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最終章EX 星の英雄
154.対策協議
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ゼン達は、1体目のヴォイドを撃退後、そのヴォイドが一度は降り立った火星の第二衛星ディモスへと移動していた。
「なんか、第3惑星の月より随分小さいんですね。丸くもなくて、歪んでるし、単なる大きなくて角の取れた岩みたいだ」
【あの月の成り立ちは特殊なんじゃ。それ故、という訳でもないが、月は太陽の次の位、と考えられる事が多く、母星と近しい位置関係もあって、月の女神は大抵、大きな権能を所持する事が多い。潮の満ち引き等で、海にも関与するし、のう】
「へぇ……」
これはいつもの気のない返事ではなく、それなりの興味を持って感心した合いの手だった。
【魔物にその恩恵を受けるものが多いが、その月の満ち欠けでそれは増減をするし、新月、という太陽の影に完全に隠れる場合等もあり、月の神秘性を高めておる。
後、その神秘性、不安定さ故からか、月は人の心を惑わし、狂わす事もある等と言われ、月的(ルナティック)という言葉は、狂気に陥る状態を指したりも……】
【ミーミル殿、学術的な話をしたい貴殿の気持ちも分からなくはないが、彼等は先の戦闘で疲弊している。ここの安全を確認した上で、休ませた方が得策かと思うのだが】
いつになく饒舌なミーミルの話を止めたのは、同じ神であるテュールだった。
【ふむ。それもそうじゃな。あいすまん。つい興がのってしまった様じゃ】
「いえ、興味深い話でした。時間がある時にでも、またお願いします」
「年寄りの長話は、どこでも変わらんのう」
それから、ディモスに罠や何らかの仕掛け、あるいはヴォイドの分体となる粉粒でもないか、生体反応のチェックまでして安全を確かめた。
その上で、ジークには待機状態となってもらい、改めて休憩を取ることが出来た。
「何もなし、とは拍子抜けじゃな。ここに降り立った意味すら分からんのじゃ」
「そういう攪乱なのかも。何もない所に、何かあると思わせて、こちらの精神を疲弊させるとか……」
と言っているゼンが、表面上は元気そうにしていたが、その言葉の端々に、疲れがにじみ出て、とても隠しおおせるものではなかった。
「……ゼン、それ以前にお主が疲弊状態なのじゃから、食事を済ませたら、とっとと寝るのじゃぞ」
「うん……。今日は、必要以上に疲れたから、お言葉に甘えさせてもらうよ」
干し肉やパン等を少量口にした後、ゼンは崩れ落ちるように眠りについた。
ジークの操縦席は、長期運用時に備え、操縦席の椅子は、簡易ベットとしても使える様に座席の背を寝かせられるリクライニング・シートだ。
もっとも、複座の前の席であるゼンのシートは、後ろの席があるので水平にまでは倒せないのだが、それでも充分斜めに出来る。
アルティエールは、先に無防備に眠ってしまったゼンを後部座席から覗き込むと、なにか悪戯でもしてやろうかと思っていたのだが、余りにゼンが憔悴し切った様子であった為、結局は何もしないで自分もシートを倒し、就寝する事にしたのであった。
※
濃霧で一寸先も見えない世界。
そこでアルティエールは、ブルっと身体を震わせ、自分が全裸である事に気づく。
「おっと。じゃとすると、ここは原初の森の夢かや?ここまで深い霧が出た事は、なかった筈じゃが……」
アルティエールは、自分が夢を見ている事を自覚していた。なので、以前のように完全に全裸(まっぱ)な自分がいる場所は、当然原初の森であろう、と予想した。
「むう。しかし、何も着ていないと、落ち着かんのじゃ。精霊王(ユグドラシス)めが、羞恥心などという、いらぬ感情をわしに刷り込んだせいじゃ……」
ブツブツ呟きながら歩くが、一向に木にぶつかりもしなければ、木の根につまづく事もない。まるで舗装された通路でも歩いているようだ。
「妙じゃな。この様な場所に、心当たりはないのじゃが……」
それでも、止まって考えるよりも、考え無しに進むのがアルティエールだ。
ない胸を寒そうに抱えて、やっとおかしい事に気づく。
「いつもわしは、周囲の温度調整をしていたではないか。何故、ここではそれが出来ぬのじゃ?」
試しに、手の平の上に火を出そうとしても、何も出ない。
「夢とはこんなにも、思い通りにいかんものであったかのう……」
そもそも余り夢を見ない健康優良児なアルティエールは、疲れる程に遊び、暴れてガーっと夢も見ずに深い眠りにつくのが通常運転なのだ。
「いや、あんな狭い操縦席に座りっぱなしじゃったからのう。いつも通りでない夢を見るのも、当然なのかもしれん?」
自分でもよく解らないので、最後が疑問形になってしまう。
突然、踏み出した右足が、地面の感覚を捉えずに踏み抜ける。
そこには、いつ現れたのかも分からない、黒い池のようなものがあった。
アルティエールは慌てて、残った左足に重心を移し、右足を引き戻そうとそたが、その残った左足までもが、ズブリと沈む感覚。
黒い池は、いつの間にか大きくなり、アルティエールは今まさにその場所に沈もうとしていた。
「夢とは、かくも理不尽かや」
愚痴をこぼしつつ、岸と思しき場所に手を伸ばすが、まるでそれが予想していたかの様に、池はまた広がり、岸辺は遥か彼方。
そして、どんどん沈む感覚から、アルティエールは自分の間違いを訂正する。
これは池などでなく沼、それも底の見えない、底なし沼であろうと思えた。
「なんという悪夢じゃ……」
アルティエールはどうにかしようともがき、あがくが、頼りの力が使えないのでは、偉大なハイエルフもただの子供同然だ。
黒い底なし沼にはまって危機を迎えるなど、今まで見た事のない飛び切りの悪夢。
そこでまた考えが切り替わる。
まさかこれは、ヴォイドの攻撃の一種なのでは、と。
アルティエールの脱出への試みが、真剣さを増したが、だからと言って、起死回生の策が思い浮かぶ訳もなく、ついに彼女の身体は、ほぼ首の所まで沼につかり、息が出来るのがやっとの状態だ。
この沼に、頭までドップリとつかったら、一体どうなってしまうのか?窒息は当然として、身体の中に入ったこの黒い不気味な水は、内側から全身を侵食してしまうのではないのか?
「ぜ、ゼン、助けて―――」
他人に助けを求める等、した事もない事への心理的抵抗があり、それを口に出来たのは、まさに沈むギリギリ一瞬前で、最後まで言い切る事は出来なかった。
アルティエールは、ただ息を止め、この底なしの暗黒を落ちていくしかなかった。
(まさか、この様な最後を迎える事になるとは……)
息を止めるのも限界となり、意識も朦朧として来る。
その瞬間、周囲の黒き水が、暗闇全てが吹き飛んだ!
「アルッ!」
切羽詰まった声で、彼女を呼ぶ声に、瞼を空けるとそこに、いつもの皮鎧を着た冒険者の少年が、本当に心配そうな、悲し気な顔でアルティエールを見つめていた。
「な、なんとか大丈夫じゃ。水も飲んでおらん……」
ようやく息が出来た。苦しい呼吸の中、なんとかそれだけは告げた。
(しかし、夢の中で呼吸は必要だったのじゃろうか?分からぬのう……)
「良かった……。ごめん、俺が軽率な事をしたせいで……」
ゼンはホっと大きく安堵の吐息を洩らすと、ギュウっとアルティエールの自分と同じぐらいの小さな身体を強く抱きしめた。
アルティエールは、悪くない気分だったが、皮鎧が胸に擦れて痛い……。
「って、なんでわし、全裸(まっぱ)なままなんじゃ!ゼンはいつもの鎧つけてるのに!」
「ここは夢だから、服でもなんでも自由自在、なんだけど、アルは、ヴォイドの無力化結界、と言うか、無力だと、暗示で思い込ませる結界に閉じ込められていたみたいだよ」
「おお、道理で」
何も出来ない、服も着ていな訳だった。
ここが夢なら、好きな服をなんでも着れるのだ。ゼンがいつもの冒険者姿であるように。
アルも、自分が着る服を念じた、のだが。
アルティエールは、普段着た事もない、花柄でフリルありありの、ワンピースを着ていた。
ゼンは、最初目をパチクリとさせたが、すぐにニッコリ笑顔になる。
「……ああ、アルもやっぱり、そういう服、着てみたかったんだね。よく似合ってるよ」
「ふぎゃ~~~っ!ち、違うのじゃ!こ、これは別に好きな服とかじゃなくて、じゃな!」
「照れる事ないのに。似合う可愛い服を着れるのが、女の子の特権なんだし」
「き、記憶を失えいっ!」
アルティエールの鋭いハイキックを、ゼンは上半身を逸らして躱す。
「良かった、ちゃんと下着もつけてて」
「で、デリカシー・ゼロなのかや、うぬは!」
アルティエールはスカートを押さえて、真っ赤な顔でプルプルしている。
「あ、ごめん。本当に。ただ、アルがこちらの常識に馴染んでくれてるのが嬉しくて」
怒った顔をしながら、アルティエールはいつもの短パン姿に変わった。
「それで、これが夢なら、あれは何なんじゃ?ゼンは、どうしてわしの夢に、助けに来れたのじゃ?」
「あー、うん。説明しないとね」
ゼンはそう言って、まだ消滅し切っていなかった黒き水の断片を“気”で消滅させる。
アルティエールも使える様になった炎で、それらを燃やし尽くして手伝った。
「解ってると思うけど、これはヴォイドだ。あの戦いの後、機体の膜(シールド)にへばりついていたヴォイドの魂(スピリット)の欠片、の様な物だと思う」
「そんなものが、残っておったのか」
「それで、これがまだこの状態で、どんな攻撃を仕掛けられるのか、確かめたくて、シールドに隙間を造って、わざと内部に入れたんだ。
「わしは知らんぞ」
アルティエールがギロリとゼンを睨む。
「その、ごめん。二柱の神々は気づいていたみたいだし、多分、弱ってる俺の方に何かして来ると思ってたから。でも、アルのが力が強いから、優先度でアルに仕掛けたみたいだ。
俺の、予想が甘かった。本当にすまない……」
「うぬは、何故わしに一言だけでもそれを説明してくれなんだか。わしはそれが悲しい……」
「ごめん……。俺の方に来るとばかり……。
こいつは、どうやら夢魔の因子を持っていたみたいで、それで精神攻撃を仕掛けたんだと思う」
「うむ……」
「俺が、こっちに来れたのは、俺達がまだジークの操縦席にいるから、半分繋がったままなんだよ。
それでも結界があったから、アルが俺の名前を呼んでくれなかったら、危ない所だった」
「そうかや。不幸中の幸い、と言うべきなのか、複雑じゃ……」
しばし、気まずい沈黙の後で、アルティエールは、毅然としてきり出す。
「ゼン、真面目に話合おう。わしらは、まだ知り合って間もない、他の仲間程大事な存在でないのは解る。それでも、わしらは今、どちらが欠けても危険な状況に置かれた戦友であろう。
お主が、何でも出来て自分でやりたがるのは知っておる。サリサが、そういうお主で、危ない事になるかもしれぬから、どうかよろしく頼む、と言われておるのじゃ。
わしの方が、力的には強いが、お主の様にどんな状況にでも対応出来る訳ではない。だからこそ、色々と、わしにも前もって説明してくれぬのでは、例えばこれが逆の立場になっても、わしがお主を助けに行けるかどうか、解らぬではないかや?」
「……そう、だね」
ゼンは力なく肯定する。言葉数が少ないのは、自分が間違えていて、反論が出ない、相手の正当性を認めているからだ。
「お主が、人を頼りたがらぬ頼り下手で、自分だけで大抵の事が出来るのは解るが、この戦いでは、一歩間違えれば世界全てを失ってしまう、ギリギリの瀬戸際なのじゃ。だから、少しでもわしを頼ってはくれんかのう……」
「うん……。分かった。本当に、アルをなるべく頼る様にするよ。
でも、少し訂正。俺は、アルが大事なじゃない、なんて事はないよ。確かに、まだ知り合ってそんなには経ってないけど、色々あって、今はアルも大事に思っている。
あの、黒い水に沈んだアルを見た時、心臓が止まるかと思った。今俺が、どれだけアルを大事に思っているかを再認識させられた」
「そ、そうか?まあ、仕方ないのう。わしの魅力で、落ちぬ男などおらんし、の」
テレテレ笑う、アルティエールがどこまで本気かは分からないが、和解は成立したようだ。
「ではまず、ゼンのジークでの負担を軽減する事を考えねばな。これは、二柱の神にも相談して何とかしようぞ。今日はもう、とにかく休め。ゼン」
「あー、気づかれてたんだ……」
「気づかん訳がなかろう!それだけ消耗しておるのに。わしを甘く見過ぎじゃ、たわけめ」
「ありがとう。じゃあ、俺は本格的に眠って休むよ。おやすみ、アル」
穏やかな顔で微笑むゼン。
「う、うむ。おやすみじゃ、ゼン」
ゼンは、転移のように消えた。自分の精神に戻ったのだろう。
※
*ある内的空間。
【ミーミル殿!、ミーミル殿!】
赤い光が激しく点滅している。
【そう声を荒げんでも、聞こえておる。何か御用かな、テュール】
青の光は、対称的、ただ静かに光輝いているだけだ。
【解っておられる筈だ!このままではマズイ事を!】
【初戦を無難にこなした。当然じゃ。エネルギー総量で、こちらの方が圧倒的に勝っているからのう。苦戦すらせなんだのに、何がマズイと?】
【確かに、拍子抜けする程呆気なく、ヴォイドを撃退出来た。予想通りではあるが、向こうが様子見の感もあった。
ゼンが『流水』の技を、効果的に使ったせいもあるだろう】
【うむ。あの剣術は、一種の突然変異(ミュータント)の様な物。偶然の重なりから生まれた、運命の不思議、東洋の奇跡の様な産物。運命の女神の三姉妹も、面白がっておったのう】
【彼女らも、ゼンに会って謝りたい、などと言っておったな】
【別段、ゼンの幼少期の不運な生活に、運命の女神が責任を感じる意味は、ないのだがのう】
しばし神界談義でなごむ。
―――
【―――そんな話をしている場合ではない!それよりも、ゼンの事だ!】
【やれやれ。アレに、人たらしの特性がある事は、解っておったが、神たらしでもあるのう。だからこそ、女神達を避け、儂等が出向いて来たのじゃが】
【そういう問題ではない。ゼンの衰弱ぶりを、貴殿も計測しただろうに。ただ一度の戦闘で、あの衰弱では、残り二体の戦闘が、途中までしかもたないのではないか?】
【……そうじゃな。もって後一体が限度になるじゃろうて】
【ならば、何か早急に対策を講じるべきであろう。アルティエールだけでは、ジークの操縦は出来ん。恐らく、拒絶されるだろう】
【元々、人の手に余る存在であったからのう。ラグナロクは】
【そうだ。一人では、無理に乗せた、死刑囚や無期懲役の重犯罪者の試験操縦士(テストパイロット)が、数分で衰弱死した機体だ。その負担を分担させる為に、アシモフ博士は複座に改造し直したではないか!】
【うむ。じゃが見た所、今はゼンへの負担が大きく、アルティエールにはそれ程の負荷がかかっていない様じゃな】
【そこに改善の余地があるか。ジークが、ゼンに懐き過ぎて、メインへの負荷が必要以上にかかっているのが現状。どうにかせねばな】
【ふむ。丁度いい事に、アルティエールがこちらに来たがっておる。入れよう】
術式が段階的に外され、アルティエールの精神がこの空間に現れる。
「いちいち面倒な……。どうも、二柱の神々にはうるわしく―――」
【嘘臭い儀礼などいらぬわ、普通に話せ。何の用だ、ハイエルフよ】
【まあ、予想は出来ておる。儂等と同じじゃろう】
「そうです。ゼンの操縦の負担をどうにかせねば、すぐにでも衰弱死してもおかしくはない。解っておるのでしょう」
【うむうむ。まさに、今、その話をしていた所よ】
「それでは―――」
(中略)
しばらく話合った後、神々とアルティエールは合意に達し、話合いは終わった。
【ところで、アルティエールよ。確認しておきたい事があるのじゃが】
「なんでしょうか、ミーミル」
【お主への、今回の報酬の話じゃ。本当に、ハイエルフからエルフに変換される事を望むのか?】
「ええ。おっしゃる通りです」
【不老不死を捨て、しかも、ゼンが死ぬ時に、自分の、エルフの命も尽きるようにする、とは正気の判断とは思えんのじゃが】
「この閉ざされた世界で、不幸な終焉を迎える世界を、見届けたいとは思いません。
それに、ハイエルフとして、原初の森に縛られ、なにか盟約や召喚がないと、外の世界に出られない不自由さにも、飽き飽きしていましたから」
【だとしても、何故、ゼンと生死を共にするのだ?】
「それは……うん、やっぱり、この初めて得た胸の想いの為に、です」
【恋だの愛だので、一生を決めてしまうのは、軽率ではないのかな?お主は、アレが本当は何か、解っておるのじゃろうに】
「……解っています。ええ、今は解っているからこそ、この想いが本当になったのが解るんです。そして、ゼンがそれを知った時、私がゼンを支えたい、いえ、彼を慕う者、全員で支えるんです」
【……苦難な茨の道を歩むか。神としては、試練を乗り越えようとする人を、歓迎すべきところなのじゃがな】
「私は、これが自分の、この閉じた世界に来た運命だと思っています。運命の女神の干渉抜きで」
【……アルヘイムを去る者に加護を。っと、まだ早いのだったな】
「ですね。この戦いが、勝利に終わった、果ての話です」
アルティエールの精神(こころ)は、その勝利さえも確信して揺るがないのであった。
*******
オマケ
リ「ゼンが帰って来るまで、1カ月前後、かかるみたいだ」
ラ「まいったな。またゼン抜きで1カ月か」
ア「寂しいねぇ~~、困ったね~~」
サ「うん、寂しいし、困るわね……」
ア(わあ、サリーの反応が素直に。恋愛ってすご~い~)
リ「で、その間、何をするか、なんだが」
ラ「次の迷宮、は行きたくないが、また野外任務ずっとも、なあ」
ア「え~、野外任務、結構楽しいと思うけど~」
サ「まあ、私達にピッタリな仕事が、早々ないから、それが困るわ」
ア「あ、そっか。みんな、結構強くなってるから~」
リ「うん。そこで、提案なんだが、ゼン抜きで、『悪魔の壁』を攻略してみないか?」
ラ「おっと。成程、そこなら一度全部行って、勝手が分るし、ゼン抜きの自分達も試せる訳だ」
ア「リュウ君、いい考えだと思うよ~~。パチパチパチ」
サ「私も、悪くない考えだと思うわ」
リ「賛成ありがとう。で、ミンシャちゃん達、従魔に、前使った、ランプの色だけ伝える通信マグで、ゼンが戻って来た時は教えてもらうんだ」
ラ「成程。早く帰って来たら、こっちも切り上げて帰りたいし、な」
ア「うんうん、ホント、いい考え~~」
サ「……リュウ、見直したわ。本当によく考えてある」
リ「まあまあ、そんな褒めないでくれ。で、俺としては、ゼンが言ってた様に、俺達だけでもちゃんと出来る実力を、確認したいんだ。『壁』の試練は御免だが、ギルマスによると、あそこの異常は解消されたらしいし、なんとかなるだろう」
ラ「ん。俺達もゼン抜きで、遊んでられないからな」
ア「クリア目指して、がんばろー!」
ア「1カ月なら調度、私達にはいいかもしれない。了解したわ」
「「「「では、『悪魔の壁』再攻略へ!」」」」
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