66 / 135
第二章
岩山調査ですわ
しおりを挟む
「結果から言うと岩山の中には人が居る」
「そうね。人影は感じられたわ」
2人が私とルカさんを見て言った。
「それは岩山の中に何か建物があって、人が居るって事ですか?」
ルカさんが質問する。
「中が何かはハッキリ見えない。でも建物のように思える。多分強い力を持つ何者が透し出来ない様にシールドを岩山に張っているようだ」
「シールドが張られているって事は中には入れないの?」
私は残念と思い肩を落とした。
「ふふ。あれは透し出来ない様にする方を重視しているシールドだから私の力があれば入って行けるぞ?シールドを張ってる奴は透し出来なければ気付かれず誰も侵入してこないと思っているのだろう」
「ルネさんの力って凄いのですね!」
私は目を輝かせてルネさんを見た。
「アイラ?私達は恋人同士なのだからルネと呼び捨てでいいのだよ?」
ルネさんが甘ったるい雰囲気を出してきた。
「違うでしょう?兄妹!貴方達は兄妹だから『お兄様』または『ルネお兄様』でしょう?」
シャーロットさんが起こりながら詰め寄る。
「だから、昨日も言ったが私達は昨日から恋人同士になったのだ。お兄様はおかしい」
「貴方がおかしい!本当に気持ちが悪いわ」
「お前に気持ち悪がられても痛くも痒くもないがな。私からすればお前の方が理解出来ないのだが」
「あら?アイラは男女問わず魅了するでしょう?あの尊さは性別を超えるわ」
「うむ。それに関しては同意する」
2人が頷き合っている。
何の話よ。今じゃなきゃ駄目?
「で?入り口とか見えるのか?」
ルカさんが訊く。
2人の言い争いを完全に無視だ。
いいぞ。ルカさん。
「船着場は見えるわ。きっと消えた小型船はそこに魔力で移動させたんだと思う」
シャーロットさんが目を細めて岩山を見ながら言った。
「もう一つ、岩山の中に入れそうな扉があるぞ?そこに飛ぶか?」
え?そんなダイレクトに行っちゃうの?
「そうだな。扉があるのなら、その扉に行ってみるか」
ルカさん行く気満々だ。
ちょっと、そんな気軽に行っちゃうの?
「では」
と言ったルネさんは私をグイッと自分に引き寄せて後ろから抱き締めた。
次の瞬間目の前に扉が出てきた。
私が驚いて瞬きしていると隣からシャーロットさんとルカさんの恨めしい声が聞こえてきた。
「ちょっと!突然に飛ぶとか止めてほしいわ!びっくりするじゃない!」
「これが移動魔法⁉︎体験出来て嬉しいが本当に突然は勘弁してくれ」
「は?では、と言ったはずだが?」
ぶーぶーと文句を言う2人に対してルネさんは涼しい顔だ。
そして私を離さない。
「この扉、開くのかな?」
私が扉に手を出すと空中に文字列が出てきた。これ、何か文字を押さないと駄目なやつ。
「あ~このタイプか。こんなの分からないよなー」
ルカさんはもう諦めた感じだ。
早くない?
もう少し考えてみるっていうのはどうですか?
皆んなそれぞれに考え始めたようで静かになった。
「分かるわけないわよね?だってこの建物の事や建てた人物の事何も知らないのに......」
「そうだな。ヒントになる事も何一つ知らん」
とりあえず帰るか雰囲気になってきた。
帰って考えるかみたいな?
ここまで来て?
何も収穫ないよ?
キルジーさんがあんなに抱き締めて渋々送り出してくれたのに。
私はんーと考える。絶対に分かるはずがない。ないのに。
何故か頭に浮かんだ変な言葉。
言葉なのか?名前なのか?都市名なのかよく分からないけど......。
「バルトカピ......」
私はそう呟いてその文字を押してみた。
すると扉が開いた。
「「「え⁉︎」」」
3人は呆然としている。
私もだ。
「開きました......ね?」
私は小さい声で言った。
3人は頷いて扉を見た。
「入りましょうか?」
私は深く追求される前にルネさんを背負ったまま岩山に足を踏み入れた。
他の2人もそれに続く。
そこは広いホールになっていた。玄関?なのかな?
