剣と恋と乙女の螺旋模様 ~持たざる者の成り上がり~

千里志朗

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第1章 ポーター編

010.『西風旅団緊急重要会議』

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 ※


「……第五百八十二回『西風旅団緊急重要会議』~~、どんどんぱひゅぱひゅ~~♪」

「……シア、私達、フェルズに来てから二カ月そこらしか経ってないのよ。そんな数の会議が、出来る訳ないでしょ!」

「え~~、サリーってば頭固いなぁ。こういうのは気分とノリでしょ?」

「意味合いは、なんとなく分からなくもないけれど、納得したくないところよね」

 アリシアとサリサリサが、わちゃわちゃハシャギあっているのを見ながら、ラルクスがゴホンとわざと咳払いをして、軌道修正を試みる。

「今回真面目に話し合いたい事ある、って言ったのそちらだろ?

 リュウなんかメシ食うとすぐ眠くなるの我慢してるんだから(子供か)、手短に済ませようぜ。

 後、ここが宿の一番奥の角部屋だからって、余り大声出すなよ?どうせ、俺達の方が怒られるんだから……」

 世の中の、美少女優遇格差の悲哀であった。

 今日は、色々と話し合わなければいけない事がある、ということで、宿の男性陣が泊っている部屋の方に女性陣が移動して来たのだ。

 隣でしかないが。

 リュウエンが普段使っているベッドに、女性陣が座り、男性陣は、ラルクスのベッドに、座って向かい合っている。

「そうね。では改めて、私達が今話し合わなければいけない議題は二つあるわ。

 一つは、ダンジョンのボスにいつ挑むのか、ね。もう間際まで来ている訳だし、これはまあ、ギルドから意見を聞いたり、先輩冒険者から意見聞いたり……は無理かしら。

 私達が若過ぎるせいか、どうも避けられてるフシがあるし……」

 サリサリサがいつもの事だと苦笑する。

 彼女も魔術学校で色々あったのだ。

「ああ、まあ、出る杭は打たれる。若き天才にはつきものの悩みだな」
 
 余り天才という感じには見えないリュウエンが言う。

 だが、これでも本当に、故郷の村で剣術を教えてくれる私塾の師範に、彼は天才と呼ばれもてはやされていた。

 他にめぼしい人材がいなかっただけ、のような気がしないでもなかったが。

「だから、そっちは余りあてにしないで、ギルドを頼るのでいいんじゃないかな。

 元冒険者の人とかも、ギルド職員にはたくさんいるし、一度俺達の今の戦力がどれぐらいかを見てもらって、意見を聞いてからでも遅くないだろ。焦る必要もないし」

 ラルクスの正論は、まったくもってその通りだった。

 そもそも、G級まで上がれたばかりだというのに、迷宮(ダンジョン)探索を始めてからまだ一月と数日経っているだけが現状だ。

 そんな短期に、10階までしかない、一番攻略しやすいと言われるロックゲート岩の門とはいえ、ボス攻略までして迷宮(ダンジョン)の完全制覇までしてしまえたら、ギルドの最短記録となるだろう。

 おまけに攻略最年少の記録にもなってしまう。

 そうした、冒険者ギルドの記録的な話等は、西風旅団の面々はまったく知らずにいたが。

「じゃあ、一番本命のお話だね」

 アリシアが、かなり珍しく真剣な顔で話す。

「一番の本命、ゼン君の話です~」

 全員が真面目な顔で頷いた。

 そう。今一番大事な話は、世話になった商会長のゴウセルに紹介され、半ば強引にポーター荷物持ちとして雇う事になった少年、ゼンの事であった。

「ゴウセルさんの話だと、ゼンは冒険者を目指すにあたって、とりあえずの実地体験をさせたいって話だったな」

「そうね。で、私の聞いた話だと、それで決心がつけば、他の街とかにある冒険者学校に行かせる、とかなんとか」

「リュウ以外の俺達と同じだな」

 そう。

 村にあった、剣術の私塾に通っていたリュウエンと違って、ラルクスも、他の街の冒険者養成所に、サリサリサは、王都の名門魔術学校に。

 アリシアは、神術の才能を見出されて、聖教会のラーゼン王国支部教会のある王都に行って、4人は一時期バラバラだった。

 (アリシアとサリサリサは、一応同じ王都だったので、休みの時は何とか時間を作り、会っていたが)

 それが、ラルクスは養成所のスカウト育成の短期コースを取っていたので2年で卒業し、サリサリサも、本来五年制の魔術学校を飛び級でたった2年で卒業した。

 (本人は語らないが、かなり色々嫌な事があったらしい)

 アリシアは、その飲み込みの早さから、ほとんどの基礎神術を2年で覚えきってしまったので、最初から本人が望んでいた通り、故郷に戻り、それから冒険者として修行をする、という予定になっていた。

(リュウエンと合流するのが最初から予定されていた)

 そして、同時期に偶然故郷の村にいた4人が、村から少し離れた谷にいつのまにか出来ていた、オークの村を根絶する為、村の自警団や、雇われた数人の冒険者と供に、オーク退治に乗り出したのが、この4人の最初のパーティーとしての活動であった。

 この功績があって4人は、冒険者ギルドの登録時にランクを2つ飛ばした、H級の冒険者となったのである。

(功績+他にも4人それぞれ推薦人がいた事)

「実地体験、とかは、もう充分だろうなぁ。

 1週間と、後5日になるかな。いつのまにか結構経ってるな……」

「本人が小さいながらも、大蝙蝠(ジャイアントバット)っていう立派な魔物を倒しちゃってるし、見学通り越して見習いレベルの内容だな」

 リュウエンとラルクスが交互に現状確認をし、大きなため息が出る。

「でもでも。このままゼン君がいなくなっちゃって、いいの?」

 アリシアはすでに泣きそうな顔になっている。

 もう別れのシーンでも想像しているのか。

「よくない。すげえ困るな。真面目な話」

「なんというか、すでに連携とか陣形とかの中に、組み込んで行動してるからな。俺達」

「もうすっかり、仲間だよ、ゼン君は。私達の大事な!」

 アリシアのこういう、純真無垢で、素直で思っている事をそのまま言葉に出来る赤裸々さは、誰にも真似出来ない。

 聞いてるだけで赤面しそうな3人だ。

「そうね。私としても、パーティーの色々足りない部分を補ってくれているゼンは、私達に必要不可欠な存在に、なっていると思う……気がするわ。たぶん……」

 サリサリサも、彼女なりに思ったままを言ってみるが、最後は小声でくじけている。

「でも、どうするんだ。

 俺達の勝手で、ポーター荷物持ちという、冒険者未満の存在に縛り付けるというのは、随分と身勝手な話だと思うんだが……」

 リュウエンもズバリと、ゼンを引き留める事の問題点を上げる。

 彼は物事の本質をつかむのが上手い。

 ゼンに、他の街の養成所に行かせないでここに、自分達のところに残るという事は、ポーター荷物持ち稼業を続けさせる、という事だ。

 収入的には、前の、ゴウセルの商会の配達仕事よりも余程上がっているが、それは冒険者としての収入とは比べる以前の問題で、圧倒的に少ない。

 ではポーター荷物持ちとしての給料を上げればいいのか、というと、そんな問題ではないのだ。

 ゼンがまっとうに冒険者を目指すのなら、やはり養成所なり他の教育機関なりに行くのが、彼にとって一番良い選択なのだろう。

 その、普通なら迷う余地なく選ぶ正道を外させていいのか、という絶対的な真理の前に、3人はつい黙り込んでしまうのだが、そこに女神が救いの手が差し伸べる。

「それは私達が、ゼン君の冒険者としての先生になってあげればいいと思うの!」

 アリシアは、何やら物を掴んで振ったりするジェスチャーをまじえながら皆に宣言した。

 どうやら剣を振る真似をしたらしい。

 余りそういう風には見えなかったが……。

「うん、成程。案外いい話かもな。

 剣術はリュウが、スカウト的な技術や冒険者としての基礎は俺が。魔術に才能があるようならサリサが教えて……」

 ラルクスは起死回生のナイスな意見に飛びついたが、

「神術……は、どうだろうな……」

 アリシアが苦笑いをして、その話を引き取る。

「ゼン君て、神様とか、嫌いそう……。私、休みの時、ここにある孤児院に行った事あるんだけど、スラムにいた子って、神様じゃなく、現実に助けてくれた神官さんやシスター達には懐(なつ)いても、神様の話とかって、毛嫌いする子が多くて……」

 恐らくは、ゼンもそうだろう、と。迷宮(ダンジョン)の『試練』の話をした時の感触を思い出しながら、アリシアは思うのだ。

 ゼンに信仰心を期待するのは、かなり難しいだろう、と。

「うんまあそこは、本人次第だな。神術とか魔術は、結局のところ、才能が物を言うし、な」

 リュウエンが、パンと手を叩いて話をまとめた。

「じゃあ、俺達『西風旅団』の総意、て事で。

 このままここに、俺達のパーティーにとどまって欲しい。

 で、俺達がゼンの指導役になって冒険者を目指す、というのはどうだ?と。ゴウセルさんやゼン本人に話してみようや」

「それに、ゼンもそんな急いで、このフェルズを出ないでもいいと思うんだよな」

 ラルクスは、ふとある大事な事を思い出した。

「もうすぐ。1カ月もしたら、闘技会があるじゃないか。

 この国で最強の、あの『三強』の剣技を見られる、一生に一度あるかないかの機会だぜ。

 A級……実質AAA《トリプルエー》に届いている、とも言われている(豪岩を除く)、あの三人が戦うのを見逃すなんて、あり得ないぜ」

「あ~~、確かに。

 あの遥か高みにいる存在を実感するのは、悪い事じゃないだろう。

 それこそ、神へと進化するなんて、眉唾話を実現するとしたら、ああいう人外魔境な人がなる、次元の違う話だからな」


 ※


 次の日、ゴウセルの商会を訪れた4人は、思い立ったが吉日、という訳にはいかなかった。

 長く苦しい恋がやっと実ったゴウセルは、しばらく甘々気分で仕事にならず、そしてお相手の有能ギルマスは、殺人的スケジュールで仕事をこなしている筈だというのに、仕事の合間合間を縫ってギルド本部を抜け出し、ゴウセルとイチャイチャ新婚モードでミニデートを楽しんでいるのだ。

 到底彼等の入り込む隙間等ない。

「う~~ん、困ったな。でも、この状態は、ゼンの事が棚上げになっていて、話が進まないんじゃないかな……」

 それは、あくまで希望的観測に過ぎない。

 商会から出ていく中年バカップルを成すすべなく見送った西風旅団に、またもや救いの手が現れる。

「どうしたんですか、皆さん。今日は迷宮へは行かないのですか?」

 彼は会長補佐のライナー、優秀なゴウセルの右腕だ。

 姿勢正しいたたずまいで、にこやかに彼等に話しかけてきた。

「今日は久しぶりに休みにしたんです。それよりも、ライナーさんは、ゼンが冒険者養成所に、とかって話は知ってますか?」

「勿論です。色ボケした会長に代わって、私が彼が行く冒険者養成学校の選出を任されていますから。

 ここから余り遠くなく、それでいて優秀な学校を、とか言われているんです。正直、色々無理、無茶を言われて困ってますよ。
 
 でも、皆さんのお陰でゼンは、冒険者になる事に対し、前向きになってくれたようで良かったです。

 彼の無感動そうな心には、いい傾向だと思っているんですよ」

「あの、すみません、その話、止めておいてもらえませんか?」

「俺達、ゴウセルさんに大事な話があって、出来ればゼンと一緒に話を聞いてもらいたいんです。お願いします!」

 ライナーは、西風旅団の面々の、思い詰めた必死そうな様子に、何かを感じて了解する。

「分かりました。どうせ学校選出は、ゼンに闘技会を見せてから行かせる、という話になっていたので、そう急ぐ話でもありませんから、大丈夫ですよ。

 会長にはちゃんと話しておきますから、どこかで時間を取ってもらいましょう。でなければ、爆発でもさせて……」

「ええ……、今なんか不穏な単語が……」

「単なる冗談ですよ、憂さ晴らしの為の」

 ライナーはニコリ爽やかな笑顔を見せる。

 それはもう、見事に爽やかな……。

 安心していいのか、不安になった方がいいのか、迷う4人だった……。


*******
オマケ
一言コメント

ゴ「なんだよ、レフライア~」
レ「なによ、ゴウセルぅ~」

ラ「ウザ!てか、ウザ!どなたか、優秀な爆裂魔法の使い手はおりませんか~」
ゼ「…仕事、1日休み…」(無表情に、ションボリ落胆しているらしい)
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