数年、ローグ子爵領の生産物は質が素晴らしいんですよ。もちろん羊毛も。リッツィ男爵は、それをローグ領から大量に買い取っているそうです」
そして作られた毛織物は、肌触りがよく丈夫。
ほかの貴族はこぞって買い求めるという。
「なるほど……それならリッツィ男爵は、ローグ子爵の機嫌を損ねたくないだろうな」
「そうなんですよ。ですから、エミリーナ様がソフィア様を陥れようとしたなら、リッツィ男爵が止めるはずなんです」
しかし、男爵は娘を止めなかった。
ということは、やはりソフィアはエミリーナに暴力を振るったのか。
落胆しかけた時、ルイスが「ただし」と呟いた。
「状況が変われば、男爵はエミリーナ様の行動を黙認しそうですけど」
「たとえば?」
「……興味津々ですねえ。そんなに魔女の噂が嘘だと思いたいんですか?」
ルイスは揶揄うように笑い、横目で俺を見た。
その顔に腹が立って、肩を拳で小突いてやる。
「早く続けろ。どういう状況なら、リッツィ男爵は娘の愚行を黙認するんだ」
「そうですね、たとえば……新事業を始める、とか」
「新事業?」
「何とも言えませんが。リッツィ男爵の近況自体、よくわからないもので。隠し事をしているみたいなんですよ」
「隠し事? 違法な事業を始める気じゃないだろうな」
考え込むと、ルイスが「ちょっと」と、腰に手を当てて声をかけてくる。
「男爵の隠し事が新事業とは限りませんよ。ソフィア様を無実にしたいからって、憶測と真実を取り違えないでください」
「別に……」
と、言いつつも否定はできず、横を向いて口をつぐむ。
俺の子どもじみた行動に呆れたのか、ルイスが「はあ~」と、ため息をついた。
「ソフィア様に絆されるのは勝手ですけど、警戒はしてくださいね。相手は『魔女』なんですから。呪術を扱うのかもしれませんよ」
「……わかっている」
呪術とは、かけた相手にジリジリと苦しみを与えながら、命を奪う技。
数百年前、ドラフィナ帝国との戦いで、レグナル国は呪術師による大打撃を受けた。
しかし、呪術を操るには代償が必要だ。
帝国の呪術師たちは多くの生贄を犠牲にし、自滅していった。
それを見たレグナルの王は、呪術を禁忌とした。
使用者は極刑。関係者も重罪人扱いだ。
そんなものをソフィアが使えば、俺たちまで罰を受けかねない。
ただでさえ、地下室に隠し事があるのに。
(ソフィアに気を許すのは危険だ)
そう思いながらも、もう一人の自分が「彼女に心を開きたい」と囁いてくる。
修道院でソフィアの手を取った時。
体が軽くなり、やわらかな綿に包まれるような感覚があった。
ずっとこうしていたいと願ってしまった。
あれは、癒しの祝福のせいだけではない。
「慈善団と間違われて光栄」と言った彼女の心根が、人を癒すのだ。
ソフィアは誰も傷つけていない。
どうしてか、そう思いたかった。
馬屋番に馬を預け、厩舎を出たところで、待っていたルイスが話しかけてきた。
「アルヴィン様。ソフィア様を塔の上へお連れしました」
ソフィアがいた時とは別人のように、凛とした声だ。
目も鋭く細めている。
こちらがルイスの素だ。
普段は相手を油断させるため、腑抜けを演じているらしい。
「ルイス、ご苦労。ソフィアは何か言っていたか?」
「『片付いているから掃除は必要ない』と。それから、窓の外を眺めて大喜びなさってました」
「大喜び?」
「あの部屋は夕焼けがよく見えますので」
ルイスが上を指差した。