うー。先程から背中が重い。
鬱陶しいのでルネさんを引き剥がしてから前に進む。
ルネさんが悲しそうな顔をした。
ごめんなさい。
3歩ぐらい歩いた時、突然私とルカさんが前方に弾き飛ばされ2人して前のめりに転んでしまう。
何⁉︎と思って振り返るとルネさんとシャーロットさんが消えていた。
私とルカさんはお互いの顔を見て首を傾げた。
「今、何が起こったのでしょう?」
「うーん。俺達が違う所に飛ばされたか後ろの2人が飛ばされたか?そんな感じ?」
「ですよね。とりあえず進んでみますか?」
「そうだな」
目の前には真っ直ぐに伸びた廊下がある。うん。ここに居ても仕方ない。進もう。
2人で歩いて行く。
おかしい。誰も居ない。
絶対に侵入者ありってなってると思うのに。罠?
それに先程から歩いているのに部屋一つ無い。
ずっと廊下だ。
「ねぇ、ルカさん。これって何かの罠ではないでしょうか?」
「ただ単に広い建物なだけかも」
うん。その可能性もある。
そう思ったら前の方から人が数人歩いて来た。隠れる場所も無い。これは危機的状況では⁉︎
「そうね。人影は感じられたわ」
2人が私とルカさんを見て言った。
「それは岩山の中に何か建物があって、人が居るって事ですか?」
ルカさんが質問する。
「中が何かはハッキリ見えない。でも建物のように思える。多分強い力を持つ何者が透し出来ない様にシールドを岩山に張っているようだ」
「シールドが張られているって事は中には入れないの?」
私は残念と思い肩を落とした。
「ふふ。あれは透し出来ない様にする方を重視しているシールドだから私の力があれば入って行けるぞ?シールドを張ってる奴は透し出来なければ気付かれず誰も侵入してこないと思っているのだろう」
「ルネさんの力って凄いのですね!」
私は目を輝かせてルネさんを見た。
「アイラ?私達は恋人同士なのだからルネと呼び捨てでいいのだよ?」
ルネさんが甘ったるい雰囲気を出してきた。
「違うでしょう?兄妹!貴方達は兄妹だから『お兄様』または『ルネお兄様』でしょう?」
シャーロットさんが起こりながら詰め寄る。
「だから、昨日も言ったが私達は昨日から恋人同士になったのだ。お兄様はおかしい」
「貴方がおかしい!本当に気持ちが悪いわ」
「お前に気持ち悪がられても痛くも痒くもないがな。私からすればお前の方が理解出来ないのだが」
「あら?アイラは男女問わず魅了するでしょう?あの尊さは性別を超えるわ」
「うむ。それに関しては同意する」
2人が頷き合っている。
何の話よ。今じゃなきゃ駄目?
「で?入り口とか見えるのか?」
ルカさんが訊く。
2人の言い争いを完全に無視だ。
いいぞ。ルカさん。
「船着場は見えるわ。きっと消えた小型船はそこに魔力で移動させたんだと思う」
シャーロットさんが目を細めて岩山を見ながら言った。
「もう一つ、岩山の中に入れそうな扉があるぞ?そこに飛ぶか?」
え?そんなダイレクトに行っちゃうの?
「そうだな。扉があるのなら、その扉に行ってみるか」
ルカさん行く気満々だ。
ちょっと、そんな気軽に行っちゃうの?
「では」
と言ったルネさんは私をグイッと自分に引き寄せて後ろから抱き締めた。
次の瞬間目の前に扉が出てきた。
私が驚いて瞬きしていると隣からシャーロットさんとルカさんの恨めしい声が聞こえてきた。
「ちょっと!突然に飛ぶとか止めてほしいわ!びっくりするじゃない!」
「これが移動魔法⁉︎体験出来て嬉しいが本当に突然は勘弁してくれ」
「は?では、と言ったはずだが?」
ぶーぶーと文句を言う2人に対してルネさんは涼しい顔だ。
そして私を離さない。
「この扉、開くのかな?」
私が扉に手を出すと空中に文字列が出てきた。これ、何か文字を押さないと駄目なやつ。
「あ~このタイプか。こんなの分からないよなー」
ルカさんはもう諦めた感じだ。
早くない?
もう少し考えてみるっていうのはどうですか?
皆んなそれぞれに考え始めたようで静かになった。
「分かるわけないわよね?だってこの建物の事や建てた人物の事何も知らないのに......」
「そうだな。ヒントになる事も何一つ知らん」
とりあえず帰るか雰囲気になってきた。
帰って考えるかみたいな?
ここまで来て?
何も収穫ないよ?
キルジーさんがあんなに抱き締めて渋々送り出してくれたのに。
私はんーと考える。絶対に分かるはずがない。ないのに。
何故か頭に浮かんだ変な言葉。
言葉なのか?名前なのか?都市名なのかよく分からないけど......。
「バルトカピ......」
私はそう呟いてその文字を押してみた。
すると扉が開いた。
「「「え⁉︎」」」
3人は呆然としている。
私もだ。
「開きました......ね?」
私は小さい声で言った。
3人は頷いて扉を見た。
「入りましょうか?」
私は深く追求される前にルネさんを背負ったまま岩山に足を踏み入れた。
他の2人もそれに続く。
そこは広いホールになっていた。玄関?なのかな?
うー。先程から背中が重い。
鬱陶しいのでルネさんを引き剥がしてから前に進む。
ルネさんが悲しそうな顔をした。
ごめんなさい。
3歩ぐらい歩いた時、突然私とルカさんが前方に弾き飛ばされ2人して前のめりに転んでしまう。
何⁉︎と思って振り返るとルネさんとシャーロットさんが消えていた。
私とルカさんはお互いの顔を見て首を傾げた。
「今、何が起こったのでしょう?」
「うーん。俺達が違う所に飛ばされたか後ろの2人が飛ばされたか?そんな感じ?」
「ですよね。とりあえず進んでみますか?」
「そうだな」
目の前には真っ直ぐに伸びた廊下がある。うん。ここに居ても仕方ない。進もう。
2人で歩いて行く。
おかしい。誰も居ない。
絶対に侵入者ありってなってると思うのに。罠?
それに先程から歩いているのに部屋一つ無い。
ずっと廊下だ。
「ねぇ、ルカさん。これって何かの罠ではないでしょうか?」
「ただ単に広い建物なだけかも」
うん。その可能性もある。
そう思ったら前の方から人が数人歩いて来た。隠れる場所も無い。これは危機的状況では⁉︎
2
あなたにおすすめの小説
五年後、元夫の後悔が遅すぎる。~娘が「パパ」と呼びそうで困ってます~
放浪人
恋愛
「君との婚姻は無効だ。実家へ帰るがいい」
大聖堂の冷たい石畳の上で、辺境伯ロルフから突然「婚姻は最初から無かった」と宣告された子爵家次女のエリシア。実家にも見放され、身重の体で王都の旧市街へ追放された彼女は、絶望のどん底で愛娘クララを出産する。
生き抜くために針と糸を握ったエリシアは、持ち前の技術で不思議な力を持つ「祝布(しゅくふ)」を織り上げる職人として立ち上がる。施しではなく「仕事」として正当な対価を払い、決して土足で踏み込んでこない救恤院の監督官リュシアンの温かい優しさに触れエリシアは少しずつ人間らしい心と笑顔を取り戻していった。
しかし五年後。辺境を襲った疫病を救うための緊急要請を通じ、エリシアは冷酷だった元夫ロルフと再会してしまう。しかも隣にいる娘の青い瞳は彼と瓜二つだった。
「すまない。私は父としての責任を果たす」
かつての合理主義の塊だった元夫は、自らの過ちを深く悔い、家の権益を捨ててでも母子を守る「強固な盾」になろうとする。娘のクララもまた、危機から救ってくれた彼を「パパ」と呼び始めてしまい……。
だが、どんなに後悔されても、どんなに身を挺して守られても、一度完全に壊された関係が元に戻ることは絶対にない。エリシアが真の伴侶として選ぶのは、凍えた心を溶かし、温かい日常を共に歩んでくれたリュシアンただ一人だった。
これは、全てを奪われた一人の女性が母として力強く成長し誰にも脅かされることのない「本物の家族」と「静かで確かな幸福」を自分の手で選び取るまでの物語。
ボクが追放されたら飢餓に陥るけど良いですか?
