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2 国の変化
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姉の卒業式典で婚約破棄が行われた。
婚約破棄したのは私が住むこの小さな国の王太子。
婚約破棄されたのは公爵令嬢。
王太子の「真実の愛」のお相手は男爵令嬢。
有り得ない図式。
小さな国には王子が一人しかいなかった。
結局王太子と男爵令嬢は結婚した。
公爵令嬢はこの近隣で一番の大国の王子に見初められて結婚した。
さて、公爵令嬢と男爵令嬢。
どちらが素敵な淑女でしょう?
どちらが貴族として美しい?
そんな話題が貴族のお茶会ではよく出る。
だってこの国はとても小さい。
王太子の卒業式典なら、理由を付けて大勢の貴族が参加した。
もしかしたら、この国の全ての貴族家の誰かは見ていたかもしれない。
こっそりと大国の王子が紛れていたように。
王太子の婚約破棄から10年が経っても、この話題がなくなることは無い。
仕方がないよね。
誰かが真似をするのだから。
成人する前だから、失敗もまだ許される?
学園の中での特権?
学園では今日も婚約破棄があるかもしれない。
昔、婚約破棄された女性は瑕疵になると言っていたのは誰だろう。
少しずつ意識が変わっていくことに気づいているのは誰だろう。
婚約はそもそも『契約』
約束事が守れないのは、信用を落としたのは……一体だ・れ・だ
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もしかしたら、この国の全ての貴族家の誰かは見ていたかもしれない。
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仕方がないよね。
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