つられて見やると、空は息詰まるような赤に染まっている。
「……あんなものが嬉しいのか」
「変わってますよね。アルヴィン様のおそばで寝泊まりしたがるかと思いきや、『交代しましょう』だなんて」
ルイスの押し殺した笑いにつられて、こちらまで笑い出しそうになる。
が、続いた一言にハッとした。
「『魔女』ならではの演技かもしれませんが」
「『魔女』?」
眉をひそめて聞き返す。
そんな肩書きはソフィアに似つかわしくない。
ルイスは肩をすくめ、「先月のことですが」と話し始めた。
「ソフィア様が、リッツィ男爵令嬢エミリーナ様に暴行を加えたそうです」
「ソフィアが? まさか」
意外な話に目を丸くする。ルイスはソフィアのいる塔を見ながら、また口を開いた。
「ソフィア様の元婚約者の部屋に、エミリーナ様がいたそうで。ソフィア様が『浮気だ』と勘違いしてエミリーナ様に花瓶を投げた、と」
「それは……同名の別人なのでは?」
ソフィアを連れて修道院を出る時、何人かの子どもたちは泣きながら彼女のスカートにしがみついた。
それほど慕われる娘が、怒りに任せて暴力を振るうとは思えない。
しかし、ルイスは大きく首を横に振った。
「別人じゃありません。フィルド侯爵令息のカール殿と婚約を結んでいたのは、間違いなくローグ子爵令嬢でしたから」
「それなら……姉妹かもしれないだろう。ソフィアとは限らない」
「彼女は一人っ子ですよ。それに、この1ヶ月で、僕は3つの晩餐会に顔を出したでしょう? 話した貴族は50人以上。その誰もが『ソフィア・ライトウィルは魔女のような娘だ』と口を揃えたんです」
「それが真実なら……ソフィアは相当な策士だな」
俺が修道院に来ることを見越して、院長に取り入ったのか。
俺の警戒を解くために、純朴なふりをしたのか。
「とはいえ、ちょっと妙なんですよね」
「妙?」
「ええ。僕が初めて噂を聞いたのは、エミリーナ様が殴られた2日後なんです」
「つまり……エミリーナとやらは、殴られてすぐにソフィアの所業を言い歩いたのか? ずいぶん神経が太いんだな」
「ですよねえ。その結果、貴族たちから白い目で見られたソフィア様は、カール殿との婚約を破棄。修道院に逃げた、と」
「……まさか。考えられん」
ソフィアが敏腕の策士なら、さっさと手を打つはず。
なのに彼女は、敗残兵のごとく社交界から逃げ出した。
まるで誰かに陥れられたようではないか。
そこまで考えて、あることが頭にひらめいた。
「ルイス。『ソフィアが暴行を働いた』という話は、エミリーナの嘘なのでは?」
「一応、僕もその可能性を考えました」
ルイスがニヤリと笑い、恭しく頭を下げる。
「ですが、可能性は低いです。そんなことをしたらリッツィ男爵が止めるでしょうから」
「どういうことだ?」
エミリーナがソフィアを陥れようとした、そうであってほしい、と考えていたせいで、やや厳しい声色になる。
が、ルイスは気に留める様子もなく淡々と答えた。
「リッツィ男爵領は毛織物で有名なんですが、最近ますます評判がいいそうです。ローグ子爵のおかげで」
「ローグ子爵が何かしたのか?」
「ええ。ここ数年、ローグ子爵領の生産物は質が素晴らしいんですよ。もちろん羊毛も。リッツィ男爵は、それをローグ領から大量に買い取っているそうです」
そして作られた毛織物は、肌触りがよく丈夫。
ほかの貴族はこぞって買い求めるという。
「なるほど……それならリッツィ男爵は、ローグ子爵の機嫌を損ねたくないだろうな」
