85 / 190
第3章 従魔研編
083.初日の終わり
しおりを挟む※
リュウ達の宿屋にある酒場にゼンはやって来た。
奥の席に旅団の皆がいるのが見える。
「あ、ゼン君。言われた通りに、味付け少し変えただけで、もうすっごく大好評なのよ。ありがとうね~~」
料理を運ぶ途中のおかみさんが、ゼンの姿を見て声をかけてくる。
「ほんのちょっと助言しだけですから」
ゼンもにこやかに愛想よく答え、リュウ達の所に行く。
「お待たせしました」
「お疲れさん。研究棟での初日はどうだ」
ゼンは空いた席に腰かけた。
「どうなんでしょうね。って、話して大丈夫なんですか?」
「ああ。サリサが遮音とは違う結界を造ったんだ。なんでも、どうでもいい会話がランダムに繰り返される、とかいうやつ」
「完全に音がしてないと変でしょ。よくよく聞くと不自然さは分かるかもしれないけど、それは聞き耳たててる、って事だし」
サリサは得意げだ。
「へぇ。凄いね。そんなのまで造れるんだ」
ゼンは素直に尊敬の言葉でサリサを褒める。
「ま、まあね。私達の普段の日常会話のデータをとってあって、それを流用してるの。その代わり、こっちからも外の会話は分からないんだけど。今、おかみさんに何言われてたの?」
「料理の助言の事。少し変えただけで大好評だって」
「……いつの間に、そんな事してるの?」
「いや、単に自分が食べる時、なるべくまともなのにしたかったから……」
「自分の為かよ」
とツッコム風なラルクの顔は笑っている。
「なんかここんとこ、味が変わって美味くなってると思えば……」
「ゼン君風~~」
アリシアも笑っている。
「いや、そこまで特徴的じゃないでしょ。香辛料あげて、これと後、店にあるので組み合わせると、もっと美味しくなりますよって言っただけだから。前から一味足りないかな、と思ってて」
「まあ、美味くなって繁盛してるんだ。いい話じゃないか。実際、ここんとこ客が増えてて、席を確保するのも大変だったんだ」
「へぇ……」
気のない返事をするゼンは、店の繁盛には興味ないようだ。純粋に自分の為なのが、奇妙な話だった。
「ところで、あのフォルゲンって狼獣人の話はどうなった?」
「ああ、あれは、変なオチがつきました」
ゼンは、その場に出ていた料理に手を出しつつ答える。
「獣王国で、剣狼の話が終わった後、獣王陛下は、師匠に将軍になって欲しいと、その時いた将軍の一人を降格させたんです。それが、あの人の父親でした。レグナード将軍、だったかな?」
「あれ?その人、三カ月くらい前に復職しなかったか?」
「ですね。師匠は逃げたので、前の将軍が元に戻るのは当然だったんですけど、獣王陛下としても、すぐに戻すのは余りにもかっこうがつかなかったのか、2か月後に復職させたんです。
どうもフォルゲンは、レグナード将軍が辞めさせられて、俺達がいなくなった直後に帰国したみたいで、色々父親に愚痴まじりのおかしな話を吹き込まれて、それで『流水』がフェルズの出な事は有名だったから、ここに来れば何かしら手がかりが掴める、と思って来たみたいです」
「ご苦労な事だ。ゼンがいなかったら完全な無駄足だったな」
「はい。かなり時間がかかってる事を考えると、転移門は使ってないみたいですね。あれはある程度以上の身分や、冒険者のランクの制限があるから」
「貴族は多額の寄付金という名の通行料、冒険者はA以上か」
「フォルゲンはランクBだから、それで地道に旅して来たみたいですけど、その間に父親が復職している事はまったく知らずに……」
「おいおい。悲しいすれ違いだな」
「まったくもって。だから、あの後ギルマスの所に行って、通信魔具を使わせてもらって、獣王国のギルドに、将軍様を呼び出してもらい、そして親子会談です。その後、二人して俺に平謝りでした」
別に謝って欲しかった訳じゃないんですが、とゼン。
「まあ、とにかく、誤解が解けて、なによりだな」
「いや、なんかその後、“気”の事を教えたせいなのか、俺の事を“師匠”とか呼ぶようになっちゃって、何度もやめろって言ってるのに、やめてくれなくて……」
「とんだ押し掛け弟子、だな」
ラルクがプっと吹き出す。
「やめて下さい。妹そっくりですよ、あんなところ……」
「妹って?」
「あ、レグナード将軍には娘がいたんです。兄とは違って、父親が将軍を降格とか、まるで気にせず、獣王の王都にいた時は、弟子にして下さいってしつこくて……。弟子なら師匠に頼めって言ってるのに、俺がいい、とか意味不明で……」
「可愛い子か?なんて名だ?」
「可愛い?まあ、それなりに。名前はリーランです。フォルゲンみたいに狼要素強くない、普通の獣人の女の子でしたよ。俺より一つ上の14歳。剣とか格闘術をするみたいで、一回模擬試合で負かしたら、それからもう師匠、師匠って、まるで今とそっくり……」
「ゼン君モテモテだね~」
アリシアは何故かニコニコ嬉しそうだ。
「『流水の弟子』様はお盛んな様で……」
対象的にサリサはブスっとしている。
「えー、今のはそういう話じゃないでしょ?押し掛け弟子的な話で、困ったんだって俺、言ったよね?」
ゼンには何がなんだか分からない。
「まあまあ。その女の子の目的が、本当に弟子なのか、ゼン自身なのかによるんだよ。その子と一緒にどこか出かけたりしなかったか?」
ラルクはいかにもそういう話には詳しい、とばかりにゼンにたずねる。
「あー、王都案内してやるって、引きずり回されました。強引な子で、いいって言ってるのに、せっかくだから、とか言って……」
「そりゃ、お前さん目当てだよ。弟子がデートを望んだりはしないだろ?」
ラルクはゼンの鈍感さに笑う。
「デート???あれが?」
「そう。ただ弟子になりたいなら、ともかく訓練だ鍛錬だって話になる筈だ。のんびり二人で何処かに出かけましょう、なんてのは、そういう意味だよ、な?」
と女性陣に同意を求めると、
「うんうん。脈ありだね~」
アリシアはニコニコだ。
「お盛ん……」
サリサはそっぽ向いている。
「え~~、どうしてそうなるかな、意味が分からないよ」
「まあまあ、この話はそこまでとして、俺としては、ゼンに相談があるんだよ。まあ、おまえらが答えられるならそれでもいいが」
「なんですか?」
もうゼンは話題が変わるなら何でもいい。
「うん。俺としては。今度、新生活に移るに当たって、スーリアに求婚(プロポーズ)して、一緒に住みたい、と思っているわけだ」
ラルクの一大発表。
「おめでと~」
アリシアは変わらずニコニコ。
「はいはい、おめでとさん」
サリサは適当に手をひらひらさせている。
「なんか心無い祝福の言葉だな」
反応が薄いのに不満なラルクだ。
「めでたい、が、少し前に教えてもらったと思ったら、もうそこまで話が進むのか」
リュウとしては、つい数日前に恋人の事を教えてもらったと思ったらこれだ。
「付き合いももうそれなりなんで、ね」
ラルクは悪びれない。
「おめでとうございます。それで、相談というのは?」
「どこか、求婚(プロポーズ)するのに相応しい、雰囲気のある場所とか知らないか、って話だ」
「フェルズに?高級食堂とかでいいんじゃないの?」
高い食事を食べた後での求婚(プロポーズ)。定番だろう。
「そういうあからさまな場所じゃなくて」
ラルクは顔をしかめる。当り前過ぎるのは駄目だろう。
「雰囲気ですか……。あの、奥の方にある高台とか、フェルズを見下ろせていいですよ。夕方とかなんて、とても綺麗で」
ゼンが、配達してた頃に、そこで見た光景に感動した事を今も覚えていた。
「高台?あそこって、貴族の私有地だろ?」
「あ、そうなんですけど、高台手前の方は公園になっていて、一般開放してるんです。奥の屋敷まで行かなければ大丈夫ですよ」
「そうなのか?全然知らなかったな」
「知ってるの、近くに住んでる人ぐらいですね。時々子供がいるぐらいで、ほとんど使われていないのが勿体ない場所です。俺は、配達の時、そこのお屋敷に行って知ったんです」
フェルズ内を『超速便』で走り回っていた時の、良き思い出。
「フェルズを見下ろせる、高台の公園か。悪くない。いいね!」
しかも人気が少ないなら、尚の事、好都合だ。
「一度下見に行って確かめて下さい」
「そうする。指輪も買っておかなくちゃ、だな」
「指輪?」
「それは勇者の世界の風習ね。結婚とか婚約の場合、揃いの指輪をするの。買うのは大抵が男性の方。つまり、稼ぎのある方ね」
サリサは流石にそういう事に詳しかった。
「へえ。ゴウセル達、してたかな?」
「やらない人もいるわよ。それにギルマス達は、隠してたんだから、それじゃすぐバレちゃうじゃない」
「ああ、そっか」
※
「で、明日の予定ですけど、午前中に、あの屋敷の中を見学、という事で、もし異論がなければ本決まりで、改装の事とかを、皆で考えて欲しいです。俺は、従魔研には午後行くので」
余程の事がない限り、そこで決まりだろう。
「いや、屋敷じゃなく小城だって」
リュウはそこにこだわる。
「まあ、そうかもしれませんね。なにか目的あって建てられたものみたいですし」
「目的?」
「それは……住むようになったら、おいおい話していきます。まだ推測の段階なので」
ゼンが意味ありげに勿体ぶっている。
「中を見学か、新居だぜ!」
「ラルクさんにはそうなりますね。二人部屋で?」
「おお!広いとこ頼むぜ!」
「しばらくはどこでも選び放題ですけど、パーティー単位で、どの区画とか決めた方がいいでしょうね」
「私達も二人部屋だね~~」
とアリシアがサリサにひっつく。
「え、リュウと住むんじゃないの?」
「私達は、まだだよ~~。ねぇ、リュウ君」
「ま、まあな」
リュウがどう考えていたかは、哀愁漂う背中から察しよう。
「1階は、炊事とか、作業的なのが多いから、2階から居住区画になるのかしら?」
「そうなります。使用人部屋は1階にありますが、それも作業の為ですから」
「なら、出入りの楽な2階かしら」
「貴族的考えだと、偉い人は上みたいです。主人の部屋、最上階ですから」
「実用的じゃない考えなんて、冒険者にはいらないわよ」
サリサは合理的だ。
「ですよね。多分、他も下から埋まって行くのかな」
「大方、そうなるな。もう勧誘の目星はついてるのか?」
「大体は。後は交渉してみて、どんな手応えが得られるか、です。
小城の改装終えて、この場所に住む、とか見せられるといいんですが。だから。勧誘はすぐじゃなく、しばらくしたら、ですね」
「そうか。だが、慣れ親しんだ場所から移りたくない奴等もいるんじゃないか?」
「それはそれで、仕方ないです。一応、料理とか、住む環境とかで攻めるつもりですが」
(陥落しない奴、いるかな?)
「1階に使用人の部屋、地下に奴隷部屋があるので、それは綺麗に改装して、普通に住めるようにするつもりです。スラムの子供達はそこと使用人部屋に別れて住み込みです」
「何人ぐらい雇うんだ?」
「最初は10人、最終的には20人以上?」
「結構な数いるな」
「子供なので、二人一組で一人前みたいに考えてもらえると。ミンシャとリャンカに教育係をしてもらいます。男女同数雇って」
「……ゼンは、スラムの子供全員救いたいと思ってるのか?」
リュウはなんとなく思っていた事を口にしてみる。
「まさか。どっちかと言うと、ゴウセルよりの考えですよ」
「??」
「安上がりだからです。そんな感傷的な思いで雇ったりする程、人情家ではないので」
と言っているが、昔の自分を重ねていないと、誰が言えるのだろうか。
「子供を2、30人雇ったからって、スラムがなくなる訳じゃないですから。“救う”なんて大袈裟な考えじゃないです。
ゴウセルの商会の方もそろそろ再開で、そっちでも雇うでしょうし、まともな働き口が少しぐらいあっても、焼け石に水ですよ」
割り切った考えを言うゼンが、本気でどこまで割り切っているのかは分からない。でもまあ、あの広い小城で子供達が走り回って働く光景は、どこか楽しそうだ。
「スラムの子供達に、話はいってるのか?」
「子供達のリーダー格の、ゾイって子を通して。最初はなるべくしっかりした子に来てもらって教育出来たら、その子も教育係で教えられる様に、と。どこまでちゃんと出来るか分かりませんが、しっかり働けないなら、諦めるか、判断しないといけませんから」
「諦めるって、スラムの子を雇うのを、か?」
リュウはギョっとする。そこまで考えているのか、と。
「はい。他のパーティーも、ちゃんと働いてもらわないと納得してもらえないでしょ?」
「それは、確かにそうだな……」
いい加減な仕事をするようなら、別にちゃんとした使用人を雇え、と言われるだろう。
「そこら辺は、なるべく厳しく教えますから、なんとかしますよ」
勧誘も含めて、どこまでうまく行くか、まだまだ未知数だが、多分ゼンなら何とかしてしまうだろう。そういう予感のする4人だった。
*******
オマケ
ボ「疲れた~~。中々大変だね」
ゾ「お疲れさん。見世物みたいなもんだし、な」
セ「乙女はいましたか?」
ガ「疲労回復、養生…」
ル「お?おつかれ?お?」
ボ「ありがと~」
ミ「一日、ご主人様と一緒で羨ましいですの」
リ「そんないいものじゃないでしょう」
ボ「ゼン様、途中でどっか行ってたから、ずっとじゃないね」
リ「ほらみなさい」
ボ「悪い人達じゃないと思うけど、大勢に囲まれるとね~」
ミ「むう。コボルトなんて見ても面白くないですの。ラミア、行くですの」
リ「い、嫌よ。あんな胸出した姿に変わるのなんて、絶対嫌!」
ミ「ご主人様のご指名なら~~ですの」
リ「う……それは、でも……」
ゼ「指名しないから」(苦笑)
0
あなたにおすすめの小説
転生したら世界一の御曹司だった〜巨乳エルフメイド10人と美少女騎士に溺愛されています〜
まさき
青春
異世界転生した最強の金持ち嫡男、
専属エルフメイドと美少女騎士に囲まれて至福のハーレム生活
現代日本で「地味だが実は超大富豪」という特殊な人生を送っていた青年は、ある日事故で命を落とす。
しかし目を覚ますと、そこは魔法と様々な種族が存在する異世界だった。
彼は大陸一の富を誇る名門貴族――
ヴァン・バレンティン家の嫡男カイルとして転生していたのだ。
カイルに与えられたのは
・世界一とも言える圧倒的な財力
・財力に比例して増大する規格外の魔力
そして何より彼を驚かせたのは――
彼に仕える十人の専属メイド全員が、巨乳美少女だったことである。
献身的なエルフのメイド長リリア。
護衛騎士でありながら隙あらば誘惑してくる女騎士シルヴィア。
さらに個性豊かな巨乳メイドたち。
カイルは持ち前の財力で彼女たちの願いを叶え、最高級の装備や生活を与えていく。
すると彼女たちの忠誠心と愛情はどんどん加速していき――
「カイル様……今日は私が、お世話をさせてください」
領地を狙う貴族を金と魔力で圧倒し、
時にはメイドたちの愛が暴走して甘すぎる時間に巻き込まれながらも、
最強の御曹司カイルは
世界一幸せなハーレムを築いていく。
最後までお読みいただきありがとうございました。よろしければ応援をお願いいたします。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
《完結》「パパはいますか?」ある日、夫に似た子供が訪ねて来た。
ヴァンドール
恋愛
嫁いですぐに夫は戦地に赴いた。すると突然一人の男の子が訪ねて来た「パパはいますか?」
その子供の顔は戦地に行った夫にそっくりだった。
ポンコツと蔑まれた冒険者は最強クランをつくる
ぽとりひょん
ファンタジー
エアハルトは、幼なじみのエルメンヒルトを追ってダンジョンの町「ゴルドベルク」で冒険者になろうとする。しかし、彼のアビリティを見た人たちは冒険者を諦め村へ帰るように説得する。彼には魔力がなかった。魔力がなければ深層で魔物と戦うことが出来ないのだ。エアハルトは諦めきれずエルメンヒルトと肩を並べて冒険するため、冒険者となってポンコツと蔑まれながら、ソロでダンジョンに挑み始める。
無能はいらないと追放された俺、配信始めました。神の使徒に覚醒し最強になったのでダンジョン配信で超人気配信者に!王女様も信者になってるようです
やのもと しん
ファンタジー
「カイリ、今日からもう来なくていいから」
ある日突然パーティーから追放された俺――カイリは途方に暮れていた。日本から異世界に転移させられて一年。追放された回数はもう五回になる。
あてもなく歩いていると、追放してきたパーティーのメンバーだった女の子、アリシアが付いて行きたいと申し出てきた。
元々パーティーに不満を持っていたアリシアと共に宿に泊まるも、積極的に誘惑してきて……
更に宿から出ると姿を隠した少女と出会い、その子も一緒に行動することに。元王女様で今は国に追われる身になった、ナナを助けようとカイリ達は追手から逃げる。
追いつめられたところでカイリの中にある「神の使徒」の力が覚醒――無能力から世界最強に!
「――わたし、あなたに運命を感じました!」
ナナが再び王女の座に返り咲くため、カイリは冒険者として名を上げる。「厄災」と呼ばれる魔物も、王国の兵士も、カイリを追放したパーティーも全員相手になりません
※他サイトでも投稿しています
攻撃魔法を使えないヒーラーの俺が、回復魔法で最強でした。 -俺は何度でも救うとそう決めた-【[完]】
水無月いい人(minazuki)
ファンタジー
【HOTランキング一位獲得作品】
【一次選考通過作品】
---
とある剣と魔法の世界で、
ある男女の間に赤ん坊が生まれた。
名をアスフィ・シーネット。
才能が無ければ魔法が使えない、そんな世界で彼は運良く魔法の才能を持って産まれた。
だが、使用できるのは攻撃魔法ではなく回復魔法のみだった。
攻撃魔法を一切使えない彼は、冒険者達からも距離を置かれていた。
彼は誓う、俺は回復魔法で最強になると。
---------
もし気に入っていただけたら、ブクマや評価、感想をいただけると大変励みになります!
#ヒラ俺
この度ついに完結しました。
1年以上書き続けた作品です。
途中迷走してました……。
今までありがとうございました!
---
追記:2025/09/20
再編、あるいは続編を書くか迷ってます。
もし気になる方は、
コメント頂けるとするかもしれないです。
みそっかす銀狐(シルバーフォックス)、家族を探す旅に出る
伽羅
ファンタジー
三つ子で生まれた銀狐の獣人シリル。一人だけ体が小さく人型に変化しても赤ん坊のままだった。
それでも親子で仲良く暮らしていた獣人の里が人間に襲撃される。
兄達を助ける為に囮になったシリルは逃げる途中で崖から川に転落して流されてしまう。
何とか一命を取り留めたシリルは家族を探す旅に出るのだった…。
冒険野郎ども。
月芝
ファンタジー
女神さまからの祝福も、生まれ持った才能もありゃしない。
あるのは鍛え上げた肉体と、こつこつ積んだ経験、叩き上げた技術のみ。
でもそれが当たり前。そもそも冒険者の大半はそういうモノ。
世界には凡人が溢れかえっており、社会はそいつらで回っている。
これはそんな世界で足掻き続ける、おっさんたちの物語。
諸事情によって所属していたパーティーが解散。
路頭に迷うことになった三人のおっさんが、最後にひと花咲かせようぜと手を組んだ。
ずっと中堅どころで燻ぶっていた男たちの逆襲が、いま始まる!
※本作についての注意事項。
かわいいヒロイン?
いません。いてもおっさんには縁がありません。
かわいいマスコット?
いません。冒険に忙しいのでペットは飼えません。
じゃあいったい何があるのさ?
飛び散る男汁、漂う漢臭とか。あとは冒険、トラブル、熱き血潮と友情、ときおり女難。
そんなわけで、ここから先は男だらけの世界につき、
ハーレムだのチートだのと、夢見るボウヤは回れ右して、とっとと帰んな。
ただし、覚悟があるのならば一歩を踏み出せ。
さぁ、冒険の時間だ。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる