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【怪異16】雷光畜 -いるかいないか大妖怪-
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※本話は二〇二五年四月八日、SNS「X」へ投稿されたポストを元に創作した一種のモキュメンタリーです。
https://x.com/suminya2/status/1909463505516011854
※妖怪書画「絵本百物語」と併せて考察をお楽しみください。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%B5%B5%E6%9C%AC%E7%99%BE%E7%89%A9%E8%AA%9E
◇ ◇ ◇
「……で、来夏姐さんっ!? この雷光畜って妖怪に心当たりはっ!?」
都心部のガスト店内。
席へ着くなり、向かいの席のチャラ男が身を乗り出してきた。
そのチャラ男の正体は……妖怪・枕返し。
人間の容貌を得、人間社会で暮らしている妖怪の一体。
いつごろからか「人間の枕をひっくり返すだけ」という存在意義に疑問を抱き、令和の世ではホストもどきのフリー記者へ。
「……ないわよ。あ、元気盛り二つに豚汁二つ」
まず、オーダーを取りに来たウェイトレスへ注文。
……からの、テーブルに置かれてる枕返しのスマホを確認。
映し出されているのは、古びた和画仙紙に描かれている一体の怪異。
認められている名前は、雷光畜──。
「姐さん、食いますねぇ?」
「一つはあんた用。例によって素寒貧なんでしょ? 奢りよ」
「おおっ、さすが怪異界隈の姉御! 慈悲深い!」
「飲み食いしない奴が席を埋めたら、店に悪いからよ。それから──」
お冷で口内を湿らせてから、着席時の質問へ返答。
「……雷光畜なんて妖怪、聞いたことない。いまネットで話題なのは知ってるけどまあ、ありきたりな創作妖怪でしょ」
「ええぇ……そうなんですかぁ?」
この雷光畜なる妖怪の図。
ことし……令和七年の春にSNSへアップされ、好事家の間で話題となっている。
投稿者によれば、先祖が遺した書物の虫干し中に、これが描かれた紙が出てきたって話。
「詳細をお知りの方は──」とネットの集合知に頼ったようだけれど、半年過ぎたいまでも特定に至っていない。
……ふぅ。
「枕返しぃ? 正体突き止めて有料記事でボロ儲け……なんて、考えないことね。捕らぬ狸のなんとやら……よ」
指摘ズバリ……な、枕返しの丸くなった目。
動揺を誤魔化すように、慌ててスマホを覗き込む。
「なーんか実在してそうな気、するんスけどねぇ。怪異の端くれとして」
「欲が勘を鈍らせてるんでしょ。あんた人間に染まりすぎだし」
雷光畜の姿は、巨大なカエル、ないしサンショウウオ。
それに尾の辺りから竜の首が生えている。
しかもその首の先にあるのは、人間の女性の頭部。
そんな悪趣味なキワモノ。
瞳はアーモンド状の赤いギョロ目。
それが胴体の中ほどにもう一つ。
真横の図だから見えないけれど、体の左右にそれがあるから、眼球は計四つ。
極めつけにこいつ、口から赤い熱線のようなものを吐いてる。
炎のゆらぎの描写はなく、ゴジラやウルトラ怪獣が吐く直線状の熱線。
紙の中央に大きく描かれた姿の余白へ、つらつらと説明が書かれてる。
「姐さんが把握してない新興妖怪って線は?」
「そりゃあこうして、未知の怪異を訪ね歩いてる身だから……。だけどこの雷光畜はない。百パーない」
「……強気っスね。根拠は?」
「この絵の説明書きの初っ端、『天保拾四年迎春』って書いてあるでしょ?」
「……あ、これ。数字の十だったんスか」
「あんた……人の世で暮らして長いのよね?」
「ヒモしながらスト2の対戦にハマってたのが、人間暮らしの一番古い記憶っスね」
「じゃあしょうがないか。あとカスね」
「……自覚はあるっス。で、その年がなにか?」
「その二年前、天保十二年に『絵本百物語』っていう超メジャーな妖怪の画集が発売されてるのよ。二口女やお歯黒べったりといったメジャーどころを収録」
「へえ」
「だからこの雷光畜、タイミング的に『絵本百物語』に影響されて描いた素人の作と見るべきよ」
ふんふん……と言った様子で、腕組み姿勢で頭を縦に振る枕返し。
もうちょい根拠欲しいって態度ね。
「ここに『その姿蟇に似たり、尾女人の顔のごとし』って一文あるのね。蟇はヒキガエルのこと。そして散りばめられた『西国の大海』『長崎奉行所』『唐人屋敷』といったワードは、いずれも長崎県の西部に縁があるもの」
「ほほう」
ここで自分のスマホを取り出し……グーグルマップを表示!
「……で、長崎市の西の海上には、大蟇島、小蟇島っていう連なった大小の離島があるのよ。大蟇島は戦中に日本海軍の見張所が置かれたり、池島炭鉱の通気口があったりとで有名だけれど」
「いや初耳っスね。けれど話は読めたっス。雷光畜のボディーはその大蟇島、尻尾の顔は小蟇島がモデルじゃないか……ってことっスね?」
「そう。そしてさっき言った『絵本百物語』には、周防の大蝦蟇というヒキガエルの妖怪、西の海に出没するという人食いザメの磯撫、赤えいという島に擬態した巨大エイ、そして多くの女人の怪異が収録されてる」
「おお」
「雷光畜の目つきも、ジト目っぽい印象を受けるヒキガエルに似てる。当時の長崎で同書を入手した者がパク……リスペクトしつつ、地元の地理と掛け合わせながら創作妖怪を稚拙承知で描いたとしたら? どう?」
「うーん……姐さんにそう言われたら、なんだかそんな気も……」
くっ……まだ百パーは信じられないってそぶりねっ!
この枕語りに長けたホスト崩れ怪異には、辻褄合わせの話は通じないってことかっ!
「お待たせしましたー。元気盛り二つ、豚汁二つになりまーす」
よっし!
ナイスタイミング、ウェイトレス!
奢りの負い目で納得させてやるっ!
「そもそもさぁ、枕返しぃ? この雷光畜の図、ち……致命的に画力が低いでしょ? 一流の絵師が作画した『絵本百物語』のあとで、これを世に発表できると……思う?」
「うーん……まあ、まともな感性なら無理っスねぇ。厚顔無恥っス」
「ひぐっ! そ、そう……だからこそこの図画、令和のいままで世に出ることがなかったんじゃない?」
「あ、ハンバーグごちになりまーっス……もぐもぐ。そういやぁこの雷光畜、立体感もなけりゃ、指の描きかたも適当っスね。竜の首と女の顔の繋ぎ目も怪しいし……はぐはぐ」
「そ、そんな生成AIイラストの粗探しみたいな指摘しなくても……」
「胴体に目を描いたのも、ヒキガエルを上手く描けなかったのを誤魔化すためっスかねぇ……ずずーっ。お、この豚汁いけるっス!」
「ぐふぉあっ!」
ぬふぅ……ふはぁ……はぁ……はぁ……。
そ、そうさ……そうよ。
その雷光畜を描いたのは…………わたしっ!
天保の頃、長崎をうろちょろしてたわたしは、時間差で流通されてきた「絵本百物語」の美麗な怪異画に心を打たれて……。
よせばいいのに、創作妖怪を描いてしまった!
若気の至りで「わたしがかんがえたさいきょうのようかい」を……書いてしまった!
「はああぁああぁ……」
思わず漏れ出る、深く長い溜め息。
そりゃあ溜め息の一つも百も出る……。
自作イラストが好評で、書店の軒先に張り出してもらったときのうれしさ。
それが盗難に遭ったときの、人類滅亡を望んだ落ち込み……。
けれどあとあと、自分の黒歴史が闇に葬られてよかったって、思い直してた。
なのに、まさか……。
令和七年にXで拡散されるなんて……ああああーっ!
「ふうぅ……腹が満たされてきたら、なんだか興味なくなってきたっス」
「えっ……? あ、そう?」
「姐さんの言うとおり、この件はスルーが利口っスかねぇ? 足代で赤字になりそうっス」
「そう、そう! 絶対にそうに決まってるっス!」
ふうううぅ……命拾い。
千円ちょっとの奢りでアレが深掘りされないのなら、安い安い──。
https://x.com/suminya2/status/1909463505516011854
※妖怪書画「絵本百物語」と併せて考察をお楽しみください。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%B5%B5%E6%9C%AC%E7%99%BE%E7%89%A9%E8%AA%9E
◇ ◇ ◇
「……で、来夏姐さんっ!? この雷光畜って妖怪に心当たりはっ!?」
都心部のガスト店内。
席へ着くなり、向かいの席のチャラ男が身を乗り出してきた。
そのチャラ男の正体は……妖怪・枕返し。
人間の容貌を得、人間社会で暮らしている妖怪の一体。
いつごろからか「人間の枕をひっくり返すだけ」という存在意義に疑問を抱き、令和の世ではホストもどきのフリー記者へ。
「……ないわよ。あ、元気盛り二つに豚汁二つ」
まず、オーダーを取りに来たウェイトレスへ注文。
……からの、テーブルに置かれてる枕返しのスマホを確認。
映し出されているのは、古びた和画仙紙に描かれている一体の怪異。
認められている名前は、雷光畜──。
「姐さん、食いますねぇ?」
「一つはあんた用。例によって素寒貧なんでしょ? 奢りよ」
「おおっ、さすが怪異界隈の姉御! 慈悲深い!」
「飲み食いしない奴が席を埋めたら、店に悪いからよ。それから──」
お冷で口内を湿らせてから、着席時の質問へ返答。
「……雷光畜なんて妖怪、聞いたことない。いまネットで話題なのは知ってるけどまあ、ありきたりな創作妖怪でしょ」
「ええぇ……そうなんですかぁ?」
この雷光畜なる妖怪の図。
ことし……令和七年の春にSNSへアップされ、好事家の間で話題となっている。
投稿者によれば、先祖が遺した書物の虫干し中に、これが描かれた紙が出てきたって話。
「詳細をお知りの方は──」とネットの集合知に頼ったようだけれど、半年過ぎたいまでも特定に至っていない。
……ふぅ。
「枕返しぃ? 正体突き止めて有料記事でボロ儲け……なんて、考えないことね。捕らぬ狸のなんとやら……よ」
指摘ズバリ……な、枕返しの丸くなった目。
動揺を誤魔化すように、慌ててスマホを覗き込む。
「なーんか実在してそうな気、するんスけどねぇ。怪異の端くれとして」
「欲が勘を鈍らせてるんでしょ。あんた人間に染まりすぎだし」
雷光畜の姿は、巨大なカエル、ないしサンショウウオ。
それに尾の辺りから竜の首が生えている。
しかもその首の先にあるのは、人間の女性の頭部。
そんな悪趣味なキワモノ。
瞳はアーモンド状の赤いギョロ目。
それが胴体の中ほどにもう一つ。
真横の図だから見えないけれど、体の左右にそれがあるから、眼球は計四つ。
極めつけにこいつ、口から赤い熱線のようなものを吐いてる。
炎のゆらぎの描写はなく、ゴジラやウルトラ怪獣が吐く直線状の熱線。
紙の中央に大きく描かれた姿の余白へ、つらつらと説明が書かれてる。
「姐さんが把握してない新興妖怪って線は?」
「そりゃあこうして、未知の怪異を訪ね歩いてる身だから……。だけどこの雷光畜はない。百パーない」
「……強気っスね。根拠は?」
「この絵の説明書きの初っ端、『天保拾四年迎春』って書いてあるでしょ?」
「……あ、これ。数字の十だったんスか」
「あんた……人の世で暮らして長いのよね?」
「ヒモしながらスト2の対戦にハマってたのが、人間暮らしの一番古い記憶っスね」
「じゃあしょうがないか。あとカスね」
「……自覚はあるっス。で、その年がなにか?」
「その二年前、天保十二年に『絵本百物語』っていう超メジャーな妖怪の画集が発売されてるのよ。二口女やお歯黒べったりといったメジャーどころを収録」
「へえ」
「だからこの雷光畜、タイミング的に『絵本百物語』に影響されて描いた素人の作と見るべきよ」
ふんふん……と言った様子で、腕組み姿勢で頭を縦に振る枕返し。
もうちょい根拠欲しいって態度ね。
「ここに『その姿蟇に似たり、尾女人の顔のごとし』って一文あるのね。蟇はヒキガエルのこと。そして散りばめられた『西国の大海』『長崎奉行所』『唐人屋敷』といったワードは、いずれも長崎県の西部に縁があるもの」
「ほほう」
ここで自分のスマホを取り出し……グーグルマップを表示!
「……で、長崎市の西の海上には、大蟇島、小蟇島っていう連なった大小の離島があるのよ。大蟇島は戦中に日本海軍の見張所が置かれたり、池島炭鉱の通気口があったりとで有名だけれど」
「いや初耳っスね。けれど話は読めたっス。雷光畜のボディーはその大蟇島、尻尾の顔は小蟇島がモデルじゃないか……ってことっスね?」
「そう。そしてさっき言った『絵本百物語』には、周防の大蝦蟇というヒキガエルの妖怪、西の海に出没するという人食いザメの磯撫、赤えいという島に擬態した巨大エイ、そして多くの女人の怪異が収録されてる」
「おお」
「雷光畜の目つきも、ジト目っぽい印象を受けるヒキガエルに似てる。当時の長崎で同書を入手した者がパク……リスペクトしつつ、地元の地理と掛け合わせながら創作妖怪を稚拙承知で描いたとしたら? どう?」
「うーん……姐さんにそう言われたら、なんだかそんな気も……」
くっ……まだ百パーは信じられないってそぶりねっ!
この枕語りに長けたホスト崩れ怪異には、辻褄合わせの話は通じないってことかっ!
「お待たせしましたー。元気盛り二つ、豚汁二つになりまーす」
よっし!
ナイスタイミング、ウェイトレス!
奢りの負い目で納得させてやるっ!
「そもそもさぁ、枕返しぃ? この雷光畜の図、ち……致命的に画力が低いでしょ? 一流の絵師が作画した『絵本百物語』のあとで、これを世に発表できると……思う?」
「うーん……まあ、まともな感性なら無理っスねぇ。厚顔無恥っス」
「ひぐっ! そ、そう……だからこそこの図画、令和のいままで世に出ることがなかったんじゃない?」
「あ、ハンバーグごちになりまーっス……もぐもぐ。そういやぁこの雷光畜、立体感もなけりゃ、指の描きかたも適当っスね。竜の首と女の顔の繋ぎ目も怪しいし……はぐはぐ」
「そ、そんな生成AIイラストの粗探しみたいな指摘しなくても……」
「胴体に目を描いたのも、ヒキガエルを上手く描けなかったのを誤魔化すためっスかねぇ……ずずーっ。お、この豚汁いけるっス!」
「ぐふぉあっ!」
ぬふぅ……ふはぁ……はぁ……はぁ……。
そ、そうさ……そうよ。
その雷光畜を描いたのは…………わたしっ!
天保の頃、長崎をうろちょろしてたわたしは、時間差で流通されてきた「絵本百物語」の美麗な怪異画に心を打たれて……。
よせばいいのに、創作妖怪を描いてしまった!
若気の至りで「わたしがかんがえたさいきょうのようかい」を……書いてしまった!
「はああぁああぁ……」
思わず漏れ出る、深く長い溜め息。
そりゃあ溜め息の一つも百も出る……。
自作イラストが好評で、書店の軒先に張り出してもらったときのうれしさ。
それが盗難に遭ったときの、人類滅亡を望んだ落ち込み……。
けれどあとあと、自分の黒歴史が闇に葬られてよかったって、思い直してた。
なのに、まさか……。
令和七年にXで拡散されるなんて……ああああーっ!
「ふうぅ……腹が満たされてきたら、なんだか興味なくなってきたっス」
「えっ……? あ、そう?」
「姐さんの言うとおり、この件はスルーが利口っスかねぇ? 足代で赤字になりそうっス」
「そう、そう! 絶対にそうに決まってるっス!」
ふうううぅ……命拾い。
千円ちょっとの奢りでアレが深掘りされないのなら、安い安い──。
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