音爽(ネソウ)
ファンタジー
美味しい果実より食えない石ころが欲しいなんて、人間て変わってますね。
役に立たないから出ていけ?
わかりました、緑の加護はゴッソリ持っていきます!
さようなら!
5月4日、ファンタジー1位!HOTランキング1位獲得!!ありがとうございました!
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました
蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈
絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。
絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!!
聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ!
ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!!
+++++
・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)
【完結】使えない令嬢として一家から追放されたけど、あまりにも領民からの信頼が厚かったので逆転してざまぁしちゃいます
腕押のれん
ファンタジー
アメリスはマハス公国の八大領主の一つであるロナデシア家の三姉妹の次女として生まれるが、頭脳明晰な長女と愛想の上手い三女と比較されて母親から疎まれており、ついに追放されてしまう。しかしアメリスは取り柄のない自分にもできることをしなければならないという一心で領民たちに対し援助を熱心に行っていたので、領民からは非常に好かれていた。そのため追放された後に他国に置き去りにされてしまうものの、偶然以前助けたマハス公国出身のヨーデルと出会い助けられる。ここから彼女の逆転人生が始まっていくのであった!
私が死ぬまでには完結させます。
追記:最後まで書き終わったので、ここからはペース上げて投稿します。
追記2:ひとまず完結しました!
義妹の嫌がらせで、子持ち男性と結婚する羽目になりました。義理の娘に嫌われることも覚悟していましたが、本当の家族を手に入れることができました。
石河 翠
ファンタジー
義母と義妹の嫌がらせにより、子持ち男性の元に嫁ぐことになった主人公。夫になる男性は、前妻が残した一人娘を可愛がっており、新しい子どもはいらないのだという。
実家を出ても、自分は家族を持つことなどできない。そう思っていた主人公だが、娘思いの男性と素直になれないわがままな義理の娘に好感を持ち、少しずつ距離を縮めていく。
そんなある日、死んだはずの前妻が屋敷に現れ、主人公を追い出そうとしてきた。前妻いわく、血の繋がった母親の方が、継母よりも価値があるのだという。主人公が言葉に詰まったその時……。
血の繋がらない母と娘が家族になるまでのお話。
この作品は、小説家になろうおよびエブリスタにも投稿しております。
扉絵は、管澤捻さまに描いていただきました。
魔法が使えない令嬢は住んでいた小屋が燃えたので家出します
怠惰るウェイブ
ファンタジー
グレイの世界は狭く暗く何よりも灰色だった。
本来なら領主令嬢となるはずの彼女は領主邸で住むことを許されず、ボロ小屋で暮らしていた。
彼女はある日、棚から落ちてきた一冊の本によって人生が変わることになる。
世界が色づき始めた頃、ある事件をきっかけに少女は旅をすることにした。
喋ることのできないグレイは旅を通して自身の世界を色付けていく。
タダ働きなので待遇改善を求めて抗議したら、精霊達から『破壊神』と怖れられています。
渡里あずま
ファンタジー
出来損ないの聖女・アガタ。
しかし、精霊の加護を持つ新たな聖女が現れて、王子から婚約破棄された時――彼女は、前世(現代)の記憶を取り戻した。
「それなら、今までの報酬を払って貰えますか?」
※※※
虐げられていた子が、モフモフしながらやりたいことを探す旅に出る話です。
※重複投稿作品※
表紙の使用画像は、AdobeStockのものです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる