東京で、ある男との記憶帳

koohsei

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身体に残る、記憶のかけら

僕は、膣を持つ男を犯した

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あの頃、僕は京都に住んでいた。二条城の近く、少し古いワンルーム。歩いてすぐのところに、小さなカフェがあった。

週末のある日、風の強い午後に、僕は一人の男と会う約束をした。

彼は日米のハーフで、白人系のはっきりした顔立ち。細身で筋肉はなく、でも写真の印象は清潔で、どこか無防備さがあった。黒いTシャツに短い髪、自撮りのプロフィール画像は伏し目がちで、いかにも「真面目そうな男の子」という感じ。

バリウケの子ってだいたい背が低いし、身長も書いてたから、あまり気にせずにいた。

僕たちは僕の部屋の近くにあるカフェで落ち合った。向かい合って座り、彼は少しだけ笑った。その瞬間、僕は「意外とイケるな」と思った。

「写真より、ずっと清潔感あるね」と僕が言うと、
「君もね」と彼は答えた。声は中性的だったけど、女っぽくはない。言葉遣いも落ち着いていて、初対面とは思えないほど自然だった。

雑談を少し交わした後、僕は聞いた。

「うち、来る?」

彼は頷いた。

部屋に戻って水を出すと、彼はソファに座り、僕を見ながら言った。

「一つ、話しておきたいことがあって。」

僕は「フェチの告白か何かかな」と思ったけど、彼が口にしたのは予想外の言葉だった。

「僕、FTMなんだ。」

僕は一瞬、言葉を失った。

彼は僕の沈黙を見て、少し笑った。「気づかなかったでしょ?」

僕が立ったままでいると、彼はTシャツをめくり上げた。胸の下には、薄く残る切開跡。手術で平らになった胸板。

「ホルモンは長く打ってるから、下も変わってる。でも、膣はある。」

僕は黙って彼を見つめた。正直、今後の人生で膣を触ることなんてもうないと思っていた。

「……大丈夫?」と彼が訊く。

「うん」と僕は答えた。「脱いで。」

彼はゆっくりと立ち上がり、ズボンを下ろした。そこには、わずかに盛り上がった赤い肉の塊。彼は少し照れくさそうに笑った。

「これは、陰核。ホルモンでこうなった。」

僕が手を伸ばすと、熱くて、脈打っていた。彼の足がわずかに震える。

指を差し込むと、すぐに濡れていて、滑っていた。確かに、そこには膣があった。

「君みたいなゲイに、ここを触られるのは初めて。」彼が息を切らしながら言う。

「僕も、膣を触る男は初めて。」

そう言って、僕は彼を抱き、ベッドに押し倒した。

潤いはあったけど、どうしても高ぶりきれなかった。ピストンの動きはどこか機械的で、興奮よりも「違和感」が先に来た。

「硬くない?」と彼が小声で聞いた。

「いや……ただ、女の体って、やっぱり馴染まないのかも。」

彼は少しだけ唇を噛んで、うつ伏せになり、お尻を突き出した。

「アナルなら、いい?」

「もちろん。」

ローションを塗って指を差し込むと、内壁がギュッと締まった。とたんに僕の股間は硬くなった。

「やっぱり、こっちが好きなんだね」と彼が振り返る。

僕は笑って答えず、そのまま一気にチンポを押し込んだ。

「うっ……ああ……」

彼はうつ伏せで喘ぎ、アナルは律動的に僕を締めつける。僕は前から手を回し、彼の「陰核チンポ」を指で撫でた。

「今、君は僕に犯されてる男だ。でも、下は膣。」

「僕のこと、ただの男として抱いていいよ。」

僕はさらに奥へと突き刺した。呼吸は荒くなり、アナルはさらにきつく締まってきた。

最高潮に達し、中にぶちまけたとき、アナルは微かに開いたまま、熱を残していた。

二人とも、しばらく黙っていた。

彼が服を着る間、僕はまだ彼の尻を見ていた。

「膣を他の人に挿れさせたことある?」と僕が訊いた。

「あるよ。」

「アナルは?」

「ほとんど、ない。」

僕は小さく頷いた。

きっと、僕の人生で膣に挿れたのはこれが最初で最後になる。

でも、僕を本当に勃たせたのは、彼のアナルだった。

——性別も、性の指向も、きっと流動的だ。

でも、僕が尻好きってことだけは、昔から変わらないんだ。
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