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第六十五章 報告
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「転校生の女の子?」
「そう。転校生の女子」
祐真は首肯し、言葉を繰り返す。
夕食時、祐真は影山沙希のことについて、リコに話をした。二人の間にあるテーブルには、リコ手製の食事が並んでいる。
「少し前にうちのクラスに転校してきたんだ」
祐真は肉じゃがを箸で摘むと、口へ運んだ。熱がしっかり通ったじゃがいもの、柔らかい身から甘い出汁が零れ出て、思わず舌鼓を打った。
「どんな子?」
リコは、味噌汁の椀を持ったまま質問してくる。なぜか神妙な面持ちだ。
「けっこう可愛い子だよ」
祐真はじゃがいもを咀嚼しながら、沙希の容姿を脳裏に思い起こした。
日向のようなおっとりとした容貌。そこらのグラビアモデルを遥かに超える大きな胸。白くてきめ細かい肌。
沙希の姿を思うだけで、静かに心臓が高鳴った。彼女が素敵な女子だと強く思う。いまだ、一度も会話などしたことないが……。
ふと我に返ると、リコが渋面でこちらを見つめていた。
「ふーん、つまり祐真はその女子のことが好きなんだ」
「べ、別に好きってわけじゃあ……」
図星を突かれ、祐真はあたふたと訂正する。
「だから黙っていたんだ?」
リコは咎めるような視線を向けた。
沙希の件を話す結果になったのは、リコから質問を受けたためだ。夕飯が始まるなり、最近何かあったのかと、疑問を呈された。
祐真自身、普段と変わらない態度のつもりだったが、どうも沙希のことが頭の隅にあったらしく、無意識に行動に出ていたようだ。
「黙っていたわけじゃないよ。別に殊更伝えるべき出来事ではないってだけ」
実際、当初から祐真は、沙希のことをリコへ教えるつもりはなかった。だが、変に詰められたせいで、思わず口に出してしまったのだ。言ったあとで後悔したが、すでに取り消せない。
リコは味噌汁の椀を置き、疑い深げに目を細める。どうも沙希のことが気に食わないらしい。
「その影山って女子と話をしたの?」
「いや、してない」
「向こうは祐真のことどう思っているの?」
「どう思うも何も、道端に落ちている空き缶か何かとしか見てないんじゃないかな?」
悲しいことに、これが現実なのだ。容姿が優れているわけでも、勉強ができるわけでもない弱い男。方や相手は、転校するなり人気を掻っ攫った可愛い巨乳女子。比較すら無礼に当たる相手だろう。
そもそも、異性として魅力ゼロのオタク然とした祐真を好きになる酔狂な女子など、この世に存在しようがなかった。
「そうかな? 祐真みたいな素敵な男の子、女子が放っておくはずがないと思うけど」
リコの真面目なもの言いに、祐真はため息をついた。
「何もわかってないな。お前はインキュバスだからわからないだろうけど、人間には好みってものがあるんだぜ。俺のことを魅力的に思う女子なんかいないって」
祐真が放つ悲しい事実に対し、リコは心底不思議そうな顔をみせた。
「こんな素敵な人なのに?」
リコは、切れ長の目で、こちらを凝視してくる。それには、強い恋慕の情が込められており、祐真は背筋がむず痒くなった。
「ま、まあともかく、俺とは大して接点がないんだから、気にする必要はないよ」
会話を打ち切るつもりで、祐真はそう言い切った。リコは少しの間、何かしら深く考えていたようだが、やがて顔を明るくさせた。
「そうだね。僕は祐真を信じているよ」
変な物言いだが、リコは納得してくれたらしい。祐真は胸をなでおろした。
会話が一段落したところで、祐真は付け合せのサラダを口に運んだ。しかし、安心するのが早かった。会話はまだ終わっていなかったのだ。
「もしも祐真がその女の子を好きになっていたら、僕は絶対その子を許さないから」
祐真はサラダを口に入れたまま、リコを見つめる。リコは真剣な眼差しを祐真へ注ぎながら、身を乗り出し、こちらの肩に優しく手を置いた。
「だから、祐真はその子のこと気にしちゃ駄目だよ」
リコの手からは、熱情のような嫉妬が伝わってきた。おそらく、祐真の本心をある程度察しているらしい。
「……うるさいな。心配は必要ないって言っただろ」
祐真は、リコの手を振り払った。
祐真は、サラダを飲み込みながら思う。確かに自分と沙希が今後仲良くなる可能性はゼロに等しい。そのため、リコの心配は杞憂に過ぎないが、もしも、と考える。
もしも、沙希と接点を持ったとしても、リコがいるこのアパートには連れてくることはできないだろう。
ペナルティのリスクもさることながら、リコの嫉妬心により、沙希の命まで危ぶまれるからだ。
翌朝。祐真は普段よりも早く起きて、アパートを出た。リコは昨夜の夕食時の出来事など忘れてしまったかのように、普段通りに接してきていた。
朝食もいつもと変わらず、美味しくてバランスが取れたもの。祐真はしっかり完食する。これも普段通り。ただ、少し違うのは、リコがあまり朝食に手を付けていない点だ。やはり、昨夜の祐真の話の影響で、食欲が沸かないのだろうか。
アパートを出たあとは、高校へ直行する。少し早めの登校なので、通学路は比較的空いていた。特に用事があったわけではないが、こういうのも新鮮で気持ちがいいと思う。
祐真は晴れ渡った朝の空を見上げ、大きく息を吸った。澄んだ空気が肺腑の奥に流れ込み、浄化されたかのように気分がすっきりとする。
今日はいいことがありそうだ。
祐真は息を吐きながら、確信を持った。
「そう。転校生の女子」
祐真は首肯し、言葉を繰り返す。
夕食時、祐真は影山沙希のことについて、リコに話をした。二人の間にあるテーブルには、リコ手製の食事が並んでいる。
「少し前にうちのクラスに転校してきたんだ」
祐真は肉じゃがを箸で摘むと、口へ運んだ。熱がしっかり通ったじゃがいもの、柔らかい身から甘い出汁が零れ出て、思わず舌鼓を打った。
「どんな子?」
リコは、味噌汁の椀を持ったまま質問してくる。なぜか神妙な面持ちだ。
「けっこう可愛い子だよ」
祐真はじゃがいもを咀嚼しながら、沙希の容姿を脳裏に思い起こした。
日向のようなおっとりとした容貌。そこらのグラビアモデルを遥かに超える大きな胸。白くてきめ細かい肌。
沙希の姿を思うだけで、静かに心臓が高鳴った。彼女が素敵な女子だと強く思う。いまだ、一度も会話などしたことないが……。
ふと我に返ると、リコが渋面でこちらを見つめていた。
「ふーん、つまり祐真はその女子のことが好きなんだ」
「べ、別に好きってわけじゃあ……」
図星を突かれ、祐真はあたふたと訂正する。
「だから黙っていたんだ?」
リコは咎めるような視線を向けた。
沙希の件を話す結果になったのは、リコから質問を受けたためだ。夕飯が始まるなり、最近何かあったのかと、疑問を呈された。
祐真自身、普段と変わらない態度のつもりだったが、どうも沙希のことが頭の隅にあったらしく、無意識に行動に出ていたようだ。
「黙っていたわけじゃないよ。別に殊更伝えるべき出来事ではないってだけ」
実際、当初から祐真は、沙希のことをリコへ教えるつもりはなかった。だが、変に詰められたせいで、思わず口に出してしまったのだ。言ったあとで後悔したが、すでに取り消せない。
リコは味噌汁の椀を置き、疑い深げに目を細める。どうも沙希のことが気に食わないらしい。
「その影山って女子と話をしたの?」
「いや、してない」
「向こうは祐真のことどう思っているの?」
「どう思うも何も、道端に落ちている空き缶か何かとしか見てないんじゃないかな?」
悲しいことに、これが現実なのだ。容姿が優れているわけでも、勉強ができるわけでもない弱い男。方や相手は、転校するなり人気を掻っ攫った可愛い巨乳女子。比較すら無礼に当たる相手だろう。
そもそも、異性として魅力ゼロのオタク然とした祐真を好きになる酔狂な女子など、この世に存在しようがなかった。
「そうかな? 祐真みたいな素敵な男の子、女子が放っておくはずがないと思うけど」
リコの真面目なもの言いに、祐真はため息をついた。
「何もわかってないな。お前はインキュバスだからわからないだろうけど、人間には好みってものがあるんだぜ。俺のことを魅力的に思う女子なんかいないって」
祐真が放つ悲しい事実に対し、リコは心底不思議そうな顔をみせた。
「こんな素敵な人なのに?」
リコは、切れ長の目で、こちらを凝視してくる。それには、強い恋慕の情が込められており、祐真は背筋がむず痒くなった。
「ま、まあともかく、俺とは大して接点がないんだから、気にする必要はないよ」
会話を打ち切るつもりで、祐真はそう言い切った。リコは少しの間、何かしら深く考えていたようだが、やがて顔を明るくさせた。
「そうだね。僕は祐真を信じているよ」
変な物言いだが、リコは納得してくれたらしい。祐真は胸をなでおろした。
会話が一段落したところで、祐真は付け合せのサラダを口に運んだ。しかし、安心するのが早かった。会話はまだ終わっていなかったのだ。
「もしも祐真がその女の子を好きになっていたら、僕は絶対その子を許さないから」
祐真はサラダを口に入れたまま、リコを見つめる。リコは真剣な眼差しを祐真へ注ぎながら、身を乗り出し、こちらの肩に優しく手を置いた。
「だから、祐真はその子のこと気にしちゃ駄目だよ」
リコの手からは、熱情のような嫉妬が伝わってきた。おそらく、祐真の本心をある程度察しているらしい。
「……うるさいな。心配は必要ないって言っただろ」
祐真は、リコの手を振り払った。
祐真は、サラダを飲み込みながら思う。確かに自分と沙希が今後仲良くなる可能性はゼロに等しい。そのため、リコの心配は杞憂に過ぎないが、もしも、と考える。
もしも、沙希と接点を持ったとしても、リコがいるこのアパートには連れてくることはできないだろう。
ペナルティのリスクもさることながら、リコの嫉妬心により、沙希の命まで危ぶまれるからだ。
翌朝。祐真は普段よりも早く起きて、アパートを出た。リコは昨夜の夕食時の出来事など忘れてしまったかのように、普段通りに接してきていた。
朝食もいつもと変わらず、美味しくてバランスが取れたもの。祐真はしっかり完食する。これも普段通り。ただ、少し違うのは、リコがあまり朝食に手を付けていない点だ。やはり、昨夜の祐真の話の影響で、食欲が沸かないのだろうか。
アパートを出たあとは、高校へ直行する。少し早めの登校なので、通学路は比較的空いていた。特に用事があったわけではないが、こういうのも新鮮で気持ちがいいと思う。
祐真は晴れ渡った朝の空を見上げ、大きく息を吸った。澄んだ空気が肺腑の奥に流れ込み、浄化されたかのように気分がすっきりとする。
今日はいいことがありそうだ。
祐真は息を吐きながら、確信を持った。
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