断罪された大聖女は死に戻り地味に生きていきたい

花音月雫

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第二章

岩山調査ですわ

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「結果から言うと岩山の中には人が居る」

「そうね。人影は感じられたわ」

2人が私とルカさんを見て言った。

「それは岩山の中に何か建物があって、人が居るって事ですか?」

ルカさんが質問する。

「中が何かはハッキリ見えない。でも建物のように思える。多分強い力を持つ何者が透し出来ない様にシールドを岩山に張っているようだ」

「シールドが張られているって事は中には入れないの?」

私は残念と思い肩を落とした。

「ふふ。あれは透し出来ない様にする方を重視しているシールドだから私の力があれば入って行けるぞ?シールドを張ってる奴は透し出来なければ気付かれず誰も侵入してこないと思っているのだろう」

「ルネさんの力って凄いのですね!」

私は目を輝かせてルネさんを見た。

「アイラ?私達は恋人同士なのだからルネと呼び捨てでいいのだよ?」

ルネさんが甘ったるい雰囲気を出してきた。

「違うでしょう?兄妹!貴方達は兄妹だから『お兄様』または『ルネお兄様』でしょう?」

シャーロットさんが起こりながら詰め寄る。

「だから、昨日も言ったが私達は昨日から恋人同士になったのだ。お兄様はおかしい」

「貴方がおかしい!本当に気持ちが悪いわ」

「お前に気持ち悪がられても痛くも痒くもないがな。私からすればお前の方が理解出来ないのだが」

「あら?アイラは男女問わず魅了するでしょう?あの尊さは性別を超えるわ」

「うむ。それに関しては同意する」

2人が頷き合っている。
何の話よ。今じゃなきゃ駄目?

「で?入り口とか見えるのか?」

ルカさんが訊く。
2人の言い争いを完全に無視だ。
いいぞ。ルカさん。

「船着場は見えるわ。きっと消えた小型船はそこに魔力で移動させたんだと思う」

シャーロットさんが目を細めて岩山を見ながら言った。

「もう一つ、岩山の中に入れそうな扉があるぞ?そこに飛ぶか?」

え?そんなダイレクトに行っちゃうの?

「そうだな。扉があるのなら、その扉に行ってみるか」

ルカさん行く気満々だ。
ちょっと、そんな気軽に行っちゃうの?

「では」

と言ったルネさんは私をグイッと自分に引き寄せて後ろから抱き締めた。
次の瞬間目の前に扉が出てきた。
私が驚いて瞬きしていると隣からシャーロットさんとルカさんの恨めしい声が聞こえてきた。

「ちょっと!突然に飛ぶとか止めてほしいわ!びっくりするじゃない!」

「これが移動魔法⁉︎体験出来て嬉しいが本当に突然は勘弁してくれ」

「は?では、と言ったはずだが?」

ぶーぶーと文句を言う2人に対してルネさんは涼しい顔だ。
そして私を離さない。

「この扉、開くのかな?」

私が扉に手を出すと空中に文字列が出てきた。これ、何か文字を押さないと駄目なやつ。

「あ~このタイプか。こんなの分からないよなー」

ルカさんはもう諦めた感じだ。
早くない?
もう少し考えてみるっていうのはどうですか?

皆んなそれぞれに考え始めたようで静かになった。

「分かるわけないわよね?だってこの建物の事や建てた人物の事何も知らないのに......」

「そうだな。ヒントになる事も何一つ知らん」

とりあえず帰るか雰囲気になってきた。
帰って考えるかみたいな?
ここまで来て?
何も収穫ないよ?
キルジーさんがあんなに抱き締めて渋々送り出してくれたのに。

私はんーと考える。絶対に分かるはずがない。ないのに。
何故か頭に浮かんだ変な言葉。
言葉なのか?名前なのか?都市名なのかよく分からないけど......。

「バルトカピ......」

私はそう呟いてその文字を押してみた。
すると扉が開いた。

「「「え⁉︎」」」

3人は呆然としている。
私もだ。

「開きました......ね?」

私は小さい声で言った。

3人は頷いて扉を見た。

「入りましょうか?」

私は深く追求される前にルネさんを背負ったまま岩山に足を踏み入れた。
他の2人もそれに続く。

そこは広いホールになっていた。玄関?なのかな?

うー。先程から背中が重い。
鬱陶しいのでルネさんを引き剥がしてから前に進む。
ルネさんが悲しそうな顔をした。
ごめんなさい。

3歩ぐらい歩いた時、突然私とルカさんが前方に弾き飛ばされ2人して前のめりに転んでしまう。
何⁉︎と思って振り返るとルネさんとシャーロットさんが消えていた。

私とルカさんはお互いの顔を見て首を傾げた。

「今、何が起こったのでしょう?」

「うーん。俺達が違う所に飛ばされたか後ろの2人が飛ばされたか?そんな感じ?」

「ですよね。とりあえず進んでみますか?」

「そうだな」

目の前には真っ直ぐに伸びた廊下がある。うん。ここに居ても仕方ない。進もう。

2人で歩いて行く。
おかしい。誰も居ない。
絶対に侵入者ありってなってると思うのに。罠?

それに先程から歩いているのに部屋一つ無い。
ずっと廊下だ。

「ねぇ、ルカさん。これって何かの罠ではないでしょうか?」

「ただ単に広い建物なだけかも」

うん。その可能性もある。
そう思ったら前の方から人が数人歩いて来た。隠れる場所も無い。これは危機的状況では⁉︎




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