「そうなんですよ。ですから、エミリーナ様がソフィア様を陥れようとしたなら、リッツィ男爵が止めるはずなんです」
しかし、男爵は娘を止めなかった。
ということは、やはりソフィアはエミリーナに暴力を振るったのか。
落胆しかけた時、ルイスが「ただし」と呟いた。
「状況が変われば、男爵はエミリーナ様の行動を黙認しそうですけど」
「たとえば?」
「……興味津々ですねえ。そんなに魔女の噂が嘘だと思いたいんですか?」
ルイスは揶揄うように笑い、横目で俺を見た。
その顔に腹が立って、肩を拳で小突いてやる。
「早く続けろ。どういう状況なら、リッツィ男爵は娘の愚行を黙認するんだ」
「そうですね、たとえば……新事業を始める、とか」
「新事業?」
「何とも言えませんが。リッツィ男爵の近況自体、よくわからないもので。隠し事をしているみたいなんですよ」
「隠し事? 違法な事業を始める気じゃないだろうな」
考え込むと、ルイスが「ちょっと」と、腰に手を当てて声をかけてくる。
「男爵の隠し事が新事業とは限りませんよ。ソフィア様を無実にしたいからって、憶測と真実を取り違えないでください」
「別に……」
と、言いつつも否定はできず、横を向いて口をつぐむ。
俺の子どもじみた行動に呆れたのか、ルイスが「はあ~」と、ため息をついた。
「ソフィア様に絆されるのは勝手ですけど、警戒はしてくださいね。相手は『魔女』なんですから。呪術を扱うのかもしれませんよ」
「……わかっている」
呪術とは、かけた相手にジリジリと苦しみを与えながら、命を奪う技。
数百年前、ドラフィナ帝国との戦いで、レグナル国は呪術師による大打撃を受けた。
しかし、呪術を操るには代償が必要だ。
帝国の呪術師たちは多くの生贄を犠牲にし、自滅していった。
それを見たレグナルの王は、呪術を禁忌とした。
使用者は極刑。関係者も重罪人扱いだ。
そんなものをソフィアが使えば、俺たちまで罰を受けかねない。
ただでさえ、地下室に隠し事があるのに。
(ソフィアに気を許すのは危険だ)
そう思いながらも、もう一人の自分が「彼女に心を開きたい」と囁いてくる。
修道院でソフィアの手を取った時。
体が軽くなり、やわらかな綿に包まれるような感覚があった。
ずっとこうしていたいと願ってしまった。
あれは、癒しの祝福のせいだけではない。
「慈善団と間違われて光栄」と言った彼女の心根が、人を癒すのだ。
ソフィアは誰も傷つけていない。
どうしてか、そう思いたかった。
14
あなたにおすすめの小説
【完結】使えない令嬢として一家から追放されたけど、あまりにも領民からの信頼が厚かったので逆転してざまぁしちゃいます
腕押のれん
ファンタジー
アメリスはマハス公国の八大領主の一つであるロナデシア家の三姉妹の次女として生まれるが、頭脳明晰な長女と愛想の上手い三女と比較されて母親から疎まれており、ついに追放されてしまう。しかしアメリスは取り柄のない自分にもできることをしなければならないという一心で領民たちに対し援助を熱心に行っていたので、領民からは非常に好かれていた。そのため追放された後に他国に置き去りにされてしまうものの、偶然以前助けたマハス公国出身のヨーデルと出会い助けられる。ここから彼女の逆転人生が始まっていくのであった!
私が死ぬまでには完結させます。
追記:最後まで書き終わったので、ここからはペース上げて投稿します。
追記2:ひとまず完結しました!
【完結】奇跡のおくすり~追放された薬師、実は王家の隠し子でした~
いっぺいちゃん
ファンタジー
薬草と静かな生活をこよなく愛する少女、レイナ=リーフィア。
地味で目立たぬ薬師だった彼女は、ある日貴族の陰謀で“冤罪”を着せられ、王都の冒険者ギルドを追放されてしまう。
「――もう、草とだけ暮らせればいい」
絶望の果てにたどり着いた辺境の村で、レイナはひっそりと薬を作り始める。だが、彼女の薬はどんな難病さえ癒す“奇跡の薬”だった。
やがて重病の王子を治したことで、彼女の正体が王家の“隠し子”だと判明し、王都からの使者が訪れる――
「あなたの薬に、国を救ってほしい」
導かれるように再び王都へと向かうレイナ。
医療改革を志し、“薬師局”を創設して仲間たちと共に奔走する日々が始まる。
薬草にしか心を開けなかった少女が、やがて王国の未来を変える――
これは、一人の“草オタク”薬師が紡ぐ、やさしくてまっすぐな奇跡の物語。
※表紙のイラストは画像生成AIによって作られたものです。
【完結】辺境に飛ばされた子爵令嬢、前世の経営知識で大商会を作ったら王都がひれ伏したし、隣国のハイスペ王子とも結婚できました
いっぺいちゃん
ファンタジー
婚約破棄、そして辺境送り――。
子爵令嬢マリエールの運命は、結婚式直前に無惨にも断ち切られた。
「辺境の館で余生を送れ。もうお前は必要ない」
冷酷に告げた婚約者により、社交界から追放された彼女。
しかし、マリエールには秘密があった。
――前世の彼女は、一流企業で辣腕を振るった経営コンサルタント。
未開拓の農産物、眠る鉱山資源、誠実で働き者の人々。
「必要ない」と切り捨てられた辺境には、未来を切り拓く力があった。
物流網を整え、作物をブランド化し、やがて「大商会」を設立!
数年で辺境は“商業帝国”と呼ばれるまでに発展していく。
さらに隣国の完璧王子から熱烈な求婚を受け、愛も手に入れるマリエール。
一方で、税収激減に苦しむ王都は彼女に救いを求めて――
「必要ないとおっしゃったのは、そちらでしょう?」
これは、追放令嬢が“経営知識”で国を動かし、
ざまぁと恋と繁栄を手に入れる逆転サクセスストーリー!
※表紙のイラストは画像生成AIによって作られたものです。
処刑台の皇妃、回帰して復讐を誓う ~冷酷公爵と偽りの婚約者~ おまえたちは許さない!
秦江湖
ファンタジー
皇妃エリアーナは、夫である皇帝アランと、たった一人の親友イザベラの策略により、無実の罪で処刑される。
民衆に罵られ、アランの冷酷な目とイザベラの嘲笑を「始まりの景色」として目に焼き付けながら絶命した彼女は、しかし、処刑の記憶を持ったまま三年前の過去に回帰する。
「おまえたちは許さない」
二度目の人生。
エリアーナの目的はただ一つ、自分を陥れた二人への完璧な復讐。
彼女はまず、アラン(皇太子)からの婚約内示を拒絶。そして、アラン最大の政敵である「北の冷血公爵」ルシアン・ヴァレリウスに接触する。
1周目で得た「未来の知識」を対価に、エリアーナはルシアンに持ちかける。
「貴方様には帝国の覇権を。わたくしには復讐の舞台を。そのための『契約婚約』を――」
憎悪を糧に生きる皇妃と、氷の瞳を持つ公爵。
二人の偽りの婚約の行く末は……
婚約破棄された悪役令嬢、放浪先で最強公爵に溺愛される
鍛高譚
恋愛
「スカーレット・ヨーク、お前との婚約は破棄する!」
王太子アルバートの突然の宣言により、伯爵令嬢スカーレットの人生は一変した。
すべては“聖女”を名乗る平民アメリアの企み。でっち上げられた罪で糾弾され、名誉を失い、実家からも追放されてしまう。
頼る宛もなく王都をさまよった彼女は、行き倒れ寸前のところを隣国ルーヴェル王国の公爵、ゼイン・ファーガスに救われる。
「……しばらく俺のもとで休め。安全は保証する」
冷徹な印象とは裏腹に、ゼインはスカーレットを庇護し、“形だけの婚約者”として身を守ってくれることに。
公爵家で静かな日々を過ごすうちに、スカーレットの聡明さや誇り高さは次第に評価され、彼女自身もゼインに心惹かれていく。
だがその裏で、王太子とアメリアの暴走は止まらず、スカーレットの両親までもが処刑の危機に――!
転生幼女は追放先で総愛され生活を満喫中。前世で私を虐げていた姉が異世界から召喚されたので、聖女見習いは不要のようです。
桜城恋詠
ファンタジー
聖女見習いのロルティ(6)は、五月雨瑠衣としての前世の記憶を思い出す。
異世界から召喚された聖女が、自身を虐げてきた前世の姉だと気づいたからだ。
彼女は神官に聖女は2人もいらないと教会から追放。
迷いの森に捨てられるが――そこで重傷のアンゴラウサギと生き別れた実父に出会う。
「絶対、誰にも渡さない」
「君を深く愛している」
「あなたは私の、最愛の娘よ」
公爵家の娘になった幼子は腹違いの兄と血の繋がった父と母、2匹のもふもふにたくさんの愛を注がれて暮らす。
そんな中、養父や前世の姉から命を奪われそうになって……?
命乞いをしたって、もう遅い。
あなたたちは絶対に、許さないんだから!
☆ ☆ ☆
★ベリーズカフェ(別タイトル)・小説家になろう(同タイトル)掲載した作品を加筆修正したものになります。
こちらはトゥルーエンドとなり、内容が異なります。
※9/28 誤字修正
婚約破棄されたのでサブスク聖女始めました ―平民がダメ?なら侯爵令嬢にしますが、だから何?―
ふわふわ
恋愛
「真実の愛を見つけた」
そう告げられて、王太子との婚約をあっさり破棄された聖女シャマル。
泣かない。
責めない。
執着もしない。
だって正直、
好きでもない相手との政略結婚も、
毎日王宮に通って無償奉仕する生活も、
もう十分だったから。
「必要なときだけ呼んで。報酬は時給でいいよ」
そうして始めたのは、
前代未聞の サブスク式・聖女制度。
奇跡を振りまくのではなく、
判断基準を明確にし、
数字と仕組みで回す“無理をしない聖女業”。
ところがそれが、なぜか国にとって一番うまくいく。
しかし、
「平民の娘では納得できない」
「聖女は神聖であるべきだ」
そんな声が、王と貴族たちから上がり始め――
「じゃあ、侯爵令嬢にしましょう」
肩書だけを差し替える、
中身は何ひとつ変えない痛快対応で、
価値観そのものを静かに詰ませていく。
これは、
怒鳴らない、争わない、感情に走らない。
それでも確実に“立場逆転”していく
理屈派・ドライ聖女の静かなザマァ物語。
働きすぎないこと。
全員に好かれようとしないこと。
納得しない自由も、ちゃんと認めること。
そんな聖女が作ったのは、
奇跡ではなく――
無理をしなくても生きられる仕組みだった。
【完結】間違えたなら謝ってよね! ~悔しいので羨ましがられるほど幸せになります~
綾雅(りょうが)要らない悪役令嬢
ファンタジー
「こんな役立たずは要らん! 捨ててこい!!」
何が起きたのか分からず、茫然とする。要らない? 捨てる? きょとんとしたまま捨てられた私は、なぜか幼くなっていた。ハイキングに行って少し道に迷っただけなのに?
後に聖女召喚で間違われたと知るが、だったら責任取って育てるなり、元に戻すなりしてよ! 謝罪のひとつもないのは、納得できない!!
負けん気の強いサラは、見返すために幸せになることを誓う。途端に幸せが舞い込み続けて? いつも笑顔のサラの周りには、聖獣達が集った。
やっぱり聖女だから戻ってくれ? 絶対にお断りします(*´艸`*)
【同時掲載】 小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ
2022/06/22……完結
2022/03/26……アルファポリス、HOT女性向け 11位
2022/03/19……小説家になろう、異世界転生/転移(ファンタジー)日間 26位
2022/03/18……エブリスタ、トレンド(ファンタジー)1位
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる