剣と恋と乙女の螺旋模様 ~持たざる者の成り上がり~

千里志朗

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最終章EX 星の英雄

160.5.幕間:辻褄合わせ

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 ※


 後は待つだけ、となって緩い空気が操縦席コクピット内に流れていた。

 外の、大気のない状態でまたたかない星空を見ても、最初程の驚きはないし、今はもう、そんな場合でもない。

 現状はただ、時間だけが過ぎるのを待つしかない。

 ジークの機体内の排泄物の処理は、宇宙服のパーツに繋げるパイプから、所定のタンクに流れ込み、そこで分解処理され、水分などはろ過され飲み水に、他のエネルギーになる様な物は取り込まれ、完全な不要物のみが、機体外に投棄される。その際に、所定パーツの洗浄、消毒、脱臭も同時に行われる。

 綺麗になる、と分かっていても、落ち着かないものがあるが、そこも我慢のしどころだ。

 その仕組みを知って、飲み水を持って来て良かった、とゼンは心底思うのであった。

「……昔、わしの……“それ”を、飲みたい、と言う馬鹿がおってな」

 アルティエールが何故か、おもむろに昔話を話し出す。

「それは……凄いね……」

 好きな人の物なら、なんでも愛おしい、と思える、いわゆる悲しき異常者の話だろう。

 ゼンは、好きな人がどうの、以前にそこまで達観した境地には至れない。

「燃やして捨てた」

「ふーん。……て、え、殺しちゃったの?」

「当り前じゃ、気持ち悪い!」

 ゴミ以下に対する、汚物扱いで、吐き捨てる様に言う。

「あー、まあ、気持ちは分かるけど……」

「なんじゃ、お主も飲みたいのかや?」

「違う!そっちの気持ちじゃなく、アルの殺意の方!」

「そうか、残念じゃ。ゼンなら飲ませてやったのにのう」

「……いや、それを飲まなきゃ死ぬ、ってぐらいの瀬戸際だったら、誰のでも構わず、割り切って飲むかもしれないけど、普通にそんなの飲みたくないよ!」

 ゼンは幼少期、知らなかったとは言え、魔物の排泄物を食べた事があるのだ。それに比べたら、何てこと……なくはないだろう。今はもう、色々判断力がつき、多少の常識も知っている。色々無理だろう。

「チッ。最大の弱みを握るチャンスが……」

 はしたなく舌打ちし、顔を歪めるアルティエール。

「なんで今更、俺の弱みなんて握る必要が……」

(この人は本当にハイエルフなんだろうか?どちらかと言えば、ゴブリン……戦闘力とか凄いから、ゴブリン・ロードやキングも超える、ウルトラ・エルダー・ハイ・ゴブリン(超越者)とかだったりとかしないのかな……)

「……うぬは、今何か、非常に失礼な事を考えていないかや?」

 アルが剣呑な光を瞳に宿し、ゼンを強烈な視線で睨んでいる。

「ソンナコトナイヨ」

 ゼンは心を無に、空っぽの状態にして答える。明鏡止水だ!

「…………まあよい。それでじゃな。恋愛事は、常に相手の優位に立ち、相手を逆らえない状態にするのが良い、と聞いた事があるのじゃが?」

(それは、相手を手玉に取る、とか、男を尻に引く方法、とかだったりしないだろうか……)

「……間違ってはいないかもしれないけど、極論過ぎないかな?同格の立場で、相手を思いやる事の方が、良くない?」

 ゼンは一般的に、平和な常識論でアルを諭す。

「伴侶の同格が複数いて、それぞれが強敵(ライバル)となる場合、そんな綺麗事は言っていられんじゃろうが」

 ゼンの今いる現状を言って、当てこすりしているのだ。

「……俺の中で、全員への想いはそれぞれ別な物で、優劣なんてつけ難い、つけたくない物なんだけど?」

 そもそも、複数の伴侶を得よう等ど、考えた事もなかった。なのに、何故だかそうなった。

 理解に苦しむ状況だ。

「ふふん。お主は、良き伴侶になるのだろうな。女同士はそうも言っておられんのじゃが。なにせすでに、本妻含む人間派、従魔派、獣人族派、エルフ派、派閥が出来ておるじゃろうが」

「……え?俺、まだ他の誰かを受け入れたりするつもり、ないけど?」

「突き放す事も、振り払う事も出来ぬお主なら、ずるずると、そのままいずれ絆(ほだ)されて、受け入れてしまうのが、目に見えておるのじゃがなぁ……」

「そんな事は……多分……ないよ?」

「その間の多さと、語尾が疑問形なのは、何じゃ!まったくもう……。

 お主の優しさは、長所なのじゃろうが、過ぎれば毒にもなろうに」

(何故、女性と会話していると、この手のお説教になりがちなのだろうか……)

「俺は、そんなに優しいつもりはないよ。身内を気遣うのは当り前として、敵の悪党が、人間だろうと平民だろうと貴族だろうと、魔族だろうと、エルフだろうと魔獣だろうと、躊躇なく命を奪うし、それに罪悪感も覚えない」

「う~~ん。戦闘時における、その割り切りは、いいんじゃろうが、平常時のお主は、女性重視と言うか、紳士的過ぎると言うか……。とにかく、女とは、お主が思うよりも図太く、たくましい生き物じゃぞ?」

「そうなのかな?女性なアルが言うなら、そうかもしれないけど(そもそもアルは、平均的な女性とは程遠い気がする……)。

 女性を大事に、ってのは、師匠やパラケスの爺さんから言われたから、その教え通りにしてるつもりだけど、それが度を過ぎるって言われても、丁度いいところなんて、それこそ難しくて分からないよ」

 優しくしないと冷たい、と怒り、優しくすると、度が過ぎると怒られる。いっそ、なにもしなければいいのか?いや、それは『優しくしない』に入るだろう。本気で難しい。


 ※


 やっと議論が一段落して、ゼンがホっとしていると、何やら後ろから花のようないい香りと、透明な泡粒が、フワフワ飛んで来る。

 ゼンが振り返って見ると、アルティエールが自分の頭上に水の塊りを浮かべ、髪の毛を洗っていた。

「……アル、気持ちは分かるけど、こんな狭い所で頭を洗うのは、どうなんだろう?」

「うむ。しかし、洗わずにおるとベタつくでな。お主が毎日風呂に入れるような、快適な環境に慣れさせたのが悪いのじゃ」

「……それ、俺が責められるような事なの?」

 ゼンは、スラムの生活で、頭や身体をずっと洗わずにいる事など慣れていたので、こんな状況でも平気……ではやっぱりなかった。

 やはりあの、湯舟につかり、頭や身体を全部スッキリ洗える生活に慣れてしまうと、確かに、それが出来ないだけで、苦痛になって来るのだ。

(なんでも慣れだなぁ……。ともかく、3日我慢しなきゃ……)

 やっと後ろの方の様子が落ち着き、洗い終えたのだろう、と思っていると、今度はもっとドタバタとやり始めた。

「今度は何を……うわぁっ!」

 振り向いたゼンは、アルがあのピッチリした宇宙服を脱ぎ、色白な背中をこちらに向けているのを不用意に見てしまった。

 すぐ正面に向き直ったが、至近距離で女性の素肌を見るなど、早々ない事なので、胸の動悸がおさまらない。

 正面から見たら、むしろ何もない、面白くもおかしくもない大平原で、平気だったのかもしれない。隠された方が魅力的に思える、の法則が適用されていた。

「髪を洗ったら、やはり身体の方も気になってのう。この服は、ピッチリし過ぎてムレるし、汗の逃げ場もないから困るのじゃ」

「……綺麗好きなら我慢出来ないのかもしれないけど、やるなら前もって言ってくれよ……」

「はっはっは、すまんすまん」

 タオルを濡らして拭いているのだろうが、いくらなんでも無神経過ぎないだろうか?それとも、これもいつものからかいなのだろうか?

 ゼンの悩みは尽きない。

 先の洗髪液とは違う、甘ったるいような、よく分からない匂いがして来て、ゼンは頭に血が昇って来る。

「……何か、石鹸とか使ってるの?」

「……いや、濡らして拭いておるだけじゃ。泡を落とすのに、二度手間になるからのう……」

 アルも作業に集中しているのか、上の空な口ぶりだ。

(ならこれって、アルの体臭?汗の匂い?)

 男の汗など臭いだけなのに、女性とどうしてこうも造りが違うのか。同じ人間という種の生き物とはとても思えない。男性と女性は、それだけで違う生き物な気がする。

(あるいは、ハイエルフだから、とか?)

 エルフは、肉も普通に食べるが、全体的に野菜の方が多く、果物やキノコ類も好きな種族だ。種族的な食生活の好みで、体臭も変わるのかもしれない……。

 深く考えると、いけない事を考えている様な気分になって来たので、早々に考えるのをやめた。

 ……なんだか、何もしていないのに、グッタリ疲れてしまったゼンだった。


 ※


 アルが身体を清めた後、二人はゼンが出した食事を済ませ、二人同時に話を始めた。

「それにしても、さすがアル、凄いスキル持ってたんだな」

「それにしても、ゼンの従魔は、凄いスキルを持っていたのじゃな」

「「……」」

 二人とも、出した話題が何故か重なっているのに、微妙に食い違っている事に違和感を覚えた。

「あの、現物があれば、道具を再現出来るスキルは、ゼンの従魔が持っていたのじゃろう?」

「違う。俺の従魔に、あんなスキルを持っているのはいない。アルこそ、スキル沢山持ってるから、勘違いしてるんだろ?」

「た、確かにわしは、長く生きておって、術じゃの技じゃのスキルじゃのは、数え切れぬ程持っておるが、自分のスキルぐらい、ちゃんと把握しておるわい!」

「でも俺は、ジークで同調(シンクロ)してて、あのスキルがあったから、加速ユニットを造れたんだよ。あれは、アルの方のスキルも分かって使えるから出来た事の筈だよ」

「いやいや、わしとて、あんな珍しいスキル持っておったら、必ず色々使っておったよ!」

「……アルじゃないなら、ジークがあのスキルを?」

 消去法でいくと、それしか結論はないのだが……

【ププププ……。たまらん……笑え過ぎる……】

 青い点滅がして、妙な笑い声をあげるミーミル知恵の神

【……我は、すぐに話そうと言ったのだぞ】

 赤い点滅がして、テュール軍神が気まずそうに言う。

【どちらもスキルに心当たりがないからと、ジークのスキルと思うとか、マジあり得んじゃろ】

 何故か爆笑しているミーミル知恵の神だった。

「……この神様、結構嫌な性格してないか?」

「……わしは知っておったわい」

【あの状況で、助力をしなければ、間に合わなかったからな。神界の方で、特殊技能を司る神がおるのだ】

 まだミーミル知恵の神が笑い転げているので、仕方なく説明役をするテュール軍神

「特殊技能専門の?」

【そうだ。いわゆる、ユニークスキルだの固有スキルだの、特別で、普通にはあり得ない様な技能を専門としておる。勇者に与えるスキル等は、彼が作成しておるのだ】

「成程。普通にあり得ない様な力だから、それ専門の神様がいると。じゃあ、俺が知っている、魔具を見て覚えただけで再現出来る、凄腕スカウトのスキルとやらを?」

【いや、それの上位版だそうだ。でなければ、科学の進んだムーザルの電子部品など、そうそう複製は難しいからな】

「ほう。まあ、世界の危機じゃし、何でもありよのう」

【それを、一時的にアルティエールに与えた】

「へ?わし?でも、先程確認したが、そんなスキルは……」

【だから、一時的に、だと言ったではないか……。お主にそんなスキルを持たせたら、何を造るか予想がつかん。持たせたままには出来んわ】

 ゼンにスキルが使えない限り、アルティエールに一時付与、が妥当な判断だった。

 従魔や超兵器であるジークにも、預けるのは危ないと判断されたのだ。

 つまり、そういう理由で、加速ユニットは造る事が出来た……らしい。(どっとはらい)














*******
オマケ

ハ「はぁ~~。婆……アルティ、ズルいよね。ゼンとずっと一緒で」
エ「始祖様にそんな事言えるの、貴方ぐらいよ。……同感だけど」
ニ「暇だからって、研究棟に来る貴方達も大概だけど……」
レ「ゼン君、何してるのかしらね。私も知りたいぐらいよ」
ニ「忙しいのに、研究棟に逃げて来るギルマスの方がもっと大概……」
レ「だって、色々あるのよ。従魔の事とか、治療中の上位ランクの冒険者の事とかで」
ニ「大変なのは分るけど、逃げても仕方ないでしょ」
レ(それも、今しばらくの辛抱だけど)
ニ「?何ニヤけてるの?」
レ「なんでもな~い」

(研究棟の、午後のひと時でした)
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