断罪された大聖女は死に戻り地味に生きていきたい

花音月雫

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最終章

魔法使いに会いに行きましたわ

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「ご、ごめんなさい!私、鈍くて......そのう......」

私は真っ赤になって俯いてしまいましたわ。

「大丈夫。その鈍いところも全部引っくるめて大好きだから」

ひぇ~!そんなストレートに告白されたらどうしたらよいのでしょう?

「俺はアイラに俺の子供を産んで欲しいと思ってる。これは神子の子孫を残したからとかじゃない。ただ、純粋にアイラと家族になりたいんだ」

頭が追いつきませんわ!こんなに言われたら何が何だかですわぁぁぁ!
驚きの余り汗が出ちゃいました。そんな私を見て更に優しくルカさんは言いました。

「俺はいつまでも待つよ?これから起こる戦いの後にまた言わせてくれよな?」

ぐぐぐ......。そんな眩しい笑顔で言わないで下さいませ。

ルカさんからの告白から数日後、シャーロットから連絡が来てお師匠さんが会ってくれるとの事ですわ。
私は早速外出許可をもらってシャーロットにも連絡し会う日が決まりました。
そしてこの事を情報共有したい人達がいるとシャーロットの手紙に書き許可を得ましたわ。

シャーロットが認めてくれたのはお父様とお兄様とミカエル様そしてルカさんです。シャーロットの中で本当に信じられる人はあの島まで来たお兄様とお父様、ミカエル様。そして島での生活の中で私をずっと守ってくれたルカさんだけだそう。ダリル様も島まで来てはくれたしあの時一緒に戦ってくれたけれどここ数年の私への執着が気持ち悪いとの理由で駄目になりましたわ。

お兄様とミカエル様の事を信じているからこそシャーロットが私に会いに来た時に話を聞かせたようですわ。
今思えばもの凄く大事なお話でしたものね。私だけに話しても良かった内容ですのにお兄様とミカエル様にもしっかり聞いてもらっていましたわよね?
いつもシャーロットとお兄様は会えば『変態め!』とお互いを罵り合ってばかりですが実は信頼していた事に驚きです。

私の信頼している人達がシャーロットも信頼していてくれているのがとても嬉しかったのですわ。

シャーロットからの了承も得たので私は教会の中庭でルカさんにお師匠さんの事を話しましたわ。誰にも聞かれたく無い話は大体この中庭で私達は話しますの。
神子様と大聖女様は教会の中庭でデートしている。結婚も間近。などの噂が教会内でされてたのを私とルカさんが知るのはもう少し後の事ですわ。

お父様にはお兄様から話してもらいました。お父様は元魔法使いに興味津々だったようですが今回は遠慮してもらいました。お兄様とミカエル様は私の護衛の名目で一緒に行けますが聖騎士団長のお父様までついて来ると誰かに会うのか?何をしに行くのか?と神官様に疑われてしまうと思いますの。

お師匠さんに会う日がきました。
その日の護衛は勿論、お兄様とミカエル様です。支度をして教会を出ようとした時でしたわ。

「アイラ、行ってらっしゃい。気を付けてね」

と、お母様とユーリン様が見送りに出てきてくれました。
本当にお2人は仲が良いですわね。

「はい。行ってきますわ。お2人の好きなマレンシャのチーズケーキをお土産に買ってきますわね!」

「「まあ!嬉しい!」」

お2人がハモります。

「福聖騎士団長さん、アイラの護衛しっかり頼みますわね」

そう言ってお母様がお兄様に微笑んでいます。

「勿論です。お任せ下さい」

お兄様も微笑んで答えていますわ。
こうして見るとキラキラ親子ですわね。
ふふふ。

「間違ってもアイラを何処に引っ張り込んで変な事をしないように。ミカエル様?しっかり護衛お願いしますわね」

うっ。キラキラ親子でしたのに......。

「母上!私はそんなことはしませんよ?そんな外に出てコソコソと。するなら堂々と教会で......ごふっ!」

最後まで聞きたくなかったので私はお兄様に肘鉄を食らわせましたわ。
その横でミカエル様が小さく拍手していました。

白魔術団体の本部へ馬車を走らせました。到着してみると、とても立派な建物ですわ。お城みたいです。私の想像では教会ぽい建物かしら?と思っていたので少し驚きましたわ。

門の前でシャーロットが出迎えてくれました。

「待ってたわよ!アイラ!」

シャーロットが抱きついてこようとしたのですがお兄様が私をヒョイと抱き上げてしまいました。何事ですの⁉︎

「抱きつくな。変態め」

「貴方こそ抱き上げるのを止めてくださる?真の変態さん?」

お2人の間にまたバチバチと火花が見えた様な気がしますわ。

「はい、はい。どちらも変態ですよ。さあ、アイラ大聖女様を降ろして下さい。お約束の時間が過ぎてますよ?」

ミカエル様が間に入りましたわ。
いつもいつも有り難うございますわ。

シャーロットに案内されて白魔術団体の本部へと入りました。
廊下を歩いていても誰とも会いません。

「白魔術団体は今日は休日なのですの?」

「え?違うわよ?私とお師匠さん以外の奴に可愛いアイラを見せるだなんてそんな恐ろしい事をしたくなくて今日はそれぞれの仕事場から出るなとお触れを出したのよ」

え⁉︎こんなに静かなのに人が居るのですの?

「うむ。変態女にしては良い仕事をした」

お兄様がご満悦ですわ。

「そんな事が出来る貴方はもうここの幹部ですか?」

ミカエル様が訊きました。

「そうよ?お師匠さんは白魔術団体顧問で私は白魔術団体長なの」

な、な、何ですって⁉︎シャーロットって白魔術団体のトップなのですか⁉︎そこまで上り詰めているとは驚きですわ